異世界大家族〜お母さんは大変です

メタボ戦士

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第21話 子供視点2②

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 ·····アインスが貴族の子に恋か、阿呆だな。
 
 僕だったら恋なんてくだらないことはしないけどね。
 だってモンファイが大好きだから。

 そんなことは置いといて、今日はモンファイの大会が午前10時にあるから頑張るぞ。

 朝食を食べたらワイバーンで大会が開催されるカードショップに向かった。

 到着したら隣の馬屋にワイバーンを預けて店の中に入った。
 たくさん人がいた。

 受付を済ましたら、大会が始まるまでデッキの調整をした。
 
 しばらくして始まった。

 この大会はトーナメント方式でくじで1回戦目の相手を決める。

 ·····まぁ僕は強いから誰でもいいけどね。

 受付をした順番でくじを引いた。

 僕の1回戦目の相手はクラスメイトのジンだった。

 ジンは放課後にいつも一緒にモンファイをして遊んでいるが、毎回僕が勝っているから敵ではない。

 その後予想通りに勝った。

 それから順調に勝ち上がり準決勝。

 相手は赤髪がきれいな女子だった。

 ·····可愛い····ハッ!つい見とれてしまった。

 僕は恋なんてしない、恋するならモンファイにだ。
 女子になんて負けたら笑い者だ、絶対勝ってやる。

 その後負けた。
 相手は強かった。

 ·····クソッ!女子に負けるなんて。

 うなだれた僕に対して対戦相手の赤髪女子が、
「強かったよ。」と肩を〈ポンッ〉と叩いた。

 〈キュン〉そのときよくわからない音と共に心拍数が上がった。

 ·····あの赤髪女子に呪われたのだろうか、彼女の顔を見ると身体が熱くなる。
 帰ったらお母さんにこの呪いを解いてもらおう。

 その後準決勝で負けた同士で3位決定戦をして僕は勝った。

 最後に表彰式があった。

 僕に勝った赤髪女子が優勝した。

 メダルを渡されたときに赤髪女子の名前がわかった。

 アリス·カーライルだった。

 ·····何か聞いたことがある気がした。
 
 家に帰ったら交友関係の広いペンタに聞いてみよう。

 大会が終わったので家に帰った。

 家に帰ってすぐにお母さんに呪いを解いてもらおうとしたら、「呪いなんてかかってないわよ。」と言われた。

 おかしいと思い事情を話したら、
「ドゥーエ、それは魔法では解くことが出来ない呪いね。でも害はないから大丈夫。」とニヤニヤしていた。

 僕は呪いを解くことを諦めて子供部屋に行った。

 そこにはペンタがいた。
 
 丁度良かったのでアリス·カーライルについて聞くことにした。

ドゥーエ 「ペンタ聞きたいことがあるんだけどいい?」

ペンタ 「いいよ。」

ドゥーエ 「実はアリス·カーライルのことが知りたくて。教えてくれない?」

ペンタ 「いいよ。」

ドゥーエ 「ありがとう。」

ペンタ 「アリス·カーライルは問題児で有名だよ。カーライル子爵の子供で3兄妹の末っ子。男みたいに振る舞って喧嘩ばかりしているらしい。」

ドゥーエ 「そうなんだ。」

ペンタ 「女子に興味のないドゥーエが俺に女子の情報を教えて欲しいなんて恋でもしたのか?」

ドゥーエ 「違うし。大会の準決勝でそいつに負けたから気になっただけだし。」

ペンタ 「ふ~んそうなんだ。でもアインスのときよりは望みがあるだろうけど、あんな男勝りなやつ何処がいいんだか。」

ドゥーエ 「だから好きな訳ではないよ、モンファイが強いから気になっただけ。」

ペンタ 「どっちでもいいよそんなこと。知っていることは教えたから勝手にしてくれ、俺は忙しいんだ。」

ドゥーエ 「情報ありがとうな、もう昼食だから行くわ。ペンタもダイニング行くだろ。」

ペンタ 「俺は忙しいから後にする。」

ドゥーエ 「わかった、お母さんに伝えとく。」

ペンタ 「うん。」

 ダイニングに向かい昼食を食べた。
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