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3.初日遅刻登校【久着side】

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 朝7時半。
ーーピピピ……ピピピ……
私の名は、下羽久着したば く つ。私は今日から高校生になる。なのに、
「え⁉︎ やばい! 寝坊した!」
私は高校入学式の日に、寝過ぎてしまい初日から遅刻してしまいそうだった。私は高校の制服に着替え、朝食も食べずに学校に使う電車に乗った。電車の中は通勤、通学ラッシュ時で凄く混んでいた。
 朝8時半。
『次はー服近ふくちか~服近~右側のドアが開きます』
服陽高校近くの駅だ。私は混み合う乗客をかき分け、ドアの前に立つ。
『ドアが開きます……ご注意ください』
右側のドアが開いた。すると、私は恐らく大多数の乗客に押されて駅にあるプラスチック製の椅子に頭を打ってしまい、気を失ってしまった。
「大丈夫デスカ⁉︎」
カタコトの日本語が聞こえる。
「私ガ見エマスカ?」
視界が滲んでいて顔が良く見えない。しかし、目が黒くないから日本人ではないのが分かる。
「邪魔だ!」
通勤で急いでいる会社員の道を塞いでいたらしい。
「スイマセン……」
そのカタコトの日本語を話す外国人らしき人は、謝る。そこから、私の記憶は無かった。
 体感朝9時頃。私は意識が戻り、腕時計を確認する。
「もう入学式始まっている!」
私は立ち上がって、駅のホームを出た。なぜ誰でもトイレに居るのか分かんないけど。
「全テワ計画通リ……」
カタコトの外国人は、不気味な笑い声を上げる。何か布の塊を握りしめていた。フリルが付いていてTの形に近い形状だった。
 1年次7クラス。私は何とか教室には着いた。みんな私を怪しい目で見ている。私は硬直しながらも自分の席に着いた。そこで、私は初めて異変に気付いた。なぜか、椅子の感触がいつも以上に感じやすい。そして、スカートがスースーする。まるで、何も履いていないみたいな感じ……。
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