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chapter.5"対立と団結"
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翌日。美緒と海斗が付き合ったことは、一夜にして広まった。それで、気に食わなかった男子生徒達が海斗と美緒に質問しまくっている。
「なんで、結城と付き合わない!」
とか
「あんなイケメン……他にいねぇぞ!」
とか言っていた。大翔は可愛い系男子の部類に入ると思うのだが。
「俺は結城をフッたんじゃない……フラれたんだ……」
海斗は動物のように叫び散らしている男子生徒に言った。
「結城……トランスジェンダーなんだよ……だから、俺とは友達というラインに留めて置く事がベストだと思ったんだ」
海斗は続けて
「大翔だって、トランスジェンダーなんだ……美緒も大翔もどちらも緊張してた……まぁ、それで美緒がバイセクシャルだって初めて知ったけど」
海斗は最後に
「どちらにしろ、好きでもない人に告白させるとか人として最低な行為だと思うが?」
そのように男子生徒達に言った。
「確かに、そうだったな……済まない」
実行犯の1人が頭を下げる。それに続き、加担した男子生徒達が次々と頭を下げていく。
「俺も悪かった!」
今まで、美緒に叫んでいた男子生徒も謝っていた。
「謝るのは、俺たちじゃない……結城と大翔にも謝ってこい!」
海斗が教室戸を指差す。謝っていた男子生徒達は教室を出て、俺たちの教室にヅカヅカと入って来て頭を下げていた。特に、実行犯である男子生徒はすごく反省しているのか、土下座していた。
「俺の期末試験の解答用紙返してくれない?」
俺は男子生徒から点数を暴露された後、返されていなかった。
「あぁ……今から返す……」
土下座していた男子生徒が机の中を探り、俺の解答用紙を返す。
「次学期からこんな事私たちにしない?」
大翔の方に謝って来た男子生徒達に大翔は言った。
「あぁ! 神と仏に誓ってもうしない!」
男子生徒達が神と仏に誓ってしないと言った。いくらなんでも大袈裟じゃないか。神も仏もそこまで心は狭くないだろうし。
「だったら、許すよ……」
大翔は許してくれた。俺だって許した。それから、試験が返される度、点数が暴露されたり、嘘告白は一切無くなった。
「なんで、結城と付き合わない!」
とか
「あんなイケメン……他にいねぇぞ!」
とか言っていた。大翔は可愛い系男子の部類に入ると思うのだが。
「俺は結城をフッたんじゃない……フラれたんだ……」
海斗は動物のように叫び散らしている男子生徒に言った。
「結城……トランスジェンダーなんだよ……だから、俺とは友達というラインに留めて置く事がベストだと思ったんだ」
海斗は続けて
「大翔だって、トランスジェンダーなんだ……美緒も大翔もどちらも緊張してた……まぁ、それで美緒がバイセクシャルだって初めて知ったけど」
海斗は最後に
「どちらにしろ、好きでもない人に告白させるとか人として最低な行為だと思うが?」
そのように男子生徒達に言った。
「確かに、そうだったな……済まない」
実行犯の1人が頭を下げる。それに続き、加担した男子生徒達が次々と頭を下げていく。
「俺も悪かった!」
今まで、美緒に叫んでいた男子生徒も謝っていた。
「謝るのは、俺たちじゃない……結城と大翔にも謝ってこい!」
海斗が教室戸を指差す。謝っていた男子生徒達は教室を出て、俺たちの教室にヅカヅカと入って来て頭を下げていた。特に、実行犯である男子生徒はすごく反省しているのか、土下座していた。
「俺の期末試験の解答用紙返してくれない?」
俺は男子生徒から点数を暴露された後、返されていなかった。
「あぁ……今から返す……」
土下座していた男子生徒が机の中を探り、俺の解答用紙を返す。
「次学期からこんな事私たちにしない?」
大翔の方に謝って来た男子生徒達に大翔は言った。
「あぁ! 神と仏に誓ってもうしない!」
男子生徒達が神と仏に誓ってしないと言った。いくらなんでも大袈裟じゃないか。神も仏もそこまで心は狭くないだろうし。
「だったら、許すよ……」
大翔は許してくれた。俺だって許した。それから、試験が返される度、点数が暴露されたり、嘘告白は一切無くなった。
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