55 / 249
第4章 マドン山脈へ
第52話 特殊
しおりを挟む
「ナターシャ姉さんはいるか?」
城から帰る前に、ついでにと2人でナターシャに挨拶をするために寄ってみた。彼女の自室の前の衛兵に声をかける。
「はい、居られますが……」
しかし、衛兵からは少し歯切れの悪い応答が返ってきた。
「何か都合が悪いのか? それなら出直すが……」
「あ、いえ。恐らく大丈夫です……確認を取って参ります」
「あ、ああ。頼む」
そう言って衛兵は部屋の主に了解を得るために入り、しばらくして戻ってくる。
「……とりあえず大丈夫とのことです」
とりあえずってなんだよ、とは思いながらも部屋に入る。
「ナターシャ姉さん」
「あら、アティアス、来てくれたのね。……エミリスちゃんも。あら、今日は眼鏡なのね。目は悪く無いんでしょ?」
アティアスが声をかけると、ナターシャは2人を歓迎してくれる。
「ええ、むしろ目は良い方だと思います。旅に出るのに少し変装を……と」
「へー、でもアティアスはそのままなの? 丸坊主にでもしたら面白いのに……」
ナターシャの話を聞いてエミリスはぷっと吹き出してしまう。
昨日の自分と同じことを考えたのが面白かったのだ。
「ですよね、私も面白いと思いました。……でもそのままの方が好きですけど……」
「そんなのすぐ見慣れるわよ。……アティアス、どう?」
「いや、勘弁してくれ。変装するなら帽子でも被るよ。……ところで、外の衛兵がなんか変な感じだったんだが、なんかあったのか?」
「え? な、なんでも無いわよ……」
ナターシャも何故か歯切れが悪かった。
これは何かあるなとアティアスは思うが、彼女が隠したいと思っているのであれば詮索するのは野暮というものだ。
その後ろでエミリスはきょろきょろと周りを見回している。彼女も何か気になるのだろうか。
「そうか、すまない。明後日くらいからまた旅に出ようと思っていてね。今度はマッキンゼ領に行ってみようと」
「マッキンゼ……この前の事件の関係で?」
彼女は首を傾げて問う。
「そうだな。とりあえず街の様子を見てくるだけにするよ。下手に動くと厄介なことになりかねないから」
「ええ……。気を付けてね。今回はエミリスちゃんと2人でって聞いたけど?」
「ああ、エミーがいれば大抵のことは何とでもなるだろうからな」
アティアスはエミリスに目配せする。
「はい、私がお供させていただきますのでご安心ください」
「よろしくね。また次帰ってきたら食事でもいきましょう」
「そうですね。ぜひよろしくお願いします」
簡単に挨拶だけして2人は部屋を出る。
「……なんか変な感じだったな。隠しごとがあるような」
アティアスはエミリスに話しかける。
「えっと……私何となくわかりましたよ?」
「そうなのか?」
「ええ。あの部屋、他に誰かおられましたね。なにか空気が揺らいでいる感じがしました」
彼女はさらっと言う。
実は以前に攫われたあとから、彼女はそういう時にも何とか対処できる方法がないだろうかと模索していた。
そのとき偶然にだが、魔力を周りに放出して、目が見えなくても周りの空間をある程度把握できることが分かったのだ。それができると、見えなくてもどこに魔法を撃てばいいかが判断できるのでは、と考えて合間に練習していた。
ただ、今のところはまだそこまで正確には把握できないようだった。
このあたりに人がいる、というのが分かる程度で、隠れている場合は分からない。とはいえ、人の呼吸などで空気が動くことで、それが密室であればある程度気配として感じられた。
「そうか。ナターシャの部屋に先客がいたのかな。衛兵もそれを知っていたと。俺に隠すってことは訳アリなんだろうな」
「そのようです。……それで、あくまで私の予想……というか、勘みたいなものですけど……部屋に居たのはノードさんじゃないでしょうか?」
「ノードが? ……ふたりとも、お互い良く知ってるからあり得なくはないけどな。……でもなんでそう思った?」
ノードはアティアスが小さいときから良く知っている。
つまりその姉のナターシャとも親しいのは当然ともいえる。
「うーん、昼間に乗馬の練習をしましたけど、そのときと同じような匂いが部屋からしました。たまたまかも知れませんけど……」
「そうか、なるほどな。俺には全く分からなかったが。もしかしてエミーは鼻も良いのか?」
「嗅覚なんて比べようが無いので全くわかりませんよ……」
「だよな。まぁエミーが特殊なのはもうよく分かってるから、何があっても驚いたりはしないけどな。……実は不老不死でしたって言われても、信じてしまうかもしれん」
「ふふ、それも今すぐ調べる方法はないですねぇ。……自分が他の人と違うのは嫌だと思ってましたけど、アティアス様のお役に立つのなら嬉しいです」
笑いながら彼女はアティアスの腕に掴まる。
「とても助かってるよ。もう代わりなんて考えられないな」
「それは光栄の極みですー」
エミリスの髪をわしゃわしゃと撫でると、嬉しそうに彼女は笑う。
「ま、ナターシャのことは、なんにしても推測でしかないし、俺たちが関わることでもないしな」
「そーですねぇ。……結果はいずれ分かるかもしれないですけどね」
うんうんと頷きながら彼女は呟いた。
◆
「どーん! 今日はなんとっ! ステーキですよっ!」
意味もなくエミリスが胸を張り、誇らしげに宣言する。
少女の外見そのままに小ぶりな胸ではあるが、頑張って胸を反らすとそれなりに女の子らしくは見える。
彼女は普段あまり高価な食材を使わず、工夫で美味しく食べられるように料理をしてくれている。
アティアスも彼女のそういうところを良く思っていた。とはいえ、それだけだとどうしても無理なメニューもあるので、たまにはこうして良い食材を使うこともある。
以前使用人をしていた時は、そういう料理も毒味として少し食べることはあったが、いっぱい食べることなどできなかった。それを思えば、今は食生活だけみても恵まれていた。
自由に食材を選べるし、それを彼が喜んで食べてくれる毎日が幸せだった。
「おおーっ!」
アティアスも彼女に合わせて大袈裟に驚くふりをする。
「もう少しすると手料理をお召し上がりいただけなくなりますから、今日はちょっと奮発ですー」
「そうか、確かにそうだな……。また戻ってきたら頼むよ」
「はいっ、ご期待ください!」
「……ところで、ステーキと言えば赤ワインが要るよな?」
彼が目配せする。
「ふふふ……もちろんご準備しておりますともー!」
彼女は大袈裟にワインの瓶を高く掲げ、彼に手渡す。
いつもアティアスが開けて注ぐのが暗黙のルールだ。
「明日は休みだから、好きなだけ飲んで良いぞ?」
「ほんとーに良いんですかぁ? ……私が壊れても、責任取れませんよ?」
「それは楽しみだな」
彼は笑いながら彼女のグラスにワインをサーブする。次いで自分のグラスにも注いだ。
「それじゃ、乾杯」
「乾杯ですっ!」
すぐにグラスに口をつけて、喉に流し込む。
少し渋いワインは肉とよく合いそうだった。
「そういえばぁ、ノードさんが言ってたんですけどぉ……」
既にワインを一本空けてしまった彼女は、とろーんとした目でアティアスを見つめて、話しかける。
「なんだ?」
「アティアスさまと私が初めて会ったころからー、いずれこうなるって思ってたって……」
「……まぁ、あながち間違いではないな。今だから言うけど、最初に俺の部屋で話しただろ? あの時から、エミーの希望次第だけど、必要があれば俺はずっと面倒を見るつもりだったよ。どういう形かはともかくとして」
「んー……それほんとに最初じゃないですかぁ……」
「そうだな。最初は境遇に同情したところもあるけどな。それに、そのあとお酒飲んで酔っ払ってたときかな。……可愛い子にいきなり迫られて意識しないわけないだろ?」
アティアスは少し照れながら思いを語る。
「ふぇ? わたし、可愛いですか……?」
彼女は不思議そうな顔をするが嬉しそうだ。
「ああ、可愛いぞ? 最初見た時から可愛いとは思ってたけど、どっちかと言うと中身の方が可愛いと思うよ。……一緒にいて楽しいし、癒される」
「ふふふ……嬉しいです。……初めて会った日の夜……アティアス様はわたしを救ってくださいました。そのときから、何があってもこの人についていこうって」
「そうか。本当に偶然だったと思うよ。シオスンの屋敷でお茶を持ってきてくれなかったら、会うことすらなかっただろうからな」
「ですねぇー。あのとき私が選ばれたのは、たぶんアティアスさまが興味を持ちそう……って思ったからかもしれませんね……」
「実際、興味を持ったからな」
彼は苦笑いする。
シオスンの思惑に嵌っていたようだ。ただ、今となってはそれに感謝したいくらいだ。
「うふふふふ……」
話しながらだんだんと眠くなってきたのか、彼女の目はほとんど閉じかけていた。
「そろそろ寝ろ。……運んでやる」
「……ふぁーい」
そう言って席を立ったアティアスは、エミリスを抱き抱えて寝室に運ぶ。彼女はうとうとしながら彼に身を委ねている。
揺れが心地いいのか、そのまま目を開けることなく、寝息を立て始めた。
そんな彼女をそっとベッドに寝かせて眼鏡を外し、「おやすみ」と呟いてアティアスは食事の片付けに戻った。
城から帰る前に、ついでにと2人でナターシャに挨拶をするために寄ってみた。彼女の自室の前の衛兵に声をかける。
「はい、居られますが……」
しかし、衛兵からは少し歯切れの悪い応答が返ってきた。
「何か都合が悪いのか? それなら出直すが……」
「あ、いえ。恐らく大丈夫です……確認を取って参ります」
「あ、ああ。頼む」
そう言って衛兵は部屋の主に了解を得るために入り、しばらくして戻ってくる。
「……とりあえず大丈夫とのことです」
とりあえずってなんだよ、とは思いながらも部屋に入る。
「ナターシャ姉さん」
「あら、アティアス、来てくれたのね。……エミリスちゃんも。あら、今日は眼鏡なのね。目は悪く無いんでしょ?」
アティアスが声をかけると、ナターシャは2人を歓迎してくれる。
「ええ、むしろ目は良い方だと思います。旅に出るのに少し変装を……と」
「へー、でもアティアスはそのままなの? 丸坊主にでもしたら面白いのに……」
ナターシャの話を聞いてエミリスはぷっと吹き出してしまう。
昨日の自分と同じことを考えたのが面白かったのだ。
「ですよね、私も面白いと思いました。……でもそのままの方が好きですけど……」
「そんなのすぐ見慣れるわよ。……アティアス、どう?」
「いや、勘弁してくれ。変装するなら帽子でも被るよ。……ところで、外の衛兵がなんか変な感じだったんだが、なんかあったのか?」
「え? な、なんでも無いわよ……」
ナターシャも何故か歯切れが悪かった。
これは何かあるなとアティアスは思うが、彼女が隠したいと思っているのであれば詮索するのは野暮というものだ。
その後ろでエミリスはきょろきょろと周りを見回している。彼女も何か気になるのだろうか。
「そうか、すまない。明後日くらいからまた旅に出ようと思っていてね。今度はマッキンゼ領に行ってみようと」
「マッキンゼ……この前の事件の関係で?」
彼女は首を傾げて問う。
「そうだな。とりあえず街の様子を見てくるだけにするよ。下手に動くと厄介なことになりかねないから」
「ええ……。気を付けてね。今回はエミリスちゃんと2人でって聞いたけど?」
「ああ、エミーがいれば大抵のことは何とでもなるだろうからな」
アティアスはエミリスに目配せする。
「はい、私がお供させていただきますのでご安心ください」
「よろしくね。また次帰ってきたら食事でもいきましょう」
「そうですね。ぜひよろしくお願いします」
簡単に挨拶だけして2人は部屋を出る。
「……なんか変な感じだったな。隠しごとがあるような」
アティアスはエミリスに話しかける。
「えっと……私何となくわかりましたよ?」
「そうなのか?」
「ええ。あの部屋、他に誰かおられましたね。なにか空気が揺らいでいる感じがしました」
彼女はさらっと言う。
実は以前に攫われたあとから、彼女はそういう時にも何とか対処できる方法がないだろうかと模索していた。
そのとき偶然にだが、魔力を周りに放出して、目が見えなくても周りの空間をある程度把握できることが分かったのだ。それができると、見えなくてもどこに魔法を撃てばいいかが判断できるのでは、と考えて合間に練習していた。
ただ、今のところはまだそこまで正確には把握できないようだった。
このあたりに人がいる、というのが分かる程度で、隠れている場合は分からない。とはいえ、人の呼吸などで空気が動くことで、それが密室であればある程度気配として感じられた。
「そうか。ナターシャの部屋に先客がいたのかな。衛兵もそれを知っていたと。俺に隠すってことは訳アリなんだろうな」
「そのようです。……それで、あくまで私の予想……というか、勘みたいなものですけど……部屋に居たのはノードさんじゃないでしょうか?」
「ノードが? ……ふたりとも、お互い良く知ってるからあり得なくはないけどな。……でもなんでそう思った?」
ノードはアティアスが小さいときから良く知っている。
つまりその姉のナターシャとも親しいのは当然ともいえる。
「うーん、昼間に乗馬の練習をしましたけど、そのときと同じような匂いが部屋からしました。たまたまかも知れませんけど……」
「そうか、なるほどな。俺には全く分からなかったが。もしかしてエミーは鼻も良いのか?」
「嗅覚なんて比べようが無いので全くわかりませんよ……」
「だよな。まぁエミーが特殊なのはもうよく分かってるから、何があっても驚いたりはしないけどな。……実は不老不死でしたって言われても、信じてしまうかもしれん」
「ふふ、それも今すぐ調べる方法はないですねぇ。……自分が他の人と違うのは嫌だと思ってましたけど、アティアス様のお役に立つのなら嬉しいです」
笑いながら彼女はアティアスの腕に掴まる。
「とても助かってるよ。もう代わりなんて考えられないな」
「それは光栄の極みですー」
エミリスの髪をわしゃわしゃと撫でると、嬉しそうに彼女は笑う。
「ま、ナターシャのことは、なんにしても推測でしかないし、俺たちが関わることでもないしな」
「そーですねぇ。……結果はいずれ分かるかもしれないですけどね」
うんうんと頷きながら彼女は呟いた。
◆
「どーん! 今日はなんとっ! ステーキですよっ!」
意味もなくエミリスが胸を張り、誇らしげに宣言する。
少女の外見そのままに小ぶりな胸ではあるが、頑張って胸を反らすとそれなりに女の子らしくは見える。
彼女は普段あまり高価な食材を使わず、工夫で美味しく食べられるように料理をしてくれている。
アティアスも彼女のそういうところを良く思っていた。とはいえ、それだけだとどうしても無理なメニューもあるので、たまにはこうして良い食材を使うこともある。
以前使用人をしていた時は、そういう料理も毒味として少し食べることはあったが、いっぱい食べることなどできなかった。それを思えば、今は食生活だけみても恵まれていた。
自由に食材を選べるし、それを彼が喜んで食べてくれる毎日が幸せだった。
「おおーっ!」
アティアスも彼女に合わせて大袈裟に驚くふりをする。
「もう少しすると手料理をお召し上がりいただけなくなりますから、今日はちょっと奮発ですー」
「そうか、確かにそうだな……。また戻ってきたら頼むよ」
「はいっ、ご期待ください!」
「……ところで、ステーキと言えば赤ワインが要るよな?」
彼が目配せする。
「ふふふ……もちろんご準備しておりますともー!」
彼女は大袈裟にワインの瓶を高く掲げ、彼に手渡す。
いつもアティアスが開けて注ぐのが暗黙のルールだ。
「明日は休みだから、好きなだけ飲んで良いぞ?」
「ほんとーに良いんですかぁ? ……私が壊れても、責任取れませんよ?」
「それは楽しみだな」
彼は笑いながら彼女のグラスにワインをサーブする。次いで自分のグラスにも注いだ。
「それじゃ、乾杯」
「乾杯ですっ!」
すぐにグラスに口をつけて、喉に流し込む。
少し渋いワインは肉とよく合いそうだった。
「そういえばぁ、ノードさんが言ってたんですけどぉ……」
既にワインを一本空けてしまった彼女は、とろーんとした目でアティアスを見つめて、話しかける。
「なんだ?」
「アティアスさまと私が初めて会ったころからー、いずれこうなるって思ってたって……」
「……まぁ、あながち間違いではないな。今だから言うけど、最初に俺の部屋で話しただろ? あの時から、エミーの希望次第だけど、必要があれば俺はずっと面倒を見るつもりだったよ。どういう形かはともかくとして」
「んー……それほんとに最初じゃないですかぁ……」
「そうだな。最初は境遇に同情したところもあるけどな。それに、そのあとお酒飲んで酔っ払ってたときかな。……可愛い子にいきなり迫られて意識しないわけないだろ?」
アティアスは少し照れながら思いを語る。
「ふぇ? わたし、可愛いですか……?」
彼女は不思議そうな顔をするが嬉しそうだ。
「ああ、可愛いぞ? 最初見た時から可愛いとは思ってたけど、どっちかと言うと中身の方が可愛いと思うよ。……一緒にいて楽しいし、癒される」
「ふふふ……嬉しいです。……初めて会った日の夜……アティアス様はわたしを救ってくださいました。そのときから、何があってもこの人についていこうって」
「そうか。本当に偶然だったと思うよ。シオスンの屋敷でお茶を持ってきてくれなかったら、会うことすらなかっただろうからな」
「ですねぇー。あのとき私が選ばれたのは、たぶんアティアスさまが興味を持ちそう……って思ったからかもしれませんね……」
「実際、興味を持ったからな」
彼は苦笑いする。
シオスンの思惑に嵌っていたようだ。ただ、今となってはそれに感謝したいくらいだ。
「うふふふふ……」
話しながらだんだんと眠くなってきたのか、彼女の目はほとんど閉じかけていた。
「そろそろ寝ろ。……運んでやる」
「……ふぁーい」
そう言って席を立ったアティアスは、エミリスを抱き抱えて寝室に運ぶ。彼女はうとうとしながら彼に身を委ねている。
揺れが心地いいのか、そのまま目を開けることなく、寝息を立て始めた。
そんな彼女をそっとベッドに寝かせて眼鏡を外し、「おやすみ」と呟いてアティアスは食事の片付けに戻った。
10
お気に入りに追加
1,338
あなたにおすすめの小説
ゆったりおじさんの魔導具作り~召喚に巻き込んどいて王国を救え? 勇者に言えよ!~
ぬこまる
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれ異世界の食堂と道具屋で働くおじさん・ヤマザキは、武装したお姫様ハニィとともに、腐敗する王国の統治をすることとなる。
ゆったり魔導具作り! 悪者をざまぁ!! 可愛い女の子たちとのラブコメ♡ でおくる痛快感動ファンタジー爆誕!!
※表紙・挿絵の画像はAI生成ツールを使用して作成したものです。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
神々に育てられた人の子は最強です
Solar
ファンタジー
突如現れた赤ん坊は多くの神様に育てられた。
その神様たちは自分たちの力を受け継ぐようその赤ん
坊に修行をつけ、世界の常識を教えた。
何故なら神様たちは人の闇を知っていたから、この子にはその闇で死んで欲しくないと思い、普通に生きてほしいと思い育てた。
その赤ん坊はすくすく育ち地上の学校に行った。
そして十八歳になった時、高校生の修学旅行に行く際異世界に召喚された。
その世界で主人公が楽しく冒険し、異種族達と仲良くし、無双するお話です
初めてですので余り期待しないでください。
小説家になろう、にも登録しています。そちらもよろしくお願いします。
おっさん、勇者召喚されるがつま弾き...だから、のんびりと冒険する事にした
あおアンドあお
ファンタジー
ギガン城と呼ばれる城の第一王女であるリコット王女が、他の世界に住む四人の男女を
自分の世界へと召喚した。
召喚された四人の事をリコット王女は勇者と呼び、この世界を魔王の手から救ってくれと
願いを託す。
しかしよく見ると、皆の希望の目線は、この俺...城川練矢(しろかわれんや)には、
全く向けられていなかった。
何故ならば、他の三人は若くてハリもある、十代半ばの少年と少女達であり、
将来性も期待性もバッチリであったが...
この城川練矢はどう見ても、しがないただの『おっさん』だったからである。
でもさ、いくらおっさんだからっていって、これはひどくないか?
だって、俺を召喚したリコット王女様、全く俺に目線を合わせてこないし...
周りの兵士や神官達も蔑視の目線は勿論のこと、隠しもしない罵詈雑言な言葉を
俺に投げてくる始末。
そして挙げ句の果てには、ニヤニヤと下卑た顔をして俺の事を『ニセ勇者』と
罵って蔑ろにしてきやがる...。
元の世界に帰りたくても、ある一定の魔力が必要らしく、その魔力が貯まるまで
最低、一年はかかるとの事だ。
こんな城に一年間も居たくない俺は、町の方でのんびり待とうと決め、この城から
出ようとした瞬間...
「ぐふふふ...残念だが、そういう訳にはいかないんだよ、おっさんっ!」
...と、蔑視し嘲笑ってくる兵士達から止められてしまうのだった。
※小説家になろう様でも掲載しています。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
ファンタジー
主人公ライルはブリケード王国の第一王子である。
しかし、ある日――
「ライル。お前を我がブリケード王家から追放する!」
父であるバリオス・ブリケード国王から、そう宣言されてしまう。
「お、俺のスキルが真の力を発揮すれば、きっとこの国の役に立てます」
ライルは必死にそうすがりつく。
「はっ! ライルが本当に授かったスキルは、【トカゲ化】か何かだろ? いくら隠したいからって、【竜化】だなんて嘘をつくなんてよ」
弟である第二王子のガルドから、そう突き放されてしまう。
失意のまま辺境に逃げたライルは、かつて親しくしていた少女ルーシーに匿われる。
「苦労したんだな。とりあえずは、この村でゆっくりしてくれよ」
ライルの辺境での慎ましくも幸せな生活が始まる。
だが、それを脅かす者たちが近づきつつあった……。
頭が花畑の女と言われたので、その通り花畑に住むことにしました。
音爽(ネソウ)
ファンタジー
見た目だけはユルフワ女子のハウラナ・ゼベール王女。
その容姿のせいで誤解され、男達には尻軽の都合の良い女と見られ、婦女子たちに嫌われていた。
16歳になったハウラナは大帝国ダネスゲート皇帝の末席側室として娶られた、体の良い人質だった。
後宮内で弱小国の王女は冷遇を受けるが……。
転生することになりました。~神様が色々教えてくれます~
柴ちゃん
ファンタジー
突然、神様に転生する?と、聞かれた私が異世界でほのぼのすごす予定だった物語。
想像と、違ったんだけど?神様!
寿命で亡くなった長島深雪は、神様のサーヤにより、異世界に行く事になった。
神様がくれた、フェンリルのスズナとともに、異世界で妖精と契約をしたり、王子に保護されたりしています。そんななか、誘拐されるなどの危険があったりもしますが、大変なことも多いなか学校にも行き始めました❗
もふもふキュートな仲間も増え、毎日楽しく過ごしてます。
とにかくのんびりほのぼのを目指して頑張ります❗
いくぞ、「【【オー❗】】」
誤字脱字がある場合は教えてもらえるとありがたいです。
「~紹介」は、更新中ですので、たまに確認してみてください。
コメントをくれた方にはお返事します。
こんな内容をいれて欲しいなどのコメントでもOKです。
2日に1回更新しています。(予定によって変更あり)
小説家になろうの方にもこの作品を投稿しています。進みはこちらの方がはやめです。
少しでも良いと思ってくださった方、エールよろしくお願いします。_(._.)_
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる