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11-蛇足 

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目が覚めて横を見ると、すぅすぅと幸せそうな顔をしたお嬢様……リアラが寝入っていた。
窓の外からは小鳥の囀る声が聞こえてくる。頭はスッキリしており、理想的な朝の目覚めだ。
リアラは二人で寝ても余裕のあるベッドの真ん中でイザークに寄り添っている。

……爽やかな目覚めに反して、イザークの下半身はギンギンに勃起している。


軽くん柔らかな掛け布団に隠されたリアラの身体は一糸まとわぬ生まれたままの姿だ。同じ掛け布団の中で寝入っていたらしいイザークは、そ、と仰向けに寝ていたリアラの身体を押し、イザークに背を向けるように向きを変えた。
手入れされた赤味がかった髪が白いシーツの上をさらさらとこぼれていく。


昨日散々に出し入れした場所を確かめるようにリアラの股の間に指を伝わせ、そこがびしょびしょに濡れそぼったままであるのを確認した。
いやらしい匂いを放つ粘性のある体液が、イザークの指との間でくちゅ、と音を立てた。

なるほど、イザークが、寝てからさほど時間は経っていないらしい。

リアラの細い腰を引き寄せて横を向いたまま尻を突き出すような格好にしてから、イザークはリアラのほろほろに蕩けた肉壷へ屹立を突き入れた。

「ッァあっ♡」

甘ったるい声を上げて、リアラの身体は喜びに震える。飛び出さんばかりに膨らんでいた真っ赤な猥肉が一斉に硬い男根に絡みついてくる。

「はぁ~……ヤバ……」

下から突き上げてリアラの蜜壷を堪能する。まだ中にはイザークの出した体液が残っており、出し入れするたびにぐちょぐちょと音を立てた。

起きてすぐ目の前に入れていい穴があるとか最高だな……
イザークはしみじみいまの自堕落な生活を思う。

鏡で見る自分の顔に隈がなくなってから、何十日か経っている。
ご飯を食べる時間もなく栄養価の高いゼリーしか口にしていなかったため、痩せてきていた身体にも肉と筋肉が戻ってきていた。

「アッ、…ッん、ア、ンッ…おはよ、ござい、ま、すぅッ♡」

……毎日セックス三昧してついた筋肉だ。かなり実用的なものだ。

嬌声交じりにリアラが言い、リアラが起きたこと知る。

「ん、おはよ……ッ」

意識があるからか、先ほどよりも締め付けがきつくなりイザークは快楽に呻く。

「ん、ぁ……朝から、おちんちんッ♡、ぅぁッ……あっ、あぁッンッ、かたぁ♡ きもちッ……ンあッ♡ はッ、あンッ♡」

欲しがりなリアラは恍惚として、甘ったるく啼きながら身もだえている。

顔は見えないが、耳は真っ赤でひっついた場所から心臓の音が聞こえる。

イザークは腰を支えていた手を放し、ぴったりとリアラの背にひっつく。すべすべの肌が暖かい。寝起きのリアラは体温が高い。

「んっ♡」

そうしてふるふると体の動きに合わせて揺れていたリアラの胸を手で軽くつかみもみくちゃにする。

指に引っかかった中心部分の色づきをこりこりと指先で弄んだ後で、きゅうと指先で摘まみ上げた。

「ぅ、ぁッ……!」

びくんと背を反らしたのをいいことに、硬くなったそれをゆっくりと押しつぶし、先端をすりすりと指の腹で擦する。

「ン……っ……ぁ……」

じれったいのだろう、リアラはゆらゆらと腰を揺らしはじめた。
優しく両方の乳首を苛み、リアラの声が甘えた媚びるような声になったところで、乳首を引っ張りあげ、ぐりぐりと先端をつぶす。

「ッぁアアッ……!」

いきなり与えられた強い刺激にリアラの中は激しく蠕動し、盛大に絶頂する。

中の肉が狭まったのをいいことに、イザークはへこへこと腰を動かした。パンパンッと音がなる。
リアラの張りのある尻の肉とイザークの太ももの付け根がぴったりと合わさると深くまで挿入出来る。

「あッ…♡ いま、イってッ…イっぁ! あっッ、あぁッ …くっ、ッ! あッ、またイくッ、あ゛、イクイクイクッ、イッ……くぅッ!」

ビクッと耐えられないように身体を丸めたリアラの肩をやんわりと戻して、ぎゅいぎゅいとイザークの精液を搾り取ろうと蠢く膣肉を堪能する。

「ん、…はー、すげ……ほら、もっとイこうな?」

過敏になっている中を容赦なくこそげとり押し広げて奥まで突く。
リアラが好きな場所をぐりぐりと直接的に刺激すると、またぎゅぎゅっと中が痙攣する。

「ンあッ……!」

「ん、きもちー」

「ぁ゛っ、きもちっ、イッ……! あっ、イイっ!あう……ぁぁ、ぁ♡ でてりゅ♡ ん、びゅーびゅー♡ は、ぬるぃ♡」

リアラは夢見心地のままでイザークからのものを受け入れたリアラが、うふふと笑う。

「ん、朝からイザークさまにしてもらえて嬉しいです♡」

後ろから突き上げていた肉棒を引き抜くと、小さくなったそれを惜しむようにリアラの内部がきゅきゅ、と動いた。
ぬめりのある体液でべちょべちょのリアラの股の間は、見ているだけで激しく劣情を刺激するいやらしい光景に仕上がっている。


身体の向きを変えて、イザークに抱きついたリアラのやわらかな胸がぎゅむ、とイザークの胸板と腹の間に押し付けられる。

「……ん、かわいかったよ……」

頭を撫でると、嬉しそうに頬を擦り寄せてくる。

「そろそろ元気になったし、働こうと思うんだけど」

「もうですか? まだ早くないですか?」

「いや、遅いぐらいだと思うけど……」

目の前の女の身体にはまり込んでしまっていた。
四六時中女に欲情して腰を振る生活は、さすがにそう長々とするものではない。

「……そうですか」

「前に言ってた……魔法省の仕事の話はまだ有効?」

「えぇ、大丈夫です。イザークさまのためならすぐにねじ込みます♡」

なんでもないことのように言うが、それは結構大変なことだ。

「……リアラ、俺たち結婚出来るか?」

「え! もっちろんです!!!! 今日にでも!!」

「いや、ちょっと今日はまだ早い……」

かなりの勢いでぐいぐいと顔を近づけてくるリアラをイザークはわずかに苦笑いを浮かべてどうどうとなだめた。

「ぇえ……?」

リアラは不可解とでも言いたげな不満そうな声を出す。

「ちゃんとご両親に報告を……」

「いませんよ」

否定がきっぱりと早い。
イザークは少し前の出来事を思い起こし、そういえばそうだったと言葉を飲み込んだ。

「あー、そうか、そうだな、こっちにも挨拶するような身内はいないし……するか、今日!」

「! 今日!」

勢いのままで続けられたイザークの言葉に、リアラはにこにこしている。

「また後で……ちゃんとプロポーズするから」

「はい! 今夜は初夜ですね♡ とっておきのえっちな下着着ます♡」

いつもやたらと扇状的なものを着ていると思っていたが、まだ上があるのか……イザークの頭の中にはこれまでにリアラが着ていた数々の「スケスケの防御力1 攻撃力9999」の下着が思い出されていく。

あの下着をリアラが特に羞恥心なく選んでいたことも、きちんと鏡の前で自分に合うか合わせた上で購入していることも、ましてやえっちな下着の数々が、自分が配達していた荷物に入っていたとはイザークは知る由もない。

イザークは、プロポーズの言葉を頭で練る。
結局はありきたりてシンプルな言葉が1番いいのかもしれない。イザークは早々に自身の語彙力の薄さに屈してしまっている。

腕に抱かれたままのリアラは、顔をぐんにゃりと緩めて、うふふとかへへへとか謎の声を発していたが、朝からした運動の疲れが睡魔を伴ってすぅと寝入ってしまった。



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