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リリアン視点
長い1日がもうすぐ終わろうとしている。
本日最後の催し。新婚初夜が待ってる。
いや初めてじゃないやろ?ってつっこみは置いといて。
またケイトとメリージェーンがはりきってお手入れしてくれる。
何も言わないけど二人は男爵邸での惨劇を目の当たりにしてるから思うところがあるみたい。
着せてくれたナイトドレスは珍しく濃いブルー?また淡い色か白だとばかり思っていたのに意外な色ね。
私の表情を見てかメリージェーンが、
「うふふっ。これでいいんですよ。」
寝室に案内されるようだけど、どこなんだろう?レイモンド様の寝室ではないみたい。
「レイモンド様が新しくご夫婦の寝室をご用意されたのですよ。今日は特別に私達とトゥーイさんで飾り付けしました。」
「そう言えばトゥーイは?見かけないけど。」
「レイモンド様のご用意のお手伝いをしているんです。」
寝室に着きドアを開ける。
「わぁ…。」
たくさんの白いバラとちりばめたような魔法石の小さな灯り。天井からは薄く透けるシフォンが幾重にも折り重なっている。
「…綺麗。」
「お嬢様、どうぞお幸せになってくださいませ。」
「ありがとう。」
二人が部屋を出る時入り口にあるロープを引くと天井からシフォンのカーテンが降りた。
白と淡い水色の布は重なりあい水の底にいるみたいにロマンチックだ。
そうか!濃いブルーのナイトドレスはこの為?
魔法石の灯りで仄かに人影が浮かび上がる演出だ。
「ステキ。」
クルリと回るとカーテンがふわりとゆらめく。
ドアが開きレイモンド様がいらしたみたい。同じ濃いブルーのガウンを着ている人影が浮かび上がる。
「これは…リリアン?」
戸惑っているのかしら?
「レイモンド様、こちらです。」
手招きをするけれど、カーテンの切れ目がなかなかわからない。私は入る時に天井を見たから交互に折り重なっているのを知ってるけど。
「うふふっ。こっちですよ。」
くるくると逃げ回る。
「ちょっと…まて、リリアン?」
「ふふふふっ。」
「…捕まえた。」
薄いシフォンを一枚隔てて抱きしめられた。
「逃げないで…。」
珍しく前髪を下ろしている。
「…違う人みたい。」
「トゥーイがこうしろと…変だろう?落ち着かない。」
前髪をかきあげる。
なんてセクシー!鼻血でそう。
「いいです。」
はっきり言って若く見える。っていうより普段が老けて見えてたのよ。
長い1日がもうすぐ終わろうとしている。
本日最後の催し。新婚初夜が待ってる。
いや初めてじゃないやろ?ってつっこみは置いといて。
またケイトとメリージェーンがはりきってお手入れしてくれる。
何も言わないけど二人は男爵邸での惨劇を目の当たりにしてるから思うところがあるみたい。
着せてくれたナイトドレスは珍しく濃いブルー?また淡い色か白だとばかり思っていたのに意外な色ね。
私の表情を見てかメリージェーンが、
「うふふっ。これでいいんですよ。」
寝室に案内されるようだけど、どこなんだろう?レイモンド様の寝室ではないみたい。
「レイモンド様が新しくご夫婦の寝室をご用意されたのですよ。今日は特別に私達とトゥーイさんで飾り付けしました。」
「そう言えばトゥーイは?見かけないけど。」
「レイモンド様のご用意のお手伝いをしているんです。」
寝室に着きドアを開ける。
「わぁ…。」
たくさんの白いバラとちりばめたような魔法石の小さな灯り。天井からは薄く透けるシフォンが幾重にも折り重なっている。
「…綺麗。」
「お嬢様、どうぞお幸せになってくださいませ。」
「ありがとう。」
二人が部屋を出る時入り口にあるロープを引くと天井からシフォンのカーテンが降りた。
白と淡い水色の布は重なりあい水の底にいるみたいにロマンチックだ。
そうか!濃いブルーのナイトドレスはこの為?
魔法石の灯りで仄かに人影が浮かび上がる演出だ。
「ステキ。」
クルリと回るとカーテンがふわりとゆらめく。
ドアが開きレイモンド様がいらしたみたい。同じ濃いブルーのガウンを着ている人影が浮かび上がる。
「これは…リリアン?」
戸惑っているのかしら?
「レイモンド様、こちらです。」
手招きをするけれど、カーテンの切れ目がなかなかわからない。私は入る時に天井を見たから交互に折り重なっているのを知ってるけど。
「うふふっ。こっちですよ。」
くるくると逃げ回る。
「ちょっと…まて、リリアン?」
「ふふふふっ。」
「…捕まえた。」
薄いシフォンを一枚隔てて抱きしめられた。
「逃げないで…。」
珍しく前髪を下ろしている。
「…違う人みたい。」
「トゥーイがこうしろと…変だろう?落ち着かない。」
前髪をかきあげる。
なんてセクシー!鼻血でそう。
「いいです。」
はっきり言って若く見える。っていうより普段が老けて見えてたのよ。
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