9 / 127
9
しおりを挟む
クラウディア視点
リリアンとお互いに転生者だと告白はしたが、俺はまだ前世が男だったという事は伏せている。
それははっきり言おう!やましい気持ちでいっぱいだからだ!
もしかしたら腕を組んで歩いたりするかもしれないだろ?そん時胸が当たるかもしんないだろ?
パジャマパーティーだってするかもしんないし、お…お風呂だって入っちゃうかもだろ?
そのような様々なエロイベントをクリアしなければならない事を考慮して男だったという事は秘密だ。
この世界は何の世界かわからない。もしかしたら百合小説の可能性だってあるかもしれないじゃないか!…だったらいいな。
あのパーティーの後もカイル皇太子はちょくちょくリリアンを誘い出す。
立場を考えろと何度もたしなめたが治まる気配は無い。側近のフェリクスも頭を悩ませている。
それほどまでにリリアンにのめりこんでいるのか。
しかしカイル皇太子は悪い奴じゃない。
華やかな外見には似合わず真面目で努力家だ。
俺も男だったら親友と言っていいだろう。
今は周りが見えなくなっているみたいだ。恋の病は恐ろしいな。
そういえばフェリクスもイケメンだよな。
アッシュブラウンの髪に緑の目にメガネだ。
物静かで常に皇太子の後ろに控えている。
はっ!もしかしたらここはBLの世界かもしれない。
だとしたらあざと小動物系ロリ巨乳なんか絶好の噛ませ犬じゃないか?
そして俺は恋愛感情のいらないお世継ぎ製造の為の都合のいい女!
今後の二人の動向は要注意だな。
リリアンは相変わらずかわいいが、ちょっと様子が変だ。
また陰でいじめられてるんじゃないか心配だ。
なにせこの世界の貴族ってのはえげつない奴が多い。
今日はテスト結果の貼り出しがあるけど、近頃のリリアンの成績はトップでは無い。トップは当然俺だがリリアンはだいたい2~5位くらいだ。やはり悩みごとがあるのではないだろうか?
今回のテストはどうだろう?
俺はトップでリリアンは2位だな。
入学試験でリリアンがトップになった事で俺は自分を過信せず、驕らず、さらに精進した。
500点満点で俺は満点、リリアンとは一点差。…一点差?一点なんて配点は簡単な問題だろう?スペルを間違えたくらいの。
わざと?
リリアンを探せば柱の陰から成績表を見ている。俺と目が合うと視線をそらせて隠れた。
「ちょっと、リリアン待ちなさいよ!」
「な、何?」
目が泳いであきらかに様子がおかしい。
「あなたまさかわざと手を抜いているのじゃなくて?」
「そんな事無いわ…最近ちょっと調子悪いみたい。うん、うっかりミスしちゃうの、あははっ。」
下手な嘘。
「トップをわたくしに譲る為?」
「そ、そんなんじゃないわ!本当よ。」
俺はプライドは高い。それは悪役令嬢だからでは無く元の俺の性格だ。
「正々堂々とやって負けるより、勝ちを譲られる屈辱がわからないの?
許さないからっ!」
リリアンとお互いに転生者だと告白はしたが、俺はまだ前世が男だったという事は伏せている。
それははっきり言おう!やましい気持ちでいっぱいだからだ!
もしかしたら腕を組んで歩いたりするかもしれないだろ?そん時胸が当たるかもしんないだろ?
パジャマパーティーだってするかもしんないし、お…お風呂だって入っちゃうかもだろ?
そのような様々なエロイベントをクリアしなければならない事を考慮して男だったという事は秘密だ。
この世界は何の世界かわからない。もしかしたら百合小説の可能性だってあるかもしれないじゃないか!…だったらいいな。
あのパーティーの後もカイル皇太子はちょくちょくリリアンを誘い出す。
立場を考えろと何度もたしなめたが治まる気配は無い。側近のフェリクスも頭を悩ませている。
それほどまでにリリアンにのめりこんでいるのか。
しかしカイル皇太子は悪い奴じゃない。
華やかな外見には似合わず真面目で努力家だ。
俺も男だったら親友と言っていいだろう。
今は周りが見えなくなっているみたいだ。恋の病は恐ろしいな。
そういえばフェリクスもイケメンだよな。
アッシュブラウンの髪に緑の目にメガネだ。
物静かで常に皇太子の後ろに控えている。
はっ!もしかしたらここはBLの世界かもしれない。
だとしたらあざと小動物系ロリ巨乳なんか絶好の噛ませ犬じゃないか?
そして俺は恋愛感情のいらないお世継ぎ製造の為の都合のいい女!
今後の二人の動向は要注意だな。
リリアンは相変わらずかわいいが、ちょっと様子が変だ。
また陰でいじめられてるんじゃないか心配だ。
なにせこの世界の貴族ってのはえげつない奴が多い。
今日はテスト結果の貼り出しがあるけど、近頃のリリアンの成績はトップでは無い。トップは当然俺だがリリアンはだいたい2~5位くらいだ。やはり悩みごとがあるのではないだろうか?
今回のテストはどうだろう?
俺はトップでリリアンは2位だな。
入学試験でリリアンがトップになった事で俺は自分を過信せず、驕らず、さらに精進した。
500点満点で俺は満点、リリアンとは一点差。…一点差?一点なんて配点は簡単な問題だろう?スペルを間違えたくらいの。
わざと?
リリアンを探せば柱の陰から成績表を見ている。俺と目が合うと視線をそらせて隠れた。
「ちょっと、リリアン待ちなさいよ!」
「な、何?」
目が泳いであきらかに様子がおかしい。
「あなたまさかわざと手を抜いているのじゃなくて?」
「そんな事無いわ…最近ちょっと調子悪いみたい。うん、うっかりミスしちゃうの、あははっ。」
下手な嘘。
「トップをわたくしに譲る為?」
「そ、そんなんじゃないわ!本当よ。」
俺はプライドは高い。それは悪役令嬢だからでは無く元の俺の性格だ。
「正々堂々とやって負けるより、勝ちを譲られる屈辱がわからないの?
許さないからっ!」
0
お気に入りに追加
1,217
あなたにおすすめの小説
悪の組織のイケメンたちに捕まったのですが、全員から愛されてしまったようです。
aika
恋愛
主人公ユミは、ヒーローたちが働く秘密組織のしがない事務員。
ヒーローたちは日夜、人々の安全を守るため正義の名の下に戦っている。
ある朝目が覚めると、ユミは悪の組織のメンバーに誘拐され監禁されていた。
仮面で素顔を隠している悪の組織のメンバーたち。
ユミの前で仮面を外すと・・・彼らは全員揃いも揃ってイケメンばかり。
ヒーローたちに恨みを持つ彼らは、ユミを酷い目に合わせるはずが・・・彼らの拷問はエッチなものばかりで・・・?
どうやら私には悪者の心を惹きつける、隠された魅力があるらしい・・・!?
気付けばユミは、悪の組織のイケメンたち全員から、深く愛されてしまっていた・・・・!
悪者(イケメン)たちに囲まれた、総モテ逆ハーレムラブストーリー。
女の子がひたすら気持ちよくさせられる短編集
春
恋愛
様々な設定で女の子がえっちな目に遭うお話。詳しくはタグご覧下さい。モロ語あり一話完結型。注意書きがない限り各話につながりはありませんのでどこからでも読めます。pixivにも同じものを掲載しております。
【R-18】イケメンな鬼にエッチなことがされたい
抹茶入りココア
恋愛
目を開けるとそこには美しい鬼がいた。
異世界に渡り、鬼に出会い、悩みながらも鬼に会いに行く。
そして、そこからエロエロな一妻多夫?生活が始まった。
ストーリーよりもエロ重視になります。タグなどを見て苦手かもと思われたら読まないことを推奨します。
*があるタイトルはエロ。
ドS騎士団長のご奉仕メイドに任命されましたが、私××なんですけど!?
yori
恋愛
*ノーチェブックスさまより書籍化&コミカライズ連載7/5~startしました*
コミカライズは最新話無料ですのでぜひ!
読み終わったらいいね♥もよろしくお願いします!
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
ふりふりのエプロンをつけたメイドになるのが夢だった男爵令嬢エミリア。
王城のメイド試験に受かったはいいけど、処女なのに、性のお世話をする、ご奉仕メイドになってしまった!?
担当する騎士団長は、ある事情があって、専任のご奉仕メイドがついていないらしい……。
だけど普通のメイドよりも、お給金が倍だったので、貧乏な実家のために、いっぱい稼ぎます!!
【R18舐め姦】変態パラダイス!こんな逆ハーレムはいらない!!
目裕翔
恋愛
唾液が淫液【媚薬】の淫魔や、愛が重めで残念なイケメンの変態から、全身をしつこく舐めまわされ、何度イッても辞めて貰えない、気の毒な女の子のお話です
全身舐め、乳首舐め、クンニ、分身の術(敏感な箇所同時舐め)、溺愛、ヤンデレ
クンニが特に多めで、愛撫がしつこいです
唾液が媚薬の淫魔から、身体中舐め回され
1点だけでも悶絶レベルの快感を、分身を使い
集団で敏感な箇所を同時に舐められ続け涎と涙をこぼしながら、誰も助けが来ない異空間で、言葉にならない喘ぎ声をあげ続ける
そんな感じの歪んだお話になります。
嫌悪感を感じた方は、ご注意下さい。
18禁で刺激の強い内容になっていますので、閲覧注意
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
【R18】世界一醜い男の奴隷として生きていく
鈴元 香奈
恋愛
憧れていた幼馴染の容赦のない言葉を聞いてしまい逃げ出した杏は、トラックとぶつかると思った途端に気を失ってしまった。
そして、目が覚めた時には見知らぬ森に立っていた。
その森は禁戒の森と呼ばれ、侵入者は死罪となる決まりがあった。
杏は世界一醜い男の性奴隷となるか、死罪となるかの選択を迫られた。
性的表現が含まれています。十八歳未満の方は閲覧をお控えください。
ムーンライトノベルスさんにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる