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クラウディア視点
リリアンとお互いに転生者だと告白はしたが、俺はまだ前世が男だったという事は伏せている。
それははっきり言おう!やましい気持ちでいっぱいだからだ!
もしかしたら腕を組んで歩いたりするかもしれないだろ?そん時胸が当たるかもしんないだろ?
パジャマパーティーだってするかもしんないし、お…お風呂だって入っちゃうかもだろ?
そのような様々なエロイベントをクリアしなければならない事を考慮して男だったという事は秘密だ。
この世界は何の世界かわからない。もしかしたら百合小説の可能性だってあるかもしれないじゃないか!…だったらいいな。
あのパーティーの後もカイル皇太子はちょくちょくリリアンを誘い出す。
立場を考えろと何度もたしなめたが治まる気配は無い。側近のフェリクスも頭を悩ませている。
それほどまでにリリアンにのめりこんでいるのか。
しかしカイル皇太子は悪い奴じゃない。
華やかな外見には似合わず真面目で努力家だ。
俺も男だったら親友と言っていいだろう。
今は周りが見えなくなっているみたいだ。恋の病は恐ろしいな。
そういえばフェリクスもイケメンだよな。
アッシュブラウンの髪に緑の目にメガネだ。
物静かで常に皇太子の後ろに控えている。
はっ!もしかしたらここはBLの世界かもしれない。
だとしたらあざと小動物系ロリ巨乳なんか絶好の噛ませ犬じゃないか?
そして俺は恋愛感情のいらないお世継ぎ製造の為の都合のいい女!
今後の二人の動向は要注意だな。
リリアンは相変わらずかわいいが、ちょっと様子が変だ。
また陰でいじめられてるんじゃないか心配だ。
なにせこの世界の貴族ってのはえげつない奴が多い。
今日はテスト結果の貼り出しがあるけど、近頃のリリアンの成績はトップでは無い。トップは当然俺だがリリアンはだいたい2~5位くらいだ。やはり悩みごとがあるのではないだろうか?
今回のテストはどうだろう?
俺はトップでリリアンは2位だな。
入学試験でリリアンがトップになった事で俺は自分を過信せず、驕らず、さらに精進した。
500点満点で俺は満点、リリアンとは一点差。…一点差?一点なんて配点は簡単な問題だろう?スペルを間違えたくらいの。
わざと?
リリアンを探せば柱の陰から成績表を見ている。俺と目が合うと視線をそらせて隠れた。
「ちょっと、リリアン待ちなさいよ!」
「な、何?」
目が泳いであきらかに様子がおかしい。
「あなたまさかわざと手を抜いているのじゃなくて?」
「そんな事無いわ…最近ちょっと調子悪いみたい。うん、うっかりミスしちゃうの、あははっ。」
下手な嘘。
「トップをわたくしに譲る為?」
「そ、そんなんじゃないわ!本当よ。」
俺はプライドは高い。それは悪役令嬢だからでは無く元の俺の性格だ。
「正々堂々とやって負けるより、勝ちを譲られる屈辱がわからないの?
許さないからっ!」
リリアンとお互いに転生者だと告白はしたが、俺はまだ前世が男だったという事は伏せている。
それははっきり言おう!やましい気持ちでいっぱいだからだ!
もしかしたら腕を組んで歩いたりするかもしれないだろ?そん時胸が当たるかもしんないだろ?
パジャマパーティーだってするかもしんないし、お…お風呂だって入っちゃうかもだろ?
そのような様々なエロイベントをクリアしなければならない事を考慮して男だったという事は秘密だ。
この世界は何の世界かわからない。もしかしたら百合小説の可能性だってあるかもしれないじゃないか!…だったらいいな。
あのパーティーの後もカイル皇太子はちょくちょくリリアンを誘い出す。
立場を考えろと何度もたしなめたが治まる気配は無い。側近のフェリクスも頭を悩ませている。
それほどまでにリリアンにのめりこんでいるのか。
しかしカイル皇太子は悪い奴じゃない。
華やかな外見には似合わず真面目で努力家だ。
俺も男だったら親友と言っていいだろう。
今は周りが見えなくなっているみたいだ。恋の病は恐ろしいな。
そういえばフェリクスもイケメンだよな。
アッシュブラウンの髪に緑の目にメガネだ。
物静かで常に皇太子の後ろに控えている。
はっ!もしかしたらここはBLの世界かもしれない。
だとしたらあざと小動物系ロリ巨乳なんか絶好の噛ませ犬じゃないか?
そして俺は恋愛感情のいらないお世継ぎ製造の為の都合のいい女!
今後の二人の動向は要注意だな。
リリアンは相変わらずかわいいが、ちょっと様子が変だ。
また陰でいじめられてるんじゃないか心配だ。
なにせこの世界の貴族ってのはえげつない奴が多い。
今日はテスト結果の貼り出しがあるけど、近頃のリリアンの成績はトップでは無い。トップは当然俺だがリリアンはだいたい2~5位くらいだ。やはり悩みごとがあるのではないだろうか?
今回のテストはどうだろう?
俺はトップでリリアンは2位だな。
入学試験でリリアンがトップになった事で俺は自分を過信せず、驕らず、さらに精進した。
500点満点で俺は満点、リリアンとは一点差。…一点差?一点なんて配点は簡単な問題だろう?スペルを間違えたくらいの。
わざと?
リリアンを探せば柱の陰から成績表を見ている。俺と目が合うと視線をそらせて隠れた。
「ちょっと、リリアン待ちなさいよ!」
「な、何?」
目が泳いであきらかに様子がおかしい。
「あなたまさかわざと手を抜いているのじゃなくて?」
「そんな事無いわ…最近ちょっと調子悪いみたい。うん、うっかりミスしちゃうの、あははっ。」
下手な嘘。
「トップをわたくしに譲る為?」
「そ、そんなんじゃないわ!本当よ。」
俺はプライドは高い。それは悪役令嬢だからでは無く元の俺の性格だ。
「正々堂々とやって負けるより、勝ちを譲られる屈辱がわからないの?
許さないからっ!」
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