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第110話・地獄の特訓1
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「反論は許しておりません、ギルドマスター命令です」
俺は毅然とした態度で告げる、ここは全員の底上げをするためにも譲れない。
3人からはブーブーとブーイングがくるが、それもこれも強くなるためなのだ、我慢しなさい!
見ろ、リリィとシルは3人が俺に珍しく反抗しているから不思議がってるじゃないか。
「ゼロの言うことに従いたくないなんて珍しいな、どうしたんだ?」
「リリィさん、ゼロの言う地獄の特訓というのは猛特訓という意味ではないのよ。
地獄に落ちたと思うほどの特訓という意味になるわ」
「お、おう、それは途轍もなさそうだが、そんなにすごいものなのか?」
「そうです。
あれがはじまったら最後、皆の目は死んだ目となり倒れるまで繰り返されるのです」
「私もあれほどの特訓はしたことがなかったですわ」
レイナ、ルリ、アシュレイは遠い目をしつつ、リリィに特訓の過酷さを教える。
リリィはどんな特訓なんだと恐ろしいような、興味が湧いたような気持ちだ。
「ゼロ、みんながこう言ってるがどうなんだ?」
「ああ、俺も特訓を乗り越えたらから、ここまでこれたんだ。
リリィ安心してくれ、乗り越えれば確実に強くなる」
「その言い分は安心できなそうだな」
リリィはゼロの言葉に少し引いてしまう、横にいるシルは何も言わず佇んでいる。
「では今日の特訓のテーマだが、一人で状況打開する力を身に着けることする」
3人もこれ以上言っても無駄だと悟ったのか、ゼロの言葉に耳を傾ける。
「ルリには、防御貫通スキルを手にいれてもらいたい。
守りを固めたところを突破や打開できるようなスキルが手に入ればいいな~と。
そのためにも防御を貫通するんだという意気込みをもって、レイナとシルに向けて永遠にショットを放ってほしい。
ただ特訓なので死ぬまで攻撃するのは勘弁してやってくれ」
「分かりました・・・」
「レイナには緊急回避の先を会得してもらいたい。
鬼人化と怒気のコンボは最強だが、今後はそれだけでは厳しくなってくると思う。
だからこそ回避術を習得し、臨機応変に立ち回ることができるようになってもらいたい。
ということで緊急回避をしつづけるんだけど、クールタイム中は無理だからアシュレイとリリィに守ってもらってくれ」
「わ、わかったわ・・・」
「次にアシュレイ様ですが、今後のギルドバトルでは攻撃が苛烈になっていくと思います。
そんなときに移動術がないと防御できない状況が訪れるはずです。
今日は守りたいという気持ちを持ってレイナをカバーし続けましょう、クールタイム中はリリィにレイナを転移してもらいますからリリィと協力して順番に効率よく、カバーを使用していきましょう」
「分かりましたわ・・・」
「リリィは、次元魔法を使えることで圧倒的に強いのは分かっている。
だが、俺の師匠は言った。特訓をすればもっと強くなれると!
という事で、リリィには次元転移をしつづけてもらう、転移を強化したいと思うことが大事だ。
レイナに向けてルリがショットを放ってくるから転移させて助けてやってくれ、クールタイム中はレイナ自身で回避するかアシュレイ様がカバーするから効率よく回数をこなすことに重点をおいてくれ」
アシュレイは引っ掛かることがあるのか質問してくる。
「ゼロ、質問があるのだが話の流れ的に次元転移をし続けることが、強くなる秘訣ということなんだろうが、本当なのか?」
おっと、リリィとシルに師匠のアテンの事を話していなかったな。
この地獄の特訓の意味と師匠が教えてくれたことを全部説明する。
「ゼロとドラゴンの関わり合いがあるほうが驚きだが、言っていることが本当なら理に叶っているな。
分かった、レイナをなるべく転移させ続けよう」
「よろしく頼む、最後にシルだが防御スキルでルリの攻撃を耐えてもらいたい。
もちろん、絶対に防ぎきるという気概を持って臨んでほしい。スキルもできるだけ使ってくれ。
ただシルに至っては、本当は火力強化を優先したいのだが他のメンバー強化を優先させてもらう。
申し訳ないが、よろしく頼む」
「分かりました、お受けいたします」
よし、長くなってしまったが全員に説明が終わった。
今日はみんなで茜色の砂浜へ行くぞ!
全員で同じ狩場に行くのって感慨深いな~と思っていると、リリィから声を掛けられる。
「ゼロは地獄の特訓に参加しないのか?」
「実は、俺一人で猛特訓をする予定だ。
その魔法を使いこなせれば、確実に最強へ近づくほどの強さが手に入る。
だけど、誰かと一緒に特訓するという形で手にはいるものじゃないから、地下1階で一人で猛特訓する」
「そんなにすごい魔法なのか、それを使いこなせるようになったら見せてくれるか?」
「ああ、全員にお披露目すると約束する」
「楽しみだ」
リリィも、強くなりたいと思っているのだろう。
俺と一緒に最強を目指そうな、もちろんみんなで!
茜色の砂浜へ到着し、最奥まで走って行くとキング2種がいる。
当然のようにブラストカノンをぶっ放して倒す。
木箱二つ、金貨10枚ずつ。
かー!毎回毎回、木箱つれー!
俺がドロップ品に嘆いていると、リリィとシルが簡単にキング2種を一人で倒したことに驚いていたようで、ゼロは想像以上に強いんだなと褒めてもらった。
ありがとうございますっと。
「では、みんなはここで説明した通り地獄の特訓をしてほしい。
レッドクラブやレッドタートルは時々くるかもしれないが、敵にならないと思うから問題ないよな。
俺はヘイストが切れた段階で地下1階から、地上1階へもどってきてみんなにヘイストをかける。
質問はないかな?」
俺は毅然とした態度で告げる、ここは全員の底上げをするためにも譲れない。
3人からはブーブーとブーイングがくるが、それもこれも強くなるためなのだ、我慢しなさい!
見ろ、リリィとシルは3人が俺に珍しく反抗しているから不思議がってるじゃないか。
「ゼロの言うことに従いたくないなんて珍しいな、どうしたんだ?」
「リリィさん、ゼロの言う地獄の特訓というのは猛特訓という意味ではないのよ。
地獄に落ちたと思うほどの特訓という意味になるわ」
「お、おう、それは途轍もなさそうだが、そんなにすごいものなのか?」
「そうです。
あれがはじまったら最後、皆の目は死んだ目となり倒れるまで繰り返されるのです」
「私もあれほどの特訓はしたことがなかったですわ」
レイナ、ルリ、アシュレイは遠い目をしつつ、リリィに特訓の過酷さを教える。
リリィはどんな特訓なんだと恐ろしいような、興味が湧いたような気持ちだ。
「ゼロ、みんながこう言ってるがどうなんだ?」
「ああ、俺も特訓を乗り越えたらから、ここまでこれたんだ。
リリィ安心してくれ、乗り越えれば確実に強くなる」
「その言い分は安心できなそうだな」
リリィはゼロの言葉に少し引いてしまう、横にいるシルは何も言わず佇んでいる。
「では今日の特訓のテーマだが、一人で状況打開する力を身に着けることする」
3人もこれ以上言っても無駄だと悟ったのか、ゼロの言葉に耳を傾ける。
「ルリには、防御貫通スキルを手にいれてもらいたい。
守りを固めたところを突破や打開できるようなスキルが手に入ればいいな~と。
そのためにも防御を貫通するんだという意気込みをもって、レイナとシルに向けて永遠にショットを放ってほしい。
ただ特訓なので死ぬまで攻撃するのは勘弁してやってくれ」
「分かりました・・・」
「レイナには緊急回避の先を会得してもらいたい。
鬼人化と怒気のコンボは最強だが、今後はそれだけでは厳しくなってくると思う。
だからこそ回避術を習得し、臨機応変に立ち回ることができるようになってもらいたい。
ということで緊急回避をしつづけるんだけど、クールタイム中は無理だからアシュレイとリリィに守ってもらってくれ」
「わ、わかったわ・・・」
「次にアシュレイ様ですが、今後のギルドバトルでは攻撃が苛烈になっていくと思います。
そんなときに移動術がないと防御できない状況が訪れるはずです。
今日は守りたいという気持ちを持ってレイナをカバーし続けましょう、クールタイム中はリリィにレイナを転移してもらいますからリリィと協力して順番に効率よく、カバーを使用していきましょう」
「分かりましたわ・・・」
「リリィは、次元魔法を使えることで圧倒的に強いのは分かっている。
だが、俺の師匠は言った。特訓をすればもっと強くなれると!
という事で、リリィには次元転移をしつづけてもらう、転移を強化したいと思うことが大事だ。
レイナに向けてルリがショットを放ってくるから転移させて助けてやってくれ、クールタイム中はレイナ自身で回避するかアシュレイ様がカバーするから効率よく回数をこなすことに重点をおいてくれ」
アシュレイは引っ掛かることがあるのか質問してくる。
「ゼロ、質問があるのだが話の流れ的に次元転移をし続けることが、強くなる秘訣ということなんだろうが、本当なのか?」
おっと、リリィとシルに師匠のアテンの事を話していなかったな。
この地獄の特訓の意味と師匠が教えてくれたことを全部説明する。
「ゼロとドラゴンの関わり合いがあるほうが驚きだが、言っていることが本当なら理に叶っているな。
分かった、レイナをなるべく転移させ続けよう」
「よろしく頼む、最後にシルだが防御スキルでルリの攻撃を耐えてもらいたい。
もちろん、絶対に防ぎきるという気概を持って臨んでほしい。スキルもできるだけ使ってくれ。
ただシルに至っては、本当は火力強化を優先したいのだが他のメンバー強化を優先させてもらう。
申し訳ないが、よろしく頼む」
「分かりました、お受けいたします」
よし、長くなってしまったが全員に説明が終わった。
今日はみんなで茜色の砂浜へ行くぞ!
全員で同じ狩場に行くのって感慨深いな~と思っていると、リリィから声を掛けられる。
「ゼロは地獄の特訓に参加しないのか?」
「実は、俺一人で猛特訓をする予定だ。
その魔法を使いこなせれば、確実に最強へ近づくほどの強さが手に入る。
だけど、誰かと一緒に特訓するという形で手にはいるものじゃないから、地下1階で一人で猛特訓する」
「そんなにすごい魔法なのか、それを使いこなせるようになったら見せてくれるか?」
「ああ、全員にお披露目すると約束する」
「楽しみだ」
リリィも、強くなりたいと思っているのだろう。
俺と一緒に最強を目指そうな、もちろんみんなで!
茜色の砂浜へ到着し、最奥まで走って行くとキング2種がいる。
当然のようにブラストカノンをぶっ放して倒す。
木箱二つ、金貨10枚ずつ。
かー!毎回毎回、木箱つれー!
俺がドロップ品に嘆いていると、リリィとシルが簡単にキング2種を一人で倒したことに驚いていたようで、ゼロは想像以上に強いんだなと褒めてもらった。
ありがとうございますっと。
「では、みんなはここで説明した通り地獄の特訓をしてほしい。
レッドクラブやレッドタートルは時々くるかもしれないが、敵にならないと思うから問題ないよな。
俺はヘイストが切れた段階で地下1階から、地上1階へもどってきてみんなにヘイストをかける。
質問はないかな?」
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