14 / 36
第一章、魔王を粛清するまで
第14話・大天使という輩を粛清
しおりを挟む
ゾンビの祝福という不死の何かになるスキルを手に入れた俺は大天使を召喚することを決意する。召喚した大天使は金色すぎて、残念成金の匂いがする。
召喚された大天使はものすごく動揺している。
「えぅ!?わ、私を、し、召喚したのは・・・あ、あなた?」
「そ、そうですが」
「ア、アンデッドではないのですか?」
大天使は、自分を召喚したものがアンデッドだと一目で見抜いていたが、青年の容姿に加え丁寧な言葉を話すために思わずアンデッドなのかを聞いてしまっていた。
俺は大天使が心底戸惑っていることに、その気持ちよく分かるよぉと心の中で頷く。
なんで闇属性に振り切ったアンデッドの俺が光属性に振り切った大天使を召喚できているのかだろ?俺も聞きたい。にしてもやはり天使様なだけあってアンデッドの俺とも話をしてくれそうだ。
清廉潔白という言葉を具現化したような上位の存在であろう大天使様は、たとえ醜くて汚くて醜いアンデッドだとしても寛容な気持ちで話してくれるってものよ。
「そうなんです、私はアンデッドでしッッ」
ソルがアンデッドだと答えている最中に大天使は瞬時に接近、金色の槍をソルへ突き刺す。
突き刺さった槍はとてつもない力を秘めており貧弱なソルの身体は爆散した。
大天使はソルを爆散させながら思う、何故アンデッドが私を召喚できたのだろう?
いや、何かの間違いで召喚できるようになったとしても、何故アンデッドが召喚しようと思ったのだろう。
私は召喚された際、清く正しいものになら仕えてもいいと思っていた。
だが、明らかに悪意を持った不浄な存在であるアンデッドが召喚したとなれば話は別だ。生かしておけば生者に不幸をまき散らすのは確実と判断し殲滅したのだけど・・・もちろんアンデッドを倒したことに後悔ない、それでも話も聞かずに殺してしまったことに少しだけ罪悪感が募る。
背後から、何者かの手が大天使の肩に置かれた。
「!?」
大天使の肩がビクッと跳ねる。
私が気配すら感じることなく背後を取られ、ましてや肩に手を置かれている。魔王軍幹部とも戦ったことがあり、雑兵ならば数千を一人で屠る自信さえあるこの私が背後をとられているなんて、どのような存在が現れたのかと硬直しながら冷や汗をかく。
「会話すらできないクズが」
とても威圧的で低い声がする。
その声は私を虫けらだと思っているように聞こえた。
「身の程を分からせてやる」
大天使は危機感からか体が動くようになり、この状況を脱しようとする。
「生贄召喚」
ソルが呟くと大天使の足元に魔法陣が展開し、大天使は一瞬のうちに魔法陣へ沈んでいく。そして、その魔法陣から大天使が片膝をついた状態で召喚される。その身体はガタガタと震え、真っ青な顔で過呼吸のような状態となっている。
ソルは再度召喚された大天使の肩に手を置きながら口を歪める。
こいつの状態を見るに生贄召喚は相当酷い目に合うらしい。さすが生まれてきたことを後悔させるというだけはある、会話すらできないクズには当然の報いだな。
「大天使、ゾンビの俺に忠誠を誓え」
大天使は極度に衰弱しなにも考えられない状態ではあったが、ソルの言葉で我に返る。
このアンデッドは異常、いや、異常などという言葉で収まるような存在ではない。ここで確実に殲滅しなければ世界に大きな災いをもたらすのは目にみえている、大天使の目に使命感という火が灯り邪悪な化身を滅ぼそうとする。
「生贄召喚」
ソルは大天使が行動を起こそうとした瞬間に生贄召喚を執行する。大天使の足元へ再度魔法陣が展開し、大天使は一瞬のうちに魔法陣の中に沈んだ。
その後、その魔法陣から召喚された大天使は前回と同じかそれ以上に衰弱した状態で召喚された。
俺は当然のように魔法陣から出てきた大天使の肩に手を置く。
「大天使、ゾンビの俺に忠誠を誓え」
大天使はビクッとして身体を震わせながら怯える。
2度目の生贄召喚を味わった事により身体の芯から恐怖に支配され、正義感や使命感などといったものが沸き上がってこない。ひたすらに逃げ出したい、もうあれを味わいたくない、それだけが頭を支配する。
「分かるだろ、お前が助かる道はゾンビの俺に忠誠を誓うしかない。あ、お前なんかに時間をかけるのも勿体ないし、ここで忠誠を誓わないなら10回ぐらい連続で味わってみるか?」
ソルからこの苦しみに終わりがないと言われたことで、大天使の心は完全に折れる。
現状、私にはアンデッドに忠誠を誓う以外の選択を与えられていない。だが忠誠を誓ってしまえば天使達から恥さらしやクズだと蔑まれる人生を送る事になる。大天使としてアンデッドに仕えることだけは・・・
大天使の目から光が消えた。
私が大天使だからいけないんだ。
私はもう死にたい。死にたいと願った時点で大天使としての私は死んだのと同義、なにものでもない私になったのならアンデッドに忠誠を誓ったとしても問題はない。と自身を正当化することで、この苦しみから逃げる道を選ぶ。
「ち、忠誠、を、誓い、ます」
生贄召喚の影響からか声を出すことも苦しいため、絞り出すような声でソルへ伝える。
「よし、お前は今から俺の配下だ。よろしく頼む」
「え?」
ソルは先ほどの声と打って変わり優し気な声で大天使へ話しかけ、手を差し出す。大天使はその変わりように戸惑いながらもその手を握る。
「よ、よろ、し、く、お願い、し、ます」
実はこのときソルは心の中で狼狽していた。
ど、どうしてしまったんだ俺は!
確かに問答無用で殺されそうになった事には腹が立つ。腹が立ったのは分かるが、いきなり豹変し大天使を虫けらのように扱う鬼畜野郎のような振る舞いをするか?先ほどの自分が未だに信じられず悶える。記憶を失う前の俺はどんなやつだったんだぁ!!!
と苦悩し終えて大天使を見ると俺に怯えている、ものすごく。
いや、それはそれでおかしくない?大天使が俺を殺そうとしたんだよ?
殺されそうになったから仕返しをしたら怯えられるってどういうこと?と言いたいんだけど、それぐらい怖い思いをしたと言われれば・・・いや、問答無用で殺されそうになったんだから正当防衛待ったなしでしょ!
「大天使・・・大天使って呼ぶの面倒だな、名前は?」
「ガ、ガブリ、エ、エル」
「ガブリエルね、俺の名前はソル。召喚主は俺だけど必要以上に畏まる必要はないから、できれば仲良くしていきたいし」
ガブリエルって聞いたことある名前だな、有名な天使の名前だったような?うーん、同名という線もあり得るし関係ないよな。
「あ、あり、がと、う、ござ、います」
ガブリエルはソルの仲良くするという言葉に怯えていた。
このアンデッドは私をモルモットか捨て駒にするのが目に見えている・・・私にはなにもなくなってしまった。
ソルの予定では大天使を無事に召喚できたら他も召喚したいと思っていたのだが、殺されたり相手を拷問したりと殺伐な事になり気が滅入りそうだったので辞めておくことにした。あぁ、疲れたなあと思う。
召喚された大天使はものすごく動揺している。
「えぅ!?わ、私を、し、召喚したのは・・・あ、あなた?」
「そ、そうですが」
「ア、アンデッドではないのですか?」
大天使は、自分を召喚したものがアンデッドだと一目で見抜いていたが、青年の容姿に加え丁寧な言葉を話すために思わずアンデッドなのかを聞いてしまっていた。
俺は大天使が心底戸惑っていることに、その気持ちよく分かるよぉと心の中で頷く。
なんで闇属性に振り切ったアンデッドの俺が光属性に振り切った大天使を召喚できているのかだろ?俺も聞きたい。にしてもやはり天使様なだけあってアンデッドの俺とも話をしてくれそうだ。
清廉潔白という言葉を具現化したような上位の存在であろう大天使様は、たとえ醜くて汚くて醜いアンデッドだとしても寛容な気持ちで話してくれるってものよ。
「そうなんです、私はアンデッドでしッッ」
ソルがアンデッドだと答えている最中に大天使は瞬時に接近、金色の槍をソルへ突き刺す。
突き刺さった槍はとてつもない力を秘めており貧弱なソルの身体は爆散した。
大天使はソルを爆散させながら思う、何故アンデッドが私を召喚できたのだろう?
いや、何かの間違いで召喚できるようになったとしても、何故アンデッドが召喚しようと思ったのだろう。
私は召喚された際、清く正しいものになら仕えてもいいと思っていた。
だが、明らかに悪意を持った不浄な存在であるアンデッドが召喚したとなれば話は別だ。生かしておけば生者に不幸をまき散らすのは確実と判断し殲滅したのだけど・・・もちろんアンデッドを倒したことに後悔ない、それでも話も聞かずに殺してしまったことに少しだけ罪悪感が募る。
背後から、何者かの手が大天使の肩に置かれた。
「!?」
大天使の肩がビクッと跳ねる。
私が気配すら感じることなく背後を取られ、ましてや肩に手を置かれている。魔王軍幹部とも戦ったことがあり、雑兵ならば数千を一人で屠る自信さえあるこの私が背後をとられているなんて、どのような存在が現れたのかと硬直しながら冷や汗をかく。
「会話すらできないクズが」
とても威圧的で低い声がする。
その声は私を虫けらだと思っているように聞こえた。
「身の程を分からせてやる」
大天使は危機感からか体が動くようになり、この状況を脱しようとする。
「生贄召喚」
ソルが呟くと大天使の足元に魔法陣が展開し、大天使は一瞬のうちに魔法陣へ沈んでいく。そして、その魔法陣から大天使が片膝をついた状態で召喚される。その身体はガタガタと震え、真っ青な顔で過呼吸のような状態となっている。
ソルは再度召喚された大天使の肩に手を置きながら口を歪める。
こいつの状態を見るに生贄召喚は相当酷い目に合うらしい。さすが生まれてきたことを後悔させるというだけはある、会話すらできないクズには当然の報いだな。
「大天使、ゾンビの俺に忠誠を誓え」
大天使は極度に衰弱しなにも考えられない状態ではあったが、ソルの言葉で我に返る。
このアンデッドは異常、いや、異常などという言葉で収まるような存在ではない。ここで確実に殲滅しなければ世界に大きな災いをもたらすのは目にみえている、大天使の目に使命感という火が灯り邪悪な化身を滅ぼそうとする。
「生贄召喚」
ソルは大天使が行動を起こそうとした瞬間に生贄召喚を執行する。大天使の足元へ再度魔法陣が展開し、大天使は一瞬のうちに魔法陣の中に沈んだ。
その後、その魔法陣から召喚された大天使は前回と同じかそれ以上に衰弱した状態で召喚された。
俺は当然のように魔法陣から出てきた大天使の肩に手を置く。
「大天使、ゾンビの俺に忠誠を誓え」
大天使はビクッとして身体を震わせながら怯える。
2度目の生贄召喚を味わった事により身体の芯から恐怖に支配され、正義感や使命感などといったものが沸き上がってこない。ひたすらに逃げ出したい、もうあれを味わいたくない、それだけが頭を支配する。
「分かるだろ、お前が助かる道はゾンビの俺に忠誠を誓うしかない。あ、お前なんかに時間をかけるのも勿体ないし、ここで忠誠を誓わないなら10回ぐらい連続で味わってみるか?」
ソルからこの苦しみに終わりがないと言われたことで、大天使の心は完全に折れる。
現状、私にはアンデッドに忠誠を誓う以外の選択を与えられていない。だが忠誠を誓ってしまえば天使達から恥さらしやクズだと蔑まれる人生を送る事になる。大天使としてアンデッドに仕えることだけは・・・
大天使の目から光が消えた。
私が大天使だからいけないんだ。
私はもう死にたい。死にたいと願った時点で大天使としての私は死んだのと同義、なにものでもない私になったのならアンデッドに忠誠を誓ったとしても問題はない。と自身を正当化することで、この苦しみから逃げる道を選ぶ。
「ち、忠誠、を、誓い、ます」
生贄召喚の影響からか声を出すことも苦しいため、絞り出すような声でソルへ伝える。
「よし、お前は今から俺の配下だ。よろしく頼む」
「え?」
ソルは先ほどの声と打って変わり優し気な声で大天使へ話しかけ、手を差し出す。大天使はその変わりように戸惑いながらもその手を握る。
「よ、よろ、し、く、お願い、し、ます」
実はこのときソルは心の中で狼狽していた。
ど、どうしてしまったんだ俺は!
確かに問答無用で殺されそうになった事には腹が立つ。腹が立ったのは分かるが、いきなり豹変し大天使を虫けらのように扱う鬼畜野郎のような振る舞いをするか?先ほどの自分が未だに信じられず悶える。記憶を失う前の俺はどんなやつだったんだぁ!!!
と苦悩し終えて大天使を見ると俺に怯えている、ものすごく。
いや、それはそれでおかしくない?大天使が俺を殺そうとしたんだよ?
殺されそうになったから仕返しをしたら怯えられるってどういうこと?と言いたいんだけど、それぐらい怖い思いをしたと言われれば・・・いや、問答無用で殺されそうになったんだから正当防衛待ったなしでしょ!
「大天使・・・大天使って呼ぶの面倒だな、名前は?」
「ガ、ガブリ、エ、エル」
「ガブリエルね、俺の名前はソル。召喚主は俺だけど必要以上に畏まる必要はないから、できれば仲良くしていきたいし」
ガブリエルって聞いたことある名前だな、有名な天使の名前だったような?うーん、同名という線もあり得るし関係ないよな。
「あ、あり、がと、う、ござ、います」
ガブリエルはソルの仲良くするという言葉に怯えていた。
このアンデッドは私をモルモットか捨て駒にするのが目に見えている・・・私にはなにもなくなってしまった。
ソルの予定では大天使を無事に召喚できたら他も召喚したいと思っていたのだが、殺されたり相手を拷問したりと殺伐な事になり気が滅入りそうだったので辞めておくことにした。あぁ、疲れたなあと思う。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
ジャック&ミーナ ―魔法科学部研究科―
浅山いちる
ファンタジー
この作品は改稿版があります。こちらはサクサク進みますがそちらも見てもらえると嬉しいです!
大事なモノは、いつだって手の届くところにある。――人も、魔法も。
幼い頃憧れた、兵士を目指す少年ジャック。数年の時を経て、念願の兵士となるのだが、その初日「行ってほしい部署がある」と上官から告げられる。
なくなくその部署へと向かう彼だったが、そこで待っていたのは、昔、隣の家に住んでいた幼馴染だった。
――モンスターから魔法を作るの。
悠久の時を経て再会した二人が、新たな魔法を生み出す冒険ファンタジーが今、幕を開ける!!
※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「マグネット!」にも掲載しています。
裏庭が裏ダンジョンでした@完結
まっど↑きみはる
ファンタジー
結界で隔離されたど田舎に住んでいる『ムツヤ』。彼は裏庭の塔が裏ダンジョンだと知らずに子供の頃から遊び場にしていた。
裏ダンジョンで鍛えた力とチート級のアイテムと、アホのムツヤは夢を見て外の世界へと飛び立つが、早速オークに捕らえれてしまう。
そこで知る憧れの世界の厳しく、残酷な現実とは……?
挿絵結構あります
英雄冒険者のお荷物は、切り札です
製作する黒猫
ファンタジー
聖女召喚に巻き込まれ、その日の内に城を追い出された無力の転移者シーナは、とある契約により、英雄と呼ばれるS級冒険者ユズフェルトの主となり、命を守られるだけでなく生活の面倒まで見てもらうことに。
英雄パーティーのお荷物として周囲に疎まれるが、本当はユズフェルトの切り札であることを彼しか知らない。
それを周囲が知る日は来るのか?
小説家になろうにて、先行連載中。
半身転生
片山瑛二朗
ファンタジー
忘れたい過去、ありますか。やり直したい過去、ありますか。
元高校球児の大学一年生、千葉新(ちばあらた)は通り魔に刺され意識を失った。
気が付くと何もない真っ白な空間にいた新は隣にもう1人、自分自身がいることに理解が追い付かないまま神を自称する女に問われる。
「どちらが元の世界に残り、どちらが異世界に転生しますか」
実質的に帰還不可能となった剣と魔術の異世界で、青年は何を思い、何を成すのか。
消し去りたい過去と向き合い、その上で彼はもう一度立ち上がることが出来るのか。
異世界人アラタ・チバは生きる、ただがむしゃらに、精一杯。
少なくとも始めのうちは主人公は強くないです。
強くなれる素養はありますが強くなるかどうかは別問題、無双が見たい人は主人公が強くなることを信じてその過程をお楽しみください、保証はしかねますが。
異世界は日本と比較して厳しい環境です。
日常的に人が死ぬことはありませんがそれに近いことはままありますし日本に比べればどうしても命の危険は大きいです。
主人公死亡で主人公交代! なんてこともあり得るかもしれません。
つまり主人公だから最強! 主人公だから死なない! そう言ったことは保証できません。
最初の主人公は普通の青年です。
大した学もなければ異世界で役立つ知識があるわけではありません。
神を自称する女に異世界に飛ばされますがすべてを無に帰すチートをもらえるわけではないです。
もしかしたらチートを手にすることなく物語を終える、そんな結末もあるかもです。
ここまで何も確定的なことを言っていませんが最後に、この物語は必ず「完結」します。
長くなるかもしれませんし大して話数は多くならないかもしれません。
ただ必ず完結しますので安心してお読みください。
ブックマーク、評価、感想などいつでもお待ちしています。
この小説は同じ題名、作者名で「小説家になろう」、「カクヨム」様にも掲載しています。
魔法少女の異世界刀匠生活
ミュート
ファンタジー
私はクアンタ。魔法少女だ。
……終わりか、だと? 自己紹介をこれ以上続けろと言われても話す事は無い。
そうだな……私は太陽系第三惑星地球の日本秋音市に居た筈が、異世界ともいうべき別の場所に飛ばされていた。
そこでリンナという少女の打つ刀に見惚れ、彼女の弟子としてこの世界で暮らす事となるのだが、色々と諸問題に巻き込まれる事になっていく。
王族の後継問題とか、突如現れる謎の魔物と呼ばれる存在と戦う為の皇国軍へ加入しろとスカウトされたり……
色々あるが、私はただ、刀を打つ為にやらねばならぬ事に従事するだけだ。
詳しくは、読めばわかる事だろう。――では。
※この作品は「小説家になろう!」様、「ノベルアップ+」様でも同様の内容で公開していきます。
※コメント等大歓迎です。何時もありがとうございます!
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
虚空の支配者 ~元勇者パーティの荷物持ち、最弱魔法で無双~
夕影草 一葉
ファンタジー
勇者、剣聖、賢者、聖女、そして転移魔導師。
選定の儀で無能と呼ばれるジョブ・転移魔導師を授かったファルクスは、勇者によってパーティから追放され、剣聖の幼馴染にまで見限られてしまう。その理由は、弱いから。その一点のみ。
心機一転、冒険者としてやり直そうと辺境の地に拠点を移したファルクスは、とある使命を背負った美しき鬼の少女と出会う。
「お主、吾輩と組んでみないか?」
この出会いによって、ファルクスは無双の力を手に入れて行く。
これは無能のレッテルを張られたひとりの男が、かつて抱いた夢と希望を求めて、再び歩き出す物語。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
都市伝説と呼ばれて
松虫大
ファンタジー
アルテミラ王国の辺境カモフの地方都市サザン。
この街では十年程前からある人物の噂が囁かれていた。
曰く『領主様に隠し子がいるらしい』
曰く『領主様が密かに匿い、人知れず塩坑の奥で育てている子供がいるそうだ』
曰く『かつて暗殺された子供が、夜な夜な復習するため街を徘徊しているらしい』
曰く『路地裏や屋根裏から覗く目が、言うことを聞かない子供をさらっていく』
曰く『領主様の隠し子が、フォレスの姫様を救ったそうだ』等々・・・・
眉唾な噂が大半であったが、娯楽の少ない土地柄だけにその噂は尾鰭を付けて広く広まっていた。
しかし、その子供の姿を実際に見た者は誰もおらず、その存在を信じる者はほとんどいなかった。
いつしかその少年はこの街の都市伝説のひとつとなっていた。
ある年、サザンの春の市に現れた金髪の少年は、街の暴れん坊ユーリに目を付けられる。
この二人の出会いをきっかけに都市伝説と呼ばれた少年が、本当の伝説へと駆け上っていく異世界戦記。
小説家になろう、カクヨムでも公開してましたが、この度アルファポリスでも公開することにしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる