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第二章 出雲の狼
第6話 正鵠を射る
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言ってすぐ、磐余彦はしまったと思った。
父は日向の王である。その名を出せばすぐに捕らえられるのは確実で、最悪の場合は殺される。
だが男はすっと目の力を抜き、舌打ち混じりに言った。
「たいていの奴は、弓を扱うのには力さえあればいいと思っておる」
まるで愚痴をこぼすような呟きである。
「……はい」
弓に関しては、磐余彦にも思い当たるふしがあった。
兄の五瀬命に弓の上達法を聞いても、「とにかく強い弓が引けるようになれ」の一点張りだからだ。
しかも五瀬命の矢は、三本に一本が当たればよいほうである。
腕力の強い五瀬命は、上達に時間がかかるうえに微妙な感覚を要する弓よりも、力任せに扱える剣のほうが得意だった。
実際に五瀬命は白兵戦になると滅法強かった。
この時代の戦争は、距離がある間は矢で応酬し、じりじりと距離を詰めて銅剣や鉄剣による白兵戦に持ち込むのが定法だった(ちなみにこの時代に馬はまだいない。古墳時代の四世紀末にモンゴル高原から朝鮮半島を経て、日本列島に渡って来たと考えられている)。
ところが五瀬命の場合は、矢の雨が降り注ぐうちから、鉄板をはめた木盾を構えて猛烈に突進するのである。
その姿を見た敵兵は、恐れをなして散り散りに逃げ出す。
五瀬命は逃げ惑う敵を追って背中を剣で突き刺し、動けなくなったところで頭を叩き割るのである。
この時代の剣は幅広の直刀で、もっぱら突くか、鉈のように叩き切るように用いられた。
細身だが斬れ味鋭い、反りのある日本刀が拵えられるようになるのは、ずっと先の平安末期以降である。
磐余彦はそんな兄に弓を習おうとしたのだから、そもそも相手を間違えていたといえる。
ところが不意に、待望の「弓の師匠」が現れた。磐余彦はこの機を逃すまいと必死だった。
磐余彦のすがるような眼差しに、男は仕方ないとばかりにふんと鼻を鳴らした。
「まず、ものを見るときに距離を測る癖をつけろ」
「癖、とは?」
それには答えず男はさっと右手を指した。
「あの木までの距離は、どれほどある?」
男が指さす先に楢の大木が一本そびえている。少し考えてから磐余彦は答えた。
「三十間(約五十四メートル)ほどでしょうか」
「ちがう! 二十六間(約四十七メートル)だ」
その差は四間(約七メートル)しかない。だが、矢が当たるかといえば決して当たらない。その意味では四間の差は実に大きいのである。
「小僧、この正鵠をあの木に吊してこい」
磐余彦が手渡されたのは古びた麻布である。矢が刺さった跡が幾つもあり、真ん中に墨で四角い的が描かれている。
命じられるままに走っていった磐余彦は、木の幹をよじ登ると手頃な枝に布をぶら下げた。
二十六間離れた的は、男の立った位置からは、小さな点にしか見えない筈である。
だが男は無造作に弓に矢を番えると、弦を引き絞り矢を放った。
ひゅんと風を切って飛んだ矢は、布に描かれた四角い枠の中央を貫いた。
「すごい!」
磐余彦は思わず叫んだ。
ちなみに日本の弓道では的は円形である。
だが大陸では四角い形をしており〈正鵠〉と呼ばれる。
物事の急所や要点を正確に衝くという意味で用いられる「正鵠を射る」の正鵠とは、”的”なのである。
男は磐余彦に向かって諭すように言った。
「確実に矢を当てたいなら、まずは正しく距離が測れるようになることだ」
「はい!」
「それから息を吸いながら弦を引き、止める。気を整えてから放つのが当てるこつだ」
「はい!」
磐余彦は瞬きもせず、目を大きく見開いて男の話に聞き入った。
「放つ間合いは人それぞれだが、獲物が逃げようとするなら諦めろ。慌てて放っても決して当たりはせぬ」
「はい!」
同じ返答しか返ってこないことに、男のほうが苦笑した。
だが磐余彦はそんなことには気にも留めず、一言も聞き漏らすまいと必死だった。
この男に対する恐怖心はとっくに消えていた。
ふと、男の厳めしい顔がわずかに崩れた。笑ったのだと気づくまで少し時間がかかった。
「面白い。お前の目は鷲のように輝いておる。少しは見込みがありそうだ」
磐余彦ははっとした。
前にも似たようなことを言われたことがある。
鷲が獲物を狙う時の目にそっくりだと。
「自分を鷲と思え。空の上から獲物を探す力、距離を測る力、風を読む力、そしてすぐさま行動に移せる力を持った鷲だ」
「鷲……」
「弓手を鍛えるのはそれからでいい」
今までの険しい表情から一転して、優しい目をしていた。
狼のような猛々しい瞳に、いつの間にか優しさが灯っている。
「ありがとうございます!」
磐余彦は無性に嬉しかった。
「そうだ、汝にこれをやる」
男が呉れたのは先ほどの黒い弓と矢、さらに矢を入れる黒い歩鞆(矢筒)である。
弓はずっしりと重い。漆が何重にも塗られ、持ち手の部分には薄い鉄板が重ねられていた。
「この弓を持つにふさわしき男になれ」
「良いのですか。このように貴重な弓を」
弓がなければ敵と戦えない。獲物も獲れない。
つまり生きてゆく手段がないに等しいのである。
弓が弾けることが、この時代の一人前の男の証といっても過言ではない。
「よいさ。気に入らぬ奴に取られるくらいなら、いっそ汝にやろう」
男は自分の酔狂さに酔っているようにも見えた。
「ただし、ここへは二度と来るな。次に見たら殺す」
男はぎらりとした目で睨んだ。凄まじい殺気を孕んでいた。
「そこに隠れている奴にも言っておくがよい」
磐余彦は言葉を失った。この男は五瀬命が藪に潜んでいることも見抜いていた。
殺すという言葉が単なる脅しではないことも、直感で分かった。
ぴりぴりした皮膚がそれを伝えていた。
男は踵を返し、茫然とする磐余彦に背を向けて去ろうとした。
がっしりとした大きな背中だった。
「あの」思わず口をついて出た。
男が振り返った。
「まだ用があるのか?」
刺すような視線が痛い。それでも磐余彦は目を逸らさず、懸命に言葉を継いだ。
「吾は磐余彦と申します。あなた様の名前をお教えください」
男は答えずに歩を進めた。
しかし十歩ほど歩いたところで立ち止まり、顔だけ振り返った。
「長髄彦だ」男はぼそりと言った。
「長髄彦さま……」
長髄彦と名乗った男は、そのまま森の中に消えていった。
父は日向の王である。その名を出せばすぐに捕らえられるのは確実で、最悪の場合は殺される。
だが男はすっと目の力を抜き、舌打ち混じりに言った。
「たいていの奴は、弓を扱うのには力さえあればいいと思っておる」
まるで愚痴をこぼすような呟きである。
「……はい」
弓に関しては、磐余彦にも思い当たるふしがあった。
兄の五瀬命に弓の上達法を聞いても、「とにかく強い弓が引けるようになれ」の一点張りだからだ。
しかも五瀬命の矢は、三本に一本が当たればよいほうである。
腕力の強い五瀬命は、上達に時間がかかるうえに微妙な感覚を要する弓よりも、力任せに扱える剣のほうが得意だった。
実際に五瀬命は白兵戦になると滅法強かった。
この時代の戦争は、距離がある間は矢で応酬し、じりじりと距離を詰めて銅剣や鉄剣による白兵戦に持ち込むのが定法だった(ちなみにこの時代に馬はまだいない。古墳時代の四世紀末にモンゴル高原から朝鮮半島を経て、日本列島に渡って来たと考えられている)。
ところが五瀬命の場合は、矢の雨が降り注ぐうちから、鉄板をはめた木盾を構えて猛烈に突進するのである。
その姿を見た敵兵は、恐れをなして散り散りに逃げ出す。
五瀬命は逃げ惑う敵を追って背中を剣で突き刺し、動けなくなったところで頭を叩き割るのである。
この時代の剣は幅広の直刀で、もっぱら突くか、鉈のように叩き切るように用いられた。
細身だが斬れ味鋭い、反りのある日本刀が拵えられるようになるのは、ずっと先の平安末期以降である。
磐余彦はそんな兄に弓を習おうとしたのだから、そもそも相手を間違えていたといえる。
ところが不意に、待望の「弓の師匠」が現れた。磐余彦はこの機を逃すまいと必死だった。
磐余彦のすがるような眼差しに、男は仕方ないとばかりにふんと鼻を鳴らした。
「まず、ものを見るときに距離を測る癖をつけろ」
「癖、とは?」
それには答えず男はさっと右手を指した。
「あの木までの距離は、どれほどある?」
男が指さす先に楢の大木が一本そびえている。少し考えてから磐余彦は答えた。
「三十間(約五十四メートル)ほどでしょうか」
「ちがう! 二十六間(約四十七メートル)だ」
その差は四間(約七メートル)しかない。だが、矢が当たるかといえば決して当たらない。その意味では四間の差は実に大きいのである。
「小僧、この正鵠をあの木に吊してこい」
磐余彦が手渡されたのは古びた麻布である。矢が刺さった跡が幾つもあり、真ん中に墨で四角い的が描かれている。
命じられるままに走っていった磐余彦は、木の幹をよじ登ると手頃な枝に布をぶら下げた。
二十六間離れた的は、男の立った位置からは、小さな点にしか見えない筈である。
だが男は無造作に弓に矢を番えると、弦を引き絞り矢を放った。
ひゅんと風を切って飛んだ矢は、布に描かれた四角い枠の中央を貫いた。
「すごい!」
磐余彦は思わず叫んだ。
ちなみに日本の弓道では的は円形である。
だが大陸では四角い形をしており〈正鵠〉と呼ばれる。
物事の急所や要点を正確に衝くという意味で用いられる「正鵠を射る」の正鵠とは、”的”なのである。
男は磐余彦に向かって諭すように言った。
「確実に矢を当てたいなら、まずは正しく距離が測れるようになることだ」
「はい!」
「それから息を吸いながら弦を引き、止める。気を整えてから放つのが当てるこつだ」
「はい!」
磐余彦は瞬きもせず、目を大きく見開いて男の話に聞き入った。
「放つ間合いは人それぞれだが、獲物が逃げようとするなら諦めろ。慌てて放っても決して当たりはせぬ」
「はい!」
同じ返答しか返ってこないことに、男のほうが苦笑した。
だが磐余彦はそんなことには気にも留めず、一言も聞き漏らすまいと必死だった。
この男に対する恐怖心はとっくに消えていた。
ふと、男の厳めしい顔がわずかに崩れた。笑ったのだと気づくまで少し時間がかかった。
「面白い。お前の目は鷲のように輝いておる。少しは見込みがありそうだ」
磐余彦ははっとした。
前にも似たようなことを言われたことがある。
鷲が獲物を狙う時の目にそっくりだと。
「自分を鷲と思え。空の上から獲物を探す力、距離を測る力、風を読む力、そしてすぐさま行動に移せる力を持った鷲だ」
「鷲……」
「弓手を鍛えるのはそれからでいい」
今までの険しい表情から一転して、優しい目をしていた。
狼のような猛々しい瞳に、いつの間にか優しさが灯っている。
「ありがとうございます!」
磐余彦は無性に嬉しかった。
「そうだ、汝にこれをやる」
男が呉れたのは先ほどの黒い弓と矢、さらに矢を入れる黒い歩鞆(矢筒)である。
弓はずっしりと重い。漆が何重にも塗られ、持ち手の部分には薄い鉄板が重ねられていた。
「この弓を持つにふさわしき男になれ」
「良いのですか。このように貴重な弓を」
弓がなければ敵と戦えない。獲物も獲れない。
つまり生きてゆく手段がないに等しいのである。
弓が弾けることが、この時代の一人前の男の証といっても過言ではない。
「よいさ。気に入らぬ奴に取られるくらいなら、いっそ汝にやろう」
男は自分の酔狂さに酔っているようにも見えた。
「ただし、ここへは二度と来るな。次に見たら殺す」
男はぎらりとした目で睨んだ。凄まじい殺気を孕んでいた。
「そこに隠れている奴にも言っておくがよい」
磐余彦は言葉を失った。この男は五瀬命が藪に潜んでいることも見抜いていた。
殺すという言葉が単なる脅しではないことも、直感で分かった。
ぴりぴりした皮膚がそれを伝えていた。
男は踵を返し、茫然とする磐余彦に背を向けて去ろうとした。
がっしりとした大きな背中だった。
「あの」思わず口をついて出た。
男が振り返った。
「まだ用があるのか?」
刺すような視線が痛い。それでも磐余彦は目を逸らさず、懸命に言葉を継いだ。
「吾は磐余彦と申します。あなた様の名前をお教えください」
男は答えずに歩を進めた。
しかし十歩ほど歩いたところで立ち止まり、顔だけ振り返った。
「長髄彦だ」男はぼそりと言った。
「長髄彦さま……」
長髄彦と名乗った男は、そのまま森の中に消えていった。
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