上 下
14 / 29
     第十七章

見つかった本を読んでみて

しおりを挟む
 次の日、僕はソファーから転げ落ちて目が覚めた。
「もう朝か。ご飯の準備しよう」
あっそうだ。
僕以外にも三人いたんだ。
それじゃあ、三人分作らないと。の前に片付けから始めよう。
こうも、ゴチャゴチャしてたら食器が足りないかも。
とりあえずこんなものかな?
三人分の朝食は作れたし、昨日見つけた本を読んでみよう。
「やっぱり、人を守れるのがいいよね。だったら…これかな?」
僕は定番の少林拳をする事にした。
稽古の仕方や技まで一通り書いてある。これをまず暗記して、三人が帰ったら始めよう。

 一時間後……
「よし、覚えれた!後は紙に書いて、その通りにやれば大丈夫でしょ。やり方が分からなくなったら調べればいいし」
あれ?何か忘れてるような…
朝食!早く起こしてこよう!
「三人共!起きてよ。もう朝だよ!」
起きる気配が無い。そうかいいんだね?
「だったら、僕が作った三人分の朝食、僕が全部食べるからね!五分以内に降りて来たら食べてもいいから」
これなら、起きるかな?美優以外…
そう思っていたら、三人共ほぼ同時に起きた。
そして急いで顔を洗いに行ってリビングに集まった。
「いただきます」
「いただきます!」
なんか、三人共嬉しそうに食べてる。美味しかったのならそれで良かったが。
「片付けはやっとくから好きな事してて良いよ」
「いえ、片付けは私達でやります!朝食作ってもらったのでそのお返しです」
「いやでも、悪いよ」
「いいんです!先輩は大人しくしていてください!」
「じゃあ、お願いします。怪我だけはしないでよ」
「もちろんです!」
朝は早く起きすぎたから、一眠りしようかな?
僕が目を閉じると、時間もかからず、すぐに寝てしまった。
「涼平!涼平!」
美優か?なんだろう?
「よく寝たー」
「ねえ涼平、ここ教えて?」
夏休みの宿題か。まだ終わってなかったのか…
「楓と舞は終わったの?」
「私は終わったけど、舞ちゃんがね」
だから、一旦家に戻り宿題を持ってきて、教えてもらうって言う事ね。
「分かった。美優は何が終わってないの?」
「数学」
「舞は?」
「同じく数学です」
二人共数学って事か。それなら同時に教えた方が早いかな。
「二人共、分からないとこがあったら聞いて。どっちも教えるから」
そういえば、明日から二学期だったな。だから焦ってるのか。
「先輩、この問題はどうしたら?」
「その問題は、ここをこうしたらいいよ」
「ありがとうございます!」
「涼平!ここは?」
「そこは、これをこうしたらいい」
「なるほど!ありがとう」
そして、この質問地獄も夕方の五時頃に終わった。
「疲れたー。涼平、今日も泊まっていい?」
「いや、明日学校だから無理だよ!」
「その辺はご心配なく。制服も、夏休みの宿題も親の了解も得てるんで」

甘過ぎじゃないか?絶対に明日帰ったら父親に怒られるだろう!
でも、ここで返すわけにもいかないし。
「分かった!今日限りだったらいいよ。明日から無しね。家出は可能という事で、オッケー?」
「はーい!」
なんで、こんなに嬉しそうなんだろう?
風呂でも、沸かしとこ。 
また、こうなるのか、三人が風呂に入ってる時に朝の稽古をやろう。技は今は時間がないから簡単のにしておこう。女性の風呂に入ってる時間は長いから、結構できると思うな。

そうこうシテル内に、就寝時間になった。
とりあえず、昨日と同じ手でいこう。
疲れるし、また明日は朝食作らないといけないから。


                      続く……
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

壁の薄いアパートで、隣の部屋から喘ぎ声がする

サドラ
恋愛
最近付き合い始めた彼女とアパートにいる主人公。しかし、隣の部屋からの喘ぎ声が壁が薄いせいで聞こえてくる。そのせいで欲情が刺激された両者はー

社長の奴隷

星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)

女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。

矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。 女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。 取って付けたようなバレンタインネタあり。 カクヨムでも同内容で公開しています。

君の浮気にはエロいお仕置きで済ませてあげるよ

サドラ
恋愛
浮気された主人公。主人公の彼女は学校の先輩と浮気したのだ。許せない主人公は、彼女にお仕置きすることを思いつく。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

俺のセフレが義妹になった。そのあと毎日めちゃくちゃシた。

ねんごろ
恋愛
 主人公のセフレがどういうわけか義妹になって家にやってきた。  その日を境に彼らの関係性はより深く親密になっていって……  毎日にエロがある、そんな時間を二人は過ごしていく。 ※他サイトで連載していた作品です

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)

幻田恋人
恋愛
 夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。  でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。  親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。  童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。  許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…  僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…

処理中です...