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買取手続き
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「まさか我が身にこんなことが起こるなんて」
ジークハードは頭痛を抑えるような仕草で、軽くこめかみに指先を当てる。そして一瞬だけ間を置いて、小切手にいくつもゼロが連なる額を書き込んだ。
営業用の笑みが張り付いた表情を変えず、オークションのオーナは「アシャムにリクトーを感じた方々は、皆様そうおっしゃいます」と答える。
二人が机を挟んで座る部屋は、オーナーの執務室だ。普段は入手ルートを明かせない骨董品の取引などに使われるらしいが、アシャムを競り落とした客も、この部屋で最終的な手続きをすることになっているらしい。
長いこと売れ残っていたセリカにやっと買い手が出て、オーナーは胸をなでおろしているようだった。
リクトーという現象が起きるからこそ、アシャムの値段は高額に設定できるのだ。売れ残っていたセリカは、お世辞にも美しい見た目とはいえないし、痩せすぎていて力仕事などできそうもない。下働きの奴隷として売ったとしたら、大損になるところだったのだろう。
速やかに売買の手続きを進めたいのか、オーナーは何枚かの書類を机の引き出しからいそいそと取り出した。「アシャム購入の同意書でございます」と、ジークハードに差し出してくる。
「では一通りの売買規約を確認せていただきいます。
お客様がアシャムのメス、セリカを所有することは、公的記録に記されアシャム奴隷管理局に登録されます。セリカの個人所有をおやめになる場合は、勝手な処分は禁じられており、譲渡先をご自身で手配し、その旨をアシャム奴隷管理局に届け出す規則がございます。
と申しましても、せっかくのアシャムを手放すという方はほとんどいらっしゃいませんし、奴隷管理局も、我が国でのアシャムの所在を明確にするだけの目的しかございませんので、煩わしいことはほとんど無いかと。
お買い上げになったアシャムの返品は、一切お断りしておりますのでご了承願います。アシャムを買い取られたことで発生する諸問題についても、責任を負いかねますことを申し上げておきます」
椅子に深々と腰を据えたまま、ジークハードは眉をしかめた。
「今までどんな問題が?」
オーナーは苦笑でその質問をはぐらかそうとする。しかし結局、ジークハードの圧力に耐えかねて、一つの事例を白状した。
「例の一つとしては、ご家族との確執が発生する、などです」
「なるほど。既婚者がアシャムを所有して家庭が崩壊したという話は、ちらりと聞いたことがある」
その点は、独り身の自分には関係のないことだ。しかし依然として、突然アシャムを所有することになった不満はくすぶっていた。
オーナーは何かを取り繕うかのように、なおも喋り続ける。
「最近は、既婚者のお客様にはアシャムの販売を自主的に制限している競りもございます。植民地からアシャムを連れて来る際は、伴侶が無い個体に限るという規則は以前からを重んじられています。だからこそ、輸入されるアシャムはそう多くはありません。お客様は数少ないチャンスをものにしたのでございますよ」
そう説明されても、ジークハードにはこれが幸運だとは思えなかった。
時間を間違えて足を踏み入れたオークション会場。ステージの上に不安そうに立ち竦んでいた存在を目にした途端、今までに味わったことがない感覚が身体中を駆け巡って、あの存在を一刻も早く手にしなければという衝動に全てを支配されていた。
しかし理性的に考えれば、奴隷など、まともな買い物じゃない。
そんな考えとは裏腹に、手続きや準備やらでまだあのアシャムが引き渡されないことに、苛立が蓄積してきていた。
「ちなみに、アシャムの生態等の知識はどうやったら手に入る?」
渡された同意書にサインをしながら、さらにジークハードは問いかけた。
巷では何かと話題にのぼるアシャム族で、ジークハード自身も財閥のパーティー等で何度か所有者の話を聞いたことはあった。しかしリクトーを経験していない者からすれば、そもそも人間に分類できるのかどうかも怪しい存在に熱を上げている人々は理解し難い。
ジークハードがアシャムに関して知っていることは、少なかった。
「本人から聞くのが一番でございましょう」
オーナーは至極明確に答える。続く説明は、自分たちの商品管理の質に誇りを持っているような口調で続けられた。
「セリカは植民地にある公営コーヒー栽培園で子供の頃から働いていましたし、奴隷としての弁えは身についているはずです。少々ブロークンかもしれませんが、我々の言葉は習得してしています」
座ったままジークハードは足を組み替えて、またこめかみに指先を当て、眉をしかめた。
「確かに、本人からこの奇妙なリクトーの現象について聞き出すのもいい。しかし私は初めて会った者を、しかも人間として扱っていいのかも怪しい相手を、そう簡単に信用はできないし、感情的に深入りもしたくない。あれを所有する意志はあるが、それに伴うリスク等は自分で情報を得たい」
ジークハードの言葉が終わるか終わらないかのタイミングで、執務室に続く次の間から、かすかな衣擦れの音が聞こえてきた。ジークハードは苦々しい表情を作って、その方向に振り返る。
そこには道端に捨てられた子猫のようなセリカが、商品のラッピングよろしく、新しい白いワンピースに着替えて立っていた。
子猫のような、というのは比喩の範囲に収まらないかもしれない。事実、セリカの頭には、何かを警戒するようにピクピクと動く猫のような耳があるからだ。
そしてジークハードはその姿を目にしただけで、強い酒を一気に煽ったかのように、身体に熱いものが沸き上がるのを感じていた。一瞬にして、全神経が目の前のアシャムに惹きつけられて、自制を失いそうになる。
——こんなに自身のコントロールを失うなんて、冗談じゃない。
「くそ。なんで俺がこんな……」
その悪態は密やかではあったが、しっかりとセリカに届いたようだ。緑の瞳にかすかにあった、縋るような——まるで捨て猫が、小さな希望を持ってこちらを見上げているような光ーーが、一瞬にして傷ついた表情に変わった。
「専門家の知識をご所望でしたら、このヘルマン准教授とコンタクトをとられるのがよろしいかと」
オーナーの声が、二人の間の奇妙な雰囲気を断ち切った。
ジークハードはセリカへの視線を無理矢理引き剥がし、オーナーが差し出す一枚の名刺を受け取った。それが「アシャムの生態を知りたい」という自分のリクエストへの回答なのだと気が付くのには、少し時間を要した。
「ヨハネス・ヘルマン准教授。オルセイ大学の民族学部か」
「ええ。まだ若いですが、アシャムに関しては彼は権威です。アシャム族を発見した最初の調査隊のメンバーでして、最近は『アシャムと人との間の文化形成』という著書で話題を呼びました」
そこで初めてオーナーは営業用の笑顔に少しだけ苛立を含めた。
「私はまだ拝読しておりませんが、どうも随分過激な内容らしく、巷では賛否両論が巻き起こっているようです。アシャムの生態については最高の学者ですが、思想的に偏りがあるかもしれませんので、それだけご留意くださればよろしいかと」
ジークハードは頷いて、最後に小切手にサインをする。
これで全ての手続きが終わった。礼もそこそこに立ち上がると、コートを差し出され、それに続いて鎖の端を手渡された。その鎖はジークハードが買い取ったセリカの首輪に繋がっている。
家畜を引くようなそれを手にして、ジークハードは忌々しげに舌打ちをした。俯いたセリカはそれを聞いて、びくりと身体を強張らせる。不規則なウェーブのかかった髪から出ている獣の耳は、後にペッタリと伏せられていた。
部屋を出ると、全ての競りが終わったオークション会場の廊下は静まり返っていた。
自分の革靴の足音と、小さな裸足のペタペタという密やかな音、そしてその二人の間に揺れる鎖の音がいやにその廊下に響いて、ジークハードの神経に触る。思わず鎖を握る手を大きく手前に降り、繋がった先の首輪をグンと引き寄せた。
「あっ……!」
小さな悲鳴があがって、そのみすぼらしいアシャムは前によろけた。
その声、手に伝わる鎖の張り詰めた感触、そしてセリカから漂う信じられないほど甘やかな香りに、ジークハードは比喩ではない痛みを胸に覚えた。その痛みはすぐに、脳内で焦燥感と苛立ちに変換される。
これほどの渇望を感じたことがあっただろうかと思うほど、身体が彼女を欲している。その欲望は、普段押し隠している自分の残忍さや冷酷さをもむき出しにするほど強烈だ。
ジークハードはもう一度鎖を強く引いて、オークション会場の出口へと急いだ。そこに運転手と車が待っているはずだ。
後ろからは、今にも転びそうな裸足の足音が必死についてきていた。
ジークハードは頭痛を抑えるような仕草で、軽くこめかみに指先を当てる。そして一瞬だけ間を置いて、小切手にいくつもゼロが連なる額を書き込んだ。
営業用の笑みが張り付いた表情を変えず、オークションのオーナは「アシャムにリクトーを感じた方々は、皆様そうおっしゃいます」と答える。
二人が机を挟んで座る部屋は、オーナーの執務室だ。普段は入手ルートを明かせない骨董品の取引などに使われるらしいが、アシャムを競り落とした客も、この部屋で最終的な手続きをすることになっているらしい。
長いこと売れ残っていたセリカにやっと買い手が出て、オーナーは胸をなでおろしているようだった。
リクトーという現象が起きるからこそ、アシャムの値段は高額に設定できるのだ。売れ残っていたセリカは、お世辞にも美しい見た目とはいえないし、痩せすぎていて力仕事などできそうもない。下働きの奴隷として売ったとしたら、大損になるところだったのだろう。
速やかに売買の手続きを進めたいのか、オーナーは何枚かの書類を机の引き出しからいそいそと取り出した。「アシャム購入の同意書でございます」と、ジークハードに差し出してくる。
「では一通りの売買規約を確認せていただきいます。
お客様がアシャムのメス、セリカを所有することは、公的記録に記されアシャム奴隷管理局に登録されます。セリカの個人所有をおやめになる場合は、勝手な処分は禁じられており、譲渡先をご自身で手配し、その旨をアシャム奴隷管理局に届け出す規則がございます。
と申しましても、せっかくのアシャムを手放すという方はほとんどいらっしゃいませんし、奴隷管理局も、我が国でのアシャムの所在を明確にするだけの目的しかございませんので、煩わしいことはほとんど無いかと。
お買い上げになったアシャムの返品は、一切お断りしておりますのでご了承願います。アシャムを買い取られたことで発生する諸問題についても、責任を負いかねますことを申し上げておきます」
椅子に深々と腰を据えたまま、ジークハードは眉をしかめた。
「今までどんな問題が?」
オーナーは苦笑でその質問をはぐらかそうとする。しかし結局、ジークハードの圧力に耐えかねて、一つの事例を白状した。
「例の一つとしては、ご家族との確執が発生する、などです」
「なるほど。既婚者がアシャムを所有して家庭が崩壊したという話は、ちらりと聞いたことがある」
その点は、独り身の自分には関係のないことだ。しかし依然として、突然アシャムを所有することになった不満はくすぶっていた。
オーナーは何かを取り繕うかのように、なおも喋り続ける。
「最近は、既婚者のお客様にはアシャムの販売を自主的に制限している競りもございます。植民地からアシャムを連れて来る際は、伴侶が無い個体に限るという規則は以前からを重んじられています。だからこそ、輸入されるアシャムはそう多くはありません。お客様は数少ないチャンスをものにしたのでございますよ」
そう説明されても、ジークハードにはこれが幸運だとは思えなかった。
時間を間違えて足を踏み入れたオークション会場。ステージの上に不安そうに立ち竦んでいた存在を目にした途端、今までに味わったことがない感覚が身体中を駆け巡って、あの存在を一刻も早く手にしなければという衝動に全てを支配されていた。
しかし理性的に考えれば、奴隷など、まともな買い物じゃない。
そんな考えとは裏腹に、手続きや準備やらでまだあのアシャムが引き渡されないことに、苛立が蓄積してきていた。
「ちなみに、アシャムの生態等の知識はどうやったら手に入る?」
渡された同意書にサインをしながら、さらにジークハードは問いかけた。
巷では何かと話題にのぼるアシャム族で、ジークハード自身も財閥のパーティー等で何度か所有者の話を聞いたことはあった。しかしリクトーを経験していない者からすれば、そもそも人間に分類できるのかどうかも怪しい存在に熱を上げている人々は理解し難い。
ジークハードがアシャムに関して知っていることは、少なかった。
「本人から聞くのが一番でございましょう」
オーナーは至極明確に答える。続く説明は、自分たちの商品管理の質に誇りを持っているような口調で続けられた。
「セリカは植民地にある公営コーヒー栽培園で子供の頃から働いていましたし、奴隷としての弁えは身についているはずです。少々ブロークンかもしれませんが、我々の言葉は習得してしています」
座ったままジークハードは足を組み替えて、またこめかみに指先を当て、眉をしかめた。
「確かに、本人からこの奇妙なリクトーの現象について聞き出すのもいい。しかし私は初めて会った者を、しかも人間として扱っていいのかも怪しい相手を、そう簡単に信用はできないし、感情的に深入りもしたくない。あれを所有する意志はあるが、それに伴うリスク等は自分で情報を得たい」
ジークハードの言葉が終わるか終わらないかのタイミングで、執務室に続く次の間から、かすかな衣擦れの音が聞こえてきた。ジークハードは苦々しい表情を作って、その方向に振り返る。
そこには道端に捨てられた子猫のようなセリカが、商品のラッピングよろしく、新しい白いワンピースに着替えて立っていた。
子猫のような、というのは比喩の範囲に収まらないかもしれない。事実、セリカの頭には、何かを警戒するようにピクピクと動く猫のような耳があるからだ。
そしてジークハードはその姿を目にしただけで、強い酒を一気に煽ったかのように、身体に熱いものが沸き上がるのを感じていた。一瞬にして、全神経が目の前のアシャムに惹きつけられて、自制を失いそうになる。
——こんなに自身のコントロールを失うなんて、冗談じゃない。
「くそ。なんで俺がこんな……」
その悪態は密やかではあったが、しっかりとセリカに届いたようだ。緑の瞳にかすかにあった、縋るような——まるで捨て猫が、小さな希望を持ってこちらを見上げているような光ーーが、一瞬にして傷ついた表情に変わった。
「専門家の知識をご所望でしたら、このヘルマン准教授とコンタクトをとられるのがよろしいかと」
オーナーの声が、二人の間の奇妙な雰囲気を断ち切った。
ジークハードはセリカへの視線を無理矢理引き剥がし、オーナーが差し出す一枚の名刺を受け取った。それが「アシャムの生態を知りたい」という自分のリクエストへの回答なのだと気が付くのには、少し時間を要した。
「ヨハネス・ヘルマン准教授。オルセイ大学の民族学部か」
「ええ。まだ若いですが、アシャムに関しては彼は権威です。アシャム族を発見した最初の調査隊のメンバーでして、最近は『アシャムと人との間の文化形成』という著書で話題を呼びました」
そこで初めてオーナーは営業用の笑顔に少しだけ苛立を含めた。
「私はまだ拝読しておりませんが、どうも随分過激な内容らしく、巷では賛否両論が巻き起こっているようです。アシャムの生態については最高の学者ですが、思想的に偏りがあるかもしれませんので、それだけご留意くださればよろしいかと」
ジークハードは頷いて、最後に小切手にサインをする。
これで全ての手続きが終わった。礼もそこそこに立ち上がると、コートを差し出され、それに続いて鎖の端を手渡された。その鎖はジークハードが買い取ったセリカの首輪に繋がっている。
家畜を引くようなそれを手にして、ジークハードは忌々しげに舌打ちをした。俯いたセリカはそれを聞いて、びくりと身体を強張らせる。不規則なウェーブのかかった髪から出ている獣の耳は、後にペッタリと伏せられていた。
部屋を出ると、全ての競りが終わったオークション会場の廊下は静まり返っていた。
自分の革靴の足音と、小さな裸足のペタペタという密やかな音、そしてその二人の間に揺れる鎖の音がいやにその廊下に響いて、ジークハードの神経に触る。思わず鎖を握る手を大きく手前に降り、繋がった先の首輪をグンと引き寄せた。
「あっ……!」
小さな悲鳴があがって、そのみすぼらしいアシャムは前によろけた。
その声、手に伝わる鎖の張り詰めた感触、そしてセリカから漂う信じられないほど甘やかな香りに、ジークハードは比喩ではない痛みを胸に覚えた。その痛みはすぐに、脳内で焦燥感と苛立ちに変換される。
これほどの渇望を感じたことがあっただろうかと思うほど、身体が彼女を欲している。その欲望は、普段押し隠している自分の残忍さや冷酷さをもむき出しにするほど強烈だ。
ジークハードはもう一度鎖を強く引いて、オークション会場の出口へと急いだ。そこに運転手と車が待っているはずだ。
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