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第七章 里帰りと収穫祭編

人物紹介 其の二

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アドレア
 コルネの元パーティメンバー。同じ孤児院出身のコルネとは特に仲がいい。冒険者時代に魔導書をもらってからは、空いた時間に読んでは実践に移していた。難解な魔導書を読んだことがあるのは魔法学校に在籍している者でも上位層のごく一部で、そんな魔導書を読み解き自身で実践できるあたり、彼女は紛れもない天才だと言える。一人称はボクで、いわゆるボクっ娘。

マリー
 同じくパーティメンバーの一人。メンバーの中では家が近かったエミルと特に仲がいい。実は冒険者として活動を始めることにあまり乗り気ではなかったが、「三人がやるなら……」といった感じで、冒険者になった。村のパン屋の娘であり、母親を亡くしたことで、回復魔法を極めようという志を抱く。割と毒のある性格をしているが、人前では穏便を装っている。キレるとやばい。

エミル
 同じくパーティメンバーの一人。ジャンをパーティに入れることになった原因でもある。少し引っ込み思案な性格。盾使いとして冒険者をやっていたが、今はどこで何をしているのやら。

ジャン
 オランド家の三男。ガキ大将といった感じだったが、パーティからメンバーが全員抜けてからは、冒険者としてまたパーティを組むことを目標に頑張る。その変わりようは、オランド家の全員が驚くほどで、一部の使用人には何かに憑かれているのではと噂になった。実はジャンだけはパーティを抜けておらず、パーティに登録されているままの冒険者証を大事に保管している。

アルノ
 新進気鋭のBランクパーティ「教会の烏エグリス・クロウ」の剣士。コルネやアドレアと同じ孤児院の出身で、コルネにとっては剣を教えてくれる兄のような存在。冒険者として順風満帆な生活を送っていたが、パーティの一人が命を落としたことでパーティは解散。故郷であるミャクーで静かに暮らすことにした。

アラン
 オランド家当主。税率が低く、領主としての評判は頗る良い。ジャンには冒険者の大変さを知ってもらおうとパーティに入れたが、なかなか帰ってこないジャンは案外上手くやれているかもしれないと思ったが、そういうことではなかった。

シスター
 コルネやアドレア、アルノの育った孤児院のシスター。昔は王都の大きな教会でシスターをやっていたらしく、優秀な回復魔法の使い手だったとか。孤児院からは冒険者になる子が多く、一部の成功した冒険者からの寄付金で孤児院の経営が成り立っている一方、命を落とす出身者も少なくなく、心を痛めている。

ルカ
 毒魔法を制御できずに苦しんでいたところをサラに拾われる。毒という稀有な系統の魔法が使えるが、その一方、他の系統は使えるものが少ない。サラの道場で修行中。

ローラン
 戦闘狂。熱血で誰彼構わず学内で勝負を持ちかけるため、やばいやつだと学内でも有名。アクスウィルでの戦闘面の実力はトップクラス。話しかけてみると意外とやばくないという印象を受けるが、見ず知らずの相手に勝負を申し込む時点ですでにやばい。
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