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第57話 水 雷

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「ほー、俺がバケモノか.......」
「「「うわっ!バケモ.....村長!」」」

うわー、足がバケモノな人が来ちゃったよ.........

て言うかちょっと久しぶりだな村長、最近会わなかったけど、どこに居たんだ?

「久しぶr」
「て言うか、なに?僕達ホテル作ってるんだけど!」

ダリッドさん、攻撃的過ぎない?そう言う人だったの?そう言うエルフだったの?

俺にかぶせてくる何て............普通のエルフっぽい一面も有るんだな.......

「おうおう、落ち着けよダリッド、用があるのはロベルだけだから」

えー俺?

絶対に疲れるのは駄目だよ!

「俺?」
「おう、あそこで岩くん様と炎様が待ってるから行くぞ」
「あっ、は、はい?」

なんでアイツラが居るんだ?

普通に"様"付けだし...........様付け歯切りが悪いな...

「なんで二人を呼んだんですか?」
「お前、大昔にあの二匹の叔父?が神と共に戦ったのは知ってるよな?」

そりゃあいくら田舎生まれでもその話は知っとるは!

名前は.........無くても良いじゃん...........?

「全部で4匹

岩(いわ)
火(ひ)
水(すい)
雷(らい)

そしてその内の二匹の子孫はもうお前に懐いている」
「まあ、一匹はマゾですけどね」

それ以外は文句の付けようが無いのにな、炎はほぼ完璧!!!

「じゃあ、水と雷の子孫は気にならない?」
「そりゃあ、気になりますけど、魔界内にいたと仮定してもかなりの時間は掛かりますよ...........村長、もしかして.....」

村長がこの数日間村に居なかった時点で変だった、そこで気付けたけど

俺が気付けたのは、何よりも今の村長のこのニヤついている顔のおかげだ(正直少し怖い、騎士とか居ないの?突き出すぞ!)

「ふっ、二匹の居場所は分かったよ!」
「凄っ!........で、どこに居るんですか?」
「ああ、その事だけど....」

そう言うと村長はモゾモゾし始めた

「なんですか?何か不味い事でもやったんですか?正直に言ってくださいよ」
「その、な、二匹同時に相手したら、どうなるかな~って思って、戦ったんだよね」

回りくどいな、皿を割った子供か?

「それで?」
「その、まあ、倒せなくてね、怒らせちゃったん、

それで今儂目掛けて向かって来てるんだ、でも倒せないから手伝ってくれる?」

ほほう、救いようが無いアホだったのかここの村長は

何故安全にしなかったんだ?

て言うか何気に龍より速いのスゲーな

「じゃあ、どうするんですか?」
「村の外に誘き寄せて、仲間にする!」

ふむふむ

「それだけ?マジでそれ以外ないの?!」
「ああ、だから安心して付いてこい!」

いや!安心出来ないんだよ!

そんな事は気にもせずに村長は走った、

もちろん走ったら追いつかないので炎達をアイテムボックスに入れてテレポートでついて行った、

時間にして数分だが、数キロは確実に移動した.........もう驚くのすら疲れるレベルに疲れた、精神的に............どうしてこんな村長で未だに滅んでないんだあの村?

だけど俺の精神状態何てお構いなしに追ってくる龍もけして遅くはない、

もう感じる事が出来る距離にいるし、あと数秒で来る?かも

「て言うか、なんで俺何ですか?」
「いや、龍の全コンプ狙ってるでしょ?」
「狙ってませんよ!」

マジで何言ってんだ?

龍をコンプって!実際今出来そうって言う所もまた嫌だな!

ズッコーーーん!

と言うココ最近よく耳にする音を立て、二匹の龍が俺と村長の目の前に降りt.........落ちてきた、うん、落ちた

一匹は炎の水版みたいで(zatsu)

もう一匹は龍だけど、全てが黄色いし(目、鱗、爪、羽....)

体を稲妻(いなずま)がはしっているのもかなりカッコいい!(cyuunibyougokoro)

「や、やっと観念したか、ぜ、ぜえ、ワン族!」
「しかも餌をも、ぜええ、持ってくるとは、関心関心、ぜえ」
「あっ、ああのー、大丈夫ですか?」

どんだけ長い間(あいだ)鬼ごっこをしてたの?この二匹もう息が切れてるよ!

「弱者が俺の心配をするな!!」

そう言い電龍(でんりゅう)......おっほん、雷龍(らいりゅう)は尖った爪で俺を切り裂こうと腕を振るったが俺はもうそこに居ない

テレポート大好き!一生愛用する!

「弱者って酷いな、俺でもそれなりには戦えるわ!」
「お、俺の攻撃を.......避けた?」
「おい、物理がだめなら特殊で行け!!俺は爺さんをやっておく!」
「そうか」

するとさっきまで村長に目が行っていた水龍が俺の方を向いた

「お前、龍に殺されるなんて光栄に思え!」
「なんで?もう二匹と友達だよ俺」
「何言ってんだ?そんなハッタリが聞くとでも?」

もう、メンドイなコイツ、話を聞かない系龍なの?

そう思った俺はアイテムボックスから炎と岩くんをだした

龍をアイテムボックスから出すって.........かなりのパワーワードだな

「あっ、お久、二人とも元気?」
「よ.....」

やっぱり顔見知りか、まあ兄弟だもんな..........歳は相当行ってるんだろうけど、実際何万歳なんかな?

「な、なあ雷、こっちの人間がロックとファイヤーを召喚したんだけど」
「なに言ってんだ?それより!このワン族足が早すぎるんだよ!どこぞの黄色いタコだよ!」
「それよりも!お前!召喚されたんだぞ!兄貴達が!」
「こっちは残像が見えるんだよ!三十人分ぐらい!」
「あーだこーだ」
「カクカクシカジカ」

と二匹とも醜い..........不毛な?争いをし始めた

なんか岩くんと炎も困惑してるし、隣の村長の動きもやばいから(理由になって無い)

一応戦士を消失させておく

方法は簡単、たったの二段階

「おい!アホ共!」

呼び止める

「「ああん!?」」
「アイテムボックス」

捕まえる

そう、どんなに強かろうか、アイテムボックスに入(い)れれば一瞬だ

炎もまだアイテムボックス内が怖いみたいだし、長時間はヤバいらしい(こっちを殺人鬼を見るように見ている)



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