21 / 292
第1章
第三話 ⑤ ~新学期・仲良し四人組と聖女様が同じクラスでした~
しおりを挟む
第三話 ⑤
張り出された新クラスの紙を確認すると、二年一組に俺たち四人の名前が書かれていた。
「よし!!今年もまた助けてくれ悠斗!!」
「おい.....」
新学期初日に言うことじゃないぞそれ?
「やったね、悠斗くん!!また一年間一緒にいられるね!!」
嬉しそうにそう言う朱里さん。
そんな彼女をもう少し喜ばせてあげよう。
「朱里さん。実はね.....
「朱里!!二年と三年はクラスが変わらないから卒業まで一緒に居られるよ!!」
俺が言おうと思ってた事を佐藤さんに言われた.....
「そうなの、ゆーこちゃん!!やったね!!私、凄く嬉しい!!」
「私も嬉しいよ朱里!!一生ラブラブだ!!結婚しよう!!」
「待て、佐藤さん。朱里さんと結婚するのはこの俺だ」
聞き捨てならない台詞に咄嗟に反応してしまう。
「私の朱里が欲しくば放課後の戦いに勝ってからにしてもらおうか?」
「ほぅ?面白い。ボコボコにしてやんよ!!」
と、そんな会話を繰り広げていると、
「あうぅ.....」
と後ろで恥ずかしそうに顔を赤くしている朱里さんがいた。
「いーんちょー、一時休戦」
「おーけー佐藤さん」
俺たちはお互いに頷き合うと、
「「今は朱里、朱里さんを愛でよう」」
「もー!!やめてよね、二人とも!!」
そんな会話をしてると、健が言う。
「おいおい、見ろよ悠斗?」
「ん?なんだ」
健が指した指の先に書かれた名前を読む。
『黒瀬詩織(くろせ しおり)』
「聖女様だ」
「また今年も同じクラスなんだな」
そんな会話をしていると、
「わー!!やったぁ!!今年も聖女様と一緒のクラスだ!!」
と嬉しそうな朱里さんの声が。
そうだ、確か大好きだって言っていたよな。
「聖女様は私の憧れなんだぁ.....あぁいう人になりたいなぁっていつも思ってて」
そう言う彼女に俺が言う
「俺は今のままの朱里さんが大好きだよ」
「え?」
「そりゃあ聖女様も美少女だとは思うけど、俺にとってはいつも明るくて元気で笑顔が可愛い朱里さんの方が魅力的だと思ってる」
と、断言する。
「漢(おとこ)だ.....漢がいる」
「やべぇいーんちょーまじかっけぇ」
後ろからそんな声が聞こえてくるが気にしない。
「.........」
無言で俯く朱里さんの耳は真っ赤だ。
あぁ可愛い
そういう所がほんと可愛い
「じゃ、じゃあそろそろ教室に行こうか!!」
俺はそう言うと朱里さんの手を握り、教室へと歩き出した。
張り出された新クラスの紙を確認すると、二年一組に俺たち四人の名前が書かれていた。
「よし!!今年もまた助けてくれ悠斗!!」
「おい.....」
新学期初日に言うことじゃないぞそれ?
「やったね、悠斗くん!!また一年間一緒にいられるね!!」
嬉しそうにそう言う朱里さん。
そんな彼女をもう少し喜ばせてあげよう。
「朱里さん。実はね.....
「朱里!!二年と三年はクラスが変わらないから卒業まで一緒に居られるよ!!」
俺が言おうと思ってた事を佐藤さんに言われた.....
「そうなの、ゆーこちゃん!!やったね!!私、凄く嬉しい!!」
「私も嬉しいよ朱里!!一生ラブラブだ!!結婚しよう!!」
「待て、佐藤さん。朱里さんと結婚するのはこの俺だ」
聞き捨てならない台詞に咄嗟に反応してしまう。
「私の朱里が欲しくば放課後の戦いに勝ってからにしてもらおうか?」
「ほぅ?面白い。ボコボコにしてやんよ!!」
と、そんな会話を繰り広げていると、
「あうぅ.....」
と後ろで恥ずかしそうに顔を赤くしている朱里さんがいた。
「いーんちょー、一時休戦」
「おーけー佐藤さん」
俺たちはお互いに頷き合うと、
「「今は朱里、朱里さんを愛でよう」」
「もー!!やめてよね、二人とも!!」
そんな会話をしてると、健が言う。
「おいおい、見ろよ悠斗?」
「ん?なんだ」
健が指した指の先に書かれた名前を読む。
『黒瀬詩織(くろせ しおり)』
「聖女様だ」
「また今年も同じクラスなんだな」
そんな会話をしていると、
「わー!!やったぁ!!今年も聖女様と一緒のクラスだ!!」
と嬉しそうな朱里さんの声が。
そうだ、確か大好きだって言っていたよな。
「聖女様は私の憧れなんだぁ.....あぁいう人になりたいなぁっていつも思ってて」
そう言う彼女に俺が言う
「俺は今のままの朱里さんが大好きだよ」
「え?」
「そりゃあ聖女様も美少女だとは思うけど、俺にとってはいつも明るくて元気で笑顔が可愛い朱里さんの方が魅力的だと思ってる」
と、断言する。
「漢(おとこ)だ.....漢がいる」
「やべぇいーんちょーまじかっけぇ」
後ろからそんな声が聞こえてくるが気にしない。
「.........」
無言で俯く朱里さんの耳は真っ赤だ。
あぁ可愛い
そういう所がほんと可愛い
「じゃ、じゃあそろそろ教室に行こうか!!」
俺はそう言うと朱里さんの手を握り、教室へと歩き出した。
0
お気に入りに追加
92
あなたにおすすめの小説
腹ぺこお嬢様の飯使い ~隣の部屋のお嬢様にご飯を振舞ったら懐かれた件~
味のないお茶
恋愛
「お腹が空きました。何か食べさせてください」
春休みの最終日。俺、海野凛太郎(うみのりんたろう)の部屋に同年代くらいの一人の女が腹を空かせてやって来た。
そいつの名前は美凪優花(みなぎゆうか)
今日。マンションの隣の部屋に母親と一緒に引っ越して来た奴だった。
「なんで初対面の人間に飯を振る舞わなきゃなんねぇんだよ?」
そう言う俺に、
「先程お母さんに言ったそうですね。『何か困り事があったら言ってください。隣人同士、助け合いで行きましょう』と」
と笑顔で言い返して来た。
「まさか、その言葉を言って数時間でこんな事になるとは思いもしなかったわ……」
「ふふーん。こんな美少女にご飯を振る舞えるのです。光栄に思ってくださ……」
パタン
俺は玄関の扉を閉めた。
すると直ぐに
バンバンバン!!!!
と扉を叩く音
『ごめんなさい!!嘘です!!お腹ぺこぺこなんです!!助けてください!!隣人さん!!』
そんな声が扉を突きぬけて聞こえて来る。
はぁ……勘弁してくれよ……
近所の人に誤解されるだろ……
俺はため息をつきながら玄関を開ける。
そう。これが俺と彼女のファーストコンタクト。
腹ぺこお嬢様の飯使いになった瞬間だった。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる