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第1章
第二話 ③ ~初デート・待ち合わせ場所に天使が居ました~
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第二話 ③
時刻は九時半。待ち合わせの十時には三十分程時間があった。
流石にまだ来てないよな。
と思いながら像の前に到着するも、やはりと言うか当然と言うか彼女の姿は無かった。
俺はスマホを取りだし、本日の予定を確認する。
この後は十時半開演の九十分映画を二人で見る。
その後はお昼ご飯を食べて、近くのゲームセンターで遊ぶ。
その後は彼女の希望だった洋服店へ行く。
夕飯前には解散しようと言う話にしたので、洋服店の後は彼女を家まで送る。
そういうスケジュールだ。
スマホのメモを閉じ、電子書籍を開こうとした時だった。
「おや!?待ち合わせ場所にものすごいイケメンがいると思ったら、私の彼氏だった件!!」
「あ、朱里さん」
普段の快活な印象の彼女には少しだけ珍しく、薄いピンク色のワンピースに身を包んだ彼女が目の前に居た。
「おはよう、朱里さん。その服とても似合ってて可愛いね」
俺は笑顔を浮かべながらしっかりと彼女を褒める。
この一言をどれだけ早く言えるかが大切なんだと雫から口を酸っぱく言われ続けてきた。
おかげで女性を褒めるスピードだけは自信があった。
「えへへーありがとう悠斗くん。君もオシャレですごくかっこいいね!!メガネ姿も好きだけど、コンタクトも良いね!!」
「ありがとう。朱里さんにそう言って貰えると嬉しいよ」
少しだけ照れくさそうにそう返す俺。
しかし、心の中で盛大ガッツポーズ。
「てかごめんね。ちょっと待たせちゃったかな?」
そう言って少しだけ申し訳なさそうにする彼女に、
「いや、そんなに待ってないよ。それに、俺が早く来すぎただけだし……」
時刻はまだ九時四十分。待ち合わせにはまだ二十分もあるし、十分くらいしか待ってない。
「初デートが楽しみ過ぎて早く来すぎちゃったかな」
「それは私も一緒だね!!ねぇねぇ、悠斗くん。せっかくだからそこのカフェで少しお茶しようか?」
「そうだね。上映まではまだ時間もあるし」
俺がそう言うと、彼女は俺の手を握り
「よし、じゃあ行こう!!」
と先陣を切って歩き出す。
こういう所が好きなんだよなぁ。
と思いながら、少しだけ耳が赤く染った彼女の横顔を微笑みながら眺めていた。
時刻は九時半。待ち合わせの十時には三十分程時間があった。
流石にまだ来てないよな。
と思いながら像の前に到着するも、やはりと言うか当然と言うか彼女の姿は無かった。
俺はスマホを取りだし、本日の予定を確認する。
この後は十時半開演の九十分映画を二人で見る。
その後はお昼ご飯を食べて、近くのゲームセンターで遊ぶ。
その後は彼女の希望だった洋服店へ行く。
夕飯前には解散しようと言う話にしたので、洋服店の後は彼女を家まで送る。
そういうスケジュールだ。
スマホのメモを閉じ、電子書籍を開こうとした時だった。
「おや!?待ち合わせ場所にものすごいイケメンがいると思ったら、私の彼氏だった件!!」
「あ、朱里さん」
普段の快活な印象の彼女には少しだけ珍しく、薄いピンク色のワンピースに身を包んだ彼女が目の前に居た。
「おはよう、朱里さん。その服とても似合ってて可愛いね」
俺は笑顔を浮かべながらしっかりと彼女を褒める。
この一言をどれだけ早く言えるかが大切なんだと雫から口を酸っぱく言われ続けてきた。
おかげで女性を褒めるスピードだけは自信があった。
「えへへーありがとう悠斗くん。君もオシャレですごくかっこいいね!!メガネ姿も好きだけど、コンタクトも良いね!!」
「ありがとう。朱里さんにそう言って貰えると嬉しいよ」
少しだけ照れくさそうにそう返す俺。
しかし、心の中で盛大ガッツポーズ。
「てかごめんね。ちょっと待たせちゃったかな?」
そう言って少しだけ申し訳なさそうにする彼女に、
「いや、そんなに待ってないよ。それに、俺が早く来すぎただけだし……」
時刻はまだ九時四十分。待ち合わせにはまだ二十分もあるし、十分くらいしか待ってない。
「初デートが楽しみ過ぎて早く来すぎちゃったかな」
「それは私も一緒だね!!ねぇねぇ、悠斗くん。せっかくだからそこのカフェで少しお茶しようか?」
「そうだね。上映まではまだ時間もあるし」
俺がそう言うと、彼女は俺の手を握り
「よし、じゃあ行こう!!」
と先陣を切って歩き出す。
こういう所が好きなんだよなぁ。
と思いながら、少しだけ耳が赤く染った彼女の横顔を微笑みながら眺めていた。
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