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第2章 後編
第七話 ~北島永久の逆襲・体育祭では彼女の本気を味わいました~ ⑭
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第七話 ~北島永久の逆襲・体育祭では彼女の本気を味わいました~ ⑭
『さぁ!!第五十回 海皇高校もいよいよ大詰め!!最終種目となりました!!』
綱引き用の綱の前に位置取りを終えた俺の耳に、三郷先輩の声が届いた。
クラスで一番力のある俺は、一番後ろに配置されている。
『最終種目は綱引きになります!!これまでとは違い、クラス全員が参加することになります。つまり、どれだけクラスメイトと力を合わせることが出来るのかがポイントになります!!』
『最初で最後の総力戦!!この種目で赤組と白組の勝者が、そして学年優勝が決まります!!皆さん!!熱い勝負を期待していますね!!』
やっぱり三郷先輩は、俺が隣に居ない方が真面目に放送してくれるんじゃないかな……
なんてことを思いながら、俺は一番後ろで余った綱を腰に巻き付ける。
そしてゴム付きの軍手を嵌めた手で縄を掴む。
靴は滑らないように、野球部時代のスパイクを履いている。多少小ささを感じるけど、この一戦だけなら我慢出来そうだ。
所謂完全武装ってやつだ。
よし。やるぞ!!
……それでは勝負を始めます!!
パーン!!!!
そして、ピストルの音が打ち鳴らされ綱引き対決がスタートする。
オー・エス!!オー・エス!!オー・エス!!
と声を揃えて綱を引いていく。
比較的息のあっているうちのクラスは順調に勝ち進み、やはりと言うか予想通りと言うか、決勝戦では一年四組と戦うことになった。
『さぁ!!やはりと言うか予想通りと言うか運命的と言うべきか!!綱引き一年生の部!!決勝戦は一年二組と四組の戦いとなりました!!』
『男女混合リレーの勝者だった二組が得点で四組を今は上回っていますが、この決勝戦で四組が勝った場合は逆転を許してしまいます!!つまりこの綱引きの勝者が学年優勝です!!』
よし。これが最後の戦いだ。気合を入れて頑張るぞ!!
俺がそう思って、初戦と同じように腰に綱を巻き付けた時だった。
『桜井くんと石崎くんの二名は一番前に来てください!!』
…………え。何で??
真ん中ら辺にいた石崎と、一番後ろに居た俺はお互いに首を傾げる。
『新聞部からの依頼がありました!!君たちが顔を合わせて綱引きをしてる写真を撮りたいそうです!!協力して上げてください!!』
あはは……なるほど。
去年も確か、桐崎先輩と星先輩が顔を合わせてる写真が撮られてたな。
俺は腰に巻きつけていた綱を下ろして、鷲宮の所に行く。
「悪いな鷲宮。一番後ろはお前がやってくれ」
「仕方ねぇな。頼まれてやるよ」
そう言って殿(しんがり)を鷲宮に引き継ぎ、俺は一番前へと向かう。
「これで最後なんだから、気合い入れるわよ。霧都!!」
「そうだな。全力を尽くすよ」
「私も微力を尽くしますね!!」
「ありがとう。でも永久は怪我をしないように気を付けてね」
凛音と永久の横を通る時に声を掛けて行く。
そして、一番前に来た時には石崎が俺を見てニヤリと笑っていた。
「なんて言うかあれだな、お互いクラスの顔みたいな扱いになっちまったな」
「ははは。そうだな。俺としては一番後ろの方が良かったんだけど、こうして前に来て良かったとも思えるな」
俺はそういった後、石崎の目を見て言葉を続ける。
「石崎が負ける瞬間をこの目で見れるからな」
「あはは!!言うじゃねぇかよ、桜井!!」
カシャリ!!
「「……え?」」
俺たちの横から、カメラのシャッターが切られる音が聞こえた。
その音に、俺と石崎は同時に振り向いた。
「あはは!!ありがとう、二人とも!!おかげで良い絵が撮れてるよ!!」
「四葉(よつば)先輩……いきなり撮らないでくださいよ」
「二人の自然な表情を撮りたいと思ってるからね!!熱い勝負と表情を期待してるよ!!」
そう言って笑っているのは四葉初音(よつばはつね)先輩。
新聞部の部長で、生徒会にも良く足を運んで居る人だ。
『生徒会の日常』
と言うコラムを新聞の片隅に書いている人。
この人には何度かインタビューを受けたこともある。
「それじゃあ勝負だな、桜井」
「そうだな。なぁ、石崎。負けた方が買った方に一本ジュースを奢る。そんな賭けもしないか?」
「ははは。悪くないな。その勝負乗った!!」
よし。これで、体育祭が終わっても、彼と話す口実が出来たな。
俺は軽く笑みを浮かべながら、綱を握りしめる。
『それでは、準備が整いました!!一年生の部 綱引き決勝戦!!開戦です!!』
……それでは勝負を始めます。
ピストルを持った上級生が天に構える。
そして……
パーーーン!!!!
と打ち鳴らした。
『うおおおおぉおおおおお!!!!!!』
『だあああああああああああぁぁぁ!!!!!!』
ピストルの音と共に、俺たちは一気に綱を引く。
赤の印は中央から全く動かない。
力はほぼ互角!!
オー・エス!!オー・エス!!オー・エス!!
と俺たちだけでなく、四組もしっかりと声を揃えて綱を引いていく。
『これは凄いことになっているぞ!!全くの互角だぁ!!』
三郷先輩の実況の通り、全くの互角。思いっきり引っ張っているがピクリとも動かない。
そして、力を抜いたら一気に持っていかれると言うのもわかっている。
「おおおお!!!!素晴らしい!!いいよ、その表情!!最高だよ!!」
カシャリ!!カシャリ!!カシャリ!!
と隣の四葉先輩がシャッターを嬉しそうに切ってるのがわかる。
き、気にしたら負けだ!!
オー・エス!!オー・エス!!オー・エス!!
と思いっきり綱を引いている時に事件は起きた。
「……きゃっ!!!!???」
「永久!!大丈夫!!??」
後ろの方で愛しの嫁の声と、それを心配する凛音の声が聞こえてきた。
『おおっと!!ここで一年二組の北島さんにアクシデントだ!!足が滑ってしまったのか!!尻もちを着いてしまったぞ!!』
一人分の力が抜けた。永久一人分だけど、均衡が崩れるには十分だった。
「今がチャンスだ!!引けぇえ!!!!!!」
石崎の声がグラウンドな響く。
それをきっかけに四組の力が一気に膨れ上がった。
ま、不味い!!このままだと永久が『戦犯』になってしまう。
そんなことを言うやつはクラスには居ない。だけど責任感の強い永久は絶対に気にしてしまう。
それだけは絶対に避けないと!!
「だあああああああああああぁぁぁ!!!!!!」
「なぁ!!桜井!!??」
綱に左腕を巻き付けて、全力以上の力で思いっきり引っ張る。
怪我を避ける為に全力以上を出すことは躊躇っていたが、そんなことを言っている場合では無い!!
「桜井が耐えたぞ!!一気にこっちに持っていけ!!」
後ろから鷲宮の声が聞こえてきた。
それをきっかけに俺たちは一気に引っ張って行く!!
勝負を掛ける為に全力を出した四組の攻撃を耐えきったこと。
その一瞬の隙をついて俺たちは綱を自陣に引き込んだ。
そして……
パーーーン!!!!
勝負の決着を告げるピストルが打ち鳴らされた。
『激戦の綱引き決勝戦が今決着しました!!』
『その勝者は……一年二組です!!!!』
『この瞬間!!一年二組の学年優勝が決定しました!!』
「はぁ……はぁ……お前の嫁が倒れた時がチャンスだと思ったんだけどなぁ……」
「まぁ……あれがきっかけで全力以上の力が出た。ってのもあるかな」
「あはは。愛の力ってやつかよ。リア充爆発しろ!!」
笑いながらそう言う石崎と俺は固く握手をした。
本当に永久が戦犯にならなくて良かったよ。
隣でカシャリ!!カシャリ!!と響くシャッター音を聞きながら、俺はほっと胸を撫で下ろした。
『さぁ!!第五十回 海皇高校もいよいよ大詰め!!最終種目となりました!!』
綱引き用の綱の前に位置取りを終えた俺の耳に、三郷先輩の声が届いた。
クラスで一番力のある俺は、一番後ろに配置されている。
『最終種目は綱引きになります!!これまでとは違い、クラス全員が参加することになります。つまり、どれだけクラスメイトと力を合わせることが出来るのかがポイントになります!!』
『最初で最後の総力戦!!この種目で赤組と白組の勝者が、そして学年優勝が決まります!!皆さん!!熱い勝負を期待していますね!!』
やっぱり三郷先輩は、俺が隣に居ない方が真面目に放送してくれるんじゃないかな……
なんてことを思いながら、俺は一番後ろで余った綱を腰に巻き付ける。
そしてゴム付きの軍手を嵌めた手で縄を掴む。
靴は滑らないように、野球部時代のスパイクを履いている。多少小ささを感じるけど、この一戦だけなら我慢出来そうだ。
所謂完全武装ってやつだ。
よし。やるぞ!!
……それでは勝負を始めます!!
パーン!!!!
そして、ピストルの音が打ち鳴らされ綱引き対決がスタートする。
オー・エス!!オー・エス!!オー・エス!!
と声を揃えて綱を引いていく。
比較的息のあっているうちのクラスは順調に勝ち進み、やはりと言うか予想通りと言うか、決勝戦では一年四組と戦うことになった。
『さぁ!!やはりと言うか予想通りと言うか運命的と言うべきか!!綱引き一年生の部!!決勝戦は一年二組と四組の戦いとなりました!!』
『男女混合リレーの勝者だった二組が得点で四組を今は上回っていますが、この決勝戦で四組が勝った場合は逆転を許してしまいます!!つまりこの綱引きの勝者が学年優勝です!!』
よし。これが最後の戦いだ。気合を入れて頑張るぞ!!
俺がそう思って、初戦と同じように腰に綱を巻き付けた時だった。
『桜井くんと石崎くんの二名は一番前に来てください!!』
…………え。何で??
真ん中ら辺にいた石崎と、一番後ろに居た俺はお互いに首を傾げる。
『新聞部からの依頼がありました!!君たちが顔を合わせて綱引きをしてる写真を撮りたいそうです!!協力して上げてください!!』
あはは……なるほど。
去年も確か、桐崎先輩と星先輩が顔を合わせてる写真が撮られてたな。
俺は腰に巻きつけていた綱を下ろして、鷲宮の所に行く。
「悪いな鷲宮。一番後ろはお前がやってくれ」
「仕方ねぇな。頼まれてやるよ」
そう言って殿(しんがり)を鷲宮に引き継ぎ、俺は一番前へと向かう。
「これで最後なんだから、気合い入れるわよ。霧都!!」
「そうだな。全力を尽くすよ」
「私も微力を尽くしますね!!」
「ありがとう。でも永久は怪我をしないように気を付けてね」
凛音と永久の横を通る時に声を掛けて行く。
そして、一番前に来た時には石崎が俺を見てニヤリと笑っていた。
「なんて言うかあれだな、お互いクラスの顔みたいな扱いになっちまったな」
「ははは。そうだな。俺としては一番後ろの方が良かったんだけど、こうして前に来て良かったとも思えるな」
俺はそういった後、石崎の目を見て言葉を続ける。
「石崎が負ける瞬間をこの目で見れるからな」
「あはは!!言うじゃねぇかよ、桜井!!」
カシャリ!!
「「……え?」」
俺たちの横から、カメラのシャッターが切られる音が聞こえた。
その音に、俺と石崎は同時に振り向いた。
「あはは!!ありがとう、二人とも!!おかげで良い絵が撮れてるよ!!」
「四葉(よつば)先輩……いきなり撮らないでくださいよ」
「二人の自然な表情を撮りたいと思ってるからね!!熱い勝負と表情を期待してるよ!!」
そう言って笑っているのは四葉初音(よつばはつね)先輩。
新聞部の部長で、生徒会にも良く足を運んで居る人だ。
『生徒会の日常』
と言うコラムを新聞の片隅に書いている人。
この人には何度かインタビューを受けたこともある。
「それじゃあ勝負だな、桜井」
「そうだな。なぁ、石崎。負けた方が買った方に一本ジュースを奢る。そんな賭けもしないか?」
「ははは。悪くないな。その勝負乗った!!」
よし。これで、体育祭が終わっても、彼と話す口実が出来たな。
俺は軽く笑みを浮かべながら、綱を握りしめる。
『それでは、準備が整いました!!一年生の部 綱引き決勝戦!!開戦です!!』
……それでは勝負を始めます。
ピストルを持った上級生が天に構える。
そして……
パーーーン!!!!
と打ち鳴らした。
『うおおおおぉおおおおお!!!!!!』
『だあああああああああああぁぁぁ!!!!!!』
ピストルの音と共に、俺たちは一気に綱を引く。
赤の印は中央から全く動かない。
力はほぼ互角!!
オー・エス!!オー・エス!!オー・エス!!
と俺たちだけでなく、四組もしっかりと声を揃えて綱を引いていく。
『これは凄いことになっているぞ!!全くの互角だぁ!!』
三郷先輩の実況の通り、全くの互角。思いっきり引っ張っているがピクリとも動かない。
そして、力を抜いたら一気に持っていかれると言うのもわかっている。
「おおおお!!!!素晴らしい!!いいよ、その表情!!最高だよ!!」
カシャリ!!カシャリ!!カシャリ!!
と隣の四葉先輩がシャッターを嬉しそうに切ってるのがわかる。
き、気にしたら負けだ!!
オー・エス!!オー・エス!!オー・エス!!
と思いっきり綱を引いている時に事件は起きた。
「……きゃっ!!!!???」
「永久!!大丈夫!!??」
後ろの方で愛しの嫁の声と、それを心配する凛音の声が聞こえてきた。
『おおっと!!ここで一年二組の北島さんにアクシデントだ!!足が滑ってしまったのか!!尻もちを着いてしまったぞ!!』
一人分の力が抜けた。永久一人分だけど、均衡が崩れるには十分だった。
「今がチャンスだ!!引けぇえ!!!!!!」
石崎の声がグラウンドな響く。
それをきっかけに四組の力が一気に膨れ上がった。
ま、不味い!!このままだと永久が『戦犯』になってしまう。
そんなことを言うやつはクラスには居ない。だけど責任感の強い永久は絶対に気にしてしまう。
それだけは絶対に避けないと!!
「だあああああああああああぁぁぁ!!!!!!」
「なぁ!!桜井!!??」
綱に左腕を巻き付けて、全力以上の力で思いっきり引っ張る。
怪我を避ける為に全力以上を出すことは躊躇っていたが、そんなことを言っている場合では無い!!
「桜井が耐えたぞ!!一気にこっちに持っていけ!!」
後ろから鷲宮の声が聞こえてきた。
それをきっかけに俺たちは一気に引っ張って行く!!
勝負を掛ける為に全力を出した四組の攻撃を耐えきったこと。
その一瞬の隙をついて俺たちは綱を自陣に引き込んだ。
そして……
パーーーン!!!!
勝負の決着を告げるピストルが打ち鳴らされた。
『激戦の綱引き決勝戦が今決着しました!!』
『その勝者は……一年二組です!!!!』
『この瞬間!!一年二組の学年優勝が決定しました!!』
「はぁ……はぁ……お前の嫁が倒れた時がチャンスだと思ったんだけどなぁ……」
「まぁ……あれがきっかけで全力以上の力が出た。ってのもあるかな」
「あはは。愛の力ってやつかよ。リア充爆発しろ!!」
笑いながらそう言う石崎と俺は固く握手をした。
本当に永久が戦犯にならなくて良かったよ。
隣でカシャリ!!カシャリ!!と響くシャッター音を聞きながら、俺はほっと胸を撫で下ろした。
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