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第2章
美凪side ③ 後編 その①
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美凪side ③ 後編 その①
隣人さんを抱きしめていて、一時間程経った頃でしょうか。
少しだけ私も落ち着いてきて、まぁ許してあげようかな?
なんて思っていた時でした。
隣の部屋からゴソゴソと身支度を整える音が聞こえてきました。
あれから何度も女性の嬌声は聞こえてきましたが、私はその度に彼の身体を抱きしめることで我慢してあげることにしてました。
これでようやく落ち着いて本を読むことが出来ますかね。
なんて思っていた時でした。
ちょうど顔を上げると、隣人さんは少し残念そうな表情で隣の部屋を見ているような気がしました。
……ふーん……へぇ……
「……そんなに、隣の人が気になるんですか?」
私が彼にそう問いかけると、隣人さんは少しだけ焦ったような声で言葉を返しました。
「い、いや……そういう訳じゃないんだけど……」
「貴方の目の前にはこんなに可愛い女の子が居るのに、どこの誰ともわからないような女の方が良いと言うんですか?」
私がそう言うと、隣人さんは少しだけ視線を逸らしました。
「そ、そんなことは無いんだけど……」
そうですね。思い出しましたよ。
貴方は『年上の女性がコスプレをしてる姿』が好きな人でしたね。
「あぁ……そう言えば隣人さんは『大人の女性が女子高校生のコスプレをしてる姿』が好きな人でしたね?年上の女性が好みですか?」
「い、いや……同年代の女の子が好きです……」
あぁそうでしたね。隣人さんは『同年代の女性と教室でえっちなことをする』ってのが好きな人でしたね。
「そうでした。隣人さんは教室でするのが好みでしたね?」
「こ、好みという訳じゃないんだけど……」
この期に及んでまだ言い訳をする隣人さん。
もう……なんでこんな気持ちにならないといけないんですか……
私はこんなにも貴方しか見てないのに……
「…………隣人さんの……ばか……私が満足まで……許してあげません」
「そ、その……どうしたら良いでしょうか……」
そんなことを言ってくる隣人さん。
少しは私のことを考えてください。
「……自分で考えてください」
「は、はい……」
私がそう言うと、隣人さんは私のことをぎゅっと抱き締めてくれました。
そして、そっと頭を撫でてくれました。
ふ、ふふーん。まぁ……悪くないんじゃないでしょうか……
そう思いながら、私は残りの時間を過ごしていきました。
そして、この部屋に来てから二時間程の時間が経ちました。
結局。一冊も漫画を読まなかったです。
私が用意したソフトクリームも完全に解けてしまって液体になってます。
「その……美凪さん。二時間がたったと思うんだけど……」
二時間程の間。私の頭を撫でてくれたり、髪の毛を梳いてくれていた隣人さんはそう言ってきました。
「…………そうですか。では続きは家ですることにします」
「そ、そうか…………」
……何ですか、その表情は。
これほどの美少女が貴方のことを抱きしめてるんですよ。
光栄に思ってください!!
そして、私と隣人さんはカウンターで利用料金の支払いを済ませてからお店の外に出ました。
あとは帰宅するだけですが、私はその間も彼の腕を抱きしめていました。
「なぁ、美凪。その……いつまでこうしてるつもりなんだ?」
「……なんですか、隣人さん。嫌なんですか?」
私がそう言いながら視線を向けると、隣人さんは少しだけ苦笑いを浮かべながら言葉を返しました。
「いや……その、別に嫌なわけじゃ」
「ならば良いでは無いですか」
私はそう言葉を返すと、彼の腕を強く抱き寄せました。
周りの人からはとても視線を集めていますが、気にしないことにしています。
隣人さんは私だけの人です!!誰にも渡しませんからね!!
そして、時刻は夕方から夜に変わる頃になりました。
辺りも暗くなってきて来た時間帯ですね。私と隣人さんはマンションへと辿り着きました。
「家に着いたな。その……今日も楽しかったな、美凪」
何となく気まずそうな表情の彼に、私は微笑みながら言葉を返しました。
「そうですね。色々な隣人さんが見れてとても収穫の多かったデートだったと思いますよ」
「あはは……」
そんな会話をしたあと、私たちはエレベーターを使って部屋の前に行きました。
そして、私はお財布から部屋の合鍵を取り出しました。
玄関の扉を解錠したあと部屋の中に入ります。
「ただいま」
「ただいまです」
『お邪魔します』と言おうかとも思いましたが、流石にそれは意地悪過ぎると思ったので辞めました。
私と隣人さんは洗面所で手を洗い、うがいをしたあとに居間へと向かいました。
隣人さんが麦茶を取りに冷蔵庫に向かったのが見えました。ですので私はコップを二つ手に取ってテーブルの上に置きました。
「ありがとう」
「いえ、このくらいはしますよ」
私がそう答えると、隣人さんは少しだけ寂しそうな表情をしてました。
はぁ……あまりこういう態度を続けるのも可哀想ですね。
それに、彼とは楽しく過ごしたいです。
こうしてツンケンし続けるのもイヤですからね
隣人さんは私の用意したコップに麦茶を注いだ後、それを一口飲みました。
私も一口麦茶を口に含みました。
軽く隣人さんに視線を向けると、彼は真剣な目で私を見ていました。
……なるほど。きちんと謝ってくれるみたいですね。
私が拗ねてるだけ。とも取れるような事柄ですけど、彼はキチンと謝ってくれるみたいです。
「美凪優花さん」
「……はい。なんですか、海野凛太郎さん」
フルネームで呼ばれたので、私も彼をそう呼び返しました。
「お前とのデートの最中に、他の女性に意識を向けるような真似をして申し訳こざいません」
「…………はぁ。わかりました。謝罪を受け入れます」
しっかりと頭を下げて彼は私に謝ってくれました。
ですので私は許してあげることにしました。
「ほ、本当か!!」
安堵の表情を浮かべる隣人さんに、私は微笑みを向けました。
「ずっとプンプンしてるのも疲れましたからね」
そう言ったあと、私は彼に言葉を続けました。
「それでも私はまだまだ怒ってます。なので今夜は私と一緒に寝てもらいます」
「……わ、わかったよ」
ふふーん。こうしてすんなり了承を示してくれたのは初めてですね!!
「すんなり了承をしてくれたのは初めてですね」
「まぁ受け入れる道しかないからな」
そう言って麦茶を口にした彼に、私は笑いながら言葉を返しました。
「本当はお風呂も一緒に入ってもらおうかと思いましたが、それは勘弁してあげることにしました」
「……配慮してくれて助かったよ」
隣人さんはそう言うと、椅子から立ち上がって台所の方へと歩いて行きました。
私も椅子から立ち上がってそれに続きます。
「それではお米の準備をしたらお風呂に入って少しのんびりしたらご飯にすることにしましょう」
「そうだな。それに明日から学校だ。今日は早めに寝ることにしようか」
そうですね。二連休もあっという間に終わってしまいました。
「そうですね。それでは私はお米の準備をしてきますので、お風呂の準備をお願いします」
「了解だ。明日の弁当の分も含めて三合炊いておいてくれ」
「はい。了解です!!」
今日の夕飯は昨日のカレーです!!
二日目のカレーはとても美味しいですからね。今からとても楽しみです!!
私はウキウキした気持ちでご飯の準備を進めました。
隣人さんを抱きしめていて、一時間程経った頃でしょうか。
少しだけ私も落ち着いてきて、まぁ許してあげようかな?
なんて思っていた時でした。
隣の部屋からゴソゴソと身支度を整える音が聞こえてきました。
あれから何度も女性の嬌声は聞こえてきましたが、私はその度に彼の身体を抱きしめることで我慢してあげることにしてました。
これでようやく落ち着いて本を読むことが出来ますかね。
なんて思っていた時でした。
ちょうど顔を上げると、隣人さんは少し残念そうな表情で隣の部屋を見ているような気がしました。
……ふーん……へぇ……
「……そんなに、隣の人が気になるんですか?」
私が彼にそう問いかけると、隣人さんは少しだけ焦ったような声で言葉を返しました。
「い、いや……そういう訳じゃないんだけど……」
「貴方の目の前にはこんなに可愛い女の子が居るのに、どこの誰ともわからないような女の方が良いと言うんですか?」
私がそう言うと、隣人さんは少しだけ視線を逸らしました。
「そ、そんなことは無いんだけど……」
そうですね。思い出しましたよ。
貴方は『年上の女性がコスプレをしてる姿』が好きな人でしたね。
「あぁ……そう言えば隣人さんは『大人の女性が女子高校生のコスプレをしてる姿』が好きな人でしたね?年上の女性が好みですか?」
「い、いや……同年代の女の子が好きです……」
あぁそうでしたね。隣人さんは『同年代の女性と教室でえっちなことをする』ってのが好きな人でしたね。
「そうでした。隣人さんは教室でするのが好みでしたね?」
「こ、好みという訳じゃないんだけど……」
この期に及んでまだ言い訳をする隣人さん。
もう……なんでこんな気持ちにならないといけないんですか……
私はこんなにも貴方しか見てないのに……
「…………隣人さんの……ばか……私が満足まで……許してあげません」
「そ、その……どうしたら良いでしょうか……」
そんなことを言ってくる隣人さん。
少しは私のことを考えてください。
「……自分で考えてください」
「は、はい……」
私がそう言うと、隣人さんは私のことをぎゅっと抱き締めてくれました。
そして、そっと頭を撫でてくれました。
ふ、ふふーん。まぁ……悪くないんじゃないでしょうか……
そう思いながら、私は残りの時間を過ごしていきました。
そして、この部屋に来てから二時間程の時間が経ちました。
結局。一冊も漫画を読まなかったです。
私が用意したソフトクリームも完全に解けてしまって液体になってます。
「その……美凪さん。二時間がたったと思うんだけど……」
二時間程の間。私の頭を撫でてくれたり、髪の毛を梳いてくれていた隣人さんはそう言ってきました。
「…………そうですか。では続きは家ですることにします」
「そ、そうか…………」
……何ですか、その表情は。
これほどの美少女が貴方のことを抱きしめてるんですよ。
光栄に思ってください!!
そして、私と隣人さんはカウンターで利用料金の支払いを済ませてからお店の外に出ました。
あとは帰宅するだけですが、私はその間も彼の腕を抱きしめていました。
「なぁ、美凪。その……いつまでこうしてるつもりなんだ?」
「……なんですか、隣人さん。嫌なんですか?」
私がそう言いながら視線を向けると、隣人さんは少しだけ苦笑いを浮かべながら言葉を返しました。
「いや……その、別に嫌なわけじゃ」
「ならば良いでは無いですか」
私はそう言葉を返すと、彼の腕を強く抱き寄せました。
周りの人からはとても視線を集めていますが、気にしないことにしています。
隣人さんは私だけの人です!!誰にも渡しませんからね!!
そして、時刻は夕方から夜に変わる頃になりました。
辺りも暗くなってきて来た時間帯ですね。私と隣人さんはマンションへと辿り着きました。
「家に着いたな。その……今日も楽しかったな、美凪」
何となく気まずそうな表情の彼に、私は微笑みながら言葉を返しました。
「そうですね。色々な隣人さんが見れてとても収穫の多かったデートだったと思いますよ」
「あはは……」
そんな会話をしたあと、私たちはエレベーターを使って部屋の前に行きました。
そして、私はお財布から部屋の合鍵を取り出しました。
玄関の扉を解錠したあと部屋の中に入ります。
「ただいま」
「ただいまです」
『お邪魔します』と言おうかとも思いましたが、流石にそれは意地悪過ぎると思ったので辞めました。
私と隣人さんは洗面所で手を洗い、うがいをしたあとに居間へと向かいました。
隣人さんが麦茶を取りに冷蔵庫に向かったのが見えました。ですので私はコップを二つ手に取ってテーブルの上に置きました。
「ありがとう」
「いえ、このくらいはしますよ」
私がそう答えると、隣人さんは少しだけ寂しそうな表情をしてました。
はぁ……あまりこういう態度を続けるのも可哀想ですね。
それに、彼とは楽しく過ごしたいです。
こうしてツンケンし続けるのもイヤですからね
隣人さんは私の用意したコップに麦茶を注いだ後、それを一口飲みました。
私も一口麦茶を口に含みました。
軽く隣人さんに視線を向けると、彼は真剣な目で私を見ていました。
……なるほど。きちんと謝ってくれるみたいですね。
私が拗ねてるだけ。とも取れるような事柄ですけど、彼はキチンと謝ってくれるみたいです。
「美凪優花さん」
「……はい。なんですか、海野凛太郎さん」
フルネームで呼ばれたので、私も彼をそう呼び返しました。
「お前とのデートの最中に、他の女性に意識を向けるような真似をして申し訳こざいません」
「…………はぁ。わかりました。謝罪を受け入れます」
しっかりと頭を下げて彼は私に謝ってくれました。
ですので私は許してあげることにしました。
「ほ、本当か!!」
安堵の表情を浮かべる隣人さんに、私は微笑みを向けました。
「ずっとプンプンしてるのも疲れましたからね」
そう言ったあと、私は彼に言葉を続けました。
「それでも私はまだまだ怒ってます。なので今夜は私と一緒に寝てもらいます」
「……わ、わかったよ」
ふふーん。こうしてすんなり了承を示してくれたのは初めてですね!!
「すんなり了承をしてくれたのは初めてですね」
「まぁ受け入れる道しかないからな」
そう言って麦茶を口にした彼に、私は笑いながら言葉を返しました。
「本当はお風呂も一緒に入ってもらおうかと思いましたが、それは勘弁してあげることにしました」
「……配慮してくれて助かったよ」
隣人さんはそう言うと、椅子から立ち上がって台所の方へと歩いて行きました。
私も椅子から立ち上がってそれに続きます。
「それではお米の準備をしたらお風呂に入って少しのんびりしたらご飯にすることにしましょう」
「そうだな。それに明日から学校だ。今日は早めに寝ることにしようか」
そうですね。二連休もあっという間に終わってしまいました。
「そうですね。それでは私はお米の準備をしてきますので、お風呂の準備をお願いします」
「了解だ。明日の弁当の分も含めて三合炊いておいてくれ」
「はい。了解です!!」
今日の夕飯は昨日のカレーです!!
二日目のカレーはとても美味しいですからね。今からとても楽しみです!!
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