上 下
8 / 79
第2話 宿場町へ

④ 聖女との夜(H)

しおりを挟む
 ヴィルはエルミアへ駆け寄ると、両手で尻肉を鷲掴みにする。

「――ああぁっ!!」

 エルミアが声を上げた。
 それに構わず、青年は少女の尻を揉みしだく。
 手のひらには、想像した通りの柔らかい感触が。

「――あっ――あぁっ――あっ――あっ――」

 喘ぎをBGMに、揉み続ける。
 ヴィルが手に力を入れる度に、形の良い尻が歪む。
 しかし一旦手を離すと、すぐに元通りの姿に。
 そのプルンプルンと動く様が、彼の目を楽しませた。

「――はっ――あっ――あっ――あっ――」

 ハリが良い。
 尻肉を押し込むと、掌へ強い反発力を感じる。
 こんなにも柔らかい尻なのに、何故こうまで弾力があるのか。
 この尻を味わうだけで、ずっと時間を潰せそうな気がした。

 だが、ヴィルの興奮は、情欲は、止まらない。

「――――あっ」

 エルミアが小さく声を息を漏らす。
 青年が、彼女のショーツを引き下ろしたのだ。
 ヴィルの目の前に、サーモンピンク色の鮮やかな女性器が現れた。
 同時に、蒸れた雌の匂いが鼻孔を突く。
 少女の割れ目からは、既に淫らな液体が滴れている。

「……もう、こんなに濡れているのか」

「す、すみません。
 貴方のことを想うだけで、私、疼いてしまうんです。
 その上、あんなにもお尻を触られたら――!」

「聖女のくせに、こんなにも愛液を垂らして……」

「い、言わないで下さい!
 ……あ、ああ、私、淫乱な女なんです!
 本当は、聖女なんかに相応しくない、ちんぽ大好きな雌犬なんです!!」

 言いながら、身をくねらせるエルミア。
 ヴィルはじっくりと彼女の花びらを鑑賞してから……そこへ吸い付いた。

「あ、あぁああああっ――――そ、そこぉっ!!」

 エルミアが歓喜の艶声を上げた。

 舌で性器についたラブジュースを舐めとる。
 口の中で、エルミアの“味”で充満していく。
 嗅ぐだけで勃起が始まる、淫蕩な味。

(――美味い)

 ヴィルにとってソレは、どうしようもなく甘美なモノであった。
 そんな“蜜”が、彼女の花弁を舐めれば舐める程、止めどなく湧き出てくる。

「あっ――はぁっ――あっ――あっ――あぁああっ!」

 チュルチュルと音まで立てて、愛液をすする。
 嗅覚で、味覚で、少女をもっともっと感じたい。
 永遠にそうしていてもいいくらいに。

「あっ――あっ――あっ――
 ああ、ヴィル――豆も、私の豆も食べて下さい!」

 要望にお応えして、クリトリスも舐め上げる。

「あ、あぁあああああっ!!」

 一際高い嬌声が。
 ここは特に気持ちいいようだ。

 ヴィルはエルミアの陰核をさらに責める。
 舐める、吸う、転がす――

「あっ!――ああっ!――あぁあんっ!――あ、あぁああっ!!」

 弄れば弄る程、少女は悶えた。
 膣からは流れるように愛液が溢れる。
 ヴィルはさらに、“豆”は噛みついて・・・・・やった。

「あっ!!?」

 一瞬、エルミアが硬直し、

「―――あ、あぁあああああああああっ!!!!!」

 大きな絶叫と共に、小刻みに震えだす。
 ……声が途切れると、少女はうつ伏せに倒れ込んでしまった。

「――イったのか?」

「は、はい、イって、しまいました……
 気持ち、良すぎて……」

 倒れたまま、答えるエルミア。

「……俺は、まだなんだが?」

 彼女にも見えるように、イチモツを取り出す。
 猛々しくそそり立った、自分の剛直を。

「…………っ!!」

 少女が息を飲むのが聞こえる。

「も、申し訳ありません……!」

 ふるふると震えながら、少女がゆっくりと尻を上げる。
 そして、ヴィルが挿入しやすい位置に、自分の下半身を持ってきた。

「はぁっ……はぁっ……どうぞ、お挿れ下さいませ。
 私のまんこを、貴方のちんこで滅茶苦茶にして――」

「いいだろう」

 青年は亀頭を彼女の膣口へ添えると、ずぶずぶと棒を埋めていった。
 ぐちょぐちょに濡れているエルミアの入り口は、何の抵抗も無くヴィルを受け入れる。

「あっ! あっ! あっ! あっ!
 来たっ! 来ましたっ! ヴィルのおっきいちんこがっ! 私の中にぃっ!!」

 ぐいっと腰を押し出し、愚息を完全に少女へと収めた。
 膣は、以前にもまして強くヴィルを締め付ける。
 早く精子を注ぎ込んで欲しいと言わんばかりに。

「あはぁああああああっ!!
 深いぃっ!! おっきぃいっ!!
 一番奥にっ!! あっ! あっ! 一番、奥にまで、届いてしまってますっ!!」

「……動くぞ」

 感極まっているエルミアに対し、ヴィルはピストンを開始した。
 自分の腰を、彼女の尻へと叩きつける。

「あっ!? あぅっ! あっ! あっ! あっ! ああっ!!」

 互いの身体がぶつかり合う度に、パンッパンッと音を鳴らす。
 エルミアの尻はプルプルと震え、自らの柔らかさをアピールしていた。

「あっ! あっ!! あっ! あっ! あっ! あっ!!」

 少女は大きく口を開き、目からは涙を流しながらヨガっている。
 意識が飛びかけているのかもしれない。
 しかしそんな状態にあっても、彼女のなかは男根を扱くのを止めなかった。
 強い快感が、股間から全身に走っていく。

 ヴィルはエルミアの腰をがっしりと掴むと、身体を振る速度を高めた。

「あっ!! あひっ!! はっ!! あっ!! あぁあんっ!!
 はげしっ! 激しい、ですっ!!
 あっ!! あっ!! あっ!! あっ!!
 私、またっ!! あっあっあっ!! また、イっちゃいますっ!! あぁあああんっ!!」

 自分の限界を吐露する少女。
 それは、ヴィルも同じだった。
 射精感が昂っていく。
 直に、絶頂へと達するだろう。

「――君も、腰を振るんだ、エルミア!」

 さらに気持ち良くなるため、青年は少女へと命令する。

「ああっ! あぁああっ!!――は、はいっ――あっあっあっ!――分かり、ましたぁっ!!
 ――あっ!! ああぁあっ!! あああっ!! あぁああああっ!!」

 エルミアは、自分もイキかけているというのに、ヴィルの言葉に従った。
 快楽に耐えながら、尻を前後に動かしだす。

「あ、あひぁああっ!! だ、ダメっ!! ダメですっ!! こんなの、ダメっ!!
 あっあっあっあっあっあっ!! 私、もうイクっ!! すぐ、イクのっ!!!」

 ただでさえ、絶頂寸前だったのだ。
 無理を押して動いたことで、エルミアは――

「ああっ!! イクっ!! イキますっ!!
 あっ!! あっ!! あっ!! あぁあああああああああっ!!!!!」

 ――あっけなく、果ててしまった。
 彼女がイクのと同時に、膣も締まりが強くなる。

「――あっ!!――ああっ!!――ああっ!!――あぁあああっ!!!」

 クリトリスを責めた時よりも、さらに激しく少女は身体を痙攣させていく。
 その震えは膣にも連動し、ぎゅうぎゅうと青年を搾りあげる。
 そして、ヴィルは――

「まだだっ!!
 まだ俺は、イってないっ!!」

 ――その痙攣を、利用した。
 膣が固く絞めつけている状況で無理やり腰を振り、さらなる悦楽を味わおうとしたのだ。

「あ、あひぃいいいっ!!!?
 イったっ!! イった、のにぃいっ!!
 おっ!!? おおっ!! んぉおおおおおおっ!!!!?」

 達したばかりで敏感になっているエルミアは、ヴィルの強引な責めに悲鳴を上げる。
 しかしその痛ましさと反比例して、青年の股間には激しい刺激が与えられた。

「――出すぞっ!!
 お前の、中に!!
 俺の精子を、全部注いでやるっ!!!」

 宣言し、エルミアの一番奥にまでイチモツを突き入れた。
 そして、射精。

「お、おぉおおおおおおおおっ!!!?
 熱いのがっ!! 熱いのがっ!! 流れてくるのぉおおっ!!!
 お、おっおっおっおっおっおっおっおっ!!!!
 あひゃあああああああああっ!!!!!」

 目から涙、口から涎、膣から愛液。
 穴という穴から液体を垂れ流し、エルミアは3度目の絶頂へと至った。
 目の焦点が合わず、歯をガチガチと震わせている。
 そんな彼女へ、青年は子宮が満杯になる程の精液を一気に注ぎ込んだ。

「あぁああああああああっ――――――――あ、あ」

 ひとしきり叫び終えると、エルミアはまたその場に倒れた。
 彼女の性器からは、収まりきらなかった精子が、どろりと垂れている。

「……は、はは」

 その様子を見て。
 ヴィルは自分の征服感が満たされたのを感じ、満足げな笑みを浮かべた。






「思うんだけどさ、ヴィルってセックスの時だけやたらと饒舌になるわよね?」

 夜。
 ベッドの上。
 ヴィルとエルミアは裸のまま、隣り合わせで寝そべっていた。

「……言わないでくれ」

 少女の言葉に、青年はただ小さくなるばかり。

「特に今日は凄かったー。
 私を道具みたいにめちゃめちゃにしてくれて。
 気絶した私の口にちんこ突っ込んで、フェラまでさせてたでしょ?」

「……言わないで下さい」

 とうとう口調まで変わった。
 正直、あの時はどうかしていたと思う。
 少女の色香に惑わされ、完全に自分を見失っていた。

(い、いや、エルミアのせいにしてはいけない!)

 全て、理性を保てなかったヴィル自身が原因なのだ。
 しかし、自分がここまで色欲に弱かったとは。
 今までの人生で気付け無かった弱点である。
 自責の念が次から次へと湧き上がってきた。

 一方でエルミアは、青年の悩みなどお構いなしに言葉を続けてくる。

「で、どうだった?
 今日のプレイ、気に入ってくれた?」

「……ぷ、プレイって」

「いい感じに聖女様してたでしょー?
 どうなの? ヴィルとしては、あっちの方がタイプ?」

 そういう趣旨だったらしい。
 ヴィルは頭をぶんぶんと横に振って、否定する。

「い、いや、決してそんなことは」

「ホントにー?
 露骨に態度変えてきたように見えたよ?
 そういうことなら、もうアレはやらないけど」

「………………偶には、やって欲しいです」

 性欲に勝てなかった。
 エルミアはあからさまに大きなため息を吐いてから、

「まったく、貴方にも困ったもんね。
 本当に変態さんなんだから」

「……うぅ」

 返す言葉も無かった。
 少女は、そんな青年に抱き着く。
 彼女の柔らかい感触が、ヴィルの身体に絡みついた。

「大丈夫よ、ちゃんと付き合ってあげるから。
 ――約束、しましたからね。
 いつでも、ヴィルの思うままに、私をお使い下さい」

 後半は、聖女の台詞だ。
 ヴィルは堪えきれなくなり、少女とキスをする。

「――んっ――ん、んんっ――」

 唇と唇を重ねるだけの、軽い口づけ。
 それだけで、自分が満たされていくのを感じる。
 互いの顔が離れると、エルミアはにんまり笑う。
 意地の悪い顔だ。

「……やっぱり、こっちのが好きなんじゃない」

「……すみません」

 素直に頭を下げた。
 ただ、誤解をさせないよう、弁解は試みる。

「だ、だが、その――いつもの君だって、嫌いじゃないんだ。
 ……魅力的、だとも、思ってる。
 信じてくれないかもしれないが、本当に」

「――っ!?」

 どうしたことか、エルミアは急にこちらへ背を向けてしまった。

「……そ、そう?
 それなら、いいわ、うん」

 少女の肩が震えていた。
 泣いている――わけではないようだが。
 ただ、何となくだけれども、その声色から機嫌がよくなっているようにも感じた。

「さ、今日はもう寝ましょ。
 明日だって、早いんでしょ?」

「……ああ。
 そうだな、そうしよう」

 エルミアの提案を受け入れ、ヴィルは目を閉じた。
 隣にいる少女の暖かさを感じながら、心地よい眠りへと落ちていく。

 2人の夜は、こうして更けていった。



 完
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)

幻田恋人
恋愛
 夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。  でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。  親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。  童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。  許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…  僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件

森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。 学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。 そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

処理中です...