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第11話 本当はエッチな冒険者生活

⑬ 男と女、2人きり(H)

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 地底湖のほとり。
 見つめ合うヴィルとクリスである。

(うーん、なるほど。うーん、うん?)

 未だにヴィルの頭は混乱していた。
 ずっと男だと思い込んでいた相手が女だったという事実を、すぐには飲み込めなかったのだ。
 故に、

「君は――女だったのか?」

 第一声がこんな間抜けな発言であったことも、許して欲しい。
 それに対しクリスは怒ったように――いや実際怒っているのかもしれないが――大声でまくし立ててくる。

「見りゃ分かるだろ!?――っていうか今まで男だと思ってたのか!?」

「ま、まあ、確かに……」

 改まって観察すれば、『何故この女性を男と勘違いしていたのだろう』と疑問を感じてしまう程にクリスは女だった。
 顔は中性的ではあるものの綺麗に整っているし、短めに整った金髪はサラサラで、お肌もつやつや、全体的に身体は柔らかそうだ。
 おっぱいもやや小ぶりながら美しい形を描いており、腰もぐっとくびれ、臀部に至ってはしっかりとしたボリュームがある上にその丸さが主張されている。
 ズボン姿な服装は男物のように見えていたのだが――動きやすさを重視すればそんな格好にもなろう。

(……というか、本気で美人だな)

 魔法の光に照らされたクリスは、息を飲むほどの美麗さを放っていた。
 エルミアという(少なくとも外見は)極上の美少女を見慣れているヴィルですらそう感じるのだから、相当の代物だろう。
 何故これ程の美女の存在に今まで気づけなかったのか不思議な位だ。
 野暮ったい冒険用衣装が彼女の魅力を削いでいたのかもしれない。

(あれ? なんだかまずいぞ――真面目に、色っぽく見えてきた)

 ひょっとしてクリスは、とんでもないレベルの美女なのではなかろうか。
 そしてそんな美女が今、全裸で佇んでいる。
 ヴィルでなくとも欲情を掻きたてられる状況であろう。
 ドクドクと、全身の血が湧きたつのを感じる。

「んん? ヴィル、なんで服脱ぎだすのさ?」

「水浴びに来たんだ、服ぐらい脱ぐだろう」

 怪訝な顔をするクリスに、そう軽く返す。

「……なんでオレ様の方に近づいてくるの?」

「この辺りだと水が浅すぎてな」

「いや、この湖広いんだから態々こっち来る必要無くない?」

「まあそう固いことを言うな。命を共にする冒険仲間じゃないか」

 朗らかに笑いながら、パシャパシャと水をかき分け歩いていく。
 全裸で。

「……ものすごく、重要なことを聞くんだけどさ」

「なんだ?」

 クリスは、震える指で・・・・・ヴィルの“股間”を指さすと、

「なんで“ソコ”、でかくなってんだ……?」

「んー?」

 ヴィルのイチモツは、既に天へ反り返る程に勃起している。

 ちなみに。
 既に彼我の距離は2mもない。
 ちょっと腕を伸ばせば届く距離だ。
 なので――ヴィルはちょっと腕を伸ばした。

「へっ?」

 こちらの行動を予想していなかったのか、クリスの対応は遅い。
 ヴィルの腕は、彼女の肢体をがっちりと掴んでいた。
 そのまま、ぐいっと抱き寄せる。

「お、おいっ!?」

 身をよじって逃げようとするが、そう簡単には離さない。

(……不思議な感触だ)

 冒険者として鍛え上げられた彼女の肉体は、これまで抱いてきた女性とは一線を画していた。
 女性特有の柔らかさ持ちつつも、ぎっちりと中身が詰まっている――とでも言えばいいのか。
 ハリのある肢体というのは今までも味わってきたが、クリスの肢体はどこか男性的な力強さも感じられるのだ。
 しかしそれは不快な感触では決してない。
 しなやかな筋肉を纏った肢体は抱き心地も良く、新鮮な味わいを齎していた。

「待った! 待って! 待とう! アンタ、何するつもりだ!?」

「何って――ナニだ」

「ストレートに言ってきやがった!? 女見たらいきなり襲い掛かってくるって、変態にもほどがあんだろ!?」

「誰にもって訳じゃない。それに、互いをよく知るためには必要な行為だ」

「普通、互いをよく知った後にこういう行為に及ぶんじゃないのか!?」

「最終的な結果は同じだろう」

「問答無用すぎる!? おい、考え直せ!! 本当にまずいんだって! オレとアンタがこういうことするのは色々と――んむっ!?」

 騒ぎ立てるクリスの口を、こちらの口で塞ぐ。

「んっんんっんっ――や、やめっ――ん、ん、ん、んんんっ――んんーっ!」

 彼女の滑らかな唇の感覚が伝わってくる――が、勿論それだけでは済ませない。
 相手の口の奥にまで舌を潜り込ませ、口内を舐め回していく。

「ん、ふっ――あっふっ――ふぁっ――こ、こんなの、ダメ――あっ――ん、んっ――んっ」

 歯を一本ずつ丁寧に舐め上げる。
 歯茎に舌を這わす。
 さらにはクリスの舌へ絡んでいき――

「んんっ!――あっんっれろっ――ん、んんんぅっ――れろれろっ――やめ、やめて――あぅっ――れろれろれろっ」

 口づけは続く。
 冒険の経験は豊富でもこちらの経験は浅いのか、みるみる間にクリスの抵抗が弱まっていった。
 藻掻いていた四肢はだんだんと鎮まり、ヴィルを受けいるかのようにその身を委ねだす。

「ん、ちゅっ――ちゅっれろっ――はっんっ――ちゅぱちゅぱっ――ちゅっ――んっ――」

 彼女の方も、口を動かし始めた。
 消極的だし、ぎこちなくはあるものの、ヴィルの口に唇を押し付け、舌を絡めてくる。

「れろっれろっれろっ――ちゅぱっちゅぱっ――れろれろ――ん、あっ――ちゅっ――」

 いつの間にか、2人は濃密なキスを交わしていた。
 互いが互いの唇を求めているのだ。
 上唇、下唇、果てはべろや歯に至るまで、吸い付き合っている。

(やはり、違うな)

 胸中で独りごちる。
 クリスの舌もまた、通常の繊細さに加えて“強靭さ”とも表現できる何かを感じる逸品であった。
 気を抜くと、全て持っていかれてしまう・・・・・・・・・・――そんな錯覚すら抱く程に。
 このまましばらく続けていたいが……

(ここはダンジョン内だ。それにロアナを待たせてしまっている。長い時間はかけられない)

 そう判断すると、ヴィルは彼女の腰を抱いていた腕をお尻の方へと回す。
 そして、プリっと突き出された臀部を鷲掴みした。

「ひゃんっ!?」

 びくっと震えるクリスの肢体。
 感度もなかなかの模様である。
 気を良くして、ぎゅっと揉んでみると――

(――これまた。尻も、いいな!)

 凄い弾力だ。
 尻肉に食い込ませた指が弾かれそうな勢い。
 しかし無駄な贅肉がまるで無いというのに決して固さを見せないのは、女体の神秘かそれともクリスが特別なのか。
 気持ち良い揉みごたえに浸りながら、ヴィルは一旦彼女から口を離す。

「ぷはっ……おい分かってるのか!? これってほとんど犯罪で!」

「そう言う割には――」

 可愛らしく・・・・・顔を赤く染めながら怒鳴るクリスだが、そんな彼女の股間にそっと手を添える。

「――ここ、もうぐちょぐちょだぞ」

「せ、生理現象だろ!?」

 女性器からは愛液が垂れ、太ももを伝っていた。
 ソコに触っただけで、ヴィルの指が愛液まみれになる程だ。

「止めて欲しければ、もっとしっかり抵抗した方がいいぞ」

「だからさっきからそうして――はぅっ!? も、揉むなっ! 尻を揉むなぁっ! んんぅっ」

 台詞だけを捉えれば大分強情だが、その声色には大分艶が混じっている。
 肢体を触られるたびに身をよじり、目を潤わせるその姿は――“これから先”のことを期待しているようにしか見えなかった。

「これだけ濡れていれば、もう前戯は必要なさそうだな」

「あっ――」

 クリスの片足を抱えて持ち上げ、無理やり股を開かせる。
 股に間にある、濡れてテカった秘部が露わになった。
 その淫猥さに唾を飲みながら、ヴィルは告げる。

「君も俺を掴んでおいた方がいいぞ。立ったままする・・のはバランスが取りにくいから」

「うぅ……なんでこんな変態の言うことを聞かなきゃならないのさ……」

 愚痴を零すも、言われた通りヴィルの首に手をまわすクリスである。
 最後までこちらを受け入れる言葉がは聞けなかったが、こんなことをされた以上、OKサインを出したと見て構わないだろう。

「では――いくぞっ」

 その合図とともに、ヴィルは自らのイチモツをクリスの股に突き入れた!

「あぐっ!?」

 途端、彼女がくぐもった悲鳴を上げる。

「――むむ?」

 予想外だ。
 十分に濡らした筈なのだが、すんなりと入らない。
 先っぽ・・・は挿入できたのだが、それ以上進めないのだ。

「勢いつけてやってみるか」

 一旦腰を引き、再度剛直を叩き込む。
 ブツッと何かを突き抜ける感触と共に、今度こそ膣内への挿入に成功した――が。

「いっ――つぅっ!!」

 クリスの悲痛な声が響いた。
 どうしたことかと見やれば、彼女の股間から血が流れ出ている・・・・・・・・

(……これは、つまり)

 起こったことを整理すると、

「……君、初めてだったのか」

「は、初めてで悪いかっ」

 クリスは涙目になっている。
 今更ながらちょっと――いや、かなりの罪悪感が湧いてきた。

「悪くはないが……その、言ってくれれば、もっと配慮したのに」

「オマエが無理やり始めたんだろう!? こうしなかったら収まりつきそうに無かったしさぁ!!」

「……すまん」

 そう言われてしまうと辛い。
 だが、そんなやりとりをしている間にも――

(うぉおお、し、締まる!?)

 ――彼女の膣肉は、容赦なくヴィルの愚息を締め上げてきていた。
 驚くほどの膣圧だ。
 エルミアのアナルもかなりの絞めつけだったが、それを容易に上回っている。
 比喩抜きで、押し潰されそうな・・・・・・・・圧迫。

(冒険者をやっていると、こんなところも鍛えられるものなのか……?)

 流石にそれは考えにくいので、単に持って生まれた性質なのか。
 類稀すぎる才能だ。
 ちょっとした痛みすら感じる圧力だが、それが却って性感を刺激する。

(た、たまらん……!)

 殊勝な態度と裏腹に、ヴィルの股間はさらに硬くなっていた。
 情けない話だが、気を抜けば今にも“暴発”しそうだ。

「あー、クリス?
 大変なことになっているところ申し訳ないんだが――動いてもいいだろうか?
 正直、辛抱できなくなってきていて」

「反省の色が見えない……まあ、好きにすればいいさ。
 別に、我慢できない程でもないし」

「そうか――ならば遠慮なく」

 猛烈な締め付けの中、腰をゆっくりと動かし剛直を上下させる。

「はぁっうっ!? んっ、ぐっ、あぁああっ」

 クリスが切なそうな声を漏らす。
 だがそこには僅かながら艶も交じっており、単に痛いだけが理由では無さそうだ。
 ヴィルは変わらぬペースで丁寧に剛直を出し入れさせ続ける。

「ん、んんんっ! くぅっ――あ、んっ――はぁぁぁ――」

 少しずつ、苦悶が嬌声に変わり始めた。
 痛みが和らいできたのだろうか。
 そうであることを願いつつ、ピストンを繰り返していく。

「どうだ? 気持ちよくなってきたんじゃないか?」

「そ、そういうことをいちいち聞くなっ!――ん、あ、あ、あっ!
 こっちはそんなに余裕無い――ああっ! あっんっあっあっあっあっ!! あぁああぅっ!!」

 クリスは完全に喘ぎ、悶えている。
 文句を言いつつ、こちらの“突き上げ”を気に入ってはくれているようだ。

「よし、ペースを上げていくぞ」

「やっ、ちょっと――あっ! あっ! あっ!――急に、動いたらっ――あっ! あっ! あっ! あっ! あっ!」

 パンッパンッパンッと地底湖に打音が鳴り渡った。
 愛液はさらに溢れ出し、イチモツの滑りを良くしてくれる。
 膣の絞りは変わらずだが、おかげでピストン運動がスムーズになった。
 そして、亀頭が膣奥を叩くこと幾度目かで――

「あっ! あっ! ああっ!――――あ、あぁあああああんっ❤」

 ――クリスから、この上無い媚声が漏れた。
 これまでやや強張っていた表情は蕩け、実に淫らな顔に変貌している。

(……エロい)

 思わず胸中でそう呟いてしまった。
 普段は快活――どころかやや豪快に過ぎるクリスが、オンナの一面を覗かせている。
 その事実が、ヴィルの股間をさらに昂らせたのだ。

「ま、待って――あっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤――止めて――あっ❤ あっ❤ あんっ❤――変に、頭、変になってる――あっ❤ あっ❤ あっ❤ あぁあああんっ❤」

 腰を突き入れるたび、艶やかな喘ぎが上がる。
 クリスはもはや為すがまま――ヴィルの齎す快感を貪るだけの雌になっていた。

「ああっ❤ あっ❤ ああんっ❤ 腹の奥、腹の奥に届いてっ❤ ああっ❤ なんかダメっ❤ ダメになるっ❤ あぁああああああっ❤」

 見事な乱れっぷりだ。
 平時は凛々しさも感じさせた瞳は垂れ、だらしなく半開きになった口からは涎が糸を引いている。
 股からは大量の“汁”がぽたぽたと流れ落ち、湖の水と混ざり合っていた。
 とても“初めて”の行為で見せる痴態とは思えない。

(このまましばらく鑑賞していたいところだ――が)

 そうは問屋が卸してくれなかった。
 ヴィルの限界も近いのだ。
 魅力的な女性の艶姿が眼前で繰り広げられていることもだが、何より“股間への刺激”がもう凄まじかった。
 クリスが感じ出してからというもの、膣の搾り上げがさらに激しくなっていたのだ。
 男根の根元から先端までを、手で握るよりも強い・・・・・・・・・圧で扱かれる――しかも膣のヒダがくまなくイチモツへ絡みついている状態で、だ。
 その快感は推して知るべし。
 実はここまで、かなり必死に絶頂を抑えていたのである。

「はぁああっ❤ ああっ❤ あっあっあっああっ❤ なんでアンタ、こんなに上手い、の――んぁあああああっ❤」

 そしてその快感は現在進行形で注がれ続けている。

(これ以上は我慢できない!)

 昂りは最早制御不能。
 いつ爆発してもおかしくない。

(ならば――!)

 ここからは、遠慮無用。
 後が無いのだから、全力の欲情をクリスに叩きつけるしかない。
 ヴィルはそう決断し、腰を目一杯の力で振り出した。
 “男”と“女”がぶつかりあうクラップ音は激しさを増し、剛直の先端は容赦なく雌の奥底を抉った。

「おほぉおおおおっ!!? こんなっ、こんなぁあああっ❤ こんなの、知らないぃぃいいいいいっ❤」

 恍惚とした表情でよがるクリス。
 その顔が余りにも愛おしく、思わず頬を舐めてしまう。
 散々責め抜かれた彼女の肌は、ほのかな塩味がした。

「おっ❤ おっ❤ おっ❤ おっ❤ おっ❤ おっ❤ な、なんか、来るっ!! なんか来るぅうううっ!!」

「なんだ!? ナニが来るって!? 言ってみろ、クリス!」

「おっ❤ おっ❤ おおぅっ❤ 分かんないっ! 分かんないよぉっ!! で、でも――ああっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤ なんか来るのぉぉおおおっ!!」

 意外と性知識が無いのか、それとも単に混乱しているのか。
 彼女は今、自分がどうなっているのかを理解できていない様子だった。
 まあ、理性を手放してしまったこの有様では、正常な思考など無理な話だろうが。

「クリス! それはな、“イク”って感覚だ! 君は今、絶頂しようとしているんだよ!」

「い、イク――? おっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤ あ、ああ、イクっ!! あ、あ、あ、あ、あ❤ イクっイクっイクっイクっ!!」

 堰が切れたように、クリスはその単語を連呼する。
 互いに終わりが近い。
 ラストスパート――ヴィルは渾身の力を振り絞って彼女を突き上げた。

「おっおおっおおっおっ!! ヴィ、ヴィル、オレ、イクっ❤ オレ、イクぅっ❤ ああああああっ!!」

「よしイケ!! 俺もイクぞっ、一緒にイクんだ、クリス!!」

「あっ!! あっ!! あっ!! あっ!! あっ!! うん、イクっ、一緒に、イク、ヴィル、一緒に、一緒、にっ――――あぁぁぁぁあああああああああああああああああああっ!!!!!!」

 オーガズムを迎えたクリスの肢体がしなった、その瞬間――

「う、ぐぁっ!?」

 ――これまでも強烈だった膣肉の絞りが、さらに荒々しさを増して襲い掛かってきた。

「あっ❤――あっ❤――あっ❤――あっ❤――あっ❤――あっ❤――」

 ビクビクと震え、絶頂に浸るクリス。
 その一方で、

「ぐ、おぉぉぉ――!?」

 強制的な搾精により、ヴィルもまた身を震わせていた。
 膣壁が波打ち、尿管から精液を吸い上げているのだ。
 そのしごきは凄まじく・・・・、精嚢に溜まった“たね”が全て持っていかれるかのようだった。

(いや――これは――本気で――すっからかんになる――!!?)

 イって敏感になったところへコレである。
 快感と痛みとくすぐったさが入り乱れ、如何にヴィルとて悶える他ない。

 とんでもない力技だ。
 快楽によるものではなく、物理的に・・・・吸引されるとは。
 こんなことあり得るのか?
 いや、実際に起きているのだが。

「あっ❤――あっ❤――――は、あぁぁぁ――――」

「ぐっ、あ、あ……」

 水しぶきが上がる。
 2人が、湖に倒れ込んだのだ。
 “出し切った”虚脱感で、立っていられなくなったのである。
 精子と一緒に、全身の力まで奪い取られた気分だ。

(だがしかし……いい気分だ)

 火照った体に水の冷たさが心地よい。
 昂っていた心が安らいでいく。
 一緒に水に浸かるクリスもまた、表情が穏やかだ。

(……凄かった。まさかこんな体験ができるとは)

 彼女とのセックスは何から何まで新鮮で――射精の無理強いにしたって、苦しみの中に極上の快楽があった。
 向こうクリスも同じ感想を抱いたのだろう――

「やばい……これ……クセになるかも……」

 ――耳に届いたその呟きに、全くもって同感である。


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