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第1章
1-12.再会
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真琴と慶太がタイマンを張っている間、寛太と雷は互いの魔法に着いて話していた。
「おー、お前の魔法は拳から炎が出るのか、なんかかっけーな!」
「でもまぁ、拳を握らないと出ないんですけどねー、寛太さんはどんな魔法なんですか?」
「おん?俺か?俺はだな……」
寛太がそう言うと全身の筋肉という筋肉が膨れ上がっていくのがわかる。
「俺のは簡単に言えば肉体強化だな、段階があってなファーストギア、セカンドギヤ、サードギヤって3段階で強化出来るんだ」
「寛太さんも十分かっこいいじゃないですか!」
「だろー!」
そんな話をしながら互いの魔法を見せ合っていると、雷が通った道から誰かが走る音が聞こえてきた。
「「………………」」
その音を聞いた瞬間2人は身構えた、雷が寛太の方を向くと寛太は指を2本立てこちらに向かっている音の数を伝えた。
「人間ですか?」
「まぁそうだな」
雷が音の正体が人であるかどうかを訪ね、寛太はそれに応えた。
段々と人影が見えてきた。
「……?、あ」
その正体はこの盗賊団のアジトに攻め込んでいた騎士団の団長ロギング、そして天海兄弟をここまで案内した副団長のグリードの姿があった。
「貴方は雷殿でないか!?」
雷の姿に気づいたロギングがそのような事を言いながら近寄ってきた。
「ロギング!、それにグリード!」
雷もその声に反応して返事をした。
「こんなところで何を?……!そやつはこの盗賊団の頭ではないか!」
寛太の存在に気づいたロギングは雷に質問しようとした所を途中でやめ、腰にあるレイピアを抜いた、同じくグリードも剣を抜いた。
「おいおい、ちょっと待ってくれ」
「なぜ貴方はそいつと一緒にいるのですか?」
「おい雷、なんか俺めっちゃ敵視されてるんですけど」
「まぁこいつらここの盗賊団殲滅に来た奴らですから」
「はぁ!?、なんだそれ!?だから騒がしかったのか!」
「え?!わかってなかったんですか?!」
「あぁ、麻雀してたし、なんか部下の奴らに言われたけど敵が来たくらいにしたわかってなかったわ」
「………………」
寛太の言葉に雷は唖然としていたがそんな事をしている場合じゃないと気づき、何とかこの状況を収めようとした。
「まてまてロギング達、この人は俺の友人と言うか先輩なんだよ、だからさぁほら剣とか収めてよぉ?」
「それは出来ないな」
雷の申し出を速攻断ったグリード、その後にロギングが口を開いた。
「近頃ここの盗賊団はリオーリックに通ずる道にはびこり、リオーリックに入る馬車等を襲っているという通報があったのだ!」
「…………そんな事してるんですか?」
「いやいやいや!、そんな事やんねーよ俺らがここの幹部やら頭になる前からそんな事してねーって言ってたぞ!」
ロギングの言う事が本当かどうかを寛太に問う雷、寛太も全力で否定をしていた。
だが、とある言葉に雷は疑問を持った。
「俺ら?寛太さんと慶太とあと誰か居るんですか?」
「あ、そうかまだ言って無かったな後2人居るぜ」
「それって……」
雷がそう口にするとロギング達が来た方向のちょうど反対側の道から足音が聞こえてきた。
その音はさっきと同じ2人組の人間の音と判断出来、その音を聞いたロギングとグリードが構え直した。
「おーい、もうかたずいちまったか?」
「なんか、特に戦っているような感じゃなさそうだね」
2人の男が現れた。
「おー、乾巧それに隼、お前らどうしたんだよ」
「いや、それはこっちのセリフだよ寛太君、慶太君と一緒に行った割には遅いから心配してきちゃったよ」
「なんか問題でもあったのか?」
そんな会話をしていると乾巧と隼の2人はふと雷と目が合った。
「あー!雷君じゃん!!!!」
雷に向かって指をさしながら言った。
「久しぶりです、隼さん、それに乾巧さんも」
「おー!お前雷か!なんでこんなところにいるんだよ!」
「たまたまここで鉢合わせになったんだよ」
雷を見ると笑顔になる乾巧と隼、雷も笑顔で2人のそばに近寄った。
「「……………………」」
4人がワイワイと楽しそうに話している中約2名は状況を飲み込めずにいた。
「あれはどういうことなんでしょう?」
「私が知るわけないだろ!」
そんな話をするとロギングが大声を出した。
「お前達!、リオーリック大国国王の名のもとに貴様ら盗賊団を拘束する!」
その声と共にロギングとグリードは戦う体勢になった。
「おいおい、こりゃ穏やかじゃねぇなぁ」
「まぁ、ヤル気なら仕方ないんじゃない?」
その様子を見た乾巧と準もお互い臨戦態勢に入った。
「ちょっとロギング、グリードおちついてくれよ!、それにお2人まで!」
止めに入ろうとした雷を寛太が止める。
「まぁやらせてやってもいいんじゃねぇか?この頃やること無かったからなぁ退屈してんだろうよ、やばそうになったら俺らで止めればええじゃろ」
「いや……そういう問題じゃない気が……」
こうして騎士団組と盗賊組のタッグバトルが始まるのであった。
一方その頃
「あっかんこれ、完全に迷ってしもうた……」
真琴は伸びている慶太を抱え、道に迷ってしまっていた。
「おー、お前の魔法は拳から炎が出るのか、なんかかっけーな!」
「でもまぁ、拳を握らないと出ないんですけどねー、寛太さんはどんな魔法なんですか?」
「おん?俺か?俺はだな……」
寛太がそう言うと全身の筋肉という筋肉が膨れ上がっていくのがわかる。
「俺のは簡単に言えば肉体強化だな、段階があってなファーストギア、セカンドギヤ、サードギヤって3段階で強化出来るんだ」
「寛太さんも十分かっこいいじゃないですか!」
「だろー!」
そんな話をしながら互いの魔法を見せ合っていると、雷が通った道から誰かが走る音が聞こえてきた。
「「………………」」
その音を聞いた瞬間2人は身構えた、雷が寛太の方を向くと寛太は指を2本立てこちらに向かっている音の数を伝えた。
「人間ですか?」
「まぁそうだな」
雷が音の正体が人であるかどうかを訪ね、寛太はそれに応えた。
段々と人影が見えてきた。
「……?、あ」
その正体はこの盗賊団のアジトに攻め込んでいた騎士団の団長ロギング、そして天海兄弟をここまで案内した副団長のグリードの姿があった。
「貴方は雷殿でないか!?」
雷の姿に気づいたロギングがそのような事を言いながら近寄ってきた。
「ロギング!、それにグリード!」
雷もその声に反応して返事をした。
「こんなところで何を?……!そやつはこの盗賊団の頭ではないか!」
寛太の存在に気づいたロギングは雷に質問しようとした所を途中でやめ、腰にあるレイピアを抜いた、同じくグリードも剣を抜いた。
「おいおい、ちょっと待ってくれ」
「なぜ貴方はそいつと一緒にいるのですか?」
「おい雷、なんか俺めっちゃ敵視されてるんですけど」
「まぁこいつらここの盗賊団殲滅に来た奴らですから」
「はぁ!?、なんだそれ!?だから騒がしかったのか!」
「え?!わかってなかったんですか?!」
「あぁ、麻雀してたし、なんか部下の奴らに言われたけど敵が来たくらいにしたわかってなかったわ」
「………………」
寛太の言葉に雷は唖然としていたがそんな事をしている場合じゃないと気づき、何とかこの状況を収めようとした。
「まてまてロギング達、この人は俺の友人と言うか先輩なんだよ、だからさぁほら剣とか収めてよぉ?」
「それは出来ないな」
雷の申し出を速攻断ったグリード、その後にロギングが口を開いた。
「近頃ここの盗賊団はリオーリックに通ずる道にはびこり、リオーリックに入る馬車等を襲っているという通報があったのだ!」
「…………そんな事してるんですか?」
「いやいやいや!、そんな事やんねーよ俺らがここの幹部やら頭になる前からそんな事してねーって言ってたぞ!」
ロギングの言う事が本当かどうかを寛太に問う雷、寛太も全力で否定をしていた。
だが、とある言葉に雷は疑問を持った。
「俺ら?寛太さんと慶太とあと誰か居るんですか?」
「あ、そうかまだ言って無かったな後2人居るぜ」
「それって……」
雷がそう口にするとロギング達が来た方向のちょうど反対側の道から足音が聞こえてきた。
その音はさっきと同じ2人組の人間の音と判断出来、その音を聞いたロギングとグリードが構え直した。
「おーい、もうかたずいちまったか?」
「なんか、特に戦っているような感じゃなさそうだね」
2人の男が現れた。
「おー、乾巧それに隼、お前らどうしたんだよ」
「いや、それはこっちのセリフだよ寛太君、慶太君と一緒に行った割には遅いから心配してきちゃったよ」
「なんか問題でもあったのか?」
そんな会話をしていると乾巧と隼の2人はふと雷と目が合った。
「あー!雷君じゃん!!!!」
雷に向かって指をさしながら言った。
「久しぶりです、隼さん、それに乾巧さんも」
「おー!お前雷か!なんでこんなところにいるんだよ!」
「たまたまここで鉢合わせになったんだよ」
雷を見ると笑顔になる乾巧と隼、雷も笑顔で2人のそばに近寄った。
「「……………………」」
4人がワイワイと楽しそうに話している中約2名は状況を飲み込めずにいた。
「あれはどういうことなんでしょう?」
「私が知るわけないだろ!」
そんな話をするとロギングが大声を出した。
「お前達!、リオーリック大国国王の名のもとに貴様ら盗賊団を拘束する!」
その声と共にロギングとグリードは戦う体勢になった。
「おいおい、こりゃ穏やかじゃねぇなぁ」
「まぁ、ヤル気なら仕方ないんじゃない?」
その様子を見た乾巧と準もお互い臨戦態勢に入った。
「ちょっとロギング、グリードおちついてくれよ!、それにお2人まで!」
止めに入ろうとした雷を寛太が止める。
「まぁやらせてやってもいいんじゃねぇか?この頃やること無かったからなぁ退屈してんだろうよ、やばそうになったら俺らで止めればええじゃろ」
「いや……そういう問題じゃない気が……」
こうして騎士団組と盗賊組のタッグバトルが始まるのであった。
一方その頃
「あっかんこれ、完全に迷ってしもうた……」
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