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ゆーこ&まゆみ
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バレンタインの日以来、猫ちゃん大好きマンさんがお友達にこのトイレを紹介してくれたみたいで、割と繁盛しだしました。3日に1人はお客様が来ます。なかなかの進歩だと思いませんか?3日前にお客様がいらしたので、今日もいらっしゃるかもしれませんね。
『グガーゴーググーガゴー』
……。来ませんね。もう夕方なんですがね。まぁ、そんなもんですよ。おかげで相談を聞いてくれる謎の声さんも暇みたいで、さっきからしきりにいびき音がトイレ内に響き渡ってますね。正直、うるさいですね。うるさいです。案外オヤジなんですかね。と、そこへ、女の子が2人、入ってきました。
『グゴーガーゴーゴー』
「行け行け!」
「いや、gogoじゃないから。入って早々追い出されても困るし。寝てるとか、噂通りだね。」
「うむ。名前からマヌケだよほぉ。」
「あんたの喋り方もずいぶんマヌケだよ。」
やけにボケとツッコミが明確な友人同士ですね。
「あーのー!起きてくらさーい!そーだんしたいことがあるんれすけどー!」
「鼻つまみたいわ。」
鼻つまみたいですね。同感です。
『グガッ。あっ、こんちわ。』
「こんちわじゃないでしょ!なんで寝てんだよ!」
「暇だったんだもんねー仕方ないよねー?」
『そうですよ。』
「なんでこっちが悪いみたいになってんの!仕事中なのにお昼寝しちゃうとかダメ!」
『突然の乙女口調。』
さぁ、始まりましたね、今回もsoudansitの暴走が。
『とりあえず便器にお座りください。』
「ほーい!」
「便器1個じゃん。当たり前だけど。私は立ってますね。」
『すみません。今度増やしておきますね。』
「いえ、結構です。」
『ですか?あ、では早速、お名前を教えてください。』
「ゆーこでーす!」
「小野まゆみです。」
『ゆうこさんとまゆみさん。お2人はお供ですか?』
「お友達です。」
「ゆうこじゃなくてゆーこ!」
『お友ですか。えー、では、ゆうこさんとまゆみさんの、相談内容は?』
ゆーこさんが、神妙な面持ちで語りだしました。
「世界征服したくて……。」
『あらまぁ。』
「違うでしょ!世界征服したいとかそれただのアブナイやつだよ!!」
「てへっ!」
「てへじゃないよ!真面目に相談してよ!」
「はーい。えっとね、クラスでいじめがあるのよ。」
「そうなんですよ。」
『あっ、真面目な相談。』
真面目な相談ですね。いじめは、深刻な問題です。
『どのようないじめですか?』
「SNSでの悪口です。」
「ブスとかアホとかデブとか、そういうのを永遠あげ続けるんです。」
『あなたがたは、いじめられている子のお友達なのですか?』
「えっとー、私です。」
「ゆーこが被害者なんです……よね。」
『えっ、そうなんですか。』
「ゆーこ的にはぁ、何言われようが平気なんですけどぉ。ブスではないけどアホだし。デブでもないけど。アホですし。」
『平気なんですか!?』
「ゆーこ的には平気なんですよ。でも、まゆみちゃんが平気じゃないらしいんですよねぇ。なんでなの?まゆちゃん何もされてないじゃないの。」
うつむくまゆみさん。
『まゆみさん。』
「だって……友達……親友がいじめられてるの……黙って見てられないじゃないですか。」
『犯人は分かっているんですか?』
「はい。同クラの伊地目田衣瑚と、その子分です。」
『あからさまにいじめっ子な名前なんですね、いじめたいこなんてね。その、衣瑚さんは、なんでゆーこさんをいじめるんですか?』
「嫉妬だと思います。衣瑚って、勉強も出来るし、運動神経もいいのに、モテないんですよね。」
「私、運動も出来ないし、勉強とかする気もありませんけど、顔かわいいし、性格もいいんで、モテるんです。」
「自分で言っちゃダメだけど、そう、モテるんです。」
『はぁ……それは絶対嫉妬ですね。ありきたりな動機。』
「はい。まぁ、ゆーこ的にはほんとどーでもいいんだけどね!衣瑚ちゃんが私のことをどう思おうと、気にしないの。」
「私は納得いかないよ!なんでゆーこのこと馬鹿にできるの!?ゆーこの何を知ってるの!?私ももう中1から5年の付き合いなのに、知らないことたくさんあるよ!?なのに……。」
「まゆちゃん……もういいよ。また来た。」
携帯をまゆみさんにみせるゆーこさん。そこには、酷い言葉の数々。
「向津久、氏寝……ん?ん?どゆこと?」
「……。ありがとうございました。ゆーこ、帰ろう。」
「え、なんで?場夏、府細工、んん?何?今日のいじめ何?」
「帰ろう。」
「ほーい。」
『さよなら。』
「さようなら。」
去っていくまゆみさん。
「ほんとは読めてるよ……まゆちゃんも私が読めてんの分かってんでしょ……。さようなら!」
『さよなら。』
「あ、最後にいいですか?あなた、お名前なんて言うんですか?」
『サウダン・シットです。』
「へぇー。さよーならぁー!待ってー!まゆちゃーん!」
出ていくゆーこさん。
次の日、まゆみさんが、またご来トイレしてくださいました。
「こんにちは。」
『こんにちは。』
「座るんですよね。」
『えぇ。』
便器に座るまゆみさん。
「あの……今度また猫ちゃん大好きマンが来たとき、これ渡していただけますか?」
まゆみさんは、手紙を洗面台に乗せました。一体何が書いてあるんでしょう。
「あの……私の相談も聞いてください。」
『はい。もちろんです。』
次回に続く!
次回、いじめの真相が明らかに……!猫ちゃん大好きマンとゆーこ&まゆみの関係とは!?
『グガーゴーググーガゴー』
……。来ませんね。もう夕方なんですがね。まぁ、そんなもんですよ。おかげで相談を聞いてくれる謎の声さんも暇みたいで、さっきからしきりにいびき音がトイレ内に響き渡ってますね。正直、うるさいですね。うるさいです。案外オヤジなんですかね。と、そこへ、女の子が2人、入ってきました。
『グゴーガーゴーゴー』
「行け行け!」
「いや、gogoじゃないから。入って早々追い出されても困るし。寝てるとか、噂通りだね。」
「うむ。名前からマヌケだよほぉ。」
「あんたの喋り方もずいぶんマヌケだよ。」
やけにボケとツッコミが明確な友人同士ですね。
「あーのー!起きてくらさーい!そーだんしたいことがあるんれすけどー!」
「鼻つまみたいわ。」
鼻つまみたいですね。同感です。
『グガッ。あっ、こんちわ。』
「こんちわじゃないでしょ!なんで寝てんだよ!」
「暇だったんだもんねー仕方ないよねー?」
『そうですよ。』
「なんでこっちが悪いみたいになってんの!仕事中なのにお昼寝しちゃうとかダメ!」
『突然の乙女口調。』
さぁ、始まりましたね、今回もsoudansitの暴走が。
『とりあえず便器にお座りください。』
「ほーい!」
「便器1個じゃん。当たり前だけど。私は立ってますね。」
『すみません。今度増やしておきますね。』
「いえ、結構です。」
『ですか?あ、では早速、お名前を教えてください。』
「ゆーこでーす!」
「小野まゆみです。」
『ゆうこさんとまゆみさん。お2人はお供ですか?』
「お友達です。」
「ゆうこじゃなくてゆーこ!」
『お友ですか。えー、では、ゆうこさんとまゆみさんの、相談内容は?』
ゆーこさんが、神妙な面持ちで語りだしました。
「世界征服したくて……。」
『あらまぁ。』
「違うでしょ!世界征服したいとかそれただのアブナイやつだよ!!」
「てへっ!」
「てへじゃないよ!真面目に相談してよ!」
「はーい。えっとね、クラスでいじめがあるのよ。」
「そうなんですよ。」
『あっ、真面目な相談。』
真面目な相談ですね。いじめは、深刻な問題です。
『どのようないじめですか?』
「SNSでの悪口です。」
「ブスとかアホとかデブとか、そういうのを永遠あげ続けるんです。」
『あなたがたは、いじめられている子のお友達なのですか?』
「えっとー、私です。」
「ゆーこが被害者なんです……よね。」
『えっ、そうなんですか。』
「ゆーこ的にはぁ、何言われようが平気なんですけどぉ。ブスではないけどアホだし。デブでもないけど。アホですし。」
『平気なんですか!?』
「ゆーこ的には平気なんですよ。でも、まゆみちゃんが平気じゃないらしいんですよねぇ。なんでなの?まゆちゃん何もされてないじゃないの。」
うつむくまゆみさん。
『まゆみさん。』
「だって……友達……親友がいじめられてるの……黙って見てられないじゃないですか。」
『犯人は分かっているんですか?』
「はい。同クラの伊地目田衣瑚と、その子分です。」
『あからさまにいじめっ子な名前なんですね、いじめたいこなんてね。その、衣瑚さんは、なんでゆーこさんをいじめるんですか?』
「嫉妬だと思います。衣瑚って、勉強も出来るし、運動神経もいいのに、モテないんですよね。」
「私、運動も出来ないし、勉強とかする気もありませんけど、顔かわいいし、性格もいいんで、モテるんです。」
「自分で言っちゃダメだけど、そう、モテるんです。」
『はぁ……それは絶対嫉妬ですね。ありきたりな動機。』
「はい。まぁ、ゆーこ的にはほんとどーでもいいんだけどね!衣瑚ちゃんが私のことをどう思おうと、気にしないの。」
「私は納得いかないよ!なんでゆーこのこと馬鹿にできるの!?ゆーこの何を知ってるの!?私ももう中1から5年の付き合いなのに、知らないことたくさんあるよ!?なのに……。」
「まゆちゃん……もういいよ。また来た。」
携帯をまゆみさんにみせるゆーこさん。そこには、酷い言葉の数々。
「向津久、氏寝……ん?ん?どゆこと?」
「……。ありがとうございました。ゆーこ、帰ろう。」
「え、なんで?場夏、府細工、んん?何?今日のいじめ何?」
「帰ろう。」
「ほーい。」
『さよなら。』
「さようなら。」
去っていくまゆみさん。
「ほんとは読めてるよ……まゆちゃんも私が読めてんの分かってんでしょ……。さようなら!」
『さよなら。』
「あ、最後にいいですか?あなた、お名前なんて言うんですか?」
『サウダン・シットです。』
「へぇー。さよーならぁー!待ってー!まゆちゃーん!」
出ていくゆーこさん。
次の日、まゆみさんが、またご来トイレしてくださいました。
「こんにちは。」
『こんにちは。』
「座るんですよね。」
『えぇ。』
便器に座るまゆみさん。
「あの……今度また猫ちゃん大好きマンが来たとき、これ渡していただけますか?」
まゆみさんは、手紙を洗面台に乗せました。一体何が書いてあるんでしょう。
「あの……私の相談も聞いてください。」
『はい。もちろんです。』
次回に続く!
次回、いじめの真相が明らかに……!猫ちゃん大好きマンとゆーこ&まゆみの関係とは!?
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