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忍者スミレ

さよならゴウキ

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「この辺り一帯はどうも人の気配が無いようだ。それなら、そこらの家屋を使っても問題なさそうだな」


サスケは一つの家屋に目を付けると、そこへスミレを運ぶよう十勇士に指示をする。
未来の当主として認められているサスケがこの場を取り仕切っていた。


「大した罠は無さそうですな。解除しときましたよ」


罠の専門家である十勇士が家屋の安全を確かめると、スミレはその中へ運び込まれた。
スミレが買い取る直前まで人が住んでいたと思わしきその家には、埃をかぶってはいるが人通りの家具が揃っていた。
そして探せば当然寝室もあり、そこにはベッドも備えてある。


「おやおや、こんなところで始めるつもりかい」


イガノが微笑を浮かべながらそう聞くと、サスケは上着を脱いで答える。


「ちょっとばかり上下関係というやつを教えてやろうと思ってね。僕の女になったと自覚させれば多少は大人しくなるだろうよ」


サスケはこの場でスミレを穢すつもりだった。
だがそれだけで済ませるつもりはない。毒が切れても動き出せぬよう、体の関節は外しておく。散々凌辱して、それでもスミレのここが折れなかったりサスケの溜飲が下がらぬようなら、もう少し痛めつける。

極力美しいスミレを留めて連れ帰りたいが、必要なら指なり耳なり体をどこかしら欠損させるも仕方がないだろう。完全なる征服をしなければ、もはやサスケは気が済まない。スミレの意志など関係ない。


「おいおい、あっしらは出歯亀してても良いってのかい?」


この場で始めようとスミレに近づこうとするサスケに、十勇士が下品な笑みを浮かべながら問う。


「その方がよりスミレには良い薬になるだろう?忘れられない思い出にしてやれば、もう抵抗することもあるまいさ」


そんなサスケの答えに、十勇士達は「変態だね」と思いながらも、この本来のモチヅキ家の当主には似つかわしくないほどの攻撃的な性格こそ、これからの時代には必要であると彼らは考えていた。

忍者が忍ぶだけでは時代の波に飲まれて衰退する。
能力を売り込み、やることはなんでもやり、目立とうが何だろうが時代に迎合していかねばならないと十勇士達は思っている。もう忍ぶ時代は終わった。これから舵取りしていけるのは、サスケのような男だけだと。


十勇士達は残る6人のうち、三人が家の外で見張りにつき、残る2人が部屋の外。そして最後の一人がスミレの凌辱を拝むことに決まった。


「さぁ、これからお仕置きの時間だよ」


サスケがスミレに迫る。
スミレは抵抗を諦め、覚悟を決め、感情を頭の中から除外した。
これから何が起きたとて、それは自分には関係ないことのように。どこか夢の中の出来事であるように。
そうスミレは自分に暗示をかけた。


(さよならゴウキ)


スミレは最後に心の中で、ゴウキに対して別れを告げる。
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