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ゴウキ・ファミリー
行動による結果、その責任
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「で・・・実際にあれだけの人数を食わせるだけの仕事ってあるのかよ?」
ゴウキの脳裏に自分の舎弟して抱えることになる元半グレの連中のことが思い浮かんだ。
彼らにも出来るような雑用は確かにフォースギルドでも扱っているが、それでも30人を超える大人数が定期的にやれるだけの仕事が回ってくるかはゴウキには疑問だった。
かといって普通の冒険者としての仕事が出来るかというと、それも疑問だ。そもそも彼らが半グレに落ちたのは、王都での冒険者社会での競争に敗北したからだ。正直なところスライム狩りすら出来るかわからない。
「仕事はあるよ。これでもかってほどな」
心配しているゴウキを他所に、セシルは分厚い書類をドサリと目の前のテーブルに置いた。
「警備依頼書?」
ゴウキは怪訝な顔をして一番上に置かれている書類にある文字を読み上げる。
「そうだ。この王都中にある酒場、宿屋、レストラン、あらゆる店からの警備依頼書だ。人出が足りなくて中々受けられなかったんだが、まさにお前さんの舎弟どもに打ってつけの仕事だぞ」
「警備・・・あいつらがか?・・・あっ!」
一番上のある書類を手に取ると、なんと依頼主はゴウキ達が懇意にしている酒場「カムシン」と書いてあり、ゴウキは驚きで声を上げた。
「その店も酔客の暴走に困らされているという話だ。まぁ、酒場に限らず似たようなトラブルはどこにだってあるが」
セシルの言葉に、ゴウキはたびたびカムシンで暴れる酔客を宥めたり、力づくで黙らせたりしたことがあるのを思い出す。ここ王都は冒険者の町である。酒に酔った客が派手に暴れたり、客同士喧嘩するということは茶飯であった。本来はそういった客を何とかするのが憲兵なのだが、カムシンのように憲兵の巡回の少ない地域にある店は憲兵を呼ぶのも駆けつけるのも時間がかかり、独自に用心棒を雇うか泣き寝入りするしかないという問題があった。
「今は野生化した半グレどもで大騒ぎになり、騎士団自体もてんやわんや。あと割高だが、セントラルギルドに要請して巡回傭員を雇うという手段も、肝心のセントラルギルドもてんやわんやで派遣しきれず、酔客の鎮圧にはとにかく手が足りてない状態らしい」
セシルのその言葉を聞き、ゴウキは顔が青ざめた。
たまたまのところもあるとはいえ、自分の行動の結果がこのような形になって影響を及ぼしているという事実に身震いをしたのだった。
(行動による結果・・・その責任か・・・)
確かにいち冒険者にしては、出過ぎたことをしたのかもしれない・・・そう考えていた。
ゴウキの脳裏に自分の舎弟して抱えることになる元半グレの連中のことが思い浮かんだ。
彼らにも出来るような雑用は確かにフォースギルドでも扱っているが、それでも30人を超える大人数が定期的にやれるだけの仕事が回ってくるかはゴウキには疑問だった。
かといって普通の冒険者としての仕事が出来るかというと、それも疑問だ。そもそも彼らが半グレに落ちたのは、王都での冒険者社会での競争に敗北したからだ。正直なところスライム狩りすら出来るかわからない。
「仕事はあるよ。これでもかってほどな」
心配しているゴウキを他所に、セシルは分厚い書類をドサリと目の前のテーブルに置いた。
「警備依頼書?」
ゴウキは怪訝な顔をして一番上に置かれている書類にある文字を読み上げる。
「そうだ。この王都中にある酒場、宿屋、レストラン、あらゆる店からの警備依頼書だ。人出が足りなくて中々受けられなかったんだが、まさにお前さんの舎弟どもに打ってつけの仕事だぞ」
「警備・・・あいつらがか?・・・あっ!」
一番上のある書類を手に取ると、なんと依頼主はゴウキ達が懇意にしている酒場「カムシン」と書いてあり、ゴウキは驚きで声を上げた。
「その店も酔客の暴走に困らされているという話だ。まぁ、酒場に限らず似たようなトラブルはどこにだってあるが」
セシルの言葉に、ゴウキはたびたびカムシンで暴れる酔客を宥めたり、力づくで黙らせたりしたことがあるのを思い出す。ここ王都は冒険者の町である。酒に酔った客が派手に暴れたり、客同士喧嘩するということは茶飯であった。本来はそういった客を何とかするのが憲兵なのだが、カムシンのように憲兵の巡回の少ない地域にある店は憲兵を呼ぶのも駆けつけるのも時間がかかり、独自に用心棒を雇うか泣き寝入りするしかないという問題があった。
「今は野生化した半グレどもで大騒ぎになり、騎士団自体もてんやわんや。あと割高だが、セントラルギルドに要請して巡回傭員を雇うという手段も、肝心のセントラルギルドもてんやわんやで派遣しきれず、酔客の鎮圧にはとにかく手が足りてない状態らしい」
セシルのその言葉を聞き、ゴウキは顔が青ざめた。
たまたまのところもあるとはいえ、自分の行動の結果がこのような形になって影響を及ぼしているという事実に身震いをしたのだった。
(行動による結果・・・その責任か・・・)
確かにいち冒険者にしては、出過ぎたことをしたのかもしれない・・・そう考えていた。
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