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12. 古事記

12-01

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ケイコ「コムギ先生、少し話してもいいですか?」

コムギ「もしかして、ユウくんの彼女?」

ケイコ「はい、ユウと私の事、
    先生に聞いてもらいたくて」

コムギ「何で私に?」

ケイコ「ユウがコムギ先生の事好きだと
    知っていてそんな事言うのですか?」

コムギ「…わかりました、ちゃんと聞きますね」

場所を化学準備室に移動して二人きり話を聞く

ケイコ「私とユウの家は隣同士で同じ歳
    赤ちゃんの頃からずっと一緒に育ってきました」

コムギ「…」

ケイコ「物心ついた時からユウは隣にいました
    少し変わった子供で大人びて全てを知ってるようで
    人を操ってるようで…」

コムギ「…」

ケイコ「私は小さな頃、ユウに何かされたんだと思います
    ユウの隣にずっといたからか、私もユウと同じ能力が
    
    目覚めました、異性を惹きつける能力です。
    ユウが言う所の磁石みたいだと」

コムギ「女性だからわかるわ、あの磁力に触れると
    くっつかずにいられなくなる」

ケイコ「そうです、ユウはそれをかわす事が出来る様ですが
    私はただの女です、それでどれだけ大変な目にあったか…」

コムギ(考えると背筋が凍るような震えがきた)

ケイコ「中学の時、ユウの家族に不幸がありました
    ユウは奇跡的に無傷でした…それで親類の家に
    
    引っ越して離れ離れに…今と同じ週一は逢いにきて
    くれましたが、中学生の体、幼い精神が私達を
    苦しめました、今は安定してたのですが…」

コムギ「私が現れてユウくんを不安定にしてると?」

ケイコ「私にはユウが必要です、
    ユウも私がいないと暴走します
    心ではいけないと思っても体がそれを許さない
    私も…」

コムギ「高校の間だけだって言ってるよ」

ケイコ「私分かるんです、それじゃ済まないって
    もう私の元に戻って来ないって」

コムギ「考え過ぎよ、卒業したら私の事なんて
    見向きもしなくなるわ」 

そう言ってて心がズキっとなるのが分かった

コムギ「大丈夫よ、私にも彼氏がいるし
    とったりしないから」

ケイコ「絶対ですよ、約束してください」

コムギ「分かったわ、約束」
(若いっていいなぁ、一直線で、羨ましい)

ケイコは帰っていった

コムギ(何度もユウに抱きしめられて私にも
    あの子の磁力が蓄積されてるのよ…
    
    くっ付きたくてしょうがない衝動を
    ずっと押さえているのに…)


俺「やってしまった…」

クズハの気持ちの強さが
俺の性欲の上を行ってしまった

我慢出来なかった、
金曜の夜は習慣で性欲がダダ漏れだ

シズル「お兄ぃ、ゲームするよ~座椅子になって~」

ま、まずい。今日はまずい。

シズル「金曜にお兄ぃが家に居るなんて
    珍しいんだから、徹夜で遊ぶよ~」

俺「今日はおとなしく寝ないか?」

シズル「何言ってんの、早よ座椅子に変身せよ」

渋々いつもの格好、アグラの上にちょこんとシズが座る
俺は後ろ手に後ろに反る。

シズがたまにお尻を振る、俺のが反応する…

シズル「今日も絶好調でガチガチですな」

俺「そんな事言う子は帰ってもらいます」

シズル「…? 今日のお兄ぃ…何だか…
    フェロモン多めだ」

体の向きを俺の方に向け、足を俺の背に出し
座位の形になる

俺「コ、コラ」

シズル「お兄ぃ、ほぼ一年私は良い子にしてました」

俺「そ、そうかな」

シズル「おやすみのキスをおでこから口に
    してくれる約束です」

俺「そ、そんな事言ったっけ?」

シズル「言いました#今日から口に変更して下さい」

まずい、今日はまずい、性欲が爆発してしまう
いつもの今頃は真っ最中だ

俺「あ、あのな…」

俺のガチガチのとシズのヌルヌルの物が
パジャマの薄い布越しでこすれてる

こ、これはダメだ

口に軽くチュっとキスをして催眠をかける

俺「おやすみシズ…」

シズネ「……お、や、す、み」

ガクっとシズの体がもたれかかる、
重い、、掛ける場所失敗した、

起こすとまた、ひと騒動ありそうだ、
何とか俺のベットに寝かせて

俺は床で(5回抜いて)寝た。

月曜日の昼休み、
化学室に行くもコムギ先生はいない、珍しいな、
お弁当はトウコとヒヨリが来て一緒に食べた、

体を密着して胸を押し付けて来る、ううっ
性欲が抑えられないよ、
俺は、逃げる様に教室に戻った。









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