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2. 島津家

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タカモリ「やあ ユウ、よく来たね~」

俺が島津家にお世話になる事になって
家に来たのは今回が初めてだった。

俺「大きな家ですねー」

アツコ「いらっしゃい、ユウくん
    これからは、自分の家だと思って良いのよ」

シズル「お兄ぃちゃん!」ギュッー

いきなり、シズルちゃんが飛び付いて来た、
シズルちゃんは中1、一つ下 学校は中高一貫の女子校だ

身長は低いのに、もうオッパイは目で追うくらい大きい
母親が爆乳なので遺伝だ。

タカモリ「お前の事は、息子だと思ってるから
     楽にしていいからな、じゃ東京にもどる」

忙しい人だ…でも、今日は俺の為だけに戻って来たんだろう
本当に皆んな優しくて泣けて来る。

アツコ「あなた、次は…正月?」
冷たい目で親父さんを睨みつける

俺はこのアツコさんがちょっと苦手
全てを見透かされてる気がして怖い。

シズル「お兄ぃ来て、2階のこっちがお兄ぃの部屋で
    隣が私の部屋だよ」

10畳は有りそう、個人の部屋としては広い
ちょっとしたリビングぐらいある。

家具も全部揃えてあった、
俺の引っ越しの荷物はほとんど無かったので

部屋に運び入れ、
荷物を整理をしていると

シズルちゃんが私も手伝うといって
ノック無しで部屋に入って来た

男もののパンツが珍しいみたい
父親がほとんど家に居ないからな…

夕食はピザやお寿司を頼んだようだ
宅配が次々に届く、量多くないか?

アツコ「いっぱい食べてね、いつも女二人だから
    若い男の子が食べる量が分かんなくて頼み過ぎちゃった」

3人での食事が楽しかったのだろう
シズルちゃんは終始笑ってた、

アツコさんもいっぱい話しかけてくれた
ああ、この人達、俺の事を…本当に優しいなぁ

新しい生活が始まるのに不安だったけど
この人達と生活出来るなら大丈夫かなと思えてきた。

それにしても、親戚とは言え女性2人と
同じ家で生活する事に緊張するなぁ

お風呂の入る順番は俺が1番に入る
自分達の後に俺が入るのは嫌らしい

その辺が男の俺には良く分からない
やっぱり女だけの生活に男が混じる事に
もう少し時間がかかりそうだ…

今は夏休み期間中なのでシズルちゃんは
一日中俺にべったりくっついて来る

最近まで小学生だったとしても
ちょっと変?本当の兄妹でもここまでは…

それに…胸をワザと押し当てて来てるような…
布で少しこすれるだけで勃ってしまう体なのに

そんな事されたらすぐに勃ってしまう
それを隠す事に一苦労する

シズル「お兄ぃ、ゲームしよ…お兄ぃ、勉強教えて…お兄ぃ…」

可愛いなぁ…全然ウザくならない
俺「シズルちゃん、明日はお友達と会うから」

シズル「ついて行く」

明日はケイコちゃんと…
俺「ごめんねー」

シズル「男の友達だよね」

ギクっ
俺「そ、そうだよ、だからシズルちゃんは連れて行けないなぁ」

シズル「そっかー…じゃあ今日は、お兄ぃと一緒に寝る」

いや何でだよ
俺「シズルちゃん、俺も男だしあまりそんな事されると…」

シズル「されると?」
いたずらっ子の様な目で見て来る

俺「襲っちゃうぞ~」
脇腹をこちょこちょ

ギャハハは、きゃーっと言って自分の部屋に
帰って行った。

やれやれだぜぃ…

シズル「…」








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