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11-03

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今回は、ちゃんと街道を通って歩いて行く事にした。
ガナサキ村まで徒歩2日、
そこからガサ村まで徒歩2日の片道4日の長旅だ

街道は穴が所々にあり、
これじゃ馬車もガタガタでケツが痛いだろうな
行き交う人もたまにしか居ない

あまり人の行き来って無いんだな、
商人の馬車の方が多い

移動のメインは馬車なんだね、
歩いてるのは冒険者風の奴しか居ない

1日目のキャンプ地だが、
俺は森の中の方が落ち着くな
俺にとっては魔物より盗賊の方が怖いよ

あれっ俺、人間を使役した事ないけど、
出来るのかな??

余りにも倫理に欠けるから考えもしなかった、
まあ、しないけどね。

スリープが掛かるから出来そう、
うわーやっぱり俺しっかりしないと

楽勝でハーレムができちゃうよ、
やっちまったら来世は地獄かもな

今のような充実した生活は送れないだろうし…やっぱりなし
そんな事を森の中で露天風呂に入り想いに耽ってた。

2日目 途中に馬車に乗せてもらったが
酔ってしまったので歩くことにした、
旅も中々大変だ

ガナサキ村で宿に泊まり夕食を食べたが、
宿の飯がまずい大失敗だ、
スイートバジルの飯はレベルが高かったんだなぁ、

不味いというか、味が無い、
下処理が手抜きでこの味なのだろう
ストレイジの分解で完璧な血抜きをした肉とスパイスを

宿主に渡し、これをやるから作り直してもらった
他の客にも振る舞ったら宴会になった、
商人との会話して質問してみた

俺「この街道が町の中のように平なら楽なのにね」

商人「道の半分が綺麗な道だとしたら、
お金を払っても通るけどな」

俺「商人ならお金かけない方がいいんじゃない?」

商人「俺たちは時間が勝負でな、
他より早く着けばそれだけ大きな利益が出るんだよ」

俺「町と町を早く物を運ぶだけの仕事があれば利用する?」

商人「仲間が町々に居たら利用するな、
ってかすごく利益が出るぞそれ」

なるほど、高速道路に運送業か…   有益な話ができた

それから、2日かけてガサ村に着いた
俺「キッツイわ、気軽に旅行とはいかないな…」

宿に入り夕食を食べると、焼き魚が出てきた、
う、美味い 新鮮な魚は今世で初めてじゃないか

ガツガツ食べてたら、宿主のツンさんが出てきた

ツン「お客さん、珍しいねえ。
村の人は魚しか食べる物が無いから仕方なく食べるけど、

そんなに美味しそうに食べる人初めてだよ
他の客は骨があって食べにくくて
食い慣れないから人気なくてね」

俺「はい、昔食べたことあって、
懐かしいわ新鮮だわで」

ツン「新鮮ね、俺たちは生で食うからもっと新鮮だな」

なんですと、俺にもください
俺「さ、刺身だー 前世以来の刺身、最高だー」
くそー、醤油とワサビがあれば…

ツン「俺らはこれ付けて食べたりするぞ」
魚醤を出してきた

俺「なんですとー」
醤油とは違うが、満足だった 
これは新たな野望がメラメラと湧き上がる

流通を俺が作くるぞーーーーー

ワサビも探すぞ、
山の物と海の物を一緒に食べれる豊かな世界を作るぞ
うおおおおー 
でもまずは明日コンブをゲットするぞー



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