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15章 1年/10年振りの合流
370話 【1年かけてハルちゃんに追いついた、あの子】
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ぶぉん。
また新しく、またまたでっかい木たちが出現。
……さっきはなぜか「偶然」すっ転んで、「偶然」燃えたけども、さすがにそんな偶然は何度も起きないはず。
町を囲むようにぐるりと出てきたのがみんな燃え尽きたけども、そんなミラクル、もっかい起きるなんてないだろうし。
「……考えてる暇はない……ホーリー、」
そう、これまでのように僕が魔法を展開しようとしたら、
「――――――あなたは足元の石で転んで」
――ずぅん。
「へ?」
でっかい木が――また、「重心とか物理法則とか全部無視して、まるで真ん中からぐるって回して」すっ転んだようになって。
「――――――あなたは、転んだ拍子に葉っぱが擦れて燃えて」
――ぼぉっ。
なんかいきなり燃えだして、あっという間に火だるまになって――結晶になって。
「……なにこれ?」
「………………ん」
◇
【なぁにこれぇ……】
【知ってるだろ?】
【ああ……】
【これってさ……絶賛闇堕ちしてた……】
【ああ……】
【今の声……】
【開いてて良かった……ずっと開きっぱで良かった……!】
【メンタルケアのためって配信してなかったけど、ずっとずっと待機所開きっぱなしにしてたんだ……!】
【えみちゃんのせいでもっかいないないされてからずっと待機してたんだ】
【草】
【ああ、えみちゃん……】
【ずっと待ってた 待ってたよ……!】
【ああ……ああ!!】
【やっぱり髪の毛、ちょっと伸びてるのが】
【もう、1年だもんな……】
【ハルちゃんと分かれてから、もうそんなになるのか】
【そうだよな、ハルちゃんの活躍は、この子から始まったんだもんな】
【そうだよ 爺さんと一緒にないないされてる途中だったもんな】
【俺たち、ずっと待ってたよ】
【みんなみんな、待ってた】
【やっぱりハルちゃんと来たら、この子じゃないと】
【ハルちゃんは推定千歳の女神様だけど、やっぱいろいろちょっとおかしい感性とかしてるし、普通の子の普通の感覚で抑えてくれる相手が必要なんだよな】
【そうそう、ちょっとうざがられるくらいでちょうど良いんだよ】
【じゃないとハルちゃん、みんなが「なぁにこれぇ……」って言うことし出すし】
【そうだよ、だからこの異世界配信でも言い続けるハメになったんだ】
【だから構ったげてね ハルちゃんがしかめっ面する程度に、ね】
【ほっとくとまたどっかふらふら行っちゃいそうだもんな、ハルちゃんってば】
「………………………………っ」
――――――すぅっ。
「54体の、全長300メートルの『地球では未だ未確認のトレントと呼ばれるモンスターの最上位種』」を一瞬で屠った彼女は、その桃色の髪をはためかせながら――声を、上げる。
クセの強い、その髪を。
「彼」がなんとなく目で追ってくれているのが嬉しくて、だからこそ「彼」と離れても、伸ばし続けたその髪を、はためかせて。
かつて守られた、嬉しさを。
置いて行かれた、悔しさを。
「彼な彼女」と触れ合えない残酷さで、何も分からなくなったあの気持ちを。
我慢できないと、「ないない」を逆手にとってでも追うと決めた、あの気持ちを、込めて。
そして――――――。
「――――――ノーネームちゃあああん、ずぅるいぃぃぃぃぃぃぃ!!! ずるいずるいずーるいずーるーいー!! ハルちゃんのお胸に張り付いてなでなでされたりおふろとかおふろとか一緒のおふとんとかハルちゃんの匂いとか堪能しててずるいずるいずーるーいぃぃぃぃ!!! 全部ぜーんぶ見ちゃったんだからぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!! ノーネームさんのどろぼうねこさん! すました顔してずるすぎるぅぅぅ!!! あ!! 今もくっついてる!! 自分だけずるいー!! ひどい! でもかわいい! だから後で思う存分モフらせてくれないと許さないんだからぁぁぁぁ!!!」
――想うところを、全部まとめて吐き出した。
「ていうかハルちゃんもひどい! ノーネームちゃんとそんなにいちゃいちゃいちゃいちゃしてて! ずるいずるいずーるいずーるーいー!! 私とのことは遊びだったのねー!!!」
【草】
【は?】
【草】
【草】
【なぁにこれぇ……】
【何か思ってた第一声とは違う】
【それな】
【あの、感動は……?】
【感動……どこ……?】
【感動さんはないないされちゃったよ】
【草】
【なぁにこれぇ……なぁにこれぇ……】
【ああ、これはるるちゃんだわ……】
【えみちゃんにお世話焼かれるだけだったころのるるちゃんだな!】
【この後はみんなの前で公開お説教ですか?】
【もちろん】
【るるちゃん、いつもみたいに綺麗に正座してね】
【草】
「何回もなんっかいも何十回も言いましたけど改めて言わせてください、何ですか6歳の肉体でどうしてそこまでお酒を飲んでるんですかそれで平気なんですかγ-GTPがちょっと悪い程度で済むんですかおかしいです、それはともかくやはり飲みすぎです普通に飲みすぎです心配すぎます、だいたいハルさんはいつもいつも……あれ?」
【くしまさぁん!】
【くしまさぁん……!】
【くしまさぁんが野戦装備!】
【救護班ってレンジャーでもあるからな】
【戻って来たくしまさぁん】
【てかハルちゃん、6歳!?】
【あー、初期のころはハルちゃんの年齢で延々と議論してたっけ】
【やっぱハルちゃん、幼女モードだと6歳か……】
【確か保護されてましたねぇ、えみちゃんたちの事務所に……】
【そら検査されてそら怒られるわな】
【未就学児で酒かっ食らってたのか……そらくしまさぁんも止めるわ】
【まだ人間って思ってたもんねぇ……】
【草】
「見え……見え……! ………………………………見えない……うぅ……どうして私はバードウォッチング用の望遠鏡を持ってこなかったの……せっかく良いものを奮発して買ってあったのに……」
【えみちゃん……】
【悲報・えみちゃん、普段からバードウォッチングが趣味】
【もしかして:お巡りさん案件】
【くしまさぁん? 帰ったらえみちゃんから取り上げてね??】
【み、未成年だから……】
【知ってる? ダンジョン内で成人扱いだからさ ダンジョン関係だと、えみちゃんも容赦なくお縄だよ?】
【あっ】
【そうだった、そのへんは厳罰化のおかげで……】
【草】
【草】
【草】
【????】
【えぇ……】
【どうしよう 一瞬前まで涙止まらなかったのに、もう涙出ないの】
【おお、もう……】
【んにゃぴ……】
【感情のジェットコースターが丸1日続いてるからな……】
【大丈夫? この戦いが終わったあと、全人類の情緒、元に戻る??】
また新しく、またまたでっかい木たちが出現。
……さっきはなぜか「偶然」すっ転んで、「偶然」燃えたけども、さすがにそんな偶然は何度も起きないはず。
町を囲むようにぐるりと出てきたのがみんな燃え尽きたけども、そんなミラクル、もっかい起きるなんてないだろうし。
「……考えてる暇はない……ホーリー、」
そう、これまでのように僕が魔法を展開しようとしたら、
「――――――あなたは足元の石で転んで」
――ずぅん。
「へ?」
でっかい木が――また、「重心とか物理法則とか全部無視して、まるで真ん中からぐるって回して」すっ転んだようになって。
「――――――あなたは、転んだ拍子に葉っぱが擦れて燃えて」
――ぼぉっ。
なんかいきなり燃えだして、あっという間に火だるまになって――結晶になって。
「……なにこれ?」
「………………ん」
◇
【なぁにこれぇ……】
【知ってるだろ?】
【ああ……】
【これってさ……絶賛闇堕ちしてた……】
【ああ……】
【今の声……】
【開いてて良かった……ずっと開きっぱで良かった……!】
【メンタルケアのためって配信してなかったけど、ずっとずっと待機所開きっぱなしにしてたんだ……!】
【えみちゃんのせいでもっかいないないされてからずっと待機してたんだ】
【草】
【ああ、えみちゃん……】
【ずっと待ってた 待ってたよ……!】
【ああ……ああ!!】
【やっぱり髪の毛、ちょっと伸びてるのが】
【もう、1年だもんな……】
【ハルちゃんと分かれてから、もうそんなになるのか】
【そうだよな、ハルちゃんの活躍は、この子から始まったんだもんな】
【そうだよ 爺さんと一緒にないないされてる途中だったもんな】
【俺たち、ずっと待ってたよ】
【みんなみんな、待ってた】
【やっぱりハルちゃんと来たら、この子じゃないと】
【ハルちゃんは推定千歳の女神様だけど、やっぱいろいろちょっとおかしい感性とかしてるし、普通の子の普通の感覚で抑えてくれる相手が必要なんだよな】
【そうそう、ちょっとうざがられるくらいでちょうど良いんだよ】
【じゃないとハルちゃん、みんなが「なぁにこれぇ……」って言うことし出すし】
【そうだよ、だからこの異世界配信でも言い続けるハメになったんだ】
【だから構ったげてね ハルちゃんがしかめっ面する程度に、ね】
【ほっとくとまたどっかふらふら行っちゃいそうだもんな、ハルちゃんってば】
「………………………………っ」
――――――すぅっ。
「54体の、全長300メートルの『地球では未だ未確認のトレントと呼ばれるモンスターの最上位種』」を一瞬で屠った彼女は、その桃色の髪をはためかせながら――声を、上げる。
クセの強い、その髪を。
「彼」がなんとなく目で追ってくれているのが嬉しくて、だからこそ「彼」と離れても、伸ばし続けたその髪を、はためかせて。
かつて守られた、嬉しさを。
置いて行かれた、悔しさを。
「彼な彼女」と触れ合えない残酷さで、何も分からなくなったあの気持ちを。
我慢できないと、「ないない」を逆手にとってでも追うと決めた、あの気持ちを、込めて。
そして――――――。
「――――――ノーネームちゃあああん、ずぅるいぃぃぃぃぃぃぃ!!! ずるいずるいずーるいずーるーいー!! ハルちゃんのお胸に張り付いてなでなでされたりおふろとかおふろとか一緒のおふとんとかハルちゃんの匂いとか堪能しててずるいずるいずーるーいぃぃぃぃ!!! 全部ぜーんぶ見ちゃったんだからぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!! ノーネームさんのどろぼうねこさん! すました顔してずるすぎるぅぅぅ!!! あ!! 今もくっついてる!! 自分だけずるいー!! ひどい! でもかわいい! だから後で思う存分モフらせてくれないと許さないんだからぁぁぁぁ!!!」
――想うところを、全部まとめて吐き出した。
「ていうかハルちゃんもひどい! ノーネームちゃんとそんなにいちゃいちゃいちゃいちゃしてて! ずるいずるいずーるいずーるーいー!! 私とのことは遊びだったのねー!!!」
【草】
【は?】
【草】
【草】
【なぁにこれぇ……】
【何か思ってた第一声とは違う】
【それな】
【あの、感動は……?】
【感動……どこ……?】
【感動さんはないないされちゃったよ】
【草】
【なぁにこれぇ……なぁにこれぇ……】
【ああ、これはるるちゃんだわ……】
【えみちゃんにお世話焼かれるだけだったころのるるちゃんだな!】
【この後はみんなの前で公開お説教ですか?】
【もちろん】
【るるちゃん、いつもみたいに綺麗に正座してね】
【草】
「何回もなんっかいも何十回も言いましたけど改めて言わせてください、何ですか6歳の肉体でどうしてそこまでお酒を飲んでるんですかそれで平気なんですかγ-GTPがちょっと悪い程度で済むんですかおかしいです、それはともかくやはり飲みすぎです普通に飲みすぎです心配すぎます、だいたいハルさんはいつもいつも……あれ?」
【くしまさぁん!】
【くしまさぁん……!】
【くしまさぁんが野戦装備!】
【救護班ってレンジャーでもあるからな】
【戻って来たくしまさぁん】
【てかハルちゃん、6歳!?】
【あー、初期のころはハルちゃんの年齢で延々と議論してたっけ】
【やっぱハルちゃん、幼女モードだと6歳か……】
【確か保護されてましたねぇ、えみちゃんたちの事務所に……】
【そら検査されてそら怒られるわな】
【未就学児で酒かっ食らってたのか……そらくしまさぁんも止めるわ】
【まだ人間って思ってたもんねぇ……】
【草】
「見え……見え……! ………………………………見えない……うぅ……どうして私はバードウォッチング用の望遠鏡を持ってこなかったの……せっかく良いものを奮発して買ってあったのに……」
【えみちゃん……】
【悲報・えみちゃん、普段からバードウォッチングが趣味】
【もしかして:お巡りさん案件】
【くしまさぁん? 帰ったらえみちゃんから取り上げてね??】
【み、未成年だから……】
【知ってる? ダンジョン内で成人扱いだからさ ダンジョン関係だと、えみちゃんも容赦なくお縄だよ?】
【あっ】
【そうだった、そのへんは厳罰化のおかげで……】
【草】
【草】
【草】
【????】
【えぇ……】
【どうしよう 一瞬前まで涙止まらなかったのに、もう涙出ないの】
【おお、もう……】
【んにゃぴ……】
【感情のジェットコースターが丸1日続いてるからな……】
【大丈夫? この戦いが終わったあと、全人類の情緒、元に戻る??】
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