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6章 庭のダンジョンと衝撃
179話 「命運の戦い」のはじまり
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「――全ての眷属に集まってもらったのは、他でもない」
巨大な洞窟――深いダンジョン、その最奥階層の台座。
そこに鎮座しているのは、体のラインの出るスーツを着こなしている――角が生え、羽が生え、尻尾が生えている、人間に限りなく近い造形をした存在。
その正面に伏して控えるのは、招集に応じられる距離に居た200万の眷属。
その男女ともに、人間の姿に加えての角と羽、尻尾を備え。
絶対服従を表すため、片膝を突いた姿勢で頭を垂れている。
「先日、ワタシは――少女を。 我らの欲する『乙女』を体現した、シトラスの君を。 彼女を、見初めた。 ああそうだ――我らの悲願した、神話の存在だ」
ざわ、と、大広間に衝撃が走る。
「理性を総動員して何とか抑えられるほどの、余りに甘くて痺れる香りを迸らせていた彼女は――ああ。 ワタシたちの至宝であり、種族の求愛対象であり――同時に災厄であり、種族の仇敵でもある。 世界は近づいている――放置をすれば、我らは全滅する。 奪うか、然らずんば絶滅よ」
しん、と静まる広間。
「彼女――シトラスの君。 ユズ。 彼女は、それほどまでに危険な存在だ。 看過は、できない。 彼女と我らの世界は、あまりに近くなりすぎた」
その演説は、この広間に入りきらなかった眷属たち――そして、ダンジョンどころか「外の世界」に存在する全個体にも届く。
「ゆえに、ワタシは決めた」
台座から腰を上げる彼。
「アレの属する世界――そこへは、有象無象が手を伸ばしているらしい。 もちろん、ユズを手に入れんとして」
紫煙の魔力に包まれたその存在は、ボンテージ衣装とでも表現できる、肌の露出と秘密を限界まで極めた格好になっていた。
「ゆえに、ワタシは決めた」
かつ、と、台座を1歩、降る。
「『始祖であるワタシの生み出せし種族』の総力を持って彼女を奪取。 彼女を、ワタシたち種族の共有財産とし――さらなる繁栄をもたらす、と。 如何なる手段を用いても、達成すると」
それに応えるは、200万の声。
「者共、備えよ。 この時より我らは、我らの種族の命運をかけ、全てを捨てて前進する」
ばさり、と、声たちの前で羽を広げる主。
「時間が惜しい――ゆえにワタシは、近衛兵とともに強襲する。 他の者は他の脅威を排除すべく、己の全てを捧げよ」
その存在は、自身を目にしたすべてを魅惑する瞳を光らせる。
「ユズが取られそうになった場合――『如何なる手段』をも、許可する。 我らの種族として、存在の持てる全てを捧げよ」
それが腕を上げた先には、異空間へと通じる穴が出現。
「者共。 ――――――数千年ぶりの、出撃だ。 邪魔者は――ことごとくに、蹴散らせ」
◇
「けほっ、けほっ……ごめんねぇ、ゆず」
「ううん。 今、吸入器持ってくるね」
……落ち着いてたんだけどなぁ。
僕は、廊下を急ぎながらため息をつく。
――ようやく野菜さんの発育が落ち着いてきて、1週間。
見た感じ今日はまだ収穫しなくても良さそうだから、みんなのことは呼んでない。
だから、しばらく賑やかだった僕の家は……また、静かになっている。
だからこそ、ぼーっとテレビを観る時間が増えてて――そこで賢そうなおとなの人たちが熱心に話している、魔王軍の侵攻っていうものを意識するようになった。
僕たちが遭遇した――覚えてないけど――魔王軍の幹部。
その情報で世界中は臨戦態勢だそうで、今やどの番組もどのニュースも、そのことばっかり。
……実感は、ないんだけどなぁ。
「やぁねぇ、10年前とおんなじ空気だなんて……けほっ」
「僕はあんまり覚えてないけどね……はい、吸ってー」
僕の前には――廊下で倒れていたお母さん。
慌てたけども、なんでも「歩いてたら急に前みたいになった」らしく、ただ力尽きてただけだとか。
前みたい――つまりは、杖なしじゃ歩けない状態。
原因不明の病気。
それが、お母さんを苦しめてる何かだ。
◇
「……ふぅ。 ありがと、楽になったわ」
「うん」
かた、と、しばらく使ってなかった酸素吸入器を机に置く。
「先生は、何だって?」
「ぶり返しただけ……らしいわ。 ……大丈夫、そんな顔しないで」
最近はずいぶん元気で、ほっぺたも紅くなってて、しゃきしゃきしてて楽しそうで、理央ちゃんと一緒に僕を剥くほど元気があったお母さん。
そんなお母さんは、布団の上で――僕が物心ついてから見慣れた感じに、真っ青だ。
「きゅい……」
「ぴぴ」
最近はずっと、2匹がお母さんのそばに居てくれてる。
「ふふっ……ありがとう。 あなたたちも居てくれて、嬉しいわ」
テイムされたモンスターは、テイムした人間の心がある程度分かるらしい。
だからか、2匹とも――特に、僕が離れる時間はお母さんに張り付いてくれてる。
「……でもね、ゆず。 前よりは、ずっとマシなのよ」
「うん。 それは、分かるよ」
前は、もっとひどかった。
まともに起きていられるのが、月に何回かだったんだ。
それが……苦しそうとは言っても、しばらく動けるのがほぼ毎日。
そうだ。
お母さんは――良く、なってきてる。
その、はずだもん。
「ゆず」
「うん」
「私は、ゆずが楽しそうなのが1番嬉しいの」
「……ん」
そうして僕の頭を撫でてくれる、お母さんの手には……力が、入ってなかった。
「……あれ、地震」
ごごごごごっていう、地鳴り。
一応お母さんを引きずってテーブルの下へ。
そう考えた途端――――――。
「きゅいっ!」
「ぴぴっ!」
どんっと突き上げる感覚。
左右に激しく揺られる感覚。
「ゆずっ!」
「……っ!」
僕は、なんとかお母さんを抱きしめることしかできない。
部屋中の物、家中の物ががしゃがしゃってとんでもない音を立てている。
でも、そんな音でさえかき消すような音が、家を包んでいる。
「ぴぴっ!」
「チョコ、ありがとう!」
ふと圧迫感で覆われたって思ったら、僕たちの周りを囲うようにしている、銀色の壁。
「きゅきゅいっ!」
「おまんじゅう、お母さんを守って」
「きゅい!」
倒れて動けないお母さんの頭を守るように、おまんじゅう。
「ゆずっ……!」
「大丈夫、大丈夫だから……!」
両手に着けてるリストバンドが、ものすごい警報音を上げている。
……そうだ。
仮に大ケガをしても、この状態なら転送される。
お母さんを抱きしめていれば、お母さんもきっと。
◇
『緊急警報』
『現在、国内の数十か所で大規模な魔力の爆発――「ダンジョン化」を確認しています』
『まずは身を守り、武器を携帯している方を中心に、周囲の把握と警戒、報告を――――――』
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そこに鎮座しているのは、体のラインの出るスーツを着こなしている――角が生え、羽が生え、尻尾が生えている、人間に限りなく近い造形をした存在。
その正面に伏して控えるのは、招集に応じられる距離に居た200万の眷属。
その男女ともに、人間の姿に加えての角と羽、尻尾を備え。
絶対服従を表すため、片膝を突いた姿勢で頭を垂れている。
「先日、ワタシは――少女を。 我らの欲する『乙女』を体現した、シトラスの君を。 彼女を、見初めた。 ああそうだ――我らの悲願した、神話の存在だ」
ざわ、と、大広間に衝撃が走る。
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しん、と静まる広間。
「彼女――シトラスの君。 ユズ。 彼女は、それほどまでに危険な存在だ。 看過は、できない。 彼女と我らの世界は、あまりに近くなりすぎた」
その演説は、この広間に入りきらなかった眷属たち――そして、ダンジョンどころか「外の世界」に存在する全個体にも届く。
「ゆえに、ワタシは決めた」
台座から腰を上げる彼。
「アレの属する世界――そこへは、有象無象が手を伸ばしているらしい。 もちろん、ユズを手に入れんとして」
紫煙の魔力に包まれたその存在は、ボンテージ衣装とでも表現できる、肌の露出と秘密を限界まで極めた格好になっていた。
「ゆえに、ワタシは決めた」
かつ、と、台座を1歩、降る。
「『始祖であるワタシの生み出せし種族』の総力を持って彼女を奪取。 彼女を、ワタシたち種族の共有財産とし――さらなる繁栄をもたらす、と。 如何なる手段を用いても、達成すると」
それに応えるは、200万の声。
「者共、備えよ。 この時より我らは、我らの種族の命運をかけ、全てを捨てて前進する」
ばさり、と、声たちの前で羽を広げる主。
「時間が惜しい――ゆえにワタシは、近衛兵とともに強襲する。 他の者は他の脅威を排除すべく、己の全てを捧げよ」
その存在は、自身を目にしたすべてを魅惑する瞳を光らせる。
「ユズが取られそうになった場合――『如何なる手段』をも、許可する。 我らの種族として、存在の持てる全てを捧げよ」
それが腕を上げた先には、異空間へと通じる穴が出現。
「者共。 ――――――数千年ぶりの、出撃だ。 邪魔者は――ことごとくに、蹴散らせ」
◇
「けほっ、けほっ……ごめんねぇ、ゆず」
「ううん。 今、吸入器持ってくるね」
……落ち着いてたんだけどなぁ。
僕は、廊下を急ぎながらため息をつく。
――ようやく野菜さんの発育が落ち着いてきて、1週間。
見た感じ今日はまだ収穫しなくても良さそうだから、みんなのことは呼んでない。
だから、しばらく賑やかだった僕の家は……また、静かになっている。
だからこそ、ぼーっとテレビを観る時間が増えてて――そこで賢そうなおとなの人たちが熱心に話している、魔王軍の侵攻っていうものを意識するようになった。
僕たちが遭遇した――覚えてないけど――魔王軍の幹部。
その情報で世界中は臨戦態勢だそうで、今やどの番組もどのニュースも、そのことばっかり。
……実感は、ないんだけどなぁ。
「やぁねぇ、10年前とおんなじ空気だなんて……けほっ」
「僕はあんまり覚えてないけどね……はい、吸ってー」
僕の前には――廊下で倒れていたお母さん。
慌てたけども、なんでも「歩いてたら急に前みたいになった」らしく、ただ力尽きてただけだとか。
前みたい――つまりは、杖なしじゃ歩けない状態。
原因不明の病気。
それが、お母さんを苦しめてる何かだ。
◇
「……ふぅ。 ありがと、楽になったわ」
「うん」
かた、と、しばらく使ってなかった酸素吸入器を机に置く。
「先生は、何だって?」
「ぶり返しただけ……らしいわ。 ……大丈夫、そんな顔しないで」
最近はずいぶん元気で、ほっぺたも紅くなってて、しゃきしゃきしてて楽しそうで、理央ちゃんと一緒に僕を剥くほど元気があったお母さん。
そんなお母さんは、布団の上で――僕が物心ついてから見慣れた感じに、真っ青だ。
「きゅい……」
「ぴぴ」
最近はずっと、2匹がお母さんのそばに居てくれてる。
「ふふっ……ありがとう。 あなたたちも居てくれて、嬉しいわ」
テイムされたモンスターは、テイムした人間の心がある程度分かるらしい。
だからか、2匹とも――特に、僕が離れる時間はお母さんに張り付いてくれてる。
「……でもね、ゆず。 前よりは、ずっとマシなのよ」
「うん。 それは、分かるよ」
前は、もっとひどかった。
まともに起きていられるのが、月に何回かだったんだ。
それが……苦しそうとは言っても、しばらく動けるのがほぼ毎日。
そうだ。
お母さんは――良く、なってきてる。
その、はずだもん。
「ゆず」
「うん」
「私は、ゆずが楽しそうなのが1番嬉しいの」
「……ん」
そうして僕の頭を撫でてくれる、お母さんの手には……力が、入ってなかった。
「……あれ、地震」
ごごごごごっていう、地鳴り。
一応お母さんを引きずってテーブルの下へ。
そう考えた途端――――――。
「きゅいっ!」
「ぴぴっ!」
どんっと突き上げる感覚。
左右に激しく揺られる感覚。
「ゆずっ!」
「……っ!」
僕は、なんとかお母さんを抱きしめることしかできない。
部屋中の物、家中の物ががしゃがしゃってとんでもない音を立てている。
でも、そんな音でさえかき消すような音が、家を包んでいる。
「ぴぴっ!」
「チョコ、ありがとう!」
ふと圧迫感で覆われたって思ったら、僕たちの周りを囲うようにしている、銀色の壁。
「きゅきゅいっ!」
「おまんじゅう、お母さんを守って」
「きゅい!」
倒れて動けないお母さんの頭を守るように、おまんじゅう。
「ゆずっ……!」
「大丈夫、大丈夫だから……!」
両手に着けてるリストバンドが、ものすごい警報音を上げている。
……そうだ。
仮に大ケガをしても、この状態なら転送される。
お母さんを抱きしめていれば、お母さんもきっと。
◇
『緊急警報』
『現在、国内の数十か所で大規模な魔力の爆発――「ダンジョン化」を確認しています』
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