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3章 珍しいスライムさんをゲット

67話 女の子座りと光宮さんのぱんつと僕のスカートと

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【朗報・理央ちゃん、とうとうやりやがった】
【朗報・理央ちゃん、とうとうみんなの目の前でユズちゃん剥いた】

【キマシ?】
【ここに百合の塔が建設された】
【ぎりぎり健全百合……それが良いんだ】
【素晴らしい】
【理央ちゃん推しで良かった……】
【理央様……】

「うぅ……」

涙が止まらない。
顔が熱い。

いきなり脱がしてきた光宮さんは悪くないって分かってるからこそ、余計に恥ずかしいんだ。

……でも、せめて物陰でして欲しかったし、もっと言えばひとこと言ってくれたら良かったのに……。

「だ、大丈夫だよゆずきちゃん! ぱんつ見えてないから!」
「そ、そうです柚希さん! ぎりぎり見えてません!」

「見えても配信じゃみんなに見えないって言ってたし! ね! 元気出してゆずきちゃん!」
「うぅ……うん……」

【あああああ】
【惜しすぎる】
【どうして……どうして……】
【さりげなくプライバシー設定、ちょい下げられてるけど、それでも下着は普通にモザイク掛かるからな?】

【公共の場でぱんつをあらわにして真っ赤になって泣いている  それだけで満たされる何かがあるんだ】
【見えなくてもいい  ただその事実だけで……ふぅ】
【分かる】

【いきなり脱がされてまた泣き始めてるのが……  ¥10000】
【¥20000】
【¥40000】
【お願いだから無言でお金投げないで】
【何この上級者たちこわい】
【ユニコーンの末裔が集まってるからね】

力が抜けてぺちゃんって座り込んでる僕。

……気が付いたらまた女の子座りしてて内股がごつごつの地面で痛いし、思わずでスカート抑えちゃったし。

分かってる。
見えてない。

光宮さんも、悪気があってやったわけじゃない。
ただ僕を、カメラとか切らないままで着替えさせようってしただけ。

プールの授業で着替えるときみたいに見えないようにしただけ。

うぅ……中学の途中から、僕、なぜか女子と着替えさせられたりしてたから、見えないようにするのだけは得意だったんだけどなぁ……。

クラスの女子たちはスキがあればタオルとか剥ごうとしてくるし、のぞき込もうとしてくるから鍛えられてたのになぁ……。

「きゅっきゅっ」
「……なんでおまんじゅう、げんきなのぉ……?」

そんな僕の周りをぽいんぽいんと跳ねてるおまんじゅう。

……君、さっきまで僕のこと、絶対に見なかったよね……?

【草】
【かわいすぎる】
【さっきとは違って羞恥の涙を流しているユズちゃん】
【いい……】

【しかしユニコーンが元気だ】
【ご機嫌すぎてめっちゃ飛び跳ねてる】
【見た目が完全にウサギとかなんよ】

【もしかして:ユニコーン、ボーイッシュって言うかスポーティー系NG】
【えぇ……】
【今どき体育とかでも短パンになるんだぞ!?】
【いや、ユニコーンは神話の存在だ  価値観が中世どころか古代なのかもしれん】

【つまり?】
【ギリシャ時代らしく、ふわっとした服=女の子って価値観】
【ああ……】
【あの時代って男でさえ、そういう格好だしなぁ……】
【アップデートされていない……が、よくやった】
【こういうのはアップデートしない方がいいもんな!】

「……コメントのみなさんも考えてくれてますけど」
「きゅ……きゅひぃ……!」

ぴょんぴょん跳ねてたおまんじゅうを捕まえて、抱きしめながら涙を吸わせてた僕の目の前に、光宮さんがしゃがんでる。

あの、光宮さん……見えちゃってるんだけど?
光宮さんの、その……ぱんつ。

いや、僕は見慣れてるどころかこの前もお風呂上がりでなぜか服着てない状態の光宮さんにばったり会っちゃったから、その下も見ちゃったけども。

けど、「今日はほとんど活躍しませんし」ってスカートだから……よく穿いてるピンク色のぱんつ、カメラに映ったらマズいよ?

「やっぱり……柚希先輩の家中のズボンっていうズボンが消失した事件とか、お母さんから聞きましたけど。 あれ、君のせいでしょ?」

「きゅ……きゅひぃ……!!」

【草】
【えぇ……】
【悲報・ユニコーン、やらかしてる】
【ユニコーンが悶えている】
【ユズちゃんの顔に押し付けられてるもん】

【ユニコーンの背中から目だけこっち見てるユズちゃん】
【きょとんとしておる】
【かわいい】
【この、なんにもわかってない表情からしか摂取できない栄養があるんだ】
【分かる】

「……あれが、おまんじゅうのせい……なの?」

「ええ、多分。 ユニコーンの……固有の魔法とかで隠しちゃったんでしょうね。 柚希先輩に、ズボン穿いてほしくないって」

「……そうなの? おまんじゅう」
「きゅ……きゅひぃ……!!」

顔から離してひっくり返してみるけども、なんか嬉しそうな感じで手脚をぴんとしてぶるぶるしてるだけで特に反応はない。

……この子、たまにこうなるよねぇ……えーっと、着替えてるときとかお風呂入ってるときとか、あと寝起きとか。

まぁこういうときは数分くらい動かないから、ほっとくしかないんだけども。

「なんとなくそうじゃないかなーって思ってたんですよ。 なので今朝、お店でスカート買って着替えてから不機嫌だったその子見て、こうなったときのために持ってきてたんです。 柚希先輩が脱いだスカート」

「……これ、ロッカーに入れてたはずなのに……」
「そのへんは……内緒です♪」
「きゅ……きゅひぃ……!!」

【えっ】
【朗報・理央ちゃん、こっそり抜き取ってた】
【やだ過激】
【全世界生中継告白をしでかした百合っ子だ、覚悟が違う】

【なおその告白は本人にだけ届いていなかった模様】
【ぶわっ】
【しかも多分、言ってもちゃんと伝わらないって言うね……】
【ぶわっ】

【かわいそう】
【理央ちゃん……元気出して……】
【その元気、今ユズちゃん脱がして出たっぽいから大丈夫でしょ】
【草】
【セクハラで元気になる百合っ子理央様……!】

なんか奇声上げてるおまんじゅうはひなたさんが抱き上げて、僕は光宮さんとあやさんに両手を引っ張られる。

【要介護幼女ユズちゃん】
【これもう最年少で良いんじゃね?】
【異議なし】
【まぁ実際、本人の戦闘力とか言う意味でも……ねぇ……】
【テ、テイマーとか特殊な職業はそうなるもんだし……】

【そもそもユズちゃん、いつもぼーっとしてるし……】
【護らねばって感じるよね】
【分かる】
【これで高校生? 嘘でしょ】
【だーから飛び級だって】

【中身は中学生……いや、少なくともひなたちゃんよりは下だな】
【ああ、間違いない】
【つまり実年齢は小5以下か……興奮してきた】
【発育の良い高学年って感じよね  おっぱいはないけど】

【通報しました】
【やめて  やめて】
【ガチロリだったら本気でヤバいの】
【ユズちゃん、この前はあんなにかっこいいこと言ってたのに……】
【今回のでイメージ、初期のに戻っちゃったね☆】

「あ、ほら、ちょうど良いところに生贄が来ましたよ?」
「ぐす……うん……」

【草】
【え、あの】
【もしもし理央ちゃん??】
【悲報・理央ちゃん、今モンスターたちのこと生贄って言った】

【ま、まぁ、理央ちゃんにとってはユズちゃんがいちばん大切だろうし……】
【かわいそうなモンスターしゃん】
【まぁしょせんはモンスター、しょせんはスライムだし……】

【あ、ユニコーン】
【普通にビーム】
【一撃か  まぁ当然か】
【あの、ピンポイントのレーザー、1秒置きくらいに5匹くらいに順射して全弾命中なんですけど……】

【なぁにこれぇ……】
【なんか軍隊の演習とかで見るやつ……】
【戦車とか駆逐艦とかのやつそのまんまだな……】
【しかも撃ち終わってもけろっとしてるし……】
【ユズちゃんもユズちゃんで、重大性がまるで分かっていない……】

【何このユニコーン……怖っ】
【一見、あどけないユズちゃんに抱っこされてる無害なぬいぐるみ  だがその実はやべーモンスター】
【とりあえずユズちゃんも、初心者ダンジョンなら問題無いと】
【スカートかワンピースならな】
【服装限定とか草】
【あとはユズちゃん自身のMP、戦闘継続力か……】
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