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1章 僕が女装して配信することになったきっかけ
4話 命名 白くて小さくて丸っこいから……おまんじゅう
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「ただいまー! お母さん、この子なんだけど……お母さんが起きてる!?」
「あらお帰り、ゆず。 また断れなくて長時間のアルバイト……体に悪いわよ」
あれからずっと抱きしめたり顔をよく見てみたり、短いながらもふわふわしてて気持ちいい毛に顔をうずめたり香ばしい匂いを嗅いでるうちに、あっという間についた僕の家。
この子、子猫とか子犬みたいな良い匂いで嬉しかったけど、それを忘れるくらいの衝撃に僕はびっくりした。
築何十年の古い日本家屋……まぁこの辺のスタンダードな家だから、庭も含めて無駄に広いだけだから掃除が大変なんだけどね。
そんな家にこの子を連れて帰ってから「そう言えばトイレとかどうすれば?」とか「どんな飼い方すれば良いんだろう」とか思いついたけど……その前に「自分から廊下に顔を出したお母さん」にびっくりした。
「寝てなくていいの!? だって普段なら」
「ええ。 さっき起きてから、なんだか体が楽なの」
僕のお母さん。
お父さんに逃げられてからはずっとひとりで僕を育ててくれた――せいで、病気に罹ってから体が悪くなっちゃったお母さん。
10年くらい前の、ダンジョンが出現したときの襲撃のせいで、おじいちゃんとかおばあちゃんとかは居なくなっちゃった。
だから、僕の家族はお母さんだけ。
そのお母さんが、ベッドから起きるどころか……ドアの開く音に反応してこんなに早く、普通に起きてきてる。
「あら、懐かしいわねぇ。 ゆずがそうやってお人形さん抱っこして帰って来るのって」
「そうだっけ?」
「ええ。 小学校の初めのころまで、抱っこしていないと泣いちゃうからって先生にも許可もらったもの。 懐かしいわー」
「……そんな女の子みたいなことしてたんだ……」
覚えてないなぁ……そうだっけ。
「きゅい」
「あ、そうだお母さん! この子飼って良い?」
「あらあら、お人形さんじゃなかったのねぇ」
「うん、モンスター! ……あ」
そこまで言って「しまった」って血の気が引く。
――お母さんは、おばあちゃんたち……お母さんのお母さんとお父さんを、モンスターたちに……。
「あらあらー。 お人形さんみたいだけど」
「きゅいー?」
「ふふっ、かわいい」
と思ったけど珍しく元気に……壁に手をつくこともなく、杖を使うことも無く歩いてきたお母さんは、僕の抱っこしてるモンスターをしげしげと見てる。
「……平気なの?」
「ええ、だってゆずが食べられてないもの」
「……そっか」
「ええ」
さらっと言われる「モンスターに食べられる」っていうの。
……お母さん、病気してから大抵のことじゃ驚かなくなってるもんなぁ……。
「それで?」
「え?」
「なんてお名前?」
「いや、まだつけてないけど……」
そういやそうだった。
僕は抱っこし続けてちょっとしっとりしてる……漏らしてないよね……おまんじゅうみたいなモンスターを目の前に持ち上げる。
すっごく軽くてふわふわ。
「きゅい」
白いうぶ毛に白い地肌、蒼い目、短い尻尾。
「……ねぇお母さん、これ、なんの動物に近いと思う?」
「そうねぇ……やっぱりモンスターさんだから、かわいいけど……まだどの動物にも似てはいないわねぇ……犬、猫、兎……そうだって言われたらそうだって思えそう……」
「そうだよねぇ。 だから名前もどうしよっかなって」
もふもふしてるうちに無心になるまではネーミング、いろいろ考えてたんだけどなぁ。
「犬だったらポチとか?」
「!?」
「猫さんならタマとか?」
「!?」
「色で言うんだったら……だいふくとか?」
「!?」
「だいふくもち?」
「あらおいしそう」
「!?」
「そうねぇ、白いし……あんこもち、きなこもち、おだんご、わたがし……」
「わたあめ……マフィン……レアチーズケーキ……お腹が空いたわねぇ……」
「!?!?!?」
お母さんと2人、真剣に考えてみる。
「……あ、お母さん、吹きこぼれてる!」
「あらあら、そう言えばそうだったわぁ」
って言うか、お母さん……台所立ってたんだ。
そんなの、月に何回かなのに。
「……きゅい……」
立ち話をしてさすがに疲れたらしく、壁に体重を預けながら歩いて行くお母さん。
「こんなに元気なお母さん、久しぶりに見たな……」
「きゅい……」
お母さんを見送った僕は、腕の中で……なんかぺちゃんこになってるのを見た。
あれ?
なんかこの子、疲れてる?
気のせいかな。
◇
「きゅいっ」
ぽりぽりぽりぽり。
「あら、にんじん。 生だけど良いの?」
「きゅい!」
「良いみたいだね。 そっか、生野菜が好きなのかぁ」
ぽりぽりぽりぽりしゃくしゃくしゃくしゃく。
耳に嬉しい音が響く。
さっきの親切な同級生……プラスマイナス1歳の同性……たちに教えてもらった通りに冷蔵庫の中のものを並べたら、真っ先に食いついたのがにんじんだった。
もちろん細長くカットしたやつ。
「にんじん……そうねぇ、うさぎさんと言えばそう見えなくもない……かしら? 真っ白だし」
「にんじんかぁ……小さい動物は大体好きだよね。 草食系の何かに近いのかな」
「お野菜が好きなら良いわね。 ご近所からよくもらえるから」
「もうちょっと庭が広ければ、本格的に庭で採れそうなのにねぇ……」
「ゆずも忙しいし、私も水やりすらできないもの……しょうがないわ」
ぽりぽりぽりぽりと、器用に両手を使って食べてるおまんじゅう。
……手先、肉球とかもなくって本当に1本だったんだけどどうやってるんだろ……まぁいいや、モンスターだからなんか器用なんだろうってことで。
「……もうおまんじゅうで良いかなぁ……」
「あら、もっとおいしそうな名前じゃなくて良いの? レアでも柔らかそうよ?」
「きゅいっ!?」
「うん、それも良いんだけど……あれ? どうしたのおまんじゅう、にんじん落としちゃって……もうお腹いっぱい?」
「……きゅい……」
と思ったらもっかい食べ始めたから、多分むせたか何かなんだろう。
昔飼ってた猫とかも食べてる途中に慌ててそうなってたし。
「おまんじゅうちゃん……かわいいわね!」
「うん! もちもちしてておいしそうな感じだよね!」
「きゅい……」
僕とおんなじセンスなお母さんは、こういうときに話がよく合うんだ。
まだ元気なころはお買い物とか行っても、食べるお店とかでケンカしたこともなかったし。
久しぶりのお母さんの料理を味わう僕たち。
でも先に食べ始めちゃったおまんじゅうは、にんじん1本分を食べてお腹がいっぱいになったのか……なんだか疲れた目をして僕たちを見ていた。
「あらお帰り、ゆず。 また断れなくて長時間のアルバイト……体に悪いわよ」
あれからずっと抱きしめたり顔をよく見てみたり、短いながらもふわふわしてて気持ちいい毛に顔をうずめたり香ばしい匂いを嗅いでるうちに、あっという間についた僕の家。
この子、子猫とか子犬みたいな良い匂いで嬉しかったけど、それを忘れるくらいの衝撃に僕はびっくりした。
築何十年の古い日本家屋……まぁこの辺のスタンダードな家だから、庭も含めて無駄に広いだけだから掃除が大変なんだけどね。
そんな家にこの子を連れて帰ってから「そう言えばトイレとかどうすれば?」とか「どんな飼い方すれば良いんだろう」とか思いついたけど……その前に「自分から廊下に顔を出したお母さん」にびっくりした。
「寝てなくていいの!? だって普段なら」
「ええ。 さっき起きてから、なんだか体が楽なの」
僕のお母さん。
お父さんに逃げられてからはずっとひとりで僕を育ててくれた――せいで、病気に罹ってから体が悪くなっちゃったお母さん。
10年くらい前の、ダンジョンが出現したときの襲撃のせいで、おじいちゃんとかおばあちゃんとかは居なくなっちゃった。
だから、僕の家族はお母さんだけ。
そのお母さんが、ベッドから起きるどころか……ドアの開く音に反応してこんなに早く、普通に起きてきてる。
「あら、懐かしいわねぇ。 ゆずがそうやってお人形さん抱っこして帰って来るのって」
「そうだっけ?」
「ええ。 小学校の初めのころまで、抱っこしていないと泣いちゃうからって先生にも許可もらったもの。 懐かしいわー」
「……そんな女の子みたいなことしてたんだ……」
覚えてないなぁ……そうだっけ。
「きゅい」
「あ、そうだお母さん! この子飼って良い?」
「あらあら、お人形さんじゃなかったのねぇ」
「うん、モンスター! ……あ」
そこまで言って「しまった」って血の気が引く。
――お母さんは、おばあちゃんたち……お母さんのお母さんとお父さんを、モンスターたちに……。
「あらあらー。 お人形さんみたいだけど」
「きゅいー?」
「ふふっ、かわいい」
と思ったけど珍しく元気に……壁に手をつくこともなく、杖を使うことも無く歩いてきたお母さんは、僕の抱っこしてるモンスターをしげしげと見てる。
「……平気なの?」
「ええ、だってゆずが食べられてないもの」
「……そっか」
「ええ」
さらっと言われる「モンスターに食べられる」っていうの。
……お母さん、病気してから大抵のことじゃ驚かなくなってるもんなぁ……。
「それで?」
「え?」
「なんてお名前?」
「いや、まだつけてないけど……」
そういやそうだった。
僕は抱っこし続けてちょっとしっとりしてる……漏らしてないよね……おまんじゅうみたいなモンスターを目の前に持ち上げる。
すっごく軽くてふわふわ。
「きゅい」
白いうぶ毛に白い地肌、蒼い目、短い尻尾。
「……ねぇお母さん、これ、なんの動物に近いと思う?」
「そうねぇ……やっぱりモンスターさんだから、かわいいけど……まだどの動物にも似てはいないわねぇ……犬、猫、兎……そうだって言われたらそうだって思えそう……」
「そうだよねぇ。 だから名前もどうしよっかなって」
もふもふしてるうちに無心になるまではネーミング、いろいろ考えてたんだけどなぁ。
「犬だったらポチとか?」
「!?」
「猫さんならタマとか?」
「!?」
「色で言うんだったら……だいふくとか?」
「!?」
「だいふくもち?」
「あらおいしそう」
「!?」
「そうねぇ、白いし……あんこもち、きなこもち、おだんご、わたがし……」
「わたあめ……マフィン……レアチーズケーキ……お腹が空いたわねぇ……」
「!?!?!?」
お母さんと2人、真剣に考えてみる。
「……あ、お母さん、吹きこぼれてる!」
「あらあら、そう言えばそうだったわぁ」
って言うか、お母さん……台所立ってたんだ。
そんなの、月に何回かなのに。
「……きゅい……」
立ち話をしてさすがに疲れたらしく、壁に体重を預けながら歩いて行くお母さん。
「こんなに元気なお母さん、久しぶりに見たな……」
「きゅい……」
お母さんを見送った僕は、腕の中で……なんかぺちゃんこになってるのを見た。
あれ?
なんかこの子、疲れてる?
気のせいかな。
◇
「きゅいっ」
ぽりぽりぽりぽり。
「あら、にんじん。 生だけど良いの?」
「きゅい!」
「良いみたいだね。 そっか、生野菜が好きなのかぁ」
ぽりぽりぽりぽりしゃくしゃくしゃくしゃく。
耳に嬉しい音が響く。
さっきの親切な同級生……プラスマイナス1歳の同性……たちに教えてもらった通りに冷蔵庫の中のものを並べたら、真っ先に食いついたのがにんじんだった。
もちろん細長くカットしたやつ。
「にんじん……そうねぇ、うさぎさんと言えばそう見えなくもない……かしら? 真っ白だし」
「にんじんかぁ……小さい動物は大体好きだよね。 草食系の何かに近いのかな」
「お野菜が好きなら良いわね。 ご近所からよくもらえるから」
「もうちょっと庭が広ければ、本格的に庭で採れそうなのにねぇ……」
「ゆずも忙しいし、私も水やりすらできないもの……しょうがないわ」
ぽりぽりぽりぽりと、器用に両手を使って食べてるおまんじゅう。
……手先、肉球とかもなくって本当に1本だったんだけどどうやってるんだろ……まぁいいや、モンスターだからなんか器用なんだろうってことで。
「……もうおまんじゅうで良いかなぁ……」
「あら、もっとおいしそうな名前じゃなくて良いの? レアでも柔らかそうよ?」
「きゅいっ!?」
「うん、それも良いんだけど……あれ? どうしたのおまんじゅう、にんじん落としちゃって……もうお腹いっぱい?」
「……きゅい……」
と思ったらもっかい食べ始めたから、多分むせたか何かなんだろう。
昔飼ってた猫とかも食べてる途中に慌ててそうなってたし。
「おまんじゅうちゃん……かわいいわね!」
「うん! もちもちしてておいしそうな感じだよね!」
「きゅい……」
僕とおんなじセンスなお母さんは、こういうときに話がよく合うんだ。
まだ元気なころはお買い物とか行っても、食べるお店とかでケンカしたこともなかったし。
久しぶりのお母さんの料理を味わう僕たち。
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