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幽冥竜宮
勢至菩薩
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じゃぶり、じゃぶり――
水面が、打ち付ける音だけが、やけに静まる常世の宵闇に響く。闇に浮かぶのは、相も変わらず鈍く輝く平家星。
浄玻璃鏡で微動だにしない元夫婦の頭上にも、同じ景色が広がっていた。その横に佇む、赤い小袖の太郎は天を見上げて常世へ語りかける。
「この小袖は、空木の花を想い芳乃がこしらえてくれた物じゃ。元は白かったのだが、見ての通りよ」
細い双眸を、チラリと地面に転がる地蔵菩薩へ向けた。今は芳乃に抱き抱えられてはいるが、卯の花色のよだれ掛けは血溜まりにひたり、今では真っ赤に染まっている。太郎の小袖の色だ。
そして、慈悲深い面には痛々しい傷が入る、芳乃の腕に抱かれた地蔵菩薩と、横に立つ太郎の風貌は、ここに至り完璧に一致していた。
「のう、菩薩。首を縦に振ってくれぬか」
「いや、ちょっと待て。何故、私に同意を求めるのだ?」
「地獄の沙汰は、一人では決められぬ」
「いや、それはそうだが……残り七王はどうするのだ?」
「一番手の明王が、殺生の裁きじゃ。ここで救いを差し伸べず、二番手の初江王は、盗みの裁きじゃ。芳乃は、殺めた男から巾着を盗んでおる。当然ながら罪に問うはずじゃ。そして宗帝王は、罪を問わないだろう。芳乃は不貞を働いてはおらぬからな。次の五官王は業の秤で、罪の重さを問うはずじゃ」
業の秤とは、亡者の罪を計る物だ。現し世で語られる業の秤は、天秤であり片方に重石を乗せ、もう片方に亡者を乗せる。亡者が重ければ、その罪重し――と地獄で受ける罪状も重くなるのだ。
「芳乃は、必ず天秤を傾けさせる。次は、わしじゃ。ここで芳乃を閻魔庁に留め置く」
「ならば、私に話を聞くな。勝手に留め置けば良いではないか、聞かなかったことにする。面倒事はたくさんだ」
「いいや、知っていて貰わねば困るのだ」
「何故?」
「変成王、泰山王、平等王は、わしが留め置くと言えば何も言わないだろう。芳乃は、これらの王が裁く罪を背負っていない」
成る程――と、響は頷いた。
悪口、陰口、慳貪の罪は、人ならば犯す罪であり、芳乃も許容範囲内だからだ。
閻魔王が「この者、地獄で然るべき」「閻魔直々に償わせる」とでも言えば、三王も口を挟むどころか「どうぞ」と差し出すだろう。預かると申す王がいるのに「何故?」とか「それは困る」など、話をこじらせる程、十王は暇ではないのだ。
「その調子で私も飛ばしてくれると助かるが……」
「そなたは、瞋恚を裁くであろう。芳乃は頭に血がのぼり、石で執拗に殴り付ける……これは、放っておけまい?」
「いや、放っておいてくれ。見なかったことにする。芳乃は、閻魔庁で止められ私とは面識もなければ、罪状も冥官から聞き及んでおらぬ――これでよい」
心底、関わりたくないと突っぱねる響に、常世を見上げる太郎の顔が赤く染まったかと思うと、突然声を荒げた。
「芳乃は、午年じゃ!そなた、守り本尊であろう!守れ!!」
地獄に落とそうとしている本人が、自分の事を棚に上げる様子に菅公も関白も、思わず顔を見合わせた。当然、同じ事を思ったのだろう、すかさず響は
「地獄に落とそうとしている奴に言われたくないわ!」と応酬すると
「見逃すと言っているのだから、勝手にやれ!」と吐き捨てた。
それでも、太郎は引く気はない。
「そなたの次に面倒な奴がいるであろう!」
「はぁ!? 」
「そやつが何か言ってきたら、取りなして欲しいのじゃ!」
「な、何で私が……!いやだ!」
次に控える面倒な奴――、この言葉にギョッと目を見張る響に向かい、浄玻璃鏡越しに、太郎はそっと両手を合わせ、懇願した。
「菩薩……いや、勢至菩薩様!そなたの次が問題なのじゃ」
――と。
余程、願い事を聞き入れて貰いたいのだろう。太郎は、菩薩と呼んでいた響を、勢至菩薩様と呼んだ。
突然、飛び出した名に身を固くしたのは関白であり、その目はチラリ――と、忌む名を嫌う菅公を見やった。
菅公は、というと「さすがに仏に忌むはないであろう?」と苦笑いを漏らした。雷に打たれるのは回避出来たようだ。
地獄の沙汰を言い渡す、十王の九番手が勢至菩薩であり、最後十番手は五道転輪王こと阿弥陀如来であった。
阿弥陀如来とは、誰もが知る仏であり、どんな悪人でも「南無阿弥陀仏」と唱えれば、救いの手を差しのべる有難い仏であるのだが、それ故に――と申すべきか、なかなか筋が通っているのだ。
十王の裁きは、七七日、基本四十九日で終わる。正確にいうと閻魔で終わると言った方が正しいかもしれない。
大体の罪は、閻魔庁までに裁ききるのだ。ただ例外があるとすれば、大罪を犯した亡者を救い上げる仏が必ずいる。四十九日の泰山王が、行き先を決定させても「ちょっと待て」と弁護する仏の存在である。
つまり、太郎は芳乃にとって響が、それであるということを念頭に入れ、また瞋恚の罪を裁くということで常世まで現れたのだ。
そして、今、口にした「次の奴」というのが阿弥陀如来。
朧は、ああ……と小さく漏らした。思い当たることがあるのだろう、肩を揺らすと蝋燭の火先のような眼を、意味ありげに細め響を眺めた。
「如来は、手を抜くことがない。全ての亡者を把握し、おそらく芳乃が理由なく閻魔庁で留め置かれたら、守り本尊の響殿に尋ねるであろうな?」
「目に浮かぶ……」
静かに微笑みを浮かべる阿弥陀如来は、話が長いのだ。御免被りたい、それが本音だ。
浄玻璃鏡に映る芳乃を一瞥すると、響は一言呟いた、
「選択は、芳乃にさせる。誰であろうと口を挟むことはあってはならない」
そう告げると、板間に転がる地蔵の首を掴み取り、振り上げた!それは、芳乃が男を、そして妻を殴打した時のように頭上、高く――!
「選び候え――!」
浄玻璃鏡に囚われた芳乃へ向かって、地蔵の首を投げつけた。飛ぶ勢いは、凄まじいのだが実体がない鏡は、割れることもなく地蔵の首は水面に幾重にも広がるような波紋をおこし、吸い込まれる。たどり着くのは過去に辿った芳乃の現し世。
平家星を横切り、天を覆う木々を薙ぎながら辿り着くと思った地蔵の首は、木々を抜けた所で姿が消えた――と、その時芳乃の腕に抱かれた、地蔵菩薩の首がゴロリ……と落ちた。
水面が、打ち付ける音だけが、やけに静まる常世の宵闇に響く。闇に浮かぶのは、相も変わらず鈍く輝く平家星。
浄玻璃鏡で微動だにしない元夫婦の頭上にも、同じ景色が広がっていた。その横に佇む、赤い小袖の太郎は天を見上げて常世へ語りかける。
「この小袖は、空木の花を想い芳乃がこしらえてくれた物じゃ。元は白かったのだが、見ての通りよ」
細い双眸を、チラリと地面に転がる地蔵菩薩へ向けた。今は芳乃に抱き抱えられてはいるが、卯の花色のよだれ掛けは血溜まりにひたり、今では真っ赤に染まっている。太郎の小袖の色だ。
そして、慈悲深い面には痛々しい傷が入る、芳乃の腕に抱かれた地蔵菩薩と、横に立つ太郎の風貌は、ここに至り完璧に一致していた。
「のう、菩薩。首を縦に振ってくれぬか」
「いや、ちょっと待て。何故、私に同意を求めるのだ?」
「地獄の沙汰は、一人では決められぬ」
「いや、それはそうだが……残り七王はどうするのだ?」
「一番手の明王が、殺生の裁きじゃ。ここで救いを差し伸べず、二番手の初江王は、盗みの裁きじゃ。芳乃は、殺めた男から巾着を盗んでおる。当然ながら罪に問うはずじゃ。そして宗帝王は、罪を問わないだろう。芳乃は不貞を働いてはおらぬからな。次の五官王は業の秤で、罪の重さを問うはずじゃ」
業の秤とは、亡者の罪を計る物だ。現し世で語られる業の秤は、天秤であり片方に重石を乗せ、もう片方に亡者を乗せる。亡者が重ければ、その罪重し――と地獄で受ける罪状も重くなるのだ。
「芳乃は、必ず天秤を傾けさせる。次は、わしじゃ。ここで芳乃を閻魔庁に留め置く」
「ならば、私に話を聞くな。勝手に留め置けば良いではないか、聞かなかったことにする。面倒事はたくさんだ」
「いいや、知っていて貰わねば困るのだ」
「何故?」
「変成王、泰山王、平等王は、わしが留め置くと言えば何も言わないだろう。芳乃は、これらの王が裁く罪を背負っていない」
成る程――と、響は頷いた。
悪口、陰口、慳貪の罪は、人ならば犯す罪であり、芳乃も許容範囲内だからだ。
閻魔王が「この者、地獄で然るべき」「閻魔直々に償わせる」とでも言えば、三王も口を挟むどころか「どうぞ」と差し出すだろう。預かると申す王がいるのに「何故?」とか「それは困る」など、話をこじらせる程、十王は暇ではないのだ。
「その調子で私も飛ばしてくれると助かるが……」
「そなたは、瞋恚を裁くであろう。芳乃は頭に血がのぼり、石で執拗に殴り付ける……これは、放っておけまい?」
「いや、放っておいてくれ。見なかったことにする。芳乃は、閻魔庁で止められ私とは面識もなければ、罪状も冥官から聞き及んでおらぬ――これでよい」
心底、関わりたくないと突っぱねる響に、常世を見上げる太郎の顔が赤く染まったかと思うと、突然声を荒げた。
「芳乃は、午年じゃ!そなた、守り本尊であろう!守れ!!」
地獄に落とそうとしている本人が、自分の事を棚に上げる様子に菅公も関白も、思わず顔を見合わせた。当然、同じ事を思ったのだろう、すかさず響は
「地獄に落とそうとしている奴に言われたくないわ!」と応酬すると
「見逃すと言っているのだから、勝手にやれ!」と吐き捨てた。
それでも、太郎は引く気はない。
「そなたの次に面倒な奴がいるであろう!」
「はぁ!? 」
「そやつが何か言ってきたら、取りなして欲しいのじゃ!」
「な、何で私が……!いやだ!」
次に控える面倒な奴――、この言葉にギョッと目を見張る響に向かい、浄玻璃鏡越しに、太郎はそっと両手を合わせ、懇願した。
「菩薩……いや、勢至菩薩様!そなたの次が問題なのじゃ」
――と。
余程、願い事を聞き入れて貰いたいのだろう。太郎は、菩薩と呼んでいた響を、勢至菩薩様と呼んだ。
突然、飛び出した名に身を固くしたのは関白であり、その目はチラリ――と、忌む名を嫌う菅公を見やった。
菅公は、というと「さすがに仏に忌むはないであろう?」と苦笑いを漏らした。雷に打たれるのは回避出来たようだ。
地獄の沙汰を言い渡す、十王の九番手が勢至菩薩であり、最後十番手は五道転輪王こと阿弥陀如来であった。
阿弥陀如来とは、誰もが知る仏であり、どんな悪人でも「南無阿弥陀仏」と唱えれば、救いの手を差しのべる有難い仏であるのだが、それ故に――と申すべきか、なかなか筋が通っているのだ。
十王の裁きは、七七日、基本四十九日で終わる。正確にいうと閻魔で終わると言った方が正しいかもしれない。
大体の罪は、閻魔庁までに裁ききるのだ。ただ例外があるとすれば、大罪を犯した亡者を救い上げる仏が必ずいる。四十九日の泰山王が、行き先を決定させても「ちょっと待て」と弁護する仏の存在である。
つまり、太郎は芳乃にとって響が、それであるということを念頭に入れ、また瞋恚の罪を裁くということで常世まで現れたのだ。
そして、今、口にした「次の奴」というのが阿弥陀如来。
朧は、ああ……と小さく漏らした。思い当たることがあるのだろう、肩を揺らすと蝋燭の火先のような眼を、意味ありげに細め響を眺めた。
「如来は、手を抜くことがない。全ての亡者を把握し、おそらく芳乃が理由なく閻魔庁で留め置かれたら、守り本尊の響殿に尋ねるであろうな?」
「目に浮かぶ……」
静かに微笑みを浮かべる阿弥陀如来は、話が長いのだ。御免被りたい、それが本音だ。
浄玻璃鏡に映る芳乃を一瞥すると、響は一言呟いた、
「選択は、芳乃にさせる。誰であろうと口を挟むことはあってはならない」
そう告げると、板間に転がる地蔵の首を掴み取り、振り上げた!それは、芳乃が男を、そして妻を殴打した時のように頭上、高く――!
「選び候え――!」
浄玻璃鏡に囚われた芳乃へ向かって、地蔵の首を投げつけた。飛ぶ勢いは、凄まじいのだが実体がない鏡は、割れることもなく地蔵の首は水面に幾重にも広がるような波紋をおこし、吸い込まれる。たどり着くのは過去に辿った芳乃の現し世。
平家星を横切り、天を覆う木々を薙ぎながら辿り着くと思った地蔵の首は、木々を抜けた所で姿が消えた――と、その時芳乃の腕に抱かれた、地蔵菩薩の首がゴロリ……と落ちた。
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