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エピソード3 死神サララの罠
4、放置プレイ?
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「それにしてもサララさんって本当スゴいですよね。だって学園トップですよ! トップ!」
夕方、学校からの帰り道。桔平の隣で、リムルは興奮冷めやらぬ口調で言った。
一学期の期末テストの結果のことだった。今朝、その結果が廊下に張り出され、見事1位に名前を書かれていたのが、御堂沙羅良。死神サララだったのだ。
ちなみに、二学年総勢238人中桔平は199位。あまり胸を張れる成績ではない。リムルにいたっては238位だ。学年のトップとビリが共に死神というのはなかなか奇妙な現象だった。
テストの話で勢いづいたのか、リムルは饒舌に続ける。
「頭がいいだけじゃありませんよ。運動神経だって抜群なんです。いくつもの運動部に体験入部して、全部で大活躍をしたそうです。結局どこの部にも入らなかったみたいですけど、諦めきれない運動部の皆さんが熱心に勧誘を続けてるんですよ」
それは桔平も知っている。実際、連日のように各運動部の部長がサララ獲得のため教室まで押し寄せてきている。
ちなみに、テニス部への体験入部の時に見せたテニスウェア姿は、実に美しかったと男子の間ではウワサになっている程だった。
「さらにさらに! カリスマだってスゴいんです! 桔平さんだって見たでしょ、生徒総会でのサララさんの雄姿を!」
先日行われた生徒総会において、サララは生徒会役員と一部の運動部部長が結託し部費を多く支給するという不正疑惑について厳しく追及。ついにはこれを認めさせ役員をその場で失脚させるというドラマチックな展開を見せる。
知的な眼鏡をかけ燐とした態度で不正を糾弾するサララの姿には、大勢の生徒が魅了された。サララを次期生徒会長にと推す声も上がり始めていた。
サララが古河岸高校に転校してきてからまだたったの二週間と四日しかたっていない。にも関わらずこれだけの偉業を成し遂げてしまった。
今や全校の男子や女子から一目置かれ、信頼かつ羨望の眼差しを受ける存在になっていたのだった。
「確かにあいつはすごいよ。デキる奴だってことはオレだって十分理解してる。ただ、一つ大きな謎があるんだ」
深刻そうに桔平は呟く。
「そんなあいつが、どーしてこの二週間、オレに対して何も仕掛けてこないかだよ」
あれだけの宣言をしておきながら、サララは桔平に大して何のアプローチもしてきていないのだ。それどころか、話すらしていない。
(あっちこっちで活躍することで自分の魅力をアピールし、オレに『彼女にしたいっ!』って思わせる作戦なのか?)
そんなことも考えたが、あまりにも遠回りすぎるような気がした。
確かに優秀なサララは十二分に魅力的ではあるが、だからってすぐにそんな結論に達するはずがない。ましてや、彼女ができたら魂を取られるって分かっている状況下ではなおさらだ。
「なあ、リムル。お前はどう思う? 一体サララはどういうつもりなんだ? 三週間もあればって言ったのはたのだ口からでまかせだったのか?」
隣のリムルに尋ねると、
「サララさんはでまかせを言うような人じゃありません!」
強く否定される。
「じゃあ、どうして何もしかけてこないんだ? あいつは学園生活を楽しみに来てるんじゃない。オレの魂を刈り取るのが目的なんだぞ」
「そうですね、言われてみれば確かにちょっと桔平さんのこと放っておきすぎですね」
リムルが神妙な顔つきで考え始める。
(言われなければこいつは何の疑問も抱かなかったのかよ!)
と、今更ながらリムルの能天気さに桔平は呆れた。
しばしの沈思の後、リムルはハッと息を呑む。
「ひょっとしてこれが放置プレイというものではないですか? じらしにじらされた桔平さんはついに辛抱たまらなくなって自らサララさんの前に飛び出し、彼女にでも何でもしますからオレをいじめてくださいって訴えるんじゃ?」
「どんな変態なんだよオレは」
桔平が苦笑する。
「そんなことあるわけないだろ?」
「じゃあ、答えは一つしかありませんよ」
リムルはニッパリと笑った。
「サララさんは、自分じゃこの任務が達成できないってことを悟っちゃったんです。原因はきっとわたしと桔平さんの仲ですね」
自信満々にリムルは続ける。
「きっと、ちょっと甘い言葉でもかけて誘惑すればチョロイとでも思ってたんじゃないですか? だけど、すごく仲良くなっているのにも関わらずまだ彼氏彼女の関係になっていないわたし達を見て愕然としたんだと思います。三週間で彼女として認められるなんて無理だって判断したサララさんは、無駄にあがくことを止めて人間界の学園生活を楽しむようになった。きっとそんな感じですよ」
完璧な推理だと言わんばかりにリムルは胸を張る。
一応筋は通っているものの桔平は納得できなかった。
サララが当初そんな甘い見通しをしていたとは思えないのだった。
とは言っても、実際に何も仕掛けてこないのは事実だ。ますます訳が分からない。
(サララの奴、一体何を考えてるんだ?)
あれこれと考えている内に、自宅近くまでやって来る。リムルとはここでお別れだ。
「桔平さん、せっかくですからこのままわたしのアパートまで遊びに来ませんか?」
こうやってリムルに誘われるのもいつものことだ。もちろん桔平は即座に答える。
「お断りだ」
「そーですか。残念です。でも、まだまだこれからですもんね」
リムルがガッツポーズを決めるのも、毎日の光景だった。
「じゃ、また明日な」
「はい」
リムルと別れて歩き出す桔平。だけどすぐに呼び止められる。
「あ、ちょっと待ってください! 待ってください! ぷり~ず!」
リムルだった。
「わたし、明日のこと言い忘れてました」
「明日? 何かあるのか?」
「はい、実は昨日家に帰ったら、死神界から免許更新のお知らせ通知が届いてたんです。ほら、わたしって一度消滅刑になりかけたじゃないですか。そのせいで、鎌持ちの免許の更新をしなくちゃならないそうなんです。これ、一日仕事なんですよ」
面倒くさそうにため息をつく。
「なので、わたし明日は学校を休みます。お弁当もなしになっちゃいますけどすみません。海斗さんやこずえさんにもごめんなさいって伝えてください」
「ああ、それだったら気にしなくてもいいよ。あいつらちょっとお前の弁当に甘えすぎてたしな」
「桔平さんも、わたしがいなくて寂しいと思いますけど、たった一日だけなので我慢してくださいね」
「馬鹿言うなよ。別に寂しくなんかないよ」
桔平は軽く鼻で笑う。
「むしろうるさいお前がいなくて久しぶりにのびのびできるよ。登下校でも、学校でもな」
夕方、学校からの帰り道。桔平の隣で、リムルは興奮冷めやらぬ口調で言った。
一学期の期末テストの結果のことだった。今朝、その結果が廊下に張り出され、見事1位に名前を書かれていたのが、御堂沙羅良。死神サララだったのだ。
ちなみに、二学年総勢238人中桔平は199位。あまり胸を張れる成績ではない。リムルにいたっては238位だ。学年のトップとビリが共に死神というのはなかなか奇妙な現象だった。
テストの話で勢いづいたのか、リムルは饒舌に続ける。
「頭がいいだけじゃありませんよ。運動神経だって抜群なんです。いくつもの運動部に体験入部して、全部で大活躍をしたそうです。結局どこの部にも入らなかったみたいですけど、諦めきれない運動部の皆さんが熱心に勧誘を続けてるんですよ」
それは桔平も知っている。実際、連日のように各運動部の部長がサララ獲得のため教室まで押し寄せてきている。
ちなみに、テニス部への体験入部の時に見せたテニスウェア姿は、実に美しかったと男子の間ではウワサになっている程だった。
「さらにさらに! カリスマだってスゴいんです! 桔平さんだって見たでしょ、生徒総会でのサララさんの雄姿を!」
先日行われた生徒総会において、サララは生徒会役員と一部の運動部部長が結託し部費を多く支給するという不正疑惑について厳しく追及。ついにはこれを認めさせ役員をその場で失脚させるというドラマチックな展開を見せる。
知的な眼鏡をかけ燐とした態度で不正を糾弾するサララの姿には、大勢の生徒が魅了された。サララを次期生徒会長にと推す声も上がり始めていた。
サララが古河岸高校に転校してきてからまだたったの二週間と四日しかたっていない。にも関わらずこれだけの偉業を成し遂げてしまった。
今や全校の男子や女子から一目置かれ、信頼かつ羨望の眼差しを受ける存在になっていたのだった。
「確かにあいつはすごいよ。デキる奴だってことはオレだって十分理解してる。ただ、一つ大きな謎があるんだ」
深刻そうに桔平は呟く。
「そんなあいつが、どーしてこの二週間、オレに対して何も仕掛けてこないかだよ」
あれだけの宣言をしておきながら、サララは桔平に大して何のアプローチもしてきていないのだ。それどころか、話すらしていない。
(あっちこっちで活躍することで自分の魅力をアピールし、オレに『彼女にしたいっ!』って思わせる作戦なのか?)
そんなことも考えたが、あまりにも遠回りすぎるような気がした。
確かに優秀なサララは十二分に魅力的ではあるが、だからってすぐにそんな結論に達するはずがない。ましてや、彼女ができたら魂を取られるって分かっている状況下ではなおさらだ。
「なあ、リムル。お前はどう思う? 一体サララはどういうつもりなんだ? 三週間もあればって言ったのはたのだ口からでまかせだったのか?」
隣のリムルに尋ねると、
「サララさんはでまかせを言うような人じゃありません!」
強く否定される。
「じゃあ、どうして何もしかけてこないんだ? あいつは学園生活を楽しみに来てるんじゃない。オレの魂を刈り取るのが目的なんだぞ」
「そうですね、言われてみれば確かにちょっと桔平さんのこと放っておきすぎですね」
リムルが神妙な顔つきで考え始める。
(言われなければこいつは何の疑問も抱かなかったのかよ!)
と、今更ながらリムルの能天気さに桔平は呆れた。
しばしの沈思の後、リムルはハッと息を呑む。
「ひょっとしてこれが放置プレイというものではないですか? じらしにじらされた桔平さんはついに辛抱たまらなくなって自らサララさんの前に飛び出し、彼女にでも何でもしますからオレをいじめてくださいって訴えるんじゃ?」
「どんな変態なんだよオレは」
桔平が苦笑する。
「そんなことあるわけないだろ?」
「じゃあ、答えは一つしかありませんよ」
リムルはニッパリと笑った。
「サララさんは、自分じゃこの任務が達成できないってことを悟っちゃったんです。原因はきっとわたしと桔平さんの仲ですね」
自信満々にリムルは続ける。
「きっと、ちょっと甘い言葉でもかけて誘惑すればチョロイとでも思ってたんじゃないですか? だけど、すごく仲良くなっているのにも関わらずまだ彼氏彼女の関係になっていないわたし達を見て愕然としたんだと思います。三週間で彼女として認められるなんて無理だって判断したサララさんは、無駄にあがくことを止めて人間界の学園生活を楽しむようになった。きっとそんな感じですよ」
完璧な推理だと言わんばかりにリムルは胸を張る。
一応筋は通っているものの桔平は納得できなかった。
サララが当初そんな甘い見通しをしていたとは思えないのだった。
とは言っても、実際に何も仕掛けてこないのは事実だ。ますます訳が分からない。
(サララの奴、一体何を考えてるんだ?)
あれこれと考えている内に、自宅近くまでやって来る。リムルとはここでお別れだ。
「桔平さん、せっかくですからこのままわたしのアパートまで遊びに来ませんか?」
こうやってリムルに誘われるのもいつものことだ。もちろん桔平は即座に答える。
「お断りだ」
「そーですか。残念です。でも、まだまだこれからですもんね」
リムルがガッツポーズを決めるのも、毎日の光景だった。
「じゃ、また明日な」
「はい」
リムルと別れて歩き出す桔平。だけどすぐに呼び止められる。
「あ、ちょっと待ってください! 待ってください! ぷり~ず!」
リムルだった。
「わたし、明日のこと言い忘れてました」
「明日? 何かあるのか?」
「はい、実は昨日家に帰ったら、死神界から免許更新のお知らせ通知が届いてたんです。ほら、わたしって一度消滅刑になりかけたじゃないですか。そのせいで、鎌持ちの免許の更新をしなくちゃならないそうなんです。これ、一日仕事なんですよ」
面倒くさそうにため息をつく。
「なので、わたし明日は学校を休みます。お弁当もなしになっちゃいますけどすみません。海斗さんやこずえさんにもごめんなさいって伝えてください」
「ああ、それだったら気にしなくてもいいよ。あいつらちょっとお前の弁当に甘えすぎてたしな」
「桔平さんも、わたしがいなくて寂しいと思いますけど、たった一日だけなので我慢してくださいね」
「馬鹿言うなよ。別に寂しくなんかないよ」
桔平は軽く鼻で笑う。
「むしろうるさいお前がいなくて久しぶりにのびのびできるよ。登下校でも、学校でもな」
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