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第四章 求道
第四章 求道 33
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「なんだと!? 俺たちが噓ついてるって言いてぇのか!?」
「それ以外に何がある? 我々が王府からこの狩場の使用許可を得たのは事実だ。お前たちが俺を欺いていないと言うのなら、ほかにこの状況をどう説明する?」
「てめぇ……!」
世璋は左手で康裕の胸倉を掴み上げる。
「それ以上俺たちを噓つき呼ばわりするってんなら、こっちだって言わせてもらうぜ? てめぇこそ腰にそんな刀差して、1人でここに突っ立ってるなんて普通じゃねぇよなぁ? けど、てめぇが薩摩人なんだったら話は別だ。琉球人のふりして俺たちを監視しに来たんだろ? 『王府から狩猟の許可を貰った』なんて下らねぇ噓ついてなぁ?」
世璋が康裕を睨み付けると、守央は慌てて世璋をたしなめた。
「おい、世璋。少し落ち着け。いくらなんでも、話が飛躍し過ぎてるぞ」
「何言ってんだ、守央! お前もさっき言ってたじゃねぇか! こいつが薩摩人かもしれねぇって! お前の推測は正しかったんだ! こいつはやっぱり、俺たちを監視しに来た薩摩の野郎だ!」
一方、康裕は冷静な様子のまま世璋と口論を続ける。
「いったいなんの話だ? 俺は薩摩の人間じゃない。さっさとこの手を放せ。さもなくば敵対行為とみなす」
「ほら見ろ、話をはぐらかしやがった。図星なんだろ? こっちもここに着いた時から、てめぇが怪しいってわかってたんだ。いいか? よく聞け。俺たちはてめぇに監視される筋合いなんかねぇ。俺たちには、誰にも邪魔されずにこの狩場を使う権利があるんだ。わかったらさっさと俺たちの前から消え失せろ、この薩摩野郎!」
「フン、やはり聞く耳は持っていないようだな。ならば、仕方がない。警告はしたぞ?」
康裕は左手の親指を刀の鍔に掛け、鯉口を切った。
「それ以外に何がある? 我々が王府からこの狩場の使用許可を得たのは事実だ。お前たちが俺を欺いていないと言うのなら、ほかにこの状況をどう説明する?」
「てめぇ……!」
世璋は左手で康裕の胸倉を掴み上げる。
「それ以上俺たちを噓つき呼ばわりするってんなら、こっちだって言わせてもらうぜ? てめぇこそ腰にそんな刀差して、1人でここに突っ立ってるなんて普通じゃねぇよなぁ? けど、てめぇが薩摩人なんだったら話は別だ。琉球人のふりして俺たちを監視しに来たんだろ? 『王府から狩猟の許可を貰った』なんて下らねぇ噓ついてなぁ?」
世璋が康裕を睨み付けると、守央は慌てて世璋をたしなめた。
「おい、世璋。少し落ち着け。いくらなんでも、話が飛躍し過ぎてるぞ」
「何言ってんだ、守央! お前もさっき言ってたじゃねぇか! こいつが薩摩人かもしれねぇって! お前の推測は正しかったんだ! こいつはやっぱり、俺たちを監視しに来た薩摩の野郎だ!」
一方、康裕は冷静な様子のまま世璋と口論を続ける。
「いったいなんの話だ? 俺は薩摩の人間じゃない。さっさとこの手を放せ。さもなくば敵対行為とみなす」
「ほら見ろ、話をはぐらかしやがった。図星なんだろ? こっちもここに着いた時から、てめぇが怪しいってわかってたんだ。いいか? よく聞け。俺たちはてめぇに監視される筋合いなんかねぇ。俺たちには、誰にも邪魔されずにこの狩場を使う権利があるんだ。わかったらさっさと俺たちの前から消え失せろ、この薩摩野郎!」
「フン、やはり聞く耳は持っていないようだな。ならば、仕方がない。警告はしたぞ?」
康裕は左手の親指を刀の鍔に掛け、鯉口を切った。
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