24 / 27
第24話 果たされるもの
しおりを挟む
リアムは魔法で抵抗しようとするが、なぜか魔法が使えない。
「抵抗しても無駄だぜ。この短剣にはたっぷりと麻痺薬を塗っているからな」
狂気に満ちた目をしたイゾーは、短剣をぐりぐりとリアムにさらに差し込む。
「ぐっ……!」
「てめぇだけはこの手で殺してやりたいと思ってた、義賊野郎……!」
身体から力が抜けていき、リアムは倒れまいと脚に力を込める。
「てめぇのせいで、俺はっ、ゴーインのクソ野郎に……!」
自分の身体が急激に冷えていく感覚がする。まるで、すぐそこまで死が迫り来ているようで。
「はは……そ、うか、俺に二回も負けて、クビにでもな、ったか……?」
イゾーが短剣を握る手に力を入れてきて、激痛が増していく。
(ああ……ここで俺は死ぬのか……)
イゾーへの恐怖心などリアムにはなかった。迫り来る死への恐怖心さえ。
「よく……俺が、ここに来るって分かった、な……」
「死体が発見されたって言われてもな、てめぇがそう易々と死ぬとは思えなかった。生きてりゃ、てめぇは証拠を自警団の本部に持ってくるはず。本部を見張っていれば、必ず会えると思っていたぜ」
我ながら単純に動いてしまったらしい。自警団本部に証拠を持ってくるなど、義賊の正体が分かっていれば簡単に想像できる行動だ。そこを狙われるのは当然だった。
「くそ……」
そんな簡単なミスで、ユズハと会うのを邪魔された。目の前にいるというのに、彼女に話しかけることができない。桜を眺めている彼女は、こちらに背を向けている。
「てめぇを殺して、証拠も燃やしちまえば、俺は元の地位に戻れる……!」
イゾーが己の欲望を漏らした。
それをくだらないと心の底から思ったリアムに、イゾーは耳元で囁いてくる。
「てめぇを殺したら、あの女も殺してやるよ」
「っ!」
「ただ殺すだけじゃねぇ。気が済むまであの女をぶん殴って、犯して、そして許しを求めた瞬間に殺してやるよぉ……!」
その瞬間、リアムの中で怒りの感情が爆ぜた。
麻痺薬で魔法が使えないはずなのに、リアムの周りから氷の棘が形成される。イゾーはリアムから短剣を抜いて、後ろに飛ぶことでそれを避けた。
「やっぱ、妹と同じように魔法が使えるか……」
「お前だけはっ、ここで刺し違えても殺す……!」
「たとえ魔法が使えてもよ、身体は動かねぇだろ」
「ぐぁっ!?」
イゾーがリアムに向けて短剣を投げた。麻痺して身体が動かないリアムは、それを避けられず、肩に短剣が刺さる。
「おらよっ!」
続けて投じられた短剣が、リアムの右太腿に刺さった。そのせいで、リアムは脆く崩れ去るように倒れる。
気を抜けば、一瞬で意識を失ってしまう。気を失わないように己を奮い立たせるが、リアムはもう立ち上がることができない。
イゾーが懐から新たに短剣を取り出した。
「死ね、義賊野郎」
それをリアムの頭に目掛けて、イゾーは投じた。
真っ直ぐ己に向かってくる短剣。リアムは思わず目を閉じた。
そして、その短剣はリアムの頭にーー
「させませんよ」
届かなかった。
金属のぶつかる音が生まれ、短剣は軌道を変えてあらぬ方向へと落ちた。
目を開けたリアムの目の前にいたのは、ずっと彼が会いたいと望んでいた者。
「こんな夜中に騒げば、流石に気付きますよ」
「ユズ、ハ……」
リアムがその名を呼ぶ。
折れている愛刀を握るユズハが、それに応えるように微笑みかける。
「やっと会えましたね、リアム」
両親の仇が目の前にいるというのに、ユズハが穏やかな笑みをかけてくれた。それを見ただけで、リアムはどこか救われたような気がした。
「邪魔しやがって、クソ女。麻痺薬の後遺症でろくに身体が動かねぇくせに」
イゾーが新たな短剣を取り出し、ユズハを睨む。ユズハがゆっくりとイゾーの方へ目を向ける。
ユズハのイゾーに対する復讐心を思えば、ユズハはイゾーを見ただけで限りなく怒るはず。だが、そんなリアムの予想は外れ、ユズハは己に言い聞かすように悲しげに言葉を吐いた。
「皮肉、ですね……」
「あ?」
「復讐を望んでいた時は、あんなに復讐できなかったというのに」
ユズハは折れた愛刀を構える。それは、復讐に燃えているからではなく、ただ大切な人を守るために。そう背中が語っているような気がした。
「復讐よりも大事なものに気づいた途端、復讐が成就されるなんて……」
この一年会わなかっただけで、彼女がどれほど進んできたか。それを感じ取ることができる言葉だった。
「俺を殺した気になってんじゃねぇ! 殺されるのはてめぇの方だっ! 後遺症で動けねぇ奴が一人で何ができる!」
イゾーが血走った目でユズハに叫ぶ。
それに対して
「一人じゃないだろうが……」
答えたのは、血を流して倒れているリアムだった。
このまま全てをユズハに託すということもできる。だけど、それで本当に良いのかとリアムは自分に問いかけた。
良いわけがない、とリアムは心で叫ぶ。
ユズハのために、今、自分ができること。それはーー
「っ!」
急激に気温が低くなり、その変化の異常さにイゾーが驚きを抱けば、一瞬で地面は白く染まった。そして、周りに氷の桜が形成され始める。
今のリアムにできること。
それは、ユズハの復讐への協力だった。
『俺も力を貸すよ』
『……え?』
『俺もお前の復讐に協力する』
一番最初にした二人の約束。それを守ることができなくて苦しんでいたが、遂に果たす時が来た、とリアムは己の魔力を最大限に使い、心象風景の具現化を行う。
いくつもの氷桜が形成され、氷の花びらが散り始める。それらは触れるイゾーの体温を奪っていく。
「っ!」
ユズハの折れている刀を補完するように氷が刀先を形成し、ユズハが息を飲んだ。鏡面のような氷と玉銅の混じった刀が、月に照らされて輝く。
氷の桜吹雪がその場を支配する。
「やっぱり、貴方は約束を守る人でしたね……」
血を流し、いつでも気を失っておかしくないはずなのに、最後の力を振り絞って背中を押してくれたリアム。同じように約束を忘れていなかったユズハは、リアムの想いを感じて言葉を漏らした。そして、刀を振るうべき相手にその眼差しを向ける。
「俺の邪魔ばかりしやがって……! てめぇらのせいでな、俺はっ、俺はぁぁ!!」
「その言葉を、貴方が言う資格はない」
「死ねぇぇぇ!!」
「哀れですね、自業自得にも気づけないなんて……」
怒りの感情を爆発させ、ユズハへと駆けるイゾー。
それに対し、ユズハが息を深く吐く。
白い息が現れて、すぐに消えた刹那。
「……」
閃光の如くユズハが刀を振るった。
桜吹雪が舞い上がる。
世界が白くなったと思えば、人が倒れる音が響いた。
桜吹雪が収まれば、そこに立っていたのは、刀を鞘に収めるユズハ。その近くに、もはや動く気配がない死体が一つ横たわる。
副団長の復讐は、元相棒の協力を得て果たされることとなった。
「抵抗しても無駄だぜ。この短剣にはたっぷりと麻痺薬を塗っているからな」
狂気に満ちた目をしたイゾーは、短剣をぐりぐりとリアムにさらに差し込む。
「ぐっ……!」
「てめぇだけはこの手で殺してやりたいと思ってた、義賊野郎……!」
身体から力が抜けていき、リアムは倒れまいと脚に力を込める。
「てめぇのせいで、俺はっ、ゴーインのクソ野郎に……!」
自分の身体が急激に冷えていく感覚がする。まるで、すぐそこまで死が迫り来ているようで。
「はは……そ、うか、俺に二回も負けて、クビにでもな、ったか……?」
イゾーが短剣を握る手に力を入れてきて、激痛が増していく。
(ああ……ここで俺は死ぬのか……)
イゾーへの恐怖心などリアムにはなかった。迫り来る死への恐怖心さえ。
「よく……俺が、ここに来るって分かった、な……」
「死体が発見されたって言われてもな、てめぇがそう易々と死ぬとは思えなかった。生きてりゃ、てめぇは証拠を自警団の本部に持ってくるはず。本部を見張っていれば、必ず会えると思っていたぜ」
我ながら単純に動いてしまったらしい。自警団本部に証拠を持ってくるなど、義賊の正体が分かっていれば簡単に想像できる行動だ。そこを狙われるのは当然だった。
「くそ……」
そんな簡単なミスで、ユズハと会うのを邪魔された。目の前にいるというのに、彼女に話しかけることができない。桜を眺めている彼女は、こちらに背を向けている。
「てめぇを殺して、証拠も燃やしちまえば、俺は元の地位に戻れる……!」
イゾーが己の欲望を漏らした。
それをくだらないと心の底から思ったリアムに、イゾーは耳元で囁いてくる。
「てめぇを殺したら、あの女も殺してやるよ」
「っ!」
「ただ殺すだけじゃねぇ。気が済むまであの女をぶん殴って、犯して、そして許しを求めた瞬間に殺してやるよぉ……!」
その瞬間、リアムの中で怒りの感情が爆ぜた。
麻痺薬で魔法が使えないはずなのに、リアムの周りから氷の棘が形成される。イゾーはリアムから短剣を抜いて、後ろに飛ぶことでそれを避けた。
「やっぱ、妹と同じように魔法が使えるか……」
「お前だけはっ、ここで刺し違えても殺す……!」
「たとえ魔法が使えてもよ、身体は動かねぇだろ」
「ぐぁっ!?」
イゾーがリアムに向けて短剣を投げた。麻痺して身体が動かないリアムは、それを避けられず、肩に短剣が刺さる。
「おらよっ!」
続けて投じられた短剣が、リアムの右太腿に刺さった。そのせいで、リアムは脆く崩れ去るように倒れる。
気を抜けば、一瞬で意識を失ってしまう。気を失わないように己を奮い立たせるが、リアムはもう立ち上がることができない。
イゾーが懐から新たに短剣を取り出した。
「死ね、義賊野郎」
それをリアムの頭に目掛けて、イゾーは投じた。
真っ直ぐ己に向かってくる短剣。リアムは思わず目を閉じた。
そして、その短剣はリアムの頭にーー
「させませんよ」
届かなかった。
金属のぶつかる音が生まれ、短剣は軌道を変えてあらぬ方向へと落ちた。
目を開けたリアムの目の前にいたのは、ずっと彼が会いたいと望んでいた者。
「こんな夜中に騒げば、流石に気付きますよ」
「ユズ、ハ……」
リアムがその名を呼ぶ。
折れている愛刀を握るユズハが、それに応えるように微笑みかける。
「やっと会えましたね、リアム」
両親の仇が目の前にいるというのに、ユズハが穏やかな笑みをかけてくれた。それを見ただけで、リアムはどこか救われたような気がした。
「邪魔しやがって、クソ女。麻痺薬の後遺症でろくに身体が動かねぇくせに」
イゾーが新たな短剣を取り出し、ユズハを睨む。ユズハがゆっくりとイゾーの方へ目を向ける。
ユズハのイゾーに対する復讐心を思えば、ユズハはイゾーを見ただけで限りなく怒るはず。だが、そんなリアムの予想は外れ、ユズハは己に言い聞かすように悲しげに言葉を吐いた。
「皮肉、ですね……」
「あ?」
「復讐を望んでいた時は、あんなに復讐できなかったというのに」
ユズハは折れた愛刀を構える。それは、復讐に燃えているからではなく、ただ大切な人を守るために。そう背中が語っているような気がした。
「復讐よりも大事なものに気づいた途端、復讐が成就されるなんて……」
この一年会わなかっただけで、彼女がどれほど進んできたか。それを感じ取ることができる言葉だった。
「俺を殺した気になってんじゃねぇ! 殺されるのはてめぇの方だっ! 後遺症で動けねぇ奴が一人で何ができる!」
イゾーが血走った目でユズハに叫ぶ。
それに対して
「一人じゃないだろうが……」
答えたのは、血を流して倒れているリアムだった。
このまま全てをユズハに託すということもできる。だけど、それで本当に良いのかとリアムは自分に問いかけた。
良いわけがない、とリアムは心で叫ぶ。
ユズハのために、今、自分ができること。それはーー
「っ!」
急激に気温が低くなり、その変化の異常さにイゾーが驚きを抱けば、一瞬で地面は白く染まった。そして、周りに氷の桜が形成され始める。
今のリアムにできること。
それは、ユズハの復讐への協力だった。
『俺も力を貸すよ』
『……え?』
『俺もお前の復讐に協力する』
一番最初にした二人の約束。それを守ることができなくて苦しんでいたが、遂に果たす時が来た、とリアムは己の魔力を最大限に使い、心象風景の具現化を行う。
いくつもの氷桜が形成され、氷の花びらが散り始める。それらは触れるイゾーの体温を奪っていく。
「っ!」
ユズハの折れている刀を補完するように氷が刀先を形成し、ユズハが息を飲んだ。鏡面のような氷と玉銅の混じった刀が、月に照らされて輝く。
氷の桜吹雪がその場を支配する。
「やっぱり、貴方は約束を守る人でしたね……」
血を流し、いつでも気を失っておかしくないはずなのに、最後の力を振り絞って背中を押してくれたリアム。同じように約束を忘れていなかったユズハは、リアムの想いを感じて言葉を漏らした。そして、刀を振るうべき相手にその眼差しを向ける。
「俺の邪魔ばかりしやがって……! てめぇらのせいでな、俺はっ、俺はぁぁ!!」
「その言葉を、貴方が言う資格はない」
「死ねぇぇぇ!!」
「哀れですね、自業自得にも気づけないなんて……」
怒りの感情を爆発させ、ユズハへと駆けるイゾー。
それに対し、ユズハが息を深く吐く。
白い息が現れて、すぐに消えた刹那。
「……」
閃光の如くユズハが刀を振るった。
桜吹雪が舞い上がる。
世界が白くなったと思えば、人が倒れる音が響いた。
桜吹雪が収まれば、そこに立っていたのは、刀を鞘に収めるユズハ。その近くに、もはや動く気配がない死体が一つ横たわる。
副団長の復讐は、元相棒の協力を得て果たされることとなった。
0
お気に入りに追加
90
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる