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49 心と体の洗濯

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突然ですが、ユニットハウス再登場

別にお店を開くわけではありません

ワタシの念願を叶えるため、ユニットハウスを持ち出して、早速準備に入ります

【買い物履歴】画面を開いて、必要なモノをいろいろ購入していきます



【温泉水道使用料 温泉水 単純泉 20立方メートル 2,480円】

【FRP製湯船 120×70×80 48,800円】

【円形ビニールプール 直径1.0 1,380円】

【エアーポンプ 足ふみタイプ 550円】

【取っ手付き手桶 450円】

【お風呂トラベルセット 550円】

【ホテルアメニティセット 1,570円】



おわかりいただけただろうか?

そうです、お風呂です

今日はお風呂に入るのです


FRP製湯船、これはアレです

自宅のバスルームをリフォームした時に購入したFRP製の湯船

何と言っても軽くて丈夫。お手入れも簡単です


温泉水、これはアレです

ワタシの住んでいた別荘地は、温泉が水道として利用できたのです

もちろん有料ですよ?


そして、夏場暑かったときに涼むために購入した子供向けの円形ビニールプール

足ふみタイプの空気入れで膨らませて準備完了

これらを使って入浴です!



まずは湯船に温泉水を入れます

0.4立方メートルも入れれば十分でしょう


【買い物履歴】で購入したモノは一旦【インベントリ】に収納されるのですが、

【インベントリ】から取り出すときは、その量や場所を思い通りにできちゃったりします

だから、湯船に温泉水を満たすのも意のまま

とっても便利です



湯船と温泉水はいいとして、なぜビニールプールが必要なのかですって?

それは、洗い場として使うのです

地面というか、ユニットハウスの床にお湯をこぼさないようにするため、

ビニールプールの上で体を洗うのです

割と合理的でしょ?


使い終わったお湯等の不要なモノは、【インベントリ】に収納

その後、【インベントリ】の[ゴミ箱]に移動すれば、ゴミ処理は終了

(あっ[ゴミ箱を空にする]を行わないと最終処分されないんでした・・・)


【インベントリ】の[ゴミ箱]機能を発見した時は驚きました

(これがあれば、自治体のごみ問題なんて、一発解決!)

ん?
自治体?
ごみ問題?


一瞬、

(ゴミ処理屋さんもアリか?)

そんなことを思ったときもありました

でも、

「ばっちいのは嫌いです」(ゴールデンカラーのヤミちゃん風に)

なので、ソッコー却下です



ユニットハウスの個室側を脱衣室代わりにし、いそいそと服を脱ぎ始めるワタシ

誰もいないはずとはいえ、乙女なので、一応大きなバスタオルを身に巻き付けます

そして、ガレージ側に準備したお風呂一式に向かう、正にそのタイミングで、

聞き覚えのある声が聞こえてきました


「何をしているのかしら?」

「へ?」

どこから湧いて出てきたのか

ジェニー姐さんに思いっきり、あられもない(バスタオル一丁の)姿を見られてしまいました



恥じらう暇も与えてもらえず、今、入浴タイムなワタシ

そしてなぜか、ジェニー姐さんも一緒です


こちらでは入浴の習慣がない、つまりお風呂に入ったことがある人はほとんどいないわけでして、

つまり、ジェニー姐さんも、お風呂がお初なわけでして、

ワタシは今、1から彼女の入浴のお手伝いをさせられているのです

まあ、性別は違いますけど、状況的に、気分は三助なワタシなのです

ん?
三助?


「へぇ~、ぼでぃーそぉぷで洗ったら、お湯を使って洗い流すのね?」

「ハイです」

「髪はこの、りんすいんしゃんぷぅで洗うのかしら?」

「ソウデスネ」
「オキャクサン、カユイトコロハアリマセンカ?」

「あら? なんで片言なのかしら」


ジェニー姐さんの質問に答えつつ、彼女の全身を洗うワタシ

もう、マシーンになったつもりにならないと、何かが壊れてしまいそうなのでした


(こうなったらヤケクソ(こんな言葉は女の子は使っちゃダメ)です)

恥じらいなんて脱ぎ捨てて、ワタシもお風呂を満喫することにしました


結局、二人で湯船につかったり(ギリギリふたりで入れました)、

ヘアワックスを使ってみたりで、かれこれ1時間以上、入浴を楽しんだ? のでした

(女の子はなんだかんだで長風呂になっちゃいます!)



お風呂からあがったら、またもや【買い物履歴】でお買い物



【ヘアドライヤー イオンプラス 1100W 2,250円】 家電量販店で購入 温風・冷風切替可能です


これはアレです。言わずと知れたドライヤーです

髪の毛を濡れたまま放置してはいけません


ということで早速コンセントに差し込んで、スイッチオン

まずはジェニー姐さんの長い髪を乾かしていきます


「あら? 熱風を髪に吹き付けて乾かすのかしら?」

「ですです」

「ん~ん、気持ちいいわね~」

「でしょでしょ?」


そんな感じで和やかな時間が過ぎていたのですが、

『バチッ』

「え?」

「へ?」


急にユニットハウス内が真っ暗になってしまいました

「あっ! ドライヤーって、すごく電気使うんだった!」


ドライヤーの使用電力量が多いため、UPSのバッテリーを使い切ってしまったようで、

室内照明が落ちてしまいました


ジェニー姐さんにお願いして魔法で灯(トーチ)をつけてもらい、

ユニットハウス裏のUPSの設置場所まで行き、バッテリーを充電します

(これで照明は回復です)


そして、もう一台UPSを購入し、ドライヤーはこちらに接続して使うことにしました


(目の前にUPSがある状態なら、いつでも【インベントリ】からバッテリーに充電できるしね)

(それにしても、さっきから、電気の放出ばっかりやってる気がする・・・)

(そのうち、フレミングの左手の法則砲でも試しちゃおうかな?)


気分は、とあるどこかのビリビリちゃん、そんなワタシなのでした


ん?
ルーズソックス?
レベル5?

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