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私、早速重要任務を任されてしまいました(全19話)
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やはり広いお屋敷だ。
外に出るのにもやたらと長い廊下を歩かなければならない。
そうか。柵より外に出たら、殺されちゃうんだ。それが契約にあるんだっけ。
外に出てみると、青い空に……荒れ果てた花壇。
私、中々雑務を任されていたゆえに、ガーデニングの知見がある。
植物とか育てるのは結構好きだったり。
お庭の整備を任せてもらえたらいいなぁ。
この感じだと誰もここを触っていない。
いや……何か植えようにも、種も無いし……そもそも農具がここにあるのかも怪しい。
まぁ、お屋敷の周りをぐるっと見てみよう。
草がかなり生えている。
お屋敷の裏には何やら野菜が5株ほど植えられていた。そこにはお屋敷の裏口から来られるようだ。
この野菜何だろう……?
───ガチャ。
裏口が開いた。
「あれ……あなたは……確か」
中から出てきたのは、背がすらっと高いメイドの少女。ベージュのロングヘアーにうさぎの耳。ベージュで、少し目尻が垂れた瞳。
「あの……ごめんなさい、たまたま見つけてしまって」
「いえ……それはいいの。あなたのお名前は?ごめんなさい、昨日聞いたのに」
柔らかな話し方だ。
「私はリーシュです。えっと……」
「自己紹介をしていなかったわね。私はセレナ。よろしくね」
「よろしくお願いします」
ぺこりとお辞儀をする。セレナもお辞儀を返してくれた。
「ここの畑は……セレナさんが?」
「セレナでいいわよ。そうよ、勝手に裏に作ったのだけれどね。もう少しで収穫できそうなのよ」
セレナさんは柔らかく微笑んだ。
「楽しみですね、えっと……セレナ」
「えぇ、リーシュ。そうよ、あなたはどうしてこんなところに?」
「お庭が見てみたくて……見たところ手入れがされているのはここだけみたいですね」
「そうなの……このお屋敷には庭師がいなくてね、お庭はずっと放置されてるの。手入れしようにも……私にはその知識が無くて」
セレナは肩をすくめた。
「私、土いじりは結構得意なんです。この庭も整備できたらいいんですけど……」
私がそういうと、セレナの表情が明るくなった。
「あなたできるの?!お願いしたいわ!」
「勝手にやっても大丈夫なんですか?」
「誰も怒ったりしないわよ!お庭が綺麗になればきっと素敵だわ!許可は特にいらないから、自由にできるわよ」
「では、そうしますね」
だんだん日が傾いてきた。
空がオレンジ色。
「セレナ、夕食は何時からですか?」
「ご主人様は6時、私たちは8時よ」
「そうなんですか」
細かい時間のスケジュールを知らなかった。これから覚えていかないと。
時計を確認すると、現在5時半。
「私、そろそろ行きますね。セレナと話せてよかったです」
「えぇ、私もよ、リーシュ……あの、最後にひとつだけ」
「どうしたんですか?」
外に出るのにもやたらと長い廊下を歩かなければならない。
そうか。柵より外に出たら、殺されちゃうんだ。それが契約にあるんだっけ。
外に出てみると、青い空に……荒れ果てた花壇。
私、中々雑務を任されていたゆえに、ガーデニングの知見がある。
植物とか育てるのは結構好きだったり。
お庭の整備を任せてもらえたらいいなぁ。
この感じだと誰もここを触っていない。
いや……何か植えようにも、種も無いし……そもそも農具がここにあるのかも怪しい。
まぁ、お屋敷の周りをぐるっと見てみよう。
草がかなり生えている。
お屋敷の裏には何やら野菜が5株ほど植えられていた。そこにはお屋敷の裏口から来られるようだ。
この野菜何だろう……?
───ガチャ。
裏口が開いた。
「あれ……あなたは……確か」
中から出てきたのは、背がすらっと高いメイドの少女。ベージュのロングヘアーにうさぎの耳。ベージュで、少し目尻が垂れた瞳。
「あの……ごめんなさい、たまたま見つけてしまって」
「いえ……それはいいの。あなたのお名前は?ごめんなさい、昨日聞いたのに」
柔らかな話し方だ。
「私はリーシュです。えっと……」
「自己紹介をしていなかったわね。私はセレナ。よろしくね」
「よろしくお願いします」
ぺこりとお辞儀をする。セレナもお辞儀を返してくれた。
「ここの畑は……セレナさんが?」
「セレナでいいわよ。そうよ、勝手に裏に作ったのだけれどね。もう少しで収穫できそうなのよ」
セレナさんは柔らかく微笑んだ。
「楽しみですね、えっと……セレナ」
「えぇ、リーシュ。そうよ、あなたはどうしてこんなところに?」
「お庭が見てみたくて……見たところ手入れがされているのはここだけみたいですね」
「そうなの……このお屋敷には庭師がいなくてね、お庭はずっと放置されてるの。手入れしようにも……私にはその知識が無くて」
セレナは肩をすくめた。
「私、土いじりは結構得意なんです。この庭も整備できたらいいんですけど……」
私がそういうと、セレナの表情が明るくなった。
「あなたできるの?!お願いしたいわ!」
「勝手にやっても大丈夫なんですか?」
「誰も怒ったりしないわよ!お庭が綺麗になればきっと素敵だわ!許可は特にいらないから、自由にできるわよ」
「では、そうしますね」
だんだん日が傾いてきた。
空がオレンジ色。
「セレナ、夕食は何時からですか?」
「ご主人様は6時、私たちは8時よ」
「そうなんですか」
細かい時間のスケジュールを知らなかった。これから覚えていかないと。
時計を確認すると、現在5時半。
「私、そろそろ行きますね。セレナと話せてよかったです」
「えぇ、私もよ、リーシュ……あの、最後にひとつだけ」
「どうしたんですか?」
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