40 / 71
四章
40話
しおりを挟む
エンティーとシャングアは話し合い、昼間は収集室で過ごし、夜間は各自の部屋で就寝することが決まった。
収集室を選んだ理由は、エンティーが巣作りをしない為。
別室での就寝は、活性化により理性が疲弊しがちなシャングアを休ませる為。
足を引っ張るような周りの声は聴かず、会話を重ね2人は信頼関係を築いていく。
日が経つにつれ、徐々にエンティーの足が思うように動き始め、シャングアの宝玉は割れによる凹凸が減り丸みを帯びる。
たった一週間であるが二人にとっては濃厚なものとなり、距離が縮まり始める。
歩けるようになったエンティーは主治医であるテンテネに診察をしてもらい、リハビリがてら2人は散歩をしている。
シャングアは皇太子であり兄センテルシュアーデの私室へと呼び出されていた。
寝室とは別れており、内装は落ち着ける空間を意識して、煌びやかな色彩を極力抑えている。シャングアの部屋と似た雰囲気がある。違いがあるとすれば、センテルシュアーデの趣味と思われる草原を走る馬の群れや水辺で羽を休める白鳥絵画や、山岳風景が浮き彫りされた花瓶等の芸術品が飾られている所だろう。
「こうしてシャングアとお茶をするのは久しいな」
テーブルを挟んだ正面の椅子に座る男性は、シャングアを見つめ微笑する。その傍らには、聖騎士トゥルーザが待機している。テーブルにはティーセットの他に、季節の果実を使ったケーキや焼菓子が盛られたケーキスタンドが置かれている。
「うん……センテル兄さんとは長い間、話す事もなかったね」
ぎこちなく頷き、シャングアはティーカップを手に取る。
「嫌われたかと思っていたよ」
バルガディンの嫡子。皇太子センテルシュアーデ・ルエンカーナ。
年は27歳。神の造形美を思わせる黄金率の均整のとれた肢体。上質な絹よりもなお白い肌。金剛石すら霞みそうな程の艶やかなで長く伸びた銀髪。微笑みを浮かべる尊顔に非の打ち所は全くなく、何一つ足してもかけてもいけない。人の領域をはるかに超えた神像のような美を包んでいる。睫の長い瞼に縁取られた蒼の瞳はどこまでも澄み渡り、一切の迷いも穢れもなく、ただひたすら純粋に輝いている。額の深紺の宝玉は、夜空を閉じ込めたように底が無く、人を超越せし者のみが許される聡明な光を湛えている。複雑に織り込まれた服でなくとも、金の装飾を着けずとも、その輝きは人を魅了し、惹きつける。
「嫌ってはいないよ。ただ……その、なんだか会いに行くのが気まずかっただけなんだ」
「私も似た経験がある。こうして来てくれて嬉しいよ」
センテルシュアーデは深く追及はせず、静かに喜ぶ。
2人は行事以外では、ほとんど顔を合わせてはいない。不仲ではないが、シャングアがセンテルシュアーデを避けていたからだ。皇族であり同じαである為に、周囲から常に比べられ続ける窮屈な日々。どんなにお互いを良く思っていても、その圧迫感によって距離が徐々に離れて行ってしまった。思春期と言って差し支えないが、シャングアは何か見落としている様にも思えた。
「額の宝玉が治ったようで良かった。エンティーさんの容態はどうかな?」
フェルエンデやヴァンジュから報告を受けている筈が、センテルシュアーデはシャングアに問いかける。
「エンティーは自立が出来て、歩けるようになったよ。走るのはまだ難しいと聞いているけれど、順調に回復している」
「そうか。良かった。Ωの奇蹟使用は危険だと聞いているから、心配していたんだ」
「ヴァンジュやフェル兄さんから聞いているでしょ」
「シャングアからは聞いていない。最終的にはエンティーさんを守れるのはお前だけだ。ちゃんと見ているのか気になったんだ」
「うん……それは、そうだね」
シャングアは紅茶を一口飲む。
エンティーは平民の誓約者であり、妊娠をしておらず、後ろ盾の無い存在だ。皇族の誓約者の中で一番先に命を狙われる。誓約はΩの神力の揺らぎを介して発動する為、彼らが睡眠など意識の無い状態では効力は弱くなってしまう。
「それで、2人はどこまで進んだのかな?」
「はぁ!?」
センテルシュアーデの問いに、シャングアはティーカップの紅茶を溢しそうになる。
「誓約の儀には諸事情があり欠席していた。だから、エンティーさんとはまだ会えていないし、2人の進展が気になって仕方が無いんだ」
「セーデ。シャングア様を困らせるな」
「だって、気になるじゃないか。2人は周囲に仲の良さを振りまく性格ではないから、あまり情報が来ないんだ」
興味津々のセンテルシュアーデに対して、傍らで待機するトゥルーザは呆れた表情を浮かべる。
「言わないと駄目?」
「あぁ、駄目だとも。言わなければ、私の持つ飛竜暴走についての情報は開示しない」
とんでもない取引にシャングアは頭痛がするようだった。
そうだ。こういう人だった、とシャングアは思う。
好奇心が旺盛であり、時に自分勝手に動き回る。その行動に意図があってなのか判別が難しく、良い方向へ向かうから何も言われないが、巻き込まれた立場からすれば堪ったものではない。しかも、その聞き取りは弱みを握るようなものではないから、強く言う事が難しい。監視社会と言える神殿内でセンテルシュアーデは極めて口が堅く、自ら聞いた事柄は一切話さない為、皆が信頼して話してしまう。
細やかな内容と信頼はセンテルシュアーデの武器として活用され、神殿内の情報は彼の元へと集まって来る。油断ならない人だ。
「全部は言えないよ」
責任者として、飛竜暴走の原因究明を急がなければならない。エンティーの関係を少し濁しながら伝えようとシャングアは決める。
「いいさ。家族であっても話せない内容の一つや二つあって当然だ」
センテルシュアーデはにこやかに了承をする。
「お互いの体調を考えて、夜は別々に過ごしているよ。でも、昼間は僕の収集室で一緒に過ごすようになって、昨日は植物研究所の庭を散策しに行ったんだ」
植物研究所の庭は、シャングアが一緒に行こうかと誘った場所だ。誓約前の当時は、エンティーが平民のΩだからと断わりを入れた。今なら大丈夫だと思い、シャングアはリハビリだと理由をつけて、エンティーと共に行った。植物研究所の庭は、ある花が咲き萎めば次の花がと年中を通して彩られた施設だ。
色とりどりの花々と集まる虫や小鳥達。エンティーはそれを楽しそうに眺めていた。
ほんのりと頬を赤くしながら笑顔を浮かべる姿が可愛らしい。
「2人が仲良く過ごせているようで良かった。シャングアは、エンティーさんを大切にしているんだね」
柔らかな表情の弟を眺めつつ、センテルシュアーデは言う。
「まぁ……うん」
シャングアはみるみる顔を赤くする。
「エンティーは僕の大切な人だから、当然だよ」
気恥しそうにしながらも、シャングアはしっかりと応える。
収集室を選んだ理由は、エンティーが巣作りをしない為。
別室での就寝は、活性化により理性が疲弊しがちなシャングアを休ませる為。
足を引っ張るような周りの声は聴かず、会話を重ね2人は信頼関係を築いていく。
日が経つにつれ、徐々にエンティーの足が思うように動き始め、シャングアの宝玉は割れによる凹凸が減り丸みを帯びる。
たった一週間であるが二人にとっては濃厚なものとなり、距離が縮まり始める。
歩けるようになったエンティーは主治医であるテンテネに診察をしてもらい、リハビリがてら2人は散歩をしている。
シャングアは皇太子であり兄センテルシュアーデの私室へと呼び出されていた。
寝室とは別れており、内装は落ち着ける空間を意識して、煌びやかな色彩を極力抑えている。シャングアの部屋と似た雰囲気がある。違いがあるとすれば、センテルシュアーデの趣味と思われる草原を走る馬の群れや水辺で羽を休める白鳥絵画や、山岳風景が浮き彫りされた花瓶等の芸術品が飾られている所だろう。
「こうしてシャングアとお茶をするのは久しいな」
テーブルを挟んだ正面の椅子に座る男性は、シャングアを見つめ微笑する。その傍らには、聖騎士トゥルーザが待機している。テーブルにはティーセットの他に、季節の果実を使ったケーキや焼菓子が盛られたケーキスタンドが置かれている。
「うん……センテル兄さんとは長い間、話す事もなかったね」
ぎこちなく頷き、シャングアはティーカップを手に取る。
「嫌われたかと思っていたよ」
バルガディンの嫡子。皇太子センテルシュアーデ・ルエンカーナ。
年は27歳。神の造形美を思わせる黄金率の均整のとれた肢体。上質な絹よりもなお白い肌。金剛石すら霞みそうな程の艶やかなで長く伸びた銀髪。微笑みを浮かべる尊顔に非の打ち所は全くなく、何一つ足してもかけてもいけない。人の領域をはるかに超えた神像のような美を包んでいる。睫の長い瞼に縁取られた蒼の瞳はどこまでも澄み渡り、一切の迷いも穢れもなく、ただひたすら純粋に輝いている。額の深紺の宝玉は、夜空を閉じ込めたように底が無く、人を超越せし者のみが許される聡明な光を湛えている。複雑に織り込まれた服でなくとも、金の装飾を着けずとも、その輝きは人を魅了し、惹きつける。
「嫌ってはいないよ。ただ……その、なんだか会いに行くのが気まずかっただけなんだ」
「私も似た経験がある。こうして来てくれて嬉しいよ」
センテルシュアーデは深く追及はせず、静かに喜ぶ。
2人は行事以外では、ほとんど顔を合わせてはいない。不仲ではないが、シャングアがセンテルシュアーデを避けていたからだ。皇族であり同じαである為に、周囲から常に比べられ続ける窮屈な日々。どんなにお互いを良く思っていても、その圧迫感によって距離が徐々に離れて行ってしまった。思春期と言って差し支えないが、シャングアは何か見落としている様にも思えた。
「額の宝玉が治ったようで良かった。エンティーさんの容態はどうかな?」
フェルエンデやヴァンジュから報告を受けている筈が、センテルシュアーデはシャングアに問いかける。
「エンティーは自立が出来て、歩けるようになったよ。走るのはまだ難しいと聞いているけれど、順調に回復している」
「そうか。良かった。Ωの奇蹟使用は危険だと聞いているから、心配していたんだ」
「ヴァンジュやフェル兄さんから聞いているでしょ」
「シャングアからは聞いていない。最終的にはエンティーさんを守れるのはお前だけだ。ちゃんと見ているのか気になったんだ」
「うん……それは、そうだね」
シャングアは紅茶を一口飲む。
エンティーは平民の誓約者であり、妊娠をしておらず、後ろ盾の無い存在だ。皇族の誓約者の中で一番先に命を狙われる。誓約はΩの神力の揺らぎを介して発動する為、彼らが睡眠など意識の無い状態では効力は弱くなってしまう。
「それで、2人はどこまで進んだのかな?」
「はぁ!?」
センテルシュアーデの問いに、シャングアはティーカップの紅茶を溢しそうになる。
「誓約の儀には諸事情があり欠席していた。だから、エンティーさんとはまだ会えていないし、2人の進展が気になって仕方が無いんだ」
「セーデ。シャングア様を困らせるな」
「だって、気になるじゃないか。2人は周囲に仲の良さを振りまく性格ではないから、あまり情報が来ないんだ」
興味津々のセンテルシュアーデに対して、傍らで待機するトゥルーザは呆れた表情を浮かべる。
「言わないと駄目?」
「あぁ、駄目だとも。言わなければ、私の持つ飛竜暴走についての情報は開示しない」
とんでもない取引にシャングアは頭痛がするようだった。
そうだ。こういう人だった、とシャングアは思う。
好奇心が旺盛であり、時に自分勝手に動き回る。その行動に意図があってなのか判別が難しく、良い方向へ向かうから何も言われないが、巻き込まれた立場からすれば堪ったものではない。しかも、その聞き取りは弱みを握るようなものではないから、強く言う事が難しい。監視社会と言える神殿内でセンテルシュアーデは極めて口が堅く、自ら聞いた事柄は一切話さない為、皆が信頼して話してしまう。
細やかな内容と信頼はセンテルシュアーデの武器として活用され、神殿内の情報は彼の元へと集まって来る。油断ならない人だ。
「全部は言えないよ」
責任者として、飛竜暴走の原因究明を急がなければならない。エンティーの関係を少し濁しながら伝えようとシャングアは決める。
「いいさ。家族であっても話せない内容の一つや二つあって当然だ」
センテルシュアーデはにこやかに了承をする。
「お互いの体調を考えて、夜は別々に過ごしているよ。でも、昼間は僕の収集室で一緒に過ごすようになって、昨日は植物研究所の庭を散策しに行ったんだ」
植物研究所の庭は、シャングアが一緒に行こうかと誘った場所だ。誓約前の当時は、エンティーが平民のΩだからと断わりを入れた。今なら大丈夫だと思い、シャングアはリハビリだと理由をつけて、エンティーと共に行った。植物研究所の庭は、ある花が咲き萎めば次の花がと年中を通して彩られた施設だ。
色とりどりの花々と集まる虫や小鳥達。エンティーはそれを楽しそうに眺めていた。
ほんのりと頬を赤くしながら笑顔を浮かべる姿が可愛らしい。
「2人が仲良く過ごせているようで良かった。シャングアは、エンティーさんを大切にしているんだね」
柔らかな表情の弟を眺めつつ、センテルシュアーデは言う。
「まぁ……うん」
シャングアはみるみる顔を赤くする。
「エンティーは僕の大切な人だから、当然だよ」
気恥しそうにしながらも、シャングアはしっかりと応える。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
モブだった私、今日からヒロインです!
まぁ
恋愛
かもなく不可もない人生を歩んで二十八年。周りが次々と結婚していく中、彼氏いない歴が長い陽菜は焦って……はいなかった。
このまま人生静かに流れるならそれでもいいかな。
そう思っていた時、突然目の前に金髪碧眼のイケメン外国人アレンが…… アレンは陽菜を気に入り迫る。
だがイケメンなだけのアレンには金持ち、有名会社CEOなど、とんでもないセレブ様。まるで少女漫画のような付属品がいっぱいのアレン……
モブ人生街道まっしぐらな自分がどうして?
※モブ止まりの私がヒロインになる?の完全R指定付きの姉妹ものですが、単品で全然お召し上がりになれます。
※印はR部分になります。
義兄に告白されて、承諾したらトロ甘な生活が待ってました。
アタナシア
恋愛
母の再婚をきっかけにできたイケメンで完璧な義兄、海斗。ひょんなことから、そんな海斗に告白をされる真名。
捨てられた子犬みたいな目で告白されたら断れないじゃん・・・!!
承諾してしまった真名に
「ーいいの・・・?ー ほんとに?ありがとう真名。大事にするね、ずっと・・・♡」熱い眼差を向けられて、そのままーーーー・・・♡。
ドン引きするくらいエッチなわたしに年下の彼ができました
中七七三
恋愛
わたしっておかしいの?
小さいころからエッチなことが大好きだった。
そして、小学校のときに起こしてしまった事件。
「アナタ! 女の子なのになにしてるの!」
その母親の言葉が大人になっても頭から離れない。
エッチじゃいけないの?
でも、エッチは大好きなのに。
それでも……
わたしは、男の人と付き合えない――
だって、男の人がドン引きするぐらい
エッチだったから。
嫌われるのが怖いから。
西谷夫妻の新婚事情~元教え子は元担任教師に溺愛される~
雪宮凛
恋愛
結婚し、西谷明人の姓を名乗り始めて三か月。舞香は今日も、新妻としての役目を果たそうと必死になる。
元高校の担任教師×元不良女子高生の、とある新婚生活の一幕。
※ムーンライトノベルズ様にも、同じ作品を転載しています。
愛の言葉に傾く天秤
秋月真鳥
BL
※義肢の技術があるので、悲壮感はないですが、受けの左腕と左脚を欠損する表現があります。
※あくまでもハッピーエンドです。
医学技術の進んだ国、バルテン国は、その技術を狙われて長く戦争の中にあった。
大陸に広がる疫病の特効薬が開発されれば、それを交渉材料に戦争は終わる。
特効薬開発をしていた研究医のエリーアスは、特効薬が出来上がる前に前線の軍医として徴兵される。
前線で部隊を率いていたのは、22歳の若く美しいギルベルトだった。
成り行きでエリーアスはギルベルトに抱かれるようになる。
戦争しか知らない自分を顧みることのできないギルベルトと、全ての命は尊重されるべきと主張するエリーアスのすれ違う恋の物語。
体の関係から始まる恋です!
前編がエリーアス(受け)視点、後編はギルベルト(攻め)視点です。
※やしろさんの「紅(くれない)の深染(こそ)めの心、色深く」(https://novelup.plus/story/110287458)と、『自分の命に価値を見出せない天才と、それに惹かれたひと』を題材を同じくして書いています。
【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!
Bu-cha
恋愛
ずっと好きだった初恋の相手、社長の弱みを握る為に頑張ります!!にゃんっ♥
財閥の分家の家に代々遣える“秘書”という立場の“家”に生まれた加藤望。
”秘書“としての適正がない”ダメ秘書“の望が12月25日の朝、愛している人から連れてこられた場所は初恋の男の人の家だった。
財閥の本家の長男からの指示、”星野青(じょう)の弱みを握ってくる“という仕事。
財閥が青さんの会社を吸収する為に私を任命した・・・!!
青さんの弱みを握る為、“ダメ秘書”は今日から頑張ります!!
関連物語
『お嬢様は“いけないコト”がしたい』
『“純”の純愛ではない“愛”の鍵』連載中
『雪の上に犬と猿。たまに男と女。』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高11位
『好き好き大好きの嘘』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高36位
『約束したでしょ?忘れちゃった?』
エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高30位
※表紙イラスト Bu-cha作
悪役令嬢は南国で自給自足したい
夕日(夕日凪)
恋愛
侯爵令嬢ビアンカ・シュラットは7歳の誕生日が近づく頃、
前世の記憶を思い出し自分がとある乙女ゲームの悪役令嬢である事に気付く。
このまま進むと国外追放が待っている…!
焦るビアンカだが前世の自分は限界集落と称される離島で自給自足に近い生活をしていた事を思い出し、
「別に国外追放されても自給自足できるんじゃない?どうせなら自然豊かな南国に追放して貰おう!」
と目を輝かせる。
南国に追放されたい令嬢とそれを見守る溺愛執事のお話。
※小説家になろう様でも公開中です。
※ネタバレが苦手な方は最新話まで読んだのちに感想欄をご覧になる事をおススメしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる