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魔術師の館
魔剣士の過去(3)
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ギィー……
カツ、カツ……
木製の扉を開けて革製の靴音を響かせながら彼は寂れた建物の中へと入って行く。周辺は夕闇に包まれていて、建物の中は蝋燭の灯で照らされていた。
「あら……いらっしゃい……」
ルディアンスは一瞬驚いた。受付には痩せた姿の女性が立っていた。少し顔色が青白い感じの女性だった。彼は受付の女性に話し掛ける。
「こんばんは。先生はいるかね」
「ええ、いますよ。2階で仕事をしている筈です」
「分かった……」
そう返事をすると……彼は2階へと上って行く階段へと向かおうとする。
「何時も来てくれてありがとうね。ルディアンスさん」
受付の女性が声を掛けると、彼は少し顔を俯かせながら階段を上って行った。
2階に上がると医師が使っている部屋を覗いたが……医師の姿は見当たらなかった。彼はそのまま一番奥にある病室へと向かう。
病室の扉を開けると、病室のベッドの上には1人の少女が眠っていた。
ピュウ……と涼しい風が入り込み、少し肌寒さを感じた彼は、ガラス製の窓を閉じて、眠っている少女を見つめた。
少女はルディアンスよりも少し歳が低く、ブロンド髪で白い肌をしていた。病に冒されて少し痩せている様にも感じた。
眠っている少女は、夢を見ながらもコホコホ……と、軽く咳をする。
そんな彼女にルディアンスはそっと手を差し伸べて、少女の髪を軽く撫でる。
「メイティ……」
彼は無言の眼差しで少女をしばらくの間見つめていた。
辺りが薄暗くなり始める頃、彼は階段を降りて受付へと戻る。受付に居た女性がルディアンスに声を掛ける。
「先生とはお話し出来ましたか?」
その問いに対して彼は階段の上を見上げながら……
「居なかったぞ……」
と、呟いた。それを聞いた受付の女性は、慌ててその日の名簿を確認した。
「ああ、すみません……先生は今日は午後から会議の予定が入ってました!」
彼女は愛想笑いしながら答える。
「全く……」
そう呟くと彼は、扉に手を差し伸べる。
「また今度来る」
彼は少し呆れた口調で診療所を出た。
診療所を出たルディアンスはしばらく無言の眼差しで、外からメイティと言う少女が居る部屋を見上げていた。
「よう、ルディアンス!」
彼が病室がある部屋を覗いているときに声を掛けてくる者に気付いた彼が振り返ると、そこにはアスレイウの姿があった。
彼はグループ申請の為に羊皮紙の入った包みを抱えていた。
「妹さんのお見舞いか……」
「いや」
彼の言葉に対してルディアンスは首を横に振る。
「妹では無い」
それを聞いたアスレイウは驚愕した表情をしながら「ええッ!」と、思わず叫んでしまった。
(診療所の受付係め……騙したな!)
少し呆れた様子でありながら、アスレイウはルディアンスに近付く。
「良かったら、宿の近くまで一緒に歩こう……。君は、まだ僕のチームに入ったばかりで、まだ僕は君の事を、あまり詳しく知らないから、良かったら少し聞かせてくれないか?」
「ああ……」
そう返事をしたルディアンスに対してアスレイウは少しホッとした様子で彼に近付く。2人は石畳の道を歩き始めた。
「俺は修道院で育ったんだ……」
ルディアンスはアスレイウに向かってゆっくりと自分の過去を語り始めた。
「物心付いた頃から、修道院に居て……親兄弟が居ない事を聞かされていた。16歳になる頃……俺は修道院を出て、船で本国へと足を踏み入れ……マネニーゼ市場へと来たんだ。最初は何が何だか分からず放浪し続け、修道院を出る時に頂いた資金も底を着き……空腹の状態が幾日も続き、諦めかけて居た時……ある人達に助けられたのだ」
それを聞いたアスレイウは、見舞いの相手だと悟った。
「その人達は疲労と空腹の俺に対して快く迎え入れてくた。彼等は食事と宿を提供してくれたんだ。彼等には俺よりも少し歳が低い娘が居た。彼女の名はメイティと言った。俺はしばらく彼等の家に世話になり、メイティとも仲良くなった。彼女と将来一緒になる事も誓い合ったんだ。ただ……俺自身何もしないのは申し訳ないと感じて、彼等は俺にギルド集会所を教えてくれて、魔物狩を始めたんだ」
「それで……僕達とも知り合ったんだね」
「ああ……参加してしばらくは1人だったんだ。受付の人から君の事を聞かされて、君達のチームに入ったんだ。だけど……それからしばらくして、メイティの両親が遠出していた時……乗っていた馬車が崖から転落して亡くなってしまった。突然の不幸に陥ったメイティも、それから元気が無くなり、やがて病に陥ってしまった……医者が言うには、彼女の治療には莫大な資金が必要になるらしく、俺はその為に金を集めていたんだ」
それを聞いたアスレイウは、しばらく沈黙する。
「まあ……僕達のチームは、まだ小さいけど……君の助けになれればと思う。その為にも一緒に頑張ろう!」
アスレイウが言うとルディアンスは軽く笑みを浮かべて……
「ありがとう」と、一言返事をする。
2人の会話が会えると、彼等は手を振りながら別れた。
数日後……
その日は、早朝から闘技場周辺は多くの人で賑わっていた。
闘技場近くには店が立ち並び、多くの見物客が訪れ、会場周辺は人が混み合う程だった。闘技場に入れるのは座席を購入出来た一部の人だけだったが……それでも長蛇の列が出来るほどの混み合いだった。
アスレイウ達は午後の観戦試合の為に、昼前から並び、指定された座席に着く迄に随分と時間を要してしまった。
指定の座席を探していると、少し離れた場所から「おーい、こっちだー」と、彼等を呼ぶ声が聞こえて、アスレイウ達は声のする方へと向かう。
そこには、若い男性が彼等の為に数席確保してくれていた。
「ああ……待たせて悪かったねカダータ」
カダータと呼ばれた人物をメンバー達は初めて顔を合わせる事となり、皆は少し緊張した趣だった。一般の人よりも少し高価そうな衣服を着込み、穏やかそうに見せているが、何処か得体の知れない様な雰囲気を漂わせていた。
アスレイウ達はカダータと言う人物の招きで席に座った。
「それにしても凄い人だね」
メンバーの1人が周囲を見ながら言う。
「そりゃそうだ。年に一度の大会だからね……この王位継承権の試合の為に、わざわざ国内外問わず多くの人が集まって来る程だ。それに……誰が優勝するのかによって、それ以降の王宮の方針も変わるからね……。王宮に関係している人、それに関連している人等を合わせれば……競技を見ようとする民衆の数は数百万人以上居ると噂される位だ、それこそ闘技場が10個あっても足りない位だろうね」
「ふええ……凄いや……」
カダータの話を聞いたメンバーは、驚きながら答える。
彼等が競技の事を話している間にも、中央の競技場では試合が既に始まっていた。
周辺から歓声と叫び声が響き渡り、観衆が騒ぐ中、ルディアンスは中央に立つ剣士達を見た。
一方の剣士は剣を鞘から抜き出すと、剣を構えると同時に剣先から炎を浮かび上がらせる。
「あ、あれは……一体何だ!?」
ルディアンスは剣士が見た事の無い技を披露した事に驚いた。
「あれは魔法剣だよ」
カダータが彼の隣で囁く。
「魔法……剣だと……?」
一方が火の魔法剣を見せると、もう一方も剣を鞘から抜くと、剣先から水の様な飛沫が浮かび上がった。
「向こうは違う魔法だ……」
ルディアンスは夢中になりながら言う。
「魔法剣は、様々な属性によって得られる効果は異なるんだ。彼等は水の属性と火の属性を持つ魔術を扱えるんだよ」
アスレイウが話す。それを少し離れた席から聞いていたカダータが付け加える様に言う。
「競技大会の決勝戦に勝ち残って来る者の大半が魔法剣の所有者達だ。つまり……魔法剣を如何にして上手く使いこなせるかが……勝敗の行方を決する、と言っても過言では無いね」
「そうなんだ……すごい……」
ルディアンスは真剣な眼差しで、2人の試合を見た。
水の魔法剣を扱う者が、火の魔法剣の者を一方的に押していた。
(この勝負、水の魔法剣の勝利だな……)
ルディアンスは、試合を見てそう感じた。
そう思っている間にも、火の魔法剣の剣先が折れてしまった。
その瞬間、観客席から残念そうな声が響き渡る。
追い詰められた火の魔法剣を使う者は、剣を鞘に収めた。
(勝負を捨てたか!?)
そう思った、次の瞬間……
火の魔法剣の者が、再び剣を鞘から抜き出すと、俺た剣先が修復されて元通りの状態になっていた。
「け……剣が、元の状態になっている!」
ルディアンスは思わず立ち上がってしまった。
「魔法剣の効果だ。所有者の魔力源によって、剣は折れても鞘に納めれば何度でも修復可能だ……」
「す……すごすぎる……!」
ルディアンスは、掌を握りしめながら試合を見ていた。
やがて……押されていた火の魔法剣を持つ者が、水の魔法剣を押して返し、相手に強烈な一撃を加えて勝利した。
その後の試合でも火の魔法剣を持つ者が勝利し、その年の代理王認定が認定されて競技大会は閉幕した。
カツ、カツ……
木製の扉を開けて革製の靴音を響かせながら彼は寂れた建物の中へと入って行く。周辺は夕闇に包まれていて、建物の中は蝋燭の灯で照らされていた。
「あら……いらっしゃい……」
ルディアンスは一瞬驚いた。受付には痩せた姿の女性が立っていた。少し顔色が青白い感じの女性だった。彼は受付の女性に話し掛ける。
「こんばんは。先生はいるかね」
「ええ、いますよ。2階で仕事をしている筈です」
「分かった……」
そう返事をすると……彼は2階へと上って行く階段へと向かおうとする。
「何時も来てくれてありがとうね。ルディアンスさん」
受付の女性が声を掛けると、彼は少し顔を俯かせながら階段を上って行った。
2階に上がると医師が使っている部屋を覗いたが……医師の姿は見当たらなかった。彼はそのまま一番奥にある病室へと向かう。
病室の扉を開けると、病室のベッドの上には1人の少女が眠っていた。
ピュウ……と涼しい風が入り込み、少し肌寒さを感じた彼は、ガラス製の窓を閉じて、眠っている少女を見つめた。
少女はルディアンスよりも少し歳が低く、ブロンド髪で白い肌をしていた。病に冒されて少し痩せている様にも感じた。
眠っている少女は、夢を見ながらもコホコホ……と、軽く咳をする。
そんな彼女にルディアンスはそっと手を差し伸べて、少女の髪を軽く撫でる。
「メイティ……」
彼は無言の眼差しで少女をしばらくの間見つめていた。
辺りが薄暗くなり始める頃、彼は階段を降りて受付へと戻る。受付に居た女性がルディアンスに声を掛ける。
「先生とはお話し出来ましたか?」
その問いに対して彼は階段の上を見上げながら……
「居なかったぞ……」
と、呟いた。それを聞いた受付の女性は、慌ててその日の名簿を確認した。
「ああ、すみません……先生は今日は午後から会議の予定が入ってました!」
彼女は愛想笑いしながら答える。
「全く……」
そう呟くと彼は、扉に手を差し伸べる。
「また今度来る」
彼は少し呆れた口調で診療所を出た。
診療所を出たルディアンスはしばらく無言の眼差しで、外からメイティと言う少女が居る部屋を見上げていた。
「よう、ルディアンス!」
彼が病室がある部屋を覗いているときに声を掛けてくる者に気付いた彼が振り返ると、そこにはアスレイウの姿があった。
彼はグループ申請の為に羊皮紙の入った包みを抱えていた。
「妹さんのお見舞いか……」
「いや」
彼の言葉に対してルディアンスは首を横に振る。
「妹では無い」
それを聞いたアスレイウは驚愕した表情をしながら「ええッ!」と、思わず叫んでしまった。
(診療所の受付係め……騙したな!)
少し呆れた様子でありながら、アスレイウはルディアンスに近付く。
「良かったら、宿の近くまで一緒に歩こう……。君は、まだ僕のチームに入ったばかりで、まだ僕は君の事を、あまり詳しく知らないから、良かったら少し聞かせてくれないか?」
「ああ……」
そう返事をしたルディアンスに対してアスレイウは少しホッとした様子で彼に近付く。2人は石畳の道を歩き始めた。
「俺は修道院で育ったんだ……」
ルディアンスはアスレイウに向かってゆっくりと自分の過去を語り始めた。
「物心付いた頃から、修道院に居て……親兄弟が居ない事を聞かされていた。16歳になる頃……俺は修道院を出て、船で本国へと足を踏み入れ……マネニーゼ市場へと来たんだ。最初は何が何だか分からず放浪し続け、修道院を出る時に頂いた資金も底を着き……空腹の状態が幾日も続き、諦めかけて居た時……ある人達に助けられたのだ」
それを聞いたアスレイウは、見舞いの相手だと悟った。
「その人達は疲労と空腹の俺に対して快く迎え入れてくた。彼等は食事と宿を提供してくれたんだ。彼等には俺よりも少し歳が低い娘が居た。彼女の名はメイティと言った。俺はしばらく彼等の家に世話になり、メイティとも仲良くなった。彼女と将来一緒になる事も誓い合ったんだ。ただ……俺自身何もしないのは申し訳ないと感じて、彼等は俺にギルド集会所を教えてくれて、魔物狩を始めたんだ」
「それで……僕達とも知り合ったんだね」
「ああ……参加してしばらくは1人だったんだ。受付の人から君の事を聞かされて、君達のチームに入ったんだ。だけど……それからしばらくして、メイティの両親が遠出していた時……乗っていた馬車が崖から転落して亡くなってしまった。突然の不幸に陥ったメイティも、それから元気が無くなり、やがて病に陥ってしまった……医者が言うには、彼女の治療には莫大な資金が必要になるらしく、俺はその為に金を集めていたんだ」
それを聞いたアスレイウは、しばらく沈黙する。
「まあ……僕達のチームは、まだ小さいけど……君の助けになれればと思う。その為にも一緒に頑張ろう!」
アスレイウが言うとルディアンスは軽く笑みを浮かべて……
「ありがとう」と、一言返事をする。
2人の会話が会えると、彼等は手を振りながら別れた。
数日後……
その日は、早朝から闘技場周辺は多くの人で賑わっていた。
闘技場近くには店が立ち並び、多くの見物客が訪れ、会場周辺は人が混み合う程だった。闘技場に入れるのは座席を購入出来た一部の人だけだったが……それでも長蛇の列が出来るほどの混み合いだった。
アスレイウ達は午後の観戦試合の為に、昼前から並び、指定された座席に着く迄に随分と時間を要してしまった。
指定の座席を探していると、少し離れた場所から「おーい、こっちだー」と、彼等を呼ぶ声が聞こえて、アスレイウ達は声のする方へと向かう。
そこには、若い男性が彼等の為に数席確保してくれていた。
「ああ……待たせて悪かったねカダータ」
カダータと呼ばれた人物をメンバー達は初めて顔を合わせる事となり、皆は少し緊張した趣だった。一般の人よりも少し高価そうな衣服を着込み、穏やかそうに見せているが、何処か得体の知れない様な雰囲気を漂わせていた。
アスレイウ達はカダータと言う人物の招きで席に座った。
「それにしても凄い人だね」
メンバーの1人が周囲を見ながら言う。
「そりゃそうだ。年に一度の大会だからね……この王位継承権の試合の為に、わざわざ国内外問わず多くの人が集まって来る程だ。それに……誰が優勝するのかによって、それ以降の王宮の方針も変わるからね……。王宮に関係している人、それに関連している人等を合わせれば……競技を見ようとする民衆の数は数百万人以上居ると噂される位だ、それこそ闘技場が10個あっても足りない位だろうね」
「ふええ……凄いや……」
カダータの話を聞いたメンバーは、驚きながら答える。
彼等が競技の事を話している間にも、中央の競技場では試合が既に始まっていた。
周辺から歓声と叫び声が響き渡り、観衆が騒ぐ中、ルディアンスは中央に立つ剣士達を見た。
一方の剣士は剣を鞘から抜き出すと、剣を構えると同時に剣先から炎を浮かび上がらせる。
「あ、あれは……一体何だ!?」
ルディアンスは剣士が見た事の無い技を披露した事に驚いた。
「あれは魔法剣だよ」
カダータが彼の隣で囁く。
「魔法……剣だと……?」
一方が火の魔法剣を見せると、もう一方も剣を鞘から抜くと、剣先から水の様な飛沫が浮かび上がった。
「向こうは違う魔法だ……」
ルディアンスは夢中になりながら言う。
「魔法剣は、様々な属性によって得られる効果は異なるんだ。彼等は水の属性と火の属性を持つ魔術を扱えるんだよ」
アスレイウが話す。それを少し離れた席から聞いていたカダータが付け加える様に言う。
「競技大会の決勝戦に勝ち残って来る者の大半が魔法剣の所有者達だ。つまり……魔法剣を如何にして上手く使いこなせるかが……勝敗の行方を決する、と言っても過言では無いね」
「そうなんだ……すごい……」
ルディアンスは真剣な眼差しで、2人の試合を見た。
水の魔法剣を扱う者が、火の魔法剣の者を一方的に押していた。
(この勝負、水の魔法剣の勝利だな……)
ルディアンスは、試合を見てそう感じた。
そう思っている間にも、火の魔法剣の剣先が折れてしまった。
その瞬間、観客席から残念そうな声が響き渡る。
追い詰められた火の魔法剣を使う者は、剣を鞘に収めた。
(勝負を捨てたか!?)
そう思った、次の瞬間……
火の魔法剣の者が、再び剣を鞘から抜き出すと、俺た剣先が修復されて元通りの状態になっていた。
「け……剣が、元の状態になっている!」
ルディアンスは思わず立ち上がってしまった。
「魔法剣の効果だ。所有者の魔力源によって、剣は折れても鞘に納めれば何度でも修復可能だ……」
「す……すごすぎる……!」
ルディアンスは、掌を握りしめながら試合を見ていた。
やがて……押されていた火の魔法剣を持つ者が、水の魔法剣を押して返し、相手に強烈な一撃を加えて勝利した。
その後の試合でも火の魔法剣を持つ者が勝利し、その年の代理王認定が認定されて競技大会は閉幕した。
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