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王位継承権への道
失われた力
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勝利した魔剣士は最後の止めとして大剣を振り上げて、リーミアの首を切り落とそう構えた。
その瞬間ー
ピュンッ!
上空より一本の銀の矢が魔剣士目掛けて放たれる。それに気付いた魔剣士は素早く身を翻して、矢を避けて「ムッ…」と、上空を睨み付ける。
ピーッ…
湿地帯上空に、大きな怪鳥が羽ばたき、それに跨る様にして何者かの姿が見受けられた。その者は、笛を吹いて魔剣士に警戒を施している様子だった。怪鳥が低空飛行して湿地帯の側まで来ると、それに跨っていた者が飛び降りる。
バシャッ
沼地に降りた者は銀色の甲冑に身を包んだ剣士だった。大きな盾と弓筒を背負っている。腰には大きな剣が鞘に収められていた。顔を覆い隠してある兜の隙間から見える眼光は鋭く、兜の頭部には剣士を象徴するかの様な紅い紐の糸が束ねられて、彼の首には虹色の模様をしたペンダントが掲げられていた。
甲冑に身を包んで、その人物の容姿は不明だったが…。その立ち振る舞いからして、相当熟練された剣士でありそうだと、その場にいる誰もが感じ取る事が出来た。
「我が名はロムテス、王国騎士団の1人だ」
「ヌウゥ~…」
銀色の剣士に向かって赤黒い鎧に身を包んだ魔剣士から唸り声の様な声が聞こえた。
見慣れない人物の登場を他所にカルファとアメリはフォルサの側へと駆け寄る。
「大丈夫?」
「ああ…平気だ、嬢ちゃんと比べたら大した事は無い…」
それを聞いて安堵したアメリは、睨み合う剣士達を見つめながらフォルサに話し掛ける。
「彼は何者なの?王国騎士団とか言ってたけど…」
「ギルドに参加している者達が非公式の場で対人戦や人殺しをしてないかを…監視している者達だ」
「単騎で現れたけど、彼1人で大丈夫なのか?」
不安そうにカルファは呟いた。
「騎士団の実力は、ギルドの階級で言うなら皆、銀以上の称号の持ち主達だ。俺達の様な野狩りしている様な輩とは格が違う。ただ…呪いで力を増幅している者に対して、何処まで通用するかは分からないけどな…」
フォルサは起き上がりながら言う。
「魔剣士ルディアンスよ、まだ無用な流血を好むのか、それ以上ギルドの者達を傷付けるなら、私がお主を成敗するまでだ!」
彼は背中に掛けていた大きな盾を腕に持ち掛けて構える。
「フン、武器ガ使エナイ奴ガ何ヲ言ウ」
「私を見くびるなよ…外道め」
彼は、そう呟くや瞬時に、相手の懐へと飛び込む。
「速ッ!」
見ていたカルファやフォルサが呆気に取られる。
彼は盾を魔剣士の鎧へと当てる。
瞬間ー
バチィーッ!
激しい電流の様な閃光が両者の間に放たれる。その衝撃で魔剣士が後方へと弾き飛ばされて体制を崩した。
「グウウゥ~…」
目眩で頭を軽く振りながら、魔剣士はよろめきながら立ち上がる。
「我が装備は聖なる御加護を受けているのだ、魔に身を包んだ主の装備では、私に触れるだけでも拒絶反応を起こすであろう」
「オノレ~!」
呻き声と共に立ち上がった魔剣士は、片手で大剣を持ち上げて剣士に向かって突進する。
バシャ、バシャッ
水飛沫を立てながら魔剣士は走り、剣士の側まで来ると飛び上がって、大きく刃を振りかざした。
それを見た剣士は身構える事無く、盾を使って相手の攻撃を防ぐ。
カアーンッ
激しく金属が交わる音が周囲に響き渡った。フォルサ達は、その場面を目に焼き付ける。
勢い良く金属がぶつかり合った衝撃で、流石の剣士も少し後退りしたが…。飛び上がって攻撃した筈の魔剣士は弾かれて、後方の茂みの中に落下していた。
疲労が蓄積されていたとは言え、それでも簡単にリーミアを押し退けた魔剣士が、まるで赤子の様に、手足が出ず苦戦しているのをフォルサ達は唖然としながら見ていた。
「ク、クソォ~!」
困惑した魔剣士は苛立ちを隠せずにいた。
「まだ、抵抗するか?」
「フ…マア良イ、欲シイ物ハ手二入ッタカラ、今日ハココマデ二スル」
その言葉を聞いたアメリが「アッ!」と、大声で叫んだ。
「アイツを逃がしちゃダメッ!」
彼女の声を聞いたロムテスは振り返り、
「どうしたのだ?」
不思議に思いながら彼は魔剣士を見返すと、彼は煙玉を使って姿を眩ました。テムロンは追い掛けようと煙の中へと飛び込んだ。
「フハハハーッ!サラバダ!」
何処からともなく魔剣士の声が響き渡る。煙が消えると、魔剣士の姿は既に何処にも無く、ロムテスは周囲を見渡しても彼の影は見付けられなかった。
魔剣士が居なくなった事で、周囲は一先ず落ち着いた状況へと変わる。しばらくしてティオロが意識を取り戻して、事の詳細を皆から聞かされた。
リーミアは意識を失ったままだった。ティオロが彼女を抱き抱え、ロムテスを連れて皆はコテージへと戻った。
コテージに入る前にロムテスは甲冑を脱ぎ、魔法の袋の中へと入れて、彼等一同の中に同席した。
寝室に運ばれたリーミアの衣類等をアメリが脱がし、身体を綺麗に拭いて看病した。
コテージの中央の間にロムテスを招き、テーブルを囲んで、男性達が顔を見合わせる様な感じで座る。カルファが剣士に飲み物を差し出した。
湿地帯の魔物狩りを聞いて剣士は「そうか、なるほど…」と、頷いた。
「彼女が、最近巷で噂になっていた少女だったとは…」
「魔法剣を奪われて、転生者の能力も封印された様でもあるし…今後は今まで見たいな戦いは出来ないであろうな」
「まあ、魔法剣は何とかして我々が奪い返して見せるが…転生者としての能力を封じられると、これからは少し荷が重くなるかもしれない…」
剣士は眠っているリーミアの部屋を見て言う。
魔物狩りをして、意気揚々と凱旋する予定だった筈のメンバーは、突然の予想外の敵に襲われて、消沈した状態だった。
「それ程落ち込む事はない。むしろ魔剣士と遭遇して助かっただけでも喜ぶべきだ。ヤツと遭遇して全滅された連中だっているのだ。しかも…君達は、たった数人であの湿地帯の魔物達や主を倒したんだろう。もっと自信を持つべきだ」
「湿地帯の魔物はほとんど彼女が倒したんだ、それが今あれじゃあ…」
ティオロは残念そうに、眠っているリーミアを見ながら言う。
慰めの言葉が見付からないロムテスは1人席を立つ。
「どちらへ?」
フォルサが剣士に向かって声を掛ける。
「取り敢えず、私は城に戻って、今回の事を国に報告する。魔剣士は我々騎士団が何とかして捕らえる。奪われた魔法剣を取り返すつもりだが…可能性は低いと思ってくれ」
そう言って剣士はコテージから出て行く。残った者達は気落ちした様子で広間に座っていた。
その傍ら、ティオロがコテージを出てロムテスを追い掛けた。
「魔法剣は必ず取り戻せますか?」
「分からない、ただ…ヤツは、何故か強力な武器を欲しがって、地方を歩き周っている。どうやら…裏でヤツを操っている者がいるらしい。君達も気を付けたまえ。今回は運良く助かったが、ヤツは必ずもう一度彼女の目の前に現れる筈だ」
「それは何故ですか?」
「魔法剣は契約した者でしか扱え無い。契約していない者が魔法剣を鞘から抜け出せないのは君は知っているかね?」
「ええ…勿論知っています」
ティオロは、初めてリーミアと出会った時の事を思い出した。彼がリーミアから魔法剣を奪って、剣から鞘を抜こうとしても、剣は抜け出せなかった。
「契約解除するには、所有者が魔法剣を封印するか、若しくは死ぬしかないのだ」
それを聞いてティオロは背筋がゾクッとした。
「え…それって、つまり…」
彼は震える声で言う。
「ヤツは自分の根城へと戻った筈、そして封印解除が出来ないと判断して、必ず再び彼女の前に現れる。その時ヤツは確実にリーミアちゃんの命を奪いに掛かるだろう。現在の聖魔剣の所有者の命を奪って、自分が新たな聖魔剣の所有者になろうと企む筈だ」
それを聞いてティオロは震えが止まらなかった。せっかく現世に転生した彼女が王位継承すら出来ずに、魔剣士によって殺されてしまう可能性があるかも知れないと、気付き恐ろしくなった。
「ギルドに戻ったら、一度彼女を神殿に連れて行くと良い、殺戮者に狙われて居る事を伝えれば、神殿は護衛役を派遣してくれるはずだから」
そう言うと、彼はピーと口笛を吹く。口笛の音に呼応するかの様に遠くから怪鳥が羽ばたいて来た。彼は怪鳥が低空飛行した瞬間に飛び乗った。
「またな、気を付けて帰れよ」
ロムテスはティオロに手を振りながら、怪鳥にと共に飛び去ってしまった。
その瞬間ー
ピュンッ!
上空より一本の銀の矢が魔剣士目掛けて放たれる。それに気付いた魔剣士は素早く身を翻して、矢を避けて「ムッ…」と、上空を睨み付ける。
ピーッ…
湿地帯上空に、大きな怪鳥が羽ばたき、それに跨る様にして何者かの姿が見受けられた。その者は、笛を吹いて魔剣士に警戒を施している様子だった。怪鳥が低空飛行して湿地帯の側まで来ると、それに跨っていた者が飛び降りる。
バシャッ
沼地に降りた者は銀色の甲冑に身を包んだ剣士だった。大きな盾と弓筒を背負っている。腰には大きな剣が鞘に収められていた。顔を覆い隠してある兜の隙間から見える眼光は鋭く、兜の頭部には剣士を象徴するかの様な紅い紐の糸が束ねられて、彼の首には虹色の模様をしたペンダントが掲げられていた。
甲冑に身を包んで、その人物の容姿は不明だったが…。その立ち振る舞いからして、相当熟練された剣士でありそうだと、その場にいる誰もが感じ取る事が出来た。
「我が名はロムテス、王国騎士団の1人だ」
「ヌウゥ~…」
銀色の剣士に向かって赤黒い鎧に身を包んだ魔剣士から唸り声の様な声が聞こえた。
見慣れない人物の登場を他所にカルファとアメリはフォルサの側へと駆け寄る。
「大丈夫?」
「ああ…平気だ、嬢ちゃんと比べたら大した事は無い…」
それを聞いて安堵したアメリは、睨み合う剣士達を見つめながらフォルサに話し掛ける。
「彼は何者なの?王国騎士団とか言ってたけど…」
「ギルドに参加している者達が非公式の場で対人戦や人殺しをしてないかを…監視している者達だ」
「単騎で現れたけど、彼1人で大丈夫なのか?」
不安そうにカルファは呟いた。
「騎士団の実力は、ギルドの階級で言うなら皆、銀以上の称号の持ち主達だ。俺達の様な野狩りしている様な輩とは格が違う。ただ…呪いで力を増幅している者に対して、何処まで通用するかは分からないけどな…」
フォルサは起き上がりながら言う。
「魔剣士ルディアンスよ、まだ無用な流血を好むのか、それ以上ギルドの者達を傷付けるなら、私がお主を成敗するまでだ!」
彼は背中に掛けていた大きな盾を腕に持ち掛けて構える。
「フン、武器ガ使エナイ奴ガ何ヲ言ウ」
「私を見くびるなよ…外道め」
彼は、そう呟くや瞬時に、相手の懐へと飛び込む。
「速ッ!」
見ていたカルファやフォルサが呆気に取られる。
彼は盾を魔剣士の鎧へと当てる。
瞬間ー
バチィーッ!
激しい電流の様な閃光が両者の間に放たれる。その衝撃で魔剣士が後方へと弾き飛ばされて体制を崩した。
「グウウゥ~…」
目眩で頭を軽く振りながら、魔剣士はよろめきながら立ち上がる。
「我が装備は聖なる御加護を受けているのだ、魔に身を包んだ主の装備では、私に触れるだけでも拒絶反応を起こすであろう」
「オノレ~!」
呻き声と共に立ち上がった魔剣士は、片手で大剣を持ち上げて剣士に向かって突進する。
バシャ、バシャッ
水飛沫を立てながら魔剣士は走り、剣士の側まで来ると飛び上がって、大きく刃を振りかざした。
それを見た剣士は身構える事無く、盾を使って相手の攻撃を防ぐ。
カアーンッ
激しく金属が交わる音が周囲に響き渡った。フォルサ達は、その場面を目に焼き付ける。
勢い良く金属がぶつかり合った衝撃で、流石の剣士も少し後退りしたが…。飛び上がって攻撃した筈の魔剣士は弾かれて、後方の茂みの中に落下していた。
疲労が蓄積されていたとは言え、それでも簡単にリーミアを押し退けた魔剣士が、まるで赤子の様に、手足が出ず苦戦しているのをフォルサ達は唖然としながら見ていた。
「ク、クソォ~!」
困惑した魔剣士は苛立ちを隠せずにいた。
「まだ、抵抗するか?」
「フ…マア良イ、欲シイ物ハ手二入ッタカラ、今日ハココマデ二スル」
その言葉を聞いたアメリが「アッ!」と、大声で叫んだ。
「アイツを逃がしちゃダメッ!」
彼女の声を聞いたロムテスは振り返り、
「どうしたのだ?」
不思議に思いながら彼は魔剣士を見返すと、彼は煙玉を使って姿を眩ました。テムロンは追い掛けようと煙の中へと飛び込んだ。
「フハハハーッ!サラバダ!」
何処からともなく魔剣士の声が響き渡る。煙が消えると、魔剣士の姿は既に何処にも無く、ロムテスは周囲を見渡しても彼の影は見付けられなかった。
魔剣士が居なくなった事で、周囲は一先ず落ち着いた状況へと変わる。しばらくしてティオロが意識を取り戻して、事の詳細を皆から聞かされた。
リーミアは意識を失ったままだった。ティオロが彼女を抱き抱え、ロムテスを連れて皆はコテージへと戻った。
コテージに入る前にロムテスは甲冑を脱ぎ、魔法の袋の中へと入れて、彼等一同の中に同席した。
寝室に運ばれたリーミアの衣類等をアメリが脱がし、身体を綺麗に拭いて看病した。
コテージの中央の間にロムテスを招き、テーブルを囲んで、男性達が顔を見合わせる様な感じで座る。カルファが剣士に飲み物を差し出した。
湿地帯の魔物狩りを聞いて剣士は「そうか、なるほど…」と、頷いた。
「彼女が、最近巷で噂になっていた少女だったとは…」
「魔法剣を奪われて、転生者の能力も封印された様でもあるし…今後は今まで見たいな戦いは出来ないであろうな」
「まあ、魔法剣は何とかして我々が奪い返して見せるが…転生者としての能力を封じられると、これからは少し荷が重くなるかもしれない…」
剣士は眠っているリーミアの部屋を見て言う。
魔物狩りをして、意気揚々と凱旋する予定だった筈のメンバーは、突然の予想外の敵に襲われて、消沈した状態だった。
「それ程落ち込む事はない。むしろ魔剣士と遭遇して助かっただけでも喜ぶべきだ。ヤツと遭遇して全滅された連中だっているのだ。しかも…君達は、たった数人であの湿地帯の魔物達や主を倒したんだろう。もっと自信を持つべきだ」
「湿地帯の魔物はほとんど彼女が倒したんだ、それが今あれじゃあ…」
ティオロは残念そうに、眠っているリーミアを見ながら言う。
慰めの言葉が見付からないロムテスは1人席を立つ。
「どちらへ?」
フォルサが剣士に向かって声を掛ける。
「取り敢えず、私は城に戻って、今回の事を国に報告する。魔剣士は我々騎士団が何とかして捕らえる。奪われた魔法剣を取り返すつもりだが…可能性は低いと思ってくれ」
そう言って剣士はコテージから出て行く。残った者達は気落ちした様子で広間に座っていた。
その傍ら、ティオロがコテージを出てロムテスを追い掛けた。
「魔法剣は必ず取り戻せますか?」
「分からない、ただ…ヤツは、何故か強力な武器を欲しがって、地方を歩き周っている。どうやら…裏でヤツを操っている者がいるらしい。君達も気を付けたまえ。今回は運良く助かったが、ヤツは必ずもう一度彼女の目の前に現れる筈だ」
「それは何故ですか?」
「魔法剣は契約した者でしか扱え無い。契約していない者が魔法剣を鞘から抜け出せないのは君は知っているかね?」
「ええ…勿論知っています」
ティオロは、初めてリーミアと出会った時の事を思い出した。彼がリーミアから魔法剣を奪って、剣から鞘を抜こうとしても、剣は抜け出せなかった。
「契約解除するには、所有者が魔法剣を封印するか、若しくは死ぬしかないのだ」
それを聞いてティオロは背筋がゾクッとした。
「え…それって、つまり…」
彼は震える声で言う。
「ヤツは自分の根城へと戻った筈、そして封印解除が出来ないと判断して、必ず再び彼女の前に現れる。その時ヤツは確実にリーミアちゃんの命を奪いに掛かるだろう。現在の聖魔剣の所有者の命を奪って、自分が新たな聖魔剣の所有者になろうと企む筈だ」
それを聞いてティオロは震えが止まらなかった。せっかく現世に転生した彼女が王位継承すら出来ずに、魔剣士によって殺されてしまう可能性があるかも知れないと、気付き恐ろしくなった。
「ギルドに戻ったら、一度彼女を神殿に連れて行くと良い、殺戮者に狙われて居る事を伝えれば、神殿は護衛役を派遣してくれるはずだから」
そう言うと、彼はピーと口笛を吹く。口笛の音に呼応するかの様に遠くから怪鳥が羽ばたいて来た。彼は怪鳥が低空飛行した瞬間に飛び乗った。
「またな、気を付けて帰れよ」
ロムテスはティオロに手を振りながら、怪鳥にと共に飛び去ってしまった。
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