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16.俺とドラゴンと西の森
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それから間も無くして、俺はジンさん達三人と一緒に西の森へ向かう。
この森は村から歩いてそれほど遠くもない場所にあるので、夕暮れまでには村に戻れるだろうとジンさんが言っていた。
ジンさんは剣、オッカさんは弓、バーモンさんは槍をそれぞれで携えている。そうして三人は、例のドラゴンが待ち受ける森を突き進んでいく。
そして、俺はというと……。
「なあレオン、本当に武器も持たずにドラゴンを倒しに行くつもりなのか?」
「いくら何でも、素手でドラゴンは倒せないと思うんだけど……」
「何なら武器を貸してやるって言ってんのに、丸腰でドラゴンに挑むなんて真似は、正気じゃねえぞ?」
ジンさん、オッカさん、バーモンさんから次々に心配されてしまっている有様だった。
正直に言って、武器はあっても無くても構わないのだ。
「皆さんの大事な武器を借りるだなんて、そんなご迷惑をかけるわけにはいきませんよ」
「迷惑だなんて思っちゃいねえさ。それよりオレ達は、アンタが無事に生きて戻れるかどうかを心配してんだよ」
そうは言っても、借りられないものは借りられない。
彼らの武器を借りたとして、壊してしまった時の対処が怖いのだ。
馬車の中でも何度も観察していたが、彼らの武器はどれも使い込まれた様子が見て取れた。彼らにとって、それだけ使いやすくて慣れた武器ということなのだろう。
もしもそんな武器を何かの拍子に壊してしまって、ドラゴンのブレスで消し炭にでもされようものなら……修理なんて到底出来ない状態になってしまう。
村長さんの家でも言ったが、これだけ色々とお世話になっている彼らの仕事道具を借りるというのは心苦しい。
それをジンさん達に素直に打ち明けると、『まあ、アンタがそこまで言うなら……』と渋々納得してくれたようで助かった。
そして、俺には魔法がある。
偶然魔法の素養があったという幸運もあるけれど、俺の主だった攻撃手段はこれなのだ。
何せ魔法といえば、全裸であっても戦える攻守揃った万能の力である。
丸腰でも魔物と渡り合えるだけの攻撃力と、防御結界魔法によるガード。仮に魔法の使えない戦士が風呂場で襲われたら、無様に全裸で敵から逃げ惑うぐらいしか出来ないだろう。
そしてこの『魔法』という力は、従者をやっていた頃の俺にとっても必要不可欠な『武器』でもあった。
主人に付き従う従者という仕事の一つには、例え主からの命令が無くとも、己の身を呈してでも危険から守り抜く力が必要だ。
貴族というのは、誰もが皆穏やかに暮らしているわけでもない。
暗殺、誘拐、強盗、脅迫紛いの襲撃や、移動中における魔物からの攻撃。そんなあらゆる危険と隣り合わせで生きるのは、大人も子供も変わらない。
つまりは、この国の有力貴族の一つとして知られるエルファリア侯爵家の令嬢ラスティーナも、物心つく前からこれらの危険に晒されながら生活していることになる。
なので当然、常に彼女と行動を共にしていた俺には、いざという時はラスティーナの盾となって死ぬことを求められていたのである。
だがまあ当然、いくら大切な幼馴染の為であろうとも、そう簡単に死にたくはない。
ならば、何度でも彼女を守れて、俺が生き続けていられる方法とは何か?
……それこそが、突如としてラスティーナから命じられた『各種武器の取り扱い』と『魔法』を極めることだったのだ。
あいつ自身がそれを意識して命令していたのかは、今となっては知る由も無い。けれどもその経験は、俺をワンランク上の従者に育て上げるには必要不可欠なものだったと自覚している。
ただラスティーナの盾になって死ぬだけでは、その一度きりで役目を終えてしまう。しかし、相手に殺されずに撃退出来るだけの能力を持っていれば──という話なのだ。
何だかんだで彼女の無茶な要求に全て応えてしまった結果、あらゆる分野で完璧……とまではいかないが、素人よりはマシな腕前を発揮する従者にはなれていはずだ。
なのでジンさん達には分からなくて当然なのだが、俺の魔法の腕もそれなりにある。
その証拠を、これから彼らに見せてあげようではないか!
*
「居たぞ。あれが例のドラゴンだな……?」
森の奥へと進んでいくと、少し開けた場所があった。
その近くの樹木や草むらに身を隠しながら、身体を丸めて休んでいる赤い鱗のドラゴンを発見する。
ドラゴンはその鱗の色に応じて、それぞれ異なった属性のブレスを操るとされている。
例えば赤なら炎、青なら水、緑なら風といった具合だ。茶色のドラゴンは無属性であることがほとんどで、強さ自体もリザードマンに毛が生えて翼も生えたぐらいの認識で良い。……まあ実際は、身体中が鱗に覆われているので体毛は無いんだがな。
なので目の前に居るあの赤いドラゴンは、村人からの情報通り、火のブレスを使う種類と見て間違い無いだろう。
……よし、行くか。
覚悟を決めた俺は、ジンさん達にアイコンタクトを取る。
彼らにはここで隠れていてもらって、万が一の事態に備えて待機してもらうのだ。
再び前方に目を向けて、改めてドラゴンをよく観察していく。
疲れているのかぐっすりと眠っているらしいレッドドラゴンは、丸まっている尻尾まで含めて、体長五メートルほどだろうか。
「ん……?」
観察をしながら少しずつ距離を詰めていると、俺はそのドラゴンにある異変を発見した。
鱗が赤いので分かり難いのだが、よく見ると身体のあちこちに傷を負っているようなのだ。
一部の鱗が剥がれ……というより、何かの攻撃を受けて割れ落ちたというべきだろうか? 大きな鱗にひび割れた箇所がいくつもあり、そこからは流血していた跡が残っている。
もしかするとこのドラゴンは、『自身よりも強い何者か』に襲われ、その何かから身を隠す為にこの西の森にやって来たのではないだろうか?
……だとすれば、村人達から聞いた話とも辻褄が合う。
あのドラゴンは、村人が近付いたら襲って来た──と言っていた。
それは自分が怪我を負っており、ただ静かに怪我を癒したかっただけ。なのにそれを邪魔しようとする人間がやって来たから、仕方なくブレスや尻尾で追い払おうとした……。
そう考えるのが自然だと思えたのだ。
「……なら、俺が成すべきことは一つだな」
そう小さく呟いた俺は、ドラゴンへの警戒心を解いた。
本当に相手を怖がっているのは、俺達人間ではなくあのドラゴンだ。
それに本来、ドラゴンというのは魔物の一種ではなく、竜族という知性の高い一族だと伝えられている。……少なくとも俺は、師匠にそう教えられた。
「お、おい……!」
「何しでかすつもりだ、レオン……!」
「魔法の準備はしなくていいのかい、レオンくん……!」
無警戒にドラゴンへと近付く俺の背に、ジンさん達の焦った声が浴びせられる。
しかし俺は、それらを一切無視してドラゴンの前に立った。
そして、怖がらせないようにそっと片膝をついて声をかける。
「……心優しいレッドドラゴン。どうか私を怖がらずに、話を聞いて頂けますか?」
俺の言葉を受けて、ドラゴンの身体がピクリと跳ねた。
黄色い瞳をこちらに向けるドラゴンは、それでも俺を酷く警戒して牙を見せ付け、威嚇してくる。
だが、ここで恐れていては何も始まらない。
俺は持参していたウエストポーチにそっと手を入れ、ドラゴンに見えるようにある物を取り出した。
それはルルゥカ村に来るまでの休憩時間に採取しておいた、切り傷によく効くという薬草の束だった。
この森は村から歩いてそれほど遠くもない場所にあるので、夕暮れまでには村に戻れるだろうとジンさんが言っていた。
ジンさんは剣、オッカさんは弓、バーモンさんは槍をそれぞれで携えている。そうして三人は、例のドラゴンが待ち受ける森を突き進んでいく。
そして、俺はというと……。
「なあレオン、本当に武器も持たずにドラゴンを倒しに行くつもりなのか?」
「いくら何でも、素手でドラゴンは倒せないと思うんだけど……」
「何なら武器を貸してやるって言ってんのに、丸腰でドラゴンに挑むなんて真似は、正気じゃねえぞ?」
ジンさん、オッカさん、バーモンさんから次々に心配されてしまっている有様だった。
正直に言って、武器はあっても無くても構わないのだ。
「皆さんの大事な武器を借りるだなんて、そんなご迷惑をかけるわけにはいきませんよ」
「迷惑だなんて思っちゃいねえさ。それよりオレ達は、アンタが無事に生きて戻れるかどうかを心配してんだよ」
そうは言っても、借りられないものは借りられない。
彼らの武器を借りたとして、壊してしまった時の対処が怖いのだ。
馬車の中でも何度も観察していたが、彼らの武器はどれも使い込まれた様子が見て取れた。彼らにとって、それだけ使いやすくて慣れた武器ということなのだろう。
もしもそんな武器を何かの拍子に壊してしまって、ドラゴンのブレスで消し炭にでもされようものなら……修理なんて到底出来ない状態になってしまう。
村長さんの家でも言ったが、これだけ色々とお世話になっている彼らの仕事道具を借りるというのは心苦しい。
それをジンさん達に素直に打ち明けると、『まあ、アンタがそこまで言うなら……』と渋々納得してくれたようで助かった。
そして、俺には魔法がある。
偶然魔法の素養があったという幸運もあるけれど、俺の主だった攻撃手段はこれなのだ。
何せ魔法といえば、全裸であっても戦える攻守揃った万能の力である。
丸腰でも魔物と渡り合えるだけの攻撃力と、防御結界魔法によるガード。仮に魔法の使えない戦士が風呂場で襲われたら、無様に全裸で敵から逃げ惑うぐらいしか出来ないだろう。
そしてこの『魔法』という力は、従者をやっていた頃の俺にとっても必要不可欠な『武器』でもあった。
主人に付き従う従者という仕事の一つには、例え主からの命令が無くとも、己の身を呈してでも危険から守り抜く力が必要だ。
貴族というのは、誰もが皆穏やかに暮らしているわけでもない。
暗殺、誘拐、強盗、脅迫紛いの襲撃や、移動中における魔物からの攻撃。そんなあらゆる危険と隣り合わせで生きるのは、大人も子供も変わらない。
つまりは、この国の有力貴族の一つとして知られるエルファリア侯爵家の令嬢ラスティーナも、物心つく前からこれらの危険に晒されながら生活していることになる。
なので当然、常に彼女と行動を共にしていた俺には、いざという時はラスティーナの盾となって死ぬことを求められていたのである。
だがまあ当然、いくら大切な幼馴染の為であろうとも、そう簡単に死にたくはない。
ならば、何度でも彼女を守れて、俺が生き続けていられる方法とは何か?
……それこそが、突如としてラスティーナから命じられた『各種武器の取り扱い』と『魔法』を極めることだったのだ。
あいつ自身がそれを意識して命令していたのかは、今となっては知る由も無い。けれどもその経験は、俺をワンランク上の従者に育て上げるには必要不可欠なものだったと自覚している。
ただラスティーナの盾になって死ぬだけでは、その一度きりで役目を終えてしまう。しかし、相手に殺されずに撃退出来るだけの能力を持っていれば──という話なのだ。
何だかんだで彼女の無茶な要求に全て応えてしまった結果、あらゆる分野で完璧……とまではいかないが、素人よりはマシな腕前を発揮する従者にはなれていはずだ。
なのでジンさん達には分からなくて当然なのだが、俺の魔法の腕もそれなりにある。
その証拠を、これから彼らに見せてあげようではないか!
*
「居たぞ。あれが例のドラゴンだな……?」
森の奥へと進んでいくと、少し開けた場所があった。
その近くの樹木や草むらに身を隠しながら、身体を丸めて休んでいる赤い鱗のドラゴンを発見する。
ドラゴンはその鱗の色に応じて、それぞれ異なった属性のブレスを操るとされている。
例えば赤なら炎、青なら水、緑なら風といった具合だ。茶色のドラゴンは無属性であることがほとんどで、強さ自体もリザードマンに毛が生えて翼も生えたぐらいの認識で良い。……まあ実際は、身体中が鱗に覆われているので体毛は無いんだがな。
なので目の前に居るあの赤いドラゴンは、村人からの情報通り、火のブレスを使う種類と見て間違い無いだろう。
……よし、行くか。
覚悟を決めた俺は、ジンさん達にアイコンタクトを取る。
彼らにはここで隠れていてもらって、万が一の事態に備えて待機してもらうのだ。
再び前方に目を向けて、改めてドラゴンをよく観察していく。
疲れているのかぐっすりと眠っているらしいレッドドラゴンは、丸まっている尻尾まで含めて、体長五メートルほどだろうか。
「ん……?」
観察をしながら少しずつ距離を詰めていると、俺はそのドラゴンにある異変を発見した。
鱗が赤いので分かり難いのだが、よく見ると身体のあちこちに傷を負っているようなのだ。
一部の鱗が剥がれ……というより、何かの攻撃を受けて割れ落ちたというべきだろうか? 大きな鱗にひび割れた箇所がいくつもあり、そこからは流血していた跡が残っている。
もしかするとこのドラゴンは、『自身よりも強い何者か』に襲われ、その何かから身を隠す為にこの西の森にやって来たのではないだろうか?
……だとすれば、村人達から聞いた話とも辻褄が合う。
あのドラゴンは、村人が近付いたら襲って来た──と言っていた。
それは自分が怪我を負っており、ただ静かに怪我を癒したかっただけ。なのにそれを邪魔しようとする人間がやって来たから、仕方なくブレスや尻尾で追い払おうとした……。
そう考えるのが自然だと思えたのだ。
「……なら、俺が成すべきことは一つだな」
そう小さく呟いた俺は、ドラゴンへの警戒心を解いた。
本当に相手を怖がっているのは、俺達人間ではなくあのドラゴンだ。
それに本来、ドラゴンというのは魔物の一種ではなく、竜族という知性の高い一族だと伝えられている。……少なくとも俺は、師匠にそう教えられた。
「お、おい……!」
「何しでかすつもりだ、レオン……!」
「魔法の準備はしなくていいのかい、レオンくん……!」
無警戒にドラゴンへと近付く俺の背に、ジンさん達の焦った声が浴びせられる。
しかし俺は、それらを一切無視してドラゴンの前に立った。
そして、怖がらせないようにそっと片膝をついて声をかける。
「……心優しいレッドドラゴン。どうか私を怖がらずに、話を聞いて頂けますか?」
俺の言葉を受けて、ドラゴンの身体がピクリと跳ねた。
黄色い瞳をこちらに向けるドラゴンは、それでも俺を酷く警戒して牙を見せ付け、威嚇してくる。
だが、ここで恐れていては何も始まらない。
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