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十八
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「…ん」
沙雪に割り当てられた部屋の寝台で共に眠りについた翌朝。
一足先に目覚めた沙雪は、隣に視線を移し微笑んだ。
昨晩、共に歯を磨き、共に寝台に入り、お休みと間近で言い合ってから目を閉じる。そして眠りにつくまでずっと幸せな心地に包まれていたが、目を開いてからも、その幸せが続いていることに心が温まる。
すぐ隣に、沙雪に片腕を差し出し、眠る勘太郎がそこにいたから。
大学では花形スポーツのボート部に所属している勘太郎。
少しばかり焼けた肌。伸ばされた腕には程よく筋肉がつき、すらりと長い。
人を魅了する整った顔立ちは、瞼を閉じて瞳を隠していても尚美しかった。
そんな勘太郎の頬に指を伸ばせば、勘太郎はぱちりと目を覚ました。
「…あ、起こしてしまいましたか?」
「ううん、大丈夫。沙雪」
沙雪に伸ばした腕を少し曲げ、沙雪を自らの腕に閉じ込める。すべすべとした沙雪の素肌に触れれば、沙雪は腕だというのに擽ったそうに身をよじった。
寝起きの少しかすれた声も、いつもと違う振動で耳に伝わり擽ったく感じる。
「おはよう」
「おはようございます、勘太郎さん」
微笑み勘太郎に抱き着けば、そっと額に薄い唇が降ってくる。
「んー…もっとゆっくりしたいけど、着替えがないし彩子を連れてこなきゃ」
頭を撫でながら呟く勘太郎の言葉に、沙雪の表情がわずかに曇る。
今日は以前から準備していた園遊会の日。
勘太郎も妹の彩子とともに招待したのだから後からまた会えるために寂しいという気持ちはあるにしても少ない。
だが、勘太郎がまた西園寺家に訪れるまでに怜と会うのが怖かった。
今日の沙雪は準備に携わっていた上に、公子の衣装も選んだ。洋装に慣れていない公子の為に沙雪が支度を手伝うことになっている。そうなれば何かと怜は沙雪に近づいてくるに違いない。
優しい、兄の顔をしてーーー。
そんな沙雪の不安を感じ取ったのか、勘太郎は何かを考え“ふむ”と呟いた。
「沙雪、今日は伯爵はご在宅かい?」
「?ええ、今日は父も仕事はお休みだそうです。かといって園遊会に顔を出すわけではないのですが…」
首を傾げながらも微笑み頷く沙雪に笑みを返す勘太郎。その笑みを見て、沙雪は何かを感づいた。
この勘太郎の笑みは何か悪戯めいたことを考えているときの笑みだ、と。
「か、勘太郎…さん…?」
「…やっぱり沙雪は鋭いなぁ…。もう見抜かれてしまった」
またも悪戯めいた笑みを浮かべ、勘太郎は沙雪の頭を撫でながらニコリと微笑み口を開いた。
「伯爵に、結婚のお許しをいただきに行こう」
「…へ?え?え?!」
唐突な勘太郎の言葉に、沙雪は目が点。だが、すぐに只でさえ大きな目をさらに大きく開いた。
そんな沙雪を見ながらも起き上がり、勘太郎は微笑み身なりを整え始める。善は急げということだろう。
まだ頭が追い付かないが、沙雪も着物を着始めた。
「うー…ん、正式な挨拶は後日改めてするから、今日はこの格好で良いかな…。これでも失礼には当たらないよな…」
鏡を見ながらぶつぶつと呟き、寝癖を直す勘太郎に沙雪は少し慌てて口を開いた。
「勘太郎さん…本気ですか?父に…」
「本気だよ。何ならこのお披露目園遊会を僕たちの結婚式にしたいくらいさ」
「まぁ…」
勘太郎の言葉にくすくす笑いながら、沙雪はネクタイを勘太郎の手から滑り取った。
「沙雪?」
「父は、タイを綺麗に結べない男性は嫌いなんですって」
微笑みながら勘太郎のシャツにネクタイを結んでいく。
少しでも結びやすいように身を屈めれば、自らを含め様々な人々を魅了してやまない不思議な魅力を持った愛しい沙雪を目に留めた。
「タイ、結べるの?」
「お父様に教えていただいたんです。でも、誰かに結ぶのは初めて…だか、ら…」
父親っ子の沙雪は父がいれば傍に居ることが多かった。その間に沢山のことを教わり、言葉を交わしてきた。その中でネクタイの結び方も教わったようである。苦笑しつつもその手際はとても良い。
それから少しして結び終えれば、沙雪は勘太郎の肩に手を置き、背伸びして口付けた。
「沙雪…」
「…私も、勘太郎さんが好きだという気持ちを伝えたくて…」
頬を染め呟く沙雪に目を細め、勘太郎は思わず腕に引き込み抱きしめた。
「可愛い」
勘太郎の心からの呟きであろう声色に照れ臭そうに胸に顔をうずめる沙雪。寄り添ってくるその仕草すらも愛らしい。
「沙雪は着替えに行かないとね。離したくないけど」
「父様とのお話には私も同席します。ですから、一緒に」
「心強い。…では、一緒に行こうか」
勘太郎の言葉に頷き、二人は手を繋ぎ歩き出す。二人連れたって離れを出ようとすれば、ちょうど高山が離れの扉を開いた。
「おはようございます、一ノ宮様、沙雪様」
包みを持ちながら微笑み一礼する高山に挨拶を返しながらも沙雪は首を傾げる。高山の持つ包みの柄に見覚えがあったのだ。
そんな沙雪の視線に気づいた高山はニコリと微笑み、そしてその包みを差し出した。
「沙雪様のお着替えをお持ちしました。そして一ノ宮様、先ほど妹君の彩子様からご連絡を頂きました。一ノ宮様の着替えを持って、今からこちらへ来られるとのことです」
高山の言葉に、勘太郎は一度驚いたように目を見開いた後小さく笑いつつ頷いた。
「我が妹ながら気が利くね。では大人しく待たせていただこうかな。沙雪は先に着替えておいで」
「はい、勘太郎さん」
「今日は着物?ドレス?」
「今日は忙しくなると思いましたし、皆さん洋装かと思ったのでドレスにしました」
微笑み頷く沙雪に、胸が温かくなるのを感じながら、勘太郎は楽しみ、と微笑む。
「一ノ宮様、ご朝食の準備をいたしますが、沙雪様とご一緒されますか?」
「是非、お願いします」
高山の問いに頷き、時間に余裕ができたから、と先に着替えを促す勘太郎に頷き、沙雪は着替えを手伝うと微笑む高山とともに再度部屋へと戻るのであった。
沙雪に割り当てられた部屋の寝台で共に眠りについた翌朝。
一足先に目覚めた沙雪は、隣に視線を移し微笑んだ。
昨晩、共に歯を磨き、共に寝台に入り、お休みと間近で言い合ってから目を閉じる。そして眠りにつくまでずっと幸せな心地に包まれていたが、目を開いてからも、その幸せが続いていることに心が温まる。
すぐ隣に、沙雪に片腕を差し出し、眠る勘太郎がそこにいたから。
大学では花形スポーツのボート部に所属している勘太郎。
少しばかり焼けた肌。伸ばされた腕には程よく筋肉がつき、すらりと長い。
人を魅了する整った顔立ちは、瞼を閉じて瞳を隠していても尚美しかった。
そんな勘太郎の頬に指を伸ばせば、勘太郎はぱちりと目を覚ました。
「…あ、起こしてしまいましたか?」
「ううん、大丈夫。沙雪」
沙雪に伸ばした腕を少し曲げ、沙雪を自らの腕に閉じ込める。すべすべとした沙雪の素肌に触れれば、沙雪は腕だというのに擽ったそうに身をよじった。
寝起きの少しかすれた声も、いつもと違う振動で耳に伝わり擽ったく感じる。
「おはよう」
「おはようございます、勘太郎さん」
微笑み勘太郎に抱き着けば、そっと額に薄い唇が降ってくる。
「んー…もっとゆっくりしたいけど、着替えがないし彩子を連れてこなきゃ」
頭を撫でながら呟く勘太郎の言葉に、沙雪の表情がわずかに曇る。
今日は以前から準備していた園遊会の日。
勘太郎も妹の彩子とともに招待したのだから後からまた会えるために寂しいという気持ちはあるにしても少ない。
だが、勘太郎がまた西園寺家に訪れるまでに怜と会うのが怖かった。
今日の沙雪は準備に携わっていた上に、公子の衣装も選んだ。洋装に慣れていない公子の為に沙雪が支度を手伝うことになっている。そうなれば何かと怜は沙雪に近づいてくるに違いない。
優しい、兄の顔をしてーーー。
そんな沙雪の不安を感じ取ったのか、勘太郎は何かを考え“ふむ”と呟いた。
「沙雪、今日は伯爵はご在宅かい?」
「?ええ、今日は父も仕事はお休みだそうです。かといって園遊会に顔を出すわけではないのですが…」
首を傾げながらも微笑み頷く沙雪に笑みを返す勘太郎。その笑みを見て、沙雪は何かを感づいた。
この勘太郎の笑みは何か悪戯めいたことを考えているときの笑みだ、と。
「か、勘太郎…さん…?」
「…やっぱり沙雪は鋭いなぁ…。もう見抜かれてしまった」
またも悪戯めいた笑みを浮かべ、勘太郎は沙雪の頭を撫でながらニコリと微笑み口を開いた。
「伯爵に、結婚のお許しをいただきに行こう」
「…へ?え?え?!」
唐突な勘太郎の言葉に、沙雪は目が点。だが、すぐに只でさえ大きな目をさらに大きく開いた。
そんな沙雪を見ながらも起き上がり、勘太郎は微笑み身なりを整え始める。善は急げということだろう。
まだ頭が追い付かないが、沙雪も着物を着始めた。
「うー…ん、正式な挨拶は後日改めてするから、今日はこの格好で良いかな…。これでも失礼には当たらないよな…」
鏡を見ながらぶつぶつと呟き、寝癖を直す勘太郎に沙雪は少し慌てて口を開いた。
「勘太郎さん…本気ですか?父に…」
「本気だよ。何ならこのお披露目園遊会を僕たちの結婚式にしたいくらいさ」
「まぁ…」
勘太郎の言葉にくすくす笑いながら、沙雪はネクタイを勘太郎の手から滑り取った。
「沙雪?」
「父は、タイを綺麗に結べない男性は嫌いなんですって」
微笑みながら勘太郎のシャツにネクタイを結んでいく。
少しでも結びやすいように身を屈めれば、自らを含め様々な人々を魅了してやまない不思議な魅力を持った愛しい沙雪を目に留めた。
「タイ、結べるの?」
「お父様に教えていただいたんです。でも、誰かに結ぶのは初めて…だか、ら…」
父親っ子の沙雪は父がいれば傍に居ることが多かった。その間に沢山のことを教わり、言葉を交わしてきた。その中でネクタイの結び方も教わったようである。苦笑しつつもその手際はとても良い。
それから少しして結び終えれば、沙雪は勘太郎の肩に手を置き、背伸びして口付けた。
「沙雪…」
「…私も、勘太郎さんが好きだという気持ちを伝えたくて…」
頬を染め呟く沙雪に目を細め、勘太郎は思わず腕に引き込み抱きしめた。
「可愛い」
勘太郎の心からの呟きであろう声色に照れ臭そうに胸に顔をうずめる沙雪。寄り添ってくるその仕草すらも愛らしい。
「沙雪は着替えに行かないとね。離したくないけど」
「父様とのお話には私も同席します。ですから、一緒に」
「心強い。…では、一緒に行こうか」
勘太郎の言葉に頷き、二人は手を繋ぎ歩き出す。二人連れたって離れを出ようとすれば、ちょうど高山が離れの扉を開いた。
「おはようございます、一ノ宮様、沙雪様」
包みを持ちながら微笑み一礼する高山に挨拶を返しながらも沙雪は首を傾げる。高山の持つ包みの柄に見覚えがあったのだ。
そんな沙雪の視線に気づいた高山はニコリと微笑み、そしてその包みを差し出した。
「沙雪様のお着替えをお持ちしました。そして一ノ宮様、先ほど妹君の彩子様からご連絡を頂きました。一ノ宮様の着替えを持って、今からこちらへ来られるとのことです」
高山の言葉に、勘太郎は一度驚いたように目を見開いた後小さく笑いつつ頷いた。
「我が妹ながら気が利くね。では大人しく待たせていただこうかな。沙雪は先に着替えておいで」
「はい、勘太郎さん」
「今日は着物?ドレス?」
「今日は忙しくなると思いましたし、皆さん洋装かと思ったのでドレスにしました」
微笑み頷く沙雪に、胸が温かくなるのを感じながら、勘太郎は楽しみ、と微笑む。
「一ノ宮様、ご朝食の準備をいたしますが、沙雪様とご一緒されますか?」
「是非、お願いします」
高山の問いに頷き、時間に余裕ができたから、と先に着替えを促す勘太郎に頷き、沙雪は着替えを手伝うと微笑む高山とともに再度部屋へと戻るのであった。
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