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【2日目】
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しおりを挟む目を開けると、カプセルが開いて背もたれ部分に全て収納され、視界がクリアになった。
どうやら夜の間は、カプセルで音や光を遮断するだけでなく、部屋全体の照明も落とされるようだった。
「まぶし……」
誰かが呟き、同時に機械の声が言った。
『改めまして、皆様、バニシングナイトへようこそ。私はこのゲームを進行するゲームマスターです。私の指示に従ってゲームを進行してください』
俺は円卓の周りに等間隔で座っている、俺以外の十一人を見回した。
この中に人狼三人、狂人一人が紛れこんでいる。
人狼を見つけ出して全て処刑すること――それが勝利条件だ。
膝の上で右手を握りしめる。
『このゲームでは昼のターンと夜のターンが交互にやってきます。昨日は、一日目の夜のターンでした。今回はその翌日、二日目の昼のターンとなります。
それでは皆様、まずは一名ずつ自己紹介をお願いします。自己紹介が終わった後、制限時間までの間、誰を処刑するのかを話し合ってください。なお、自己紹介の時間は制限時間に含まれません。必ず自己紹介を終えてから、話し合いを行ってください』
「分かった分かった。ほんなら、もう始めるで」
出し抜けに関西弁が聞こえてきたので目をやると、俺の席から見て左に四つ離れた席に座っていた男が、パンパンと景気よく両手を打ち鳴らした。
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