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調教は初めが肝心
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次の日の夕方、西の森がある街カロルに辿り着いた。
西端の街と言われるカロルだが冒険者らしき人々がちらほら見える。
中々賑わいのある街らしい。
「えーっと今日はまず冒険者登録をして明日の早朝から森へ入る予定なんですが。」
「ギルドで登録するんだっけ?
それどこにあるんだ?」
キャロルとレオンが首を傾げているとリアムが爽やかな笑顔で通りすがりの町娘に声をかけた。
ほんのり娘の頬が染まっているように見えるのは見間違いではないだろう。
「右手の角を曲がった所らしいぞ。」
「…リアム、突然ナンパするのやめろよな。」
「ナンパなわけないだろうが。
道を聞いただけだ、道を。」
「へー。
ふーん?」
ではなぜ道を聞かれただけであんなに顔が赤くなっているのだ。
レオンが全く信じていない顔をして揶揄うがリアムは無視して道案内を始めてしまった。
辿り着いた冒険者ギルドの建物の木造りの扉を押し開けると葉巻と土埃の匂いが鼻に付いた。
掲示板と書かれた壁に貼り付けられた紙を吟味している人々。
部屋の至る所に置かれたテーブルで料理や酒に舌づつみを打つ人々。
はたまた部屋を歩き周り「パーティーを組みませんか?」と勧誘して回っている人々。
「すっげえ…これ全員冒険者なのか?」
「冒険者ギルドって位だしそうなんだろうね?」
「レオン、王都のギルドなんてこの10倍位あるぞ。
ここは普通だ。」
「まじでか!」
目をキラキラさせているレオンにルシウスとリアムは苦笑している。
「…あっ、あの奥が受付カウンターみたいですね。
行きましょう。」
「あっ本当だ!
早く行こうぜ!」
何故か着いて来たはずのレオンがキャロルを押し退けてわくわく顔でカウンターの列に並ぶ。
次期宰相が何をやっているのだろう。
「すいません!
冒険者登録したいんですけど!」
「いっいらっしゃいませ。」
レオンの声にびっくりしたのか受付のお姉さんも少々顔を引き攣らせている。
「えっと、俺とあわせて3人登録したいんですが。」
「はい、かしこまりました。
それではこちらの紙に必要事項をご記入下さいませ。」
「はい!」
レオンがホクホクしながら受け取った紙を近くに空いていたテーブルに広げ記入していく。
「名前は適当で大丈夫ですよ。
貴族の方は基本皆さん偽名で登録されてますので殿下方も偽名で書いておいた方がよろしいかと。」
西端の街と言われるカロルだが冒険者らしき人々がちらほら見える。
中々賑わいのある街らしい。
「えーっと今日はまず冒険者登録をして明日の早朝から森へ入る予定なんですが。」
「ギルドで登録するんだっけ?
それどこにあるんだ?」
キャロルとレオンが首を傾げているとリアムが爽やかな笑顔で通りすがりの町娘に声をかけた。
ほんのり娘の頬が染まっているように見えるのは見間違いではないだろう。
「右手の角を曲がった所らしいぞ。」
「…リアム、突然ナンパするのやめろよな。」
「ナンパなわけないだろうが。
道を聞いただけだ、道を。」
「へー。
ふーん?」
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辿り着いた冒険者ギルドの建物の木造りの扉を押し開けると葉巻と土埃の匂いが鼻に付いた。
掲示板と書かれた壁に貼り付けられた紙を吟味している人々。
部屋の至る所に置かれたテーブルで料理や酒に舌づつみを打つ人々。
はたまた部屋を歩き周り「パーティーを組みませんか?」と勧誘して回っている人々。
「すっげえ…これ全員冒険者なのか?」
「冒険者ギルドって位だしそうなんだろうね?」
「レオン、王都のギルドなんてこの10倍位あるぞ。
ここは普通だ。」
「まじでか!」
目をキラキラさせているレオンにルシウスとリアムは苦笑している。
「…あっ、あの奥が受付カウンターみたいですね。
行きましょう。」
「あっ本当だ!
早く行こうぜ!」
何故か着いて来たはずのレオンがキャロルを押し退けてわくわく顔でカウンターの列に並ぶ。
次期宰相が何をやっているのだろう。
「すいません!
冒険者登録したいんですけど!」
「いっいらっしゃいませ。」
レオンの声にびっくりしたのか受付のお姉さんも少々顔を引き攣らせている。
「えっと、俺とあわせて3人登録したいんですが。」
「はい、かしこまりました。
それではこちらの紙に必要事項をご記入下さいませ。」
「はい!」
レオンがホクホクしながら受け取った紙を近くに空いていたテーブルに広げ記入していく。
「名前は適当で大丈夫ですよ。
貴族の方は基本皆さん偽名で登録されてますので殿下方も偽名で書いておいた方がよろしいかと。」
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