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1章 私が彼に出会うまで。

わぁ……

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祖母の家に住むにあたって、東京の大学は辞めることにした。

理由は何故なぜか、それはここは東京から遠く離れた場所で大学に行くには並大抵なみたいていな生活習慣は送れないだろうからだ。始めは良くても、そのうちガタは来るだろう。

「懐かしいなあ。と言ってもそんなに離れた期間は空いてないんだけれど……はぁ。これから……」

祖母ののこしてくれた古い古民家。昔はよく走り回ったものだし、縁側えんがわでは近くの雑木林を眺めながらよく茶を飲んだものだ。

大きくなった私には小さく、祖母がらず広くなってしまった家。

寂しさを埋めるべくぽつりと、ボヤいた私だったけれど、穴はぽっかりと空いたままで。

これからどうしようという言葉は、途中で途切れたにもかかわらず胸の内にすっと沈みこんだ。

元々うちの家は親戚しんせき等からは縁切りを申し出ていたので、親しい者はいないに等しく、わたしも訳あってか人に好かれるタチでは無い。

それを説明するには皆様方の少しの時間をお借りしたい。

大人になった私からしてみたら昔の話で、あれはまだ1けたの代の話だ。




……。

私は生まれつき人とはかけ離れた身体特徴があって、一番目立つものはだった。

というのも、獣特有にしか顕現けんげんしないそれが生え揃っていたからだ。

知りもしない近所は皆口を揃えて化け物、悪魔、と3種3様でそれはもう良いように言ってくれていた。

祖母に泣きついていたのを覚えているが、ただ1度だけ、この牙は母譲ははゆずりだという事を教えて貰えたことがあるわけだけれど。(ちなみにそれ以降は両親の話は一切しなくなった。)

まぁ、なんやあって私はそれ以来あまり気にしても仕様がないと開き直ったのを今でも覚えている。


……。

長引いたけれど、それをしながら荷解きをしていた為、今しがたある程度の整理は出来たという事で許して欲しい。

日はすでしずんでいて、お月様が顔を出している。
あちらの家を出たのが準備もあるだろうと早朝にもならない頃、着いたのは昼を少しすぎたくらい。

えっとつまり……。

わぁ……思った以上に片付けしてた……。



ふと、弱々しい鳴き声が窓から入り込んできた。……なんだろう……?

田舎の夜という事もあって私は軽い水色のパーカーを羽織ってはお  外へ足を向けた。


これが私の世界を180度真反対に傾かせる出会いだというのを私はまだ知らない。



꙳★*゚꙳★*゚꙳★*゚꙳★*゚꙳★*゚

だんだん増えて行きますよぅ(・ω・三・ω・)フンフン。

完結できるよう尽力しますので是非ともお力お貸しいただければと存じ上げます!   久々に捗ったァ(少ない字で何を言う。)
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