14 / 43
1章 全てはここから始まった? 日常編
let'sお出かけ!
しおりを挟む
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
なんてこともあった…
しかし、
「ディトスリ様は、あなた達が双子だとどこで知ったのかしら?」
あの後、王妃様が、ニーナとシェルプが双子であったことに驚いていた。
その通りである、2人は見た目があまり似ていない。姉妹と言われれば納得だが、双子には無理があると思う。
「どこでしょうね」
「まぁ、身元を探られたとき用の双子設定ですから」
「2人の言う通りね。それが功を成したわね」
そう、ニーナとシェルプが似ていないのは当たり前。
2人は本当は双子では無い。
同じ日、近い時間に生まれたのは確かだが、2人は異母姉妹である。
腹違いだと知られたくないため、姉のシェルプの家に、妹のニーナが養子として入り、異母姉妹だとは伏せて双子ということにしてある。
世間体とかそこらへんが理由だが、まあ複雑な事情がある。
「2人には苦労をかけるわね」
「お気になさらず、姉妹ですから」
「私は姉さんと双子であろうと腹違いであろうと、唯一の姉妹ですからね」
だが、当人達は仲良く、特に問題はない気がする。
その後も、お茶会に関して、あのバカ、じゃなくて第2王子殿下の醜聞は大丈夫か、そのしわ寄せがこっちに来ないのかと話していたが、時計を見たことでその会話、又は愚痴大会は終わった。
「あ、そろそろ準備しないと」
「「お手伝いいたします」」
フローシアは支度を始めた。
髪は染めずに栗色のカツラをかぶることで手間を半減。
前回買ったばかりのワンピースに袖を通して、帽子は被らずに髪を軽く結う。
パッチワークの布製のコインケースをポシェットに入れ、
「行ってきまーす」
少し急いで歩き出した。
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
「お待たせしました!」
「いや、今ちょうど来たばかりだから気にしないで」
本日は、忙しい合間を縫っての息抜き。一月に一度、クライ様と図書館や書店を巡り、本を読み語り合う憩いの時間だ。
まぁ前回のワンピースのように、自分の買い物に付き合ってもらったり。
2年半ほど前に助けられてから、毎月会うのが通例となりつつある。
本日も例に漏れず、沢山の本を見て回った。
「そろそろ昼食にしてもいいかい?お腹が空いたんだ」
「私もです、このお店なんてどうでしょう?」
ちょうどお腹が空いてきたので、手近にあったレストランを指す。
いいね、と同意を得られたので入ることに。
「美味しかったですね」
「えぇ、そうですわね」
本当に美味しかった。そう思いながら、デザートをいただく。
ちょうど入荷したばかりだと言う果物をふんだんに使ったミニケーキ。ほどよい甘酸っぱさとクリームの甘さの調和がとれている…
↑食レポか?
「あ」
「?なんですか?」
急にクライが声をあげた。
と思ったら、クライの整った顔が間近にあって驚く。
「え、え、あの??」
と、どんどん顔が近くなり、
なんてこともあった…
しかし、
「ディトスリ様は、あなた達が双子だとどこで知ったのかしら?」
あの後、王妃様が、ニーナとシェルプが双子であったことに驚いていた。
その通りである、2人は見た目があまり似ていない。姉妹と言われれば納得だが、双子には無理があると思う。
「どこでしょうね」
「まぁ、身元を探られたとき用の双子設定ですから」
「2人の言う通りね。それが功を成したわね」
そう、ニーナとシェルプが似ていないのは当たり前。
2人は本当は双子では無い。
同じ日、近い時間に生まれたのは確かだが、2人は異母姉妹である。
腹違いだと知られたくないため、姉のシェルプの家に、妹のニーナが養子として入り、異母姉妹だとは伏せて双子ということにしてある。
世間体とかそこらへんが理由だが、まあ複雑な事情がある。
「2人には苦労をかけるわね」
「お気になさらず、姉妹ですから」
「私は姉さんと双子であろうと腹違いであろうと、唯一の姉妹ですからね」
だが、当人達は仲良く、特に問題はない気がする。
その後も、お茶会に関して、あのバカ、じゃなくて第2王子殿下の醜聞は大丈夫か、そのしわ寄せがこっちに来ないのかと話していたが、時計を見たことでその会話、又は愚痴大会は終わった。
「あ、そろそろ準備しないと」
「「お手伝いいたします」」
フローシアは支度を始めた。
髪は染めずに栗色のカツラをかぶることで手間を半減。
前回買ったばかりのワンピースに袖を通して、帽子は被らずに髪を軽く結う。
パッチワークの布製のコインケースをポシェットに入れ、
「行ってきまーす」
少し急いで歩き出した。
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
「お待たせしました!」
「いや、今ちょうど来たばかりだから気にしないで」
本日は、忙しい合間を縫っての息抜き。一月に一度、クライ様と図書館や書店を巡り、本を読み語り合う憩いの時間だ。
まぁ前回のワンピースのように、自分の買い物に付き合ってもらったり。
2年半ほど前に助けられてから、毎月会うのが通例となりつつある。
本日も例に漏れず、沢山の本を見て回った。
「そろそろ昼食にしてもいいかい?お腹が空いたんだ」
「私もです、このお店なんてどうでしょう?」
ちょうどお腹が空いてきたので、手近にあったレストランを指す。
いいね、と同意を得られたので入ることに。
「美味しかったですね」
「えぇ、そうですわね」
本当に美味しかった。そう思いながら、デザートをいただく。
ちょうど入荷したばかりだと言う果物をふんだんに使ったミニケーキ。ほどよい甘酸っぱさとクリームの甘さの調和がとれている…
↑食レポか?
「あ」
「?なんですか?」
急にクライが声をあげた。
と思ったら、クライの整った顔が間近にあって驚く。
「え、え、あの??」
と、どんどん顔が近くなり、
0
お気に入りに追加
1,811
あなたにおすすめの小説
旦那様は大変忙しいお方なのです
あねもね
恋愛
レオナルド・サルヴェール侯爵と政略結婚することになった私、リゼット・クレージュ。
しかし、その当人が結婚式に現れません。
侍従長が言うことには「旦那様は大変忙しいお方なのです」
呆気にとられたものの、こらえつつ、いざ侯爵家で生活することになっても、お目にかかれない。
相変わらず侍従長のお言葉は「旦那様は大変忙しいお方なのです」のみ。
我慢の限界が――来ました。
そちらがその気ならこちらにも考えがあります。
さあ。腕が鳴りますよ!
※視点がころころ変わります。
※※2021年10月1日、HOTランキング1位となりました。お読みいただいている皆様方、誠にありがとうございます。
家出した伯爵令嬢【完結済】
弓立歩
恋愛
薬学に長けた家に生まれた伯爵令嬢のカノン。病弱だった第2王子との7年の婚約の結果は何と婚約破棄だった!これまでの尽力に対して、実家も含めあまりにもつらい仕打ちにとうとうカノンは家を出る決意をする。
番外編において暴力的なシーン等もありますので一応R15が付いています
6/21完結。今後の更新は予定しておりません。また、本編は60000字と少しで柔らかい表現で出来ております
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。真実を確かめるため、アメリアは3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
女官になるはずだった妃
夜空 筒
恋愛
女官になる。
そう聞いていたはずなのに。
あれよあれよという間に、着飾られた私は自国の皇帝の妃の一人になっていた。
しかし、皇帝のお迎えもなく
「忙しいから、もう後宮に入っていいよ」
そんなノリの言葉を彼の側近から賜って後宮入りした私。
秘書省監のならびに本の虫である父を持つ、そんな私も無類の読書好き。
朝議が始まる早朝に、私は父が働く文徳楼に通っている。
そこで好きな著者の本を借りては、殿舎に籠る毎日。
皇帝のお渡りもないし、既に皇后に一番近い妃もいる。
縁付くには程遠い私が、ある日を境に平穏だった日常を壊される羽目になる。
誰とも褥を共にしない皇帝と、女官になるつもりで入ってきた本の虫妃の話。
更新はまばらですが、完結させたいとは思っています。
多分…
傷物令嬢は騎士に夢をみるのを諦めました
みん
恋愛
伯爵家の長女シルフィーは、5歳の時に魔力暴走を起こし、その時の記憶を失ってしまっていた。そして、そのせいで魔力も殆ど無くなってしまい、その時についてしまった傷痕が体に残ってしまった。その為、領地に済む祖父母と叔母と一緒に療養を兼ねてそのまま領地で過ごす事にしたのだが…。
ゆるっと設定なので、温かい気持ちで読んでもらえると幸いです。
牢で死ぬはずだった公爵令嬢
鈴元 香奈
恋愛
婚約していた王子に裏切られ無実の罪で牢に入れられてしまった公爵令嬢リーゼは、牢番に助け出されて見知らぬ男に託された。
表紙女性イラストはしろ様(SKIMA)、背景はくらうど職人様(イラストAC)、馬上の人物はシルエットACさんよりお借りしています。
小説家になろうさんにも投稿しています。
生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~
こひな
恋愛
市川みのり 31歳。
成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。
彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。
貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。
※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる