25 / 25
最終話 神様の愛と罪
しおりを挟む蓮華に心のうちからこっそりと、陽治郎は呼びかける。
出会ったときの気弱さはほど遠く、余裕に満ちた状態の彼女。上がった口角は、いつもよりも大人びていて美しかった。
「遅いですよ、陽治郎さん」
一言だけ諫められ、体の支配権が陽治郎に移る。年下にたしなめられたと恥じながら、陽治郎は「ありがとう」と礼を口にした。
話がしたい目的の相手を探す。探すとは言っても、相手はおそらく居間にいてくれているはずだ。ドキドキと波打つ鼓動を押さえ、居間を覗くと、定位置に相手はいない。だが、誘うように縁側に続く障子とガラス戸は開かれていた。
月夜に照らされた縁側に顔を覗かせると、猫神様をなでながら月見をしている紫がいた。先に姿に気づいた猫神様は、ぼってりと太い尻尾を一振りして、蓮華の脇を過ぎていった。気を使ってくれたのか、いつもの太々しさからは思い描けない空気の読める行動に、思わず苦笑してしまう。
蓮華は足音を立てず近づいて、紫の隣に腰かけた。紫はまったくこちらに視線を向けなかった。
「いつから気づいていたんですか?」
蓮華の甘く高い声。陽治郎とはまったく異なる少女の声だ。しかし、これは陽治郎の言葉。後見人と被後見人の会話ではない、かつての友との対話だ。
紫は月を見つめたまま、声を発しない。張りつめた糸に耐えるような顔をしている。発することをためらっているのか、だいぶ息をためてから、吐くと同時に答える。
「最初から、さ」
そう、最初から。陽治郎が紫を友だと認識したときから、お互いに通じ合っていた。
「おまえが蓮華さんの中にいると、一目で分かった」
陽治郎が嬉しさをにじませると、体を借りている蓮華の頬も柔らかく持ちあがる。
紫が決して蓮華に対しては使わない、ぶっきらぼうな話し方。昔の紫は優しさよりも、威厳の方が勝っていた。下々に話してやっているという態度は、時を経て軟化していったらしい。
かつての友と話すとき、言葉遣いは逆戻りしてしまうのか、その変化が陽治郎はいたく尊いもので歓喜に震えた。
「言ってくれればよかったのに。言ってくれれば、私だって――」
言っただろうか。いや、告げなかっただろう。
この世は、この体は蓮華のものだと、最初に片意地張ったのは陽治郎の方だった。
陽治郎は蓮華の体で、友と再会する気はなかった。子どもたちを身勝手にも託してしまったと負い目があり、呪いを与えてしまったと思ってからはなおさらに。
それに、猫神様から知らされた真実に、戸惑ってしまったのは事実だ。蓮華と入れ替わるように奥底へ隠れたとき、陽治郎には紫と顔を合わせる覚悟はまったくなかった。
その覚悟を抱かせたのは、はるか未来を生きる少女。寺坂蓮華だった。
意気地なく奥に隠れているときも、陽治郎はずっと蓮華の行く道を見ていた。蓮華がずっといたいと感じる居場所ができたことも、一度は明日香のところに身を寄せる選択をしたことも、陽治郎は蓮華の中で見守っていた。
蓮華が前を向くと決意したからこそ、陽治郎の考えも改まる。他人の言葉でいつまでも怖じ気づいているべきではないと、蓮華が陽治郎にそう思わせてくれた。
陽治郎にとって、蓮華が守るべき子どもたちの子孫だったから、彼女に深入りしているのだろうか。
いや、それだけではない。子孫だと気づく前から、蓮華のために代わりになって行動してやろうという気があった。
まだか弱い子どもだから?
父を亡くして可哀相だから?
それはあとづけに過ぎない。陽治郎は蓮華に最初から惹かれていたのだ。彼女の持つ可能性に、目指す先に、陽治郎の求める答えがあると、無意識にも察していたのだ。
陽治郎はもう、紫から目をそらさないと決めた。
今でも陽治郎は紫のことが大好きだから、彼の口から真実が知りたかった。
――だから、そのような恐れを抱いた目をしないで。
紫はいつも余裕のある顔をする。【悪縁】のもやに囲まれたときも、身を拘束されたときも、なんてことのないたやすい状況だと言わんばかりの、泰然とした態度を見せる。
この、大人に自身の悪事を明かす子どものような顔は、きっと陽治郎にしか見せないもの。怒られないかな、嫌われないかなと探るような目。
緊張した肩をそっとなでてやると、いっそう体は固まっていく。儚く消えてしまいそうな、泣きそうな顔をしないでほしいと陽治郎は願った。
「伝えるべきことが、あるんじゃないですか?」
優しく聞こえているだろうか。責めたように聞こえてないだろうか。陽治郎は慈しみの目を向けた。
紫は陽治郎の方を見られないまま、閉じきっていた唇を震わせながら開いた。
「おまえは知らないから。おまえは、私がおまえを殺したことを、知らないままだったから」
――やはり、私を殺したのはあなただったのか。
真実を知ってしまえば、どうってことはない。裏切られたと、嘆くつもりもない。
陽治郎の愛した友は何の理由もなく、人を殺す神ではなかった。
「どうして、私を殺したのですか?」
わざと病魔を引き寄せ、陽治郎を患わせた。陽治郎は何も知らず、子どもたちに看取られて亡くなった。
紫はなぜ友を殺したのか。陽治郎は知る資格があった。
月の光に照らされた横顔は、いつもの白にまして青白い。そのまま泡になって消えてしまいそうだ。今にもかき消えそうな神に、陽治郎は手を伸ばす。
そっと紫の右手に左手を乗せると彼は驚きをみせる。見開いた目をくしゃっと細め、懺悔のように告白しだした。
「神でいることに、疲れていた」
長い時を生きる神という存在に、絶望していた。
「不老不死の体、過ぎ去っていく日々、移ろう景色の数々。どれも、私には過ぎたものだった」
ぽつり、ぽつりと紫は語る。昔、友にも語らなかった、隠していた秘密を明らかにしていく。
「ひとりが寂しかった。神はほとんどが曲者ばかりで、感情を大切にする私と相反する存在だった。人とは同じ時間を生きられない。声をかけるのをためらっているうちに、どんどん人は死んでいった」
それはどれほど、悲しい現実なのだろう。陽治郎の想像できる悲哀では太刀打ちできないほど、はてしない衝撃にちがいない。
「寂しかった。途方もない時の間、恐ろしいほどの寂しさを抱えて生きてきた。――そんなとき、陽治郎と出会った」
何も知らない、ただの人と出会った。
「陽治郎と友になり、寂しさは薄れた。しかし、人を知ることで、寂しさは止まらなかった。人とは違う時を生きている事実は変わらない。私を置いて死んでしまうおまえたちが、ひどく恐ろしい存在に変わった」
陽治郎も寂しかった。かけがえのない友を一人置いて逝く寂しさと悲しさを抱いた。遠く長い未来を生きる友の幸せを願って死んだ。
紫は一拍置いて、喉を絞るかのように言葉を発した。
「陽治郎が好きだった。陽治郎を失いたくなかった。陽治郎のいない時を、二度と過ごしたくはなかった」
陽治郎が紫を大切に思っていたように、紫もまた陽治郎を大切に思っていた。閉じこめて、死なせないようにしたかった。
――ああ。だから、あなたは私を殺したのか。
目のふちに涙が溜まっていく。
「だから、退けていた病魔を呼び寄せた。陽治郎を死に至らせ、魂を神の世界に連れていこうと考えた。ひとりはいやだ。悲しいから、寂しいから、陽治郎だけをともに連れていこうとしたんだ。陽治郎は優しいから、私についてきてくれると思った」
きっと当時、紫に本当のことを話されていたら、陽治郎は子どもたちの全員の処遇にけじめをつけて、神の世界へともに行く道をたどっていただろう。
陽治郎の願いは、友をひとりにしたくない。ただそれだけだったのだから。
だが、陽治郎と紫はすれ違った。思いが同じなだけに、交差して過ぎ去ってしまった。
「陽治郎は死の間際、私に託した。子どもたちを見守るようにと」
陽治郎は神様に託した。
子どもたちを、その子孫を守ってくれと。
子どもたちに、陽治郎は託した。
心優しい神様がひとりぼっちで悲しくならないようにと。
それは呪いとなり、紫は陽治郎を神の世界に連れていくことはできなかった。
「私は、己を恥じた。自身の欲だけで、最上の友を殺してしまった」
大粒の涙が紫の頬を伝う。
――なんて美しい涙なんだろう。
陽治郎は紫の頬に手を添え、そっと自分の方へ顔を向けさせた。
「私には、陽治郎の友を名乗る資格がない」
長いまつげを揺らして、大粒の涙がまたぽろりと落ちる。添えた手を伝って流れていくしずくが、月の光で輝いている。
友の資格がないと泣く神様は、この世のものではないと一目で分かってしまうほど美しかった。
「神様」
静かに、抑えた声で呼びかける。何度も彼のことを呼び、目を合わせたかった。
神の中の頂点である天帝は、友に殺された陽治郎を哀れに思い、蓮華の体に魂が入るよう仕向けたのかもしれない。人間である陽治郎には真実は計り知れない。
天帝の示した命運の通り、陽治郎と紫は再会した。数百年後の未来で、陽治郎はようやくこの言葉を送れるのだ。
「私は、あなたを許します」
閉じられていたまぶたが、ゆっくりと持ちあがる。綺麗な宝石のようにきらめく目が、陽治郎を射抜いた。
「あなたの孤独を救ってやれなかったことが、私の罪です。私は、私の魂は、神様のものだ」
陽治郎は友を愛している。蓮華がずっとそばにいたいと願ったように、陽治郎もまた、友とともに生きたかった。
命は尽きてしまっても、魂は変わらず、最愛の神のもとへ帰ってくる。陽治郎が、蓮華の身を借りて帰ってきたように。
「これからは、いえ、これからも。あなたとともにあると約束します」
今度こそ神様をひとりにしない。目の前の感情をさらけ出すように泣く、陽治郎だけの神様。
「おまえは、本当に――」
どうしようもないものを見るように目を細めるが、口もとは喜びを耐えられないとばかりに和らいでいく。
「私たちはひとりでは生きられないから。だから、誰かを求めてしまう。それは神様だって、同じでもいいでしょう?」
人を愛してくれる神様。人ではない神様も、人に愛される資格があっていい。
陽治郎は必ず紫のそばにいる。そばにいたい。そばにいさせてほしい。
――だからどうか。この願いを聞き遂げて。
陽治郎は優しく紫をかき抱くように抱きしめる。迷いながらも震える手が背中に回った。もう、離れることはできない。
ひとりぼっちの神様は、ようやくひとりから解放された。
縷々(るる)、連綿と、縁は続いていく。
【完】
1
お気に入りに追加
6
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
Actor!〜気持ちが迷子のきみと〜
exa
キャラ文芸
長い夏休みを持て余していた大学生の長谷は、喫茶店主の頼みでちょっと人付き合いの苦手な女の子の社会勉強に手を貸すことになる。
長谷はひと夏の間に、彼女に変化をもたらすことができるのか。
本作は小説家になろうにも投稿しています。
光速文芸部
きうり
キャラ文芸
片桐優実は九院(くいん)高校の一年生。
小説家志望の彼女は、今日も部室でキーボードを叩いている。
孤独癖があり、いつもクールを装う彼女。
だが、謎めいた男子部員の言動にはいつも内心で翻弄されている。
さらに容姿端麗の同級生からも言い寄られ、クールな顔を保つのもひと苦労だ。
またクラスメイトとの確執もあり、彼女の周囲の人間関係はねじくれ気味。
「どうせ無限地獄なら、もっと速く駆け抜けたいわ」
疲れた彼女がため息をつく。
その時、男子部員の高柳錦司が見せてくれる「作品」とは?
「そうだ今日は読んでほしいものがある」――。
個性的なキャラクターと「日常の謎」の積み重ねの果て、彼女は誰も知らない世界を目の当たりにする。
予想不能の展開が待ち受ける青春ミステリ小説。
※電子書籍で公開中の作品を、期間限定でアルファポリスで公開するものです。一定期間経過後に削除します。
「お節介鬼神とタヌキ娘のほっこり喫茶店~お疲れ心にお茶を一杯~」
GOM
キャラ文芸
ここは四国のど真ん中、お大師様の力に守られた地。
そこに住まう、お節介焼きなあやかし達と人々の物語。
GOMがお送りします地元ファンタジー物語。
アルファポリス初登場です。
イラスト:鷲羽さん
失恋少女と狐の見廻り
紺乃未色(こんのみいろ)
キャラ文芸
失恋中の高校生、彩羽(いろは)の前にあらわれたのは、神の遣いである「千影之狐(ちかげのきつね)」だった。「協力すれば恋の願いを神へ届ける」という約束のもと、彩羽はとある旅館にスタッフとして潜り込み、「魂を盗る、人ならざる者」の調査を手伝うことに。
人生初のアルバイトにあたふたしながらも、奮闘する彩羽。そんな彼女に対して「面白い」と興味を抱く千影之狐。
一人と一匹は無事に奇妙な事件を解決できるのか?
不可思議でどこか妖しい「失恋からはじまる和風ファンタジー」
あかりの燈るハロー【完結】
虹乃ノラン
ライト文芸
――その観覧車が彩りゆたかにライトアップされるころ、あたしの心は眠ったまま。迷って迷って……、そしてあたしは茜色の空をみつけた。
六年生になる茜(あかね)は、五歳で母を亡くし吃音となった。思い出の早口言葉を歌い今日もひとり図書室へ向かう。特別な目で見られ、友達なんていない――吃音を母への愛の証と捉える茜は治療にも前向きになれないでいた。
ある日『ハローワールド』という件名のメールがパソコンに届く。差出人は朱里(あかり)。件名は謎のままだが二人はすぐに仲良くなった。話すことへの抵抗、思いを伝える怖さ――友だちとの付き合い方に悩みながらも、「もし、あたしが朱里だったら……」と少しずつ自分を見つめなおし、悩みながらも朱里に対する信頼を深めていく。
『ハローワールド』の謎、朱里にたずねるハローワールドはいつだって同じ。『そこはここよりもずっと離れた場所で、ものすごく近くにある場所。行きたくても行けない場所で、いつの間にかたどり着いてる場所』
そんななか、茜は父の部屋で一冊の絵本を見つける……。
誰の心にも燈る光と影――今日も頑張っているあなたへ贈る、心温まるやさしいストーリー。
―――――《目次》――――――
◆第一部
一章 バイバイ、お母さん。ハロー、ハンデ。
二章 ハローワールドの住人
三章 吃音という証明
◆第二部
四章 最高の友だち
五章 うるさい! うるさい! うるさい!
六章 レインボー薬局
◆第三部
七章 はーい! せんせー。
八章 イフ・アカリ
九章 ハウマッチ 木、木、木……。
◆第四部
十章 未来永劫チクワ
十一章 あたしがやりました。
十二章 お父さんの恋人
◆第五部
十三章 アカネ・ゴー・ラウンド
十四章 # to the world...
◆エピローグ
epilogue...
♭
◆献辞
《第7回ライト文芸大賞奨励賞》
少年、その愛 〜愛する男に斬られるのもまた甘美か?〜
西浦夕緋
キャラ文芸
15歳の少年篤弘はある日、夏朗と名乗る17歳の少年と出会う。
彼は篤弘の初恋の少女が入信を望み続けた宗教団体・李凰国(りおうこく)の男だった。
亡くなった少女の想いを受け継ぎ篤弘は李凰国に入信するが、そこは想像を絶する世界である。
罪人の公開処刑、抗争する新興宗教団体に属する少女の殺害、
そして十数年前に親元から拉致され李凰国に迎え入れられた少年少女達の運命。
「愛する男に斬られるのもまた甘美か?」
李凰国に正義は存在しない。それでも彼は李凰国を愛した。
「おまえの愛の中に散りゆくことができるのを嬉しく思う。」
李凰国に生きる少年少女達の魂、信念、孤独、そして愛を描く。
宵どれ月衛の事件帖
Jem
キャラ文芸
舞台は大正時代。旧制高等学校高等科3年生の穂村烈生(ほむら・れつお 20歳)と神之屋月衛(かみのや・つきえ 21歳)の結成するミステリー研究会にはさまざまな怪奇事件が持ち込まれる。ある夏の日に持ち込まれたのは「髪が伸びる日本人形」。相談者は元の人形の持ち主である妹の身に何かあったのではないかと訴える。一見、ありきたりな謎のようだったが、翌日、相談者の妹から助けを求める電報が届き…!?
神社の息子で始祖の巫女を降ろして魔を斬る月衛と剣術の達人である烈生が、禁断の愛に悩みながら怪奇事件に挑みます。
登場人物
神之屋月衛(かみのや・つきえ 21歳):ある離島の神社の長男。始祖の巫女・ミノの依代として魔を斬る能力を持つ。白蛇の精を思わせる優婉な美貌に似合わぬ毒舌家で、富士ヶ嶺高等学校ミステリー研究会の頭脳。書生として身を寄せる穂村子爵家の嫡男である烈生との禁断の愛に悩む。
穂村烈生(ほむら・れつお 20歳):斜陽華族である穂村子爵家の嫡男。文武両道の爽やかな熱血漢で人望がある。紅毛に鳶色の瞳の美丈夫で、富士ヶ嶺高等学校ミステリー研究会の部長。書生の月衛を、身分を越えて熱愛する。
猿飛銀螺(さるとび・ぎんら 23歳):富士ヶ嶺高等学校高等科に留年を繰り返して居座る、伝説の3年生。逞しい長身に白皙の美貌を誇る発展家。ミステリー研究会に部員でもないのに昼寝しに押しかけてくる。育ちの良い烈生や潔癖な月衛の気付かない視点から、推理のヒントをくれることもなくはない。
幻想プラシーボの治療〜坊主頭の奇妙な校則〜
蜂峰 文助
キャラ文芸
〈髪型を選ぶ権利を自由と言うのなら、選ぶことのできない人間は不自由だとでも言うのかしら? だとしたら、それは不平等じゃないですか、世界は平等であるべきなんです〉
薄池高校には、奇妙な校則があった。
それは『当校に関わる者は、一人の例外なく坊主頭にすべし』というものだ。
不思議なことに薄池高校では、この奇妙な校則に、生徒たちどころか、教師たち、事務員の人間までもが大人しく従っているのだ。
坊主頭の人間ばかりの校内は異様な雰囲気に包まれている。
その要因は……【幻想プラシーボ】という病によるものだ。
【幻想プラシーボ】――――人間の思い込みを、現実にしてしまう病。
病である以上、治療しなくてはならない。
『幻想現象対策部隊』に所属している、白宮 龍正《しろみや りゅうせい》 は、その病を治療するべく、薄池高校へ潜入捜査をすることとなる。
転校生――喜田 博利《きた ひろとし》。
不登校生――赤神 円《あかがみ まどか》。
相棒――木ノ下 凛子《きのした りんこ》達と共に、問題解決へ向けてスタートを切る。
①『幻想プラシーボ』の感染源を見つけだすこと。
②『幻想プラシーボ』が発動した理由を把握すること。
③その理由を○○すること。
以上③ステップが、問題解決への道筋だ。
立ちはだかる困難に立ち向かいながら、白宮龍正たちは、感染源である人物に辿り着き、治療を果たすことができるのだろうか?
そしてその背後には、強大な組織の影が……。
現代オカルトファンタジーな物語! いざ開幕!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる