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3章〜原初の魔国〜

〜脅威の魔国〜

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 転移門を完成させ、俺達は魔人の国の城に来た。

「うわぁ、すげぇな。」
 魔国に初めて来たけどこんなにすごいとは思わなかった。
 どれだけの財力があったらここまで物を揃えられるのか…
 シンプルの極み。
 エルフの集落にあった転生の間がきらびやかで豪華だったのに対して、この城は物は少ないが一つ一つ素材から厳選されている。
 なかには魔人の国と言う事もありって、魔物の皮などで作られたものなどもある。
 そういった者に魔法結界などがはられており、城の中で戦えないようになっている。
 皇帝の平和主義なところが伺える。
 俺とツキカゲは皇帝に面会室で待ってるように言われた。
 もう少し見物していたいのだが仕方ない…
 面会室にも他の国の重鎮が来るので、珍しいものがあるのだが…
 あれ?これ人の匂いがするな?
 偽人間(アンチヒューマン)かな?
 あいつら人のふりして変なことするから、人間の俺としては嫌なやつなんだよね。
 今更だけど、魔物の国の頂点が人間って、なんかおかしいよね。

「ながらく待たせた。これより話し合いを始める。」

 あーなんか緊張すんな、こういう話し合いって。
 90年の世界王生活で慣れたはずだったんだけどね。
 やっぱり、こう言うのって慣れないよね。
 だけど皇帝さん凄いな。
 風格が違う。
 世界には他にもこんな王がいるのだろうか。
 このダングニル大陸の他にも世界には大陸があると言う。
 科学という物が発達している大陸。
 精神体の大陸。
 悪の塊と恐れられている暗黒大陸など。
 他にも色々あるが行ってみたいな。
 世界一周なんかもいいかもしれない。
 記録史上初めてだ。
 そう、記録史上。
 まぁ触れないでおくれ。
 この世には触れていい事といけない事があるんだ。

「リテラ様?リテラ様?」

 おっと、大きく脱線してしまったな。
 いかんいかん。

「お、おう。どうした?」
「始まりますよ。ほら。」

 やっぱり、いいね。有能な執事は。
 よし、ちゃちゃっと終わらせよう。
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