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:001/Archangel
:015 哀しみ
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大天使が薙いだ爪がロネリーを襲う。
それは空気を裂く音すらも置き去りにしていた。今までの動きとは比べ物にならない速度と、そして威力。
シールドバリアは間に合わず、辛うじて当てた剣でも受け止めきれない。
「!!」
ロネリーは容易く叩き飛ばされた。路上のコンテナトラックに背中を強打し、口から血を垂らす。
それでも戦おうとするロネリーが立ち上がるより早く、大天使はその目の前に浮遊していた。
“漆黒”が増している。身体も肥大化し、多大な威圧感に逃げ場さえも見えなくなる。
振り被る爪。
「ロネリー、逃げろ!」
ヴィルがその爪に鉄糸を絡ませた。しかし今は先程とは状況が変わっている。刹那の時間稼ぎすらも出来ずに、鉄糸はいとも容易く千切れた。
大天使の爪が、再びロネリーに振り下ろされた。左腕を前に出していたがシールドバリアは間に合わない。大天使の爪は、鋼鉄のフレームを持つロネリーの機械の左腕ですら簡単に破壊した。
それは辛うじて致命傷を避ける程度の悪足掻きにはなったが、爪は腹部を掠り深い傷口を作った。
「ぐっ……!」
──それでも。
ロネリーは、残る右手で剣を握っていた。
立ち上がろうとする。大天使が次の攻撃の為に腕を振り上げているが、逃げるという考えは無い。
「ロネリー……!」
ヴィルが、その大天使の腕に飛びつき、しがみつき、電気を直接流し込んだ。ロネリーは次の一撃を耐えられない、そう思って僅かでも動きを遅らせたかった。
しかし大天使の背に生えた黒翼が軽く羽ばたくと、巻き起こる風が真空の刃と化しヴィルの全身を切り裂いた。
「あぁ!!」
血だらけになって地面に落とされたヴィル。その頭を、大天使は足で踏みつけた。
それは軽い動作に見えたが、ヴィルの頭はアスファルトに強く打ち付けられていた。そのまま、立ち上がったロネリーを爪で貫き再び地面に倒す。
それから動かなくなったヴィルに対し、大天使はまた腕を振り上げた。
「やめろおおおお!!」
叫びながら、スキアは走り出していた。
言葉は通じていないだろう。しかし大天使はスキアに顔を向けた。ヴィルに対して振り上げていた腕を、スキアに向ける。
スキアは獣の爪を振り抜いた。
大天使の“爪”と、スキアの“爪”が衝突する。一瞬、火花の様に黒い粒子が舞い散った。
しかし互角ではない。僅かな押し合いの後、スキアが一方的に弾き飛ばされた。
と入れ替わりに、式神が大天使の前に立ちはだかった。
幾重にも重なり視界を塞ぎ、胴にも巻き付く。その間に路地から飛び出したキイチはヴィルに駆け寄った。
ヴィルは気を失ってはいるが生きている。ここを脱して治療を受ければ死ぬ事はない。
しかし式神は大天使の羽ばたき一閃でズタズタに切り裂かれ、侵蝕された地面に落ちていく。戦いにもならない。
(時間稼ぎにもなりませんか、式神が……!)
キイチは大天使を見上げた。既に、その眼光に見下されている。
新たな式神を取り出しはしたが、どうしたって大天使の動きは止められそうにない。
「無駄だな」
冷静で、冷酷な声が聞こえた。
大天使の後方に、クロードが姿を見せている。ゆっくりと、余裕を見せた歩みで近づく。
「お前達まさか知らなかったのか? あの黒髪のデストロイヤーが」
そう言って指し示しているのは、スキア。
クロードは続ける。
「暗黒物質を活性化させている……そうだ、後少しが間に合わなかったんじゃない。お前達の到着こそが最後の必要条件だったのだ」
「な……何を……!?」
大天使がキイチの身体を掴み、締め上げた。
「あああああ!!」
骨が軋む苦痛に悶えながら、キイチは無意識に排除していた可能性を呼び起こされていた。
“スキアは暗黒物質に呼応し、暗黒物質はスキアに呼応している”
「そうだ“核”だ! あいつこそがアークエンジェルを覚醒させるのだ!!」
スキアは、地面に倒れながらその言葉を聞いていた。
(僕のせいで…………?)
それを額面通りに受け取るのならば、あの大天使は自分のせいで強大化し、仲間達を傷付けている。
「僕が…………」
スキアは揺れながら立ち上がった。考え事をしている余裕などないのに、その可能性を考えてしまう。と同時に大天使がスキアに顔を向けた。
あのクロードの言葉が真実かどうかは分からない。しかし止めなければならない。
大天使が、キイチを叩きつけるようにして投げ捨てた。
それを見てより強く、深く大きくなるスキアの獣の爪。
大天使が羽ばたく。黒翼の風が、スキアを切り刻んだ。
「そうだ少年、お前の心が深く沈む程、もっと大天使は強くなるだろう」
「ぐっ……!」
足を切り裂かれ、スキアは膝を着いた。
見上げれば、大天使が腕を振り上げている。
(もっと力があれば……もっと……!)
叩きつける大天使の腕を受け止めたスキア。足元のアスファルトが沈み込む程の衝撃に耐えられず、両腕は弾かれた。
そして大天使のもう一方の爪、その切っ先を前に無防備になる。
(…………駄目だ、避けられな……)
爪は真っ直ぐに、高速でスキアに向かう。
足は動かず、腕も間に合わない。
(誰一人、助ける事も出来ないで……)
──誰一人。
自分の存在意義が、また分からなくなる。
自分は何者で、何故あの場所で目を覚ましたのか。確かな事は、誰一人救えなかったという事実だけ──
そんな、深く沈みかけた“心”の中。全てを諦めかけた時だった。
目の前に見えたのは、ロネリーの背中だった。
ランス状態にしているローダンセ。その先端と大天使の爪の切っ先を精密に合わせ、攻撃を止めていた。
この状況で──僅かでも手元が狂えば、命すら危ういであろうそれを、躊躇いなく行った。
「……」
スキアには、その姿は美しくすら見えた。
全身から血を流し、足はふらついている。左腕は破壊され内部の機械が剥き出しになっている。
それでもロネリーは戦う気でいる。剣を握る手も、真っ直ぐ敵を見据える目も、緩んではいない。
逃げる事も出来た筈。そうでなくとも、距離を取り態勢を整えれば、反撃の機会も見出せるかもしれない。
なのに、ロネリーはここにいる。
大天使は一旦ロネリーから離れ、地上へ降りた。クロードがその大天使の肩へと上る。
「もう無駄だ。大人しく死ね……いや、倒れたままでいるのなら、死ぬ必要すらないのにな」
クロードは尚も退かないロネリーに驚きつつも、半ば呆れてもいた。
大天使が再び飛翔する。今度は背中の黒翼を大きく広げ、その周囲に暗黒物質の粒子が集まっていく。
「ロネリー……!」
未知の攻撃が来る。それでもロネリーは、足を負傷しているスキアの前から動こうとしない。
「邪魔だ、退がっていろ」
──……違う。
ロネリーの方が傷は深い。地面に血溜まりが出来ている。
全身は今どれだけの力を残しているのか。それは確実に万全ではない。ただ彼の操るローダンセが、その闘争心を力に変えている。
──それでも、僕の前に立ったのは……。
あの時と、似ていた。
リタの父親がペイシェントになった時。そのペイシェントにスキアは殺されそうになった。
その時も背中を見た。ロネリーの背中を。
(僕はただあの時震えて動けずにいて、どうしたらいいか分からなくて……だけどロネリーは……)
大天使が黒翼を大きく震わせ、はためかせた。
「スキア退がれ、邪魔だ!!」
巻き起こる風は数限りない黒い刃となり二人へ向かって降り注いでくる。
程なくしてそれが到達すれば、為す術も無く全身は切り刻まれる事になる。
──あの時も、ロネリーは。
ロネリーは尚もまだ、敵を見ていた。
そしてスキアは、そんなロネリーの背中から視線を移し──自身も、空を見上げた。
大天使が浮かび、黒い刃が降り注ぐ空を。
──僕を、守っていたんだ!!
「邪魔なんて言わないでくれ!!!」
叫ぶスキアの両腕は、さらに大きくなっていく。
大天使が集めたそれよりも更に多くの暗黒物質粒子がその腕へと吸い込まれていく。そして瞬く間にそれは、大通りの端から端まで届こうとするまでに巨大化し、深く輝く闇を湛えた、強大な爪となっていた。
「仲間なんだから!!!」
その言葉は叫びだけではなく、心の中でも渦巻いていた。
スキアは全身が黒く染まっていた。その中に、赤い瞳の光だけが浮かんでいる。
大天使が、一瞬怯んだように見えた。
振るわれた獣の爪が、黒い刃を一薙ぎに払い退けた。腕は確かに切り裂かれているが、スキアには痛みも無かった。
その姿に冷や汗を流したのは、クロード。
「……おい、何だこれは? これは……これが、これがシリウスの“切り札”か!!」
跳び上がったスキアがまるで──クロード自身矛盾した表現と感覚だと思いながらも、それは漆黒の一等星に見えた。何よりも深い闇を湛えながら、誰よりも煌めいている。夜明けに最初に見える星の様。
(聞いていない、いやだからこそシリウスは動き出したんだ! こいつの存在があるから!!)
しかしクロードとて無抵抗ではいられない。
この大天使が失われれば。
永遠に、取り戻せないものがある。
「アークエンジェル!! 逃げろ!!」
しかしそれは叶わず。
後方へと逃げようとする大天使を、スキアの両の腕が捉え、そして、無慈悲に斬り裂いた。
その強大な爪で、ボロ布の様に。
大天使の天使の輪が崩れていく。可聴域を超えた咆哮は悲鳴。
宙を飛ぶ力も失われ、落下していく。クロード諸共。
「……駄目だ……俺は負けられないんだ…………約束、したんだ……」
大天使の全身は斬り裂かれた箇所から黒い粒子となり、塵と消えていく。
そしてそれは全身だけではなかった。
それまで大天使がばらまいていた暗黒物質、その侵蝕箇所。それまでもが、次々と黒い粒子となり消えていく。
「シリウスを陥とせば、新たな世界へ連れて行ってくれると……何だって、救えると…………ペイシェントすらも救えると………………」
まだ、敗北を受け入れられないクロード。
手を空へ伸ばし消えていく大天使を掴もうとするが、その握った拳には何も残らない。
「……“HALO”が……」
やがて、大天使は消滅した。
侵蝕は浄化され、クロードはビル間に落ちていった。
そして最後に残されたのは、白い“核”
スキアの力を間近で目の当たりにしていたロネリーが、それを最初に見た。
(……白い石……いや、核か?)
──生命に宿っていた意識から出来た集合体、の実体化
メアリーの言葉を思い出していた。白樹から採取した石と似ている。
あれが大天使の核だとすれば、両断すれば任務は完了する。しかしメアリーの言葉の通りだとすれば、あれは大天使に飲まれた人間達の魂の集合体。
(……今更)
──躊躇う事など、何も無い。
(肉体を失い記憶を失い、人だった時の全てを失っている。苦痛の中に在る魂だけが残ったって救われはしない)
そう思いながら、ロネリーは落ちてきた核に手を伸ばした。
その時。
「!」
“杭”が、それを阻むように地面に突き刺さった。
と、上空から響くローター音にも気が付いた。見上げれば、ヘリコプターが飛んでいる。
「良くやった。それは我々が頂こう」
ヘリコプターから垂らされた梯子に、ハクジとリアスが掴まっている。その上にもう一人女がいたが、ロネリーは見なかった。
「ホントに上手くいったッスね。潰し合ってくれるなんてこっちは楽ッスよ」
ロネリーは片腕だったが、戦っても負ける気はしない。しかし、任務は果たしている。あの“核”の事は聞いていない。
故に闘争心は薄れ、ローダンセも髑髏へと戻っていた。
「さらばである、シリウス。壁の向こうの町はお前達にくれてやろう。好きに使うが良い。放置してかき回したツケも払えるであろう」
「にしてもあんた達シリウスだったんスね。黙ってるなんて人が悪い。あ、どっかで俺の車見つけたら教えてね」
そう言い残して、ヘリコプターは去っていった。
それが見えなくなってからようやく、ロネリーは膝をついた。気が抜けた、とすれば自身の貧弱さが情けないが、どうしたって休息は必要になる。
「ロネリーさん」
と、キイチがそこへ来た。
ヴィルを担いでいたが、すぐに「重い」と言って落とした。
「痛え!!」
「はぁ……途中で目覚めてたでしょうに、自分で歩いて下さいよ」
「あ、バレてた? まあいいじゃないか!」
そう言ってヴィルは、当たりを見回した。
「スキアは?」
「……すぐに戻って来ますよ。それよりも貴方は帰りの足を探して下さい」
***
──暗い、路地だった。
浮浪者も住んでいたのだろう。生活跡が残っている。
汚れた毛布、空の缶詰、廃材で作った簡易な仕切り。まるで昨日まで誰かが住んでいたかの様だった。
しかし今は、誰もいない。
晴天から曇天に変わりつつあった。スキアは暗くなっていくその中を歩いた。
より深い路地の奥へ。急ぎもせずに歩いていく。両腕は大きさこそは戻っていたが、まだ獣の爪のままでいた。
しばらくして、見つけたのは小さな礼拝堂だった。崩壊後の世界だからという訳ではなくそれは薄汚れていた。非合法の物だったのだろう。
(ここにいる……)
十字の掲げられた扉を開き、スキアは中へと入った。
薄暗く埃の舞う聖堂。窓から差し込む光も少ない。ただ祈るだけの機能しか持たないその空間。
宗教として重要なのであろう女性の油彩画の前に、クロードは立っていた。絵を、見上げていた。
「…………俺の悪い癖だ。死ぬのが下手過ぎる。あの時も……いや、過ぎた事か」
「……もう、止めよう」
スキアの言葉に、クロードは揺らがない。振り返りもしない。
「いいやもう何処にも行かない。縋っていたものも失われた。大天使が死に浄化された……世界には再生の可能性があるんだろうが俺はそんな事に興味は無い」
「“選ばれし者達だけの新しい世界”……だけど、本当にそれを目指していたようには思えない」
「少年」
そこでようやく、クロードは振り返った。
「お前がいるという事は、シリウスは“生命の樹”を手にしたのだろう。そうだ……それさえあれば。アークエンジェルを使い、それを奪えさえすればそれで良かった」
生命の樹──あの白樹を言っているのだとスキアはすぐに分かった。
自分が目覚めた時、最初にあの樹の場所へと行った。導かれるように。
それがどんな意味を持つ物なのか、スキアはまだ知らない。
「きっとそれが切っ掛けだ。そうだ、もう始まってしまった。お前達は、終わりなき戦いに身を焼き尽くせばいい……」
「もう僕達の任務は終わっている、あとは貴方を捕らえて連れて帰りたいだけだ」
──甘い。
とは、クロードは言わなかった。
この世界の残酷さは、言葉ではなくその身を以て知ればいい。そう思った。
「俺は今度こそ、上手く死ぬ。一人で生きるなど下らない」
クロードの右目から、暗黒物質の粒子が溢れる。それは今までよりも遥かに多量であり、クロードの右半身をすぐに染め上げた。
「……まさか……?」
「魂はくれてやる。だが、人間のままでは死なない」
そして左半身も。
クロードの身体が、見る見る黒く染まっていく。
「自分自身に暗黒物質の侵蝕を……?!」
止める間も無かった。全身が自らの暗黒物質で侵蝕されたクロード。何も惜しまなかったのだろう、過剰な程の粒子に覆われた。
それからクロードの全身は沸き立つように流動し、すぐに人間の形を失っていった。
後に残ったのは、漆黒の姿。
辛うじて二本足で立っているだけの、異形のペイシェント。
──────!
その咆哮は声になっていない。
だけどスキアには感じられた。クロードは今、苦痛の中にいる。
スキアに向かい走り寄り、口を開いた。
噛みつこうと飛びかかってくるペイシェント。それをスキアは、すれ違いざまに獣の爪で斬り裂いた。
手応えは軽い。“戦った”という実感にすら乏しい。まるでその意志が無いかのように、弱々しい襲撃だった。
そしてそれは黒い粒子となり、聖堂の淀んだ空気の中に消えていった。
「…………どうして」
クロードの消えた虚空を見て、呟いたスキア。
その両腕はすぐに、人間と同じ形に戻っていった。
踵を返した。開いたままの扉へと、戻っていく。
礼拝堂を出る時に、扉の傍らの小さなテーブルに気が付いた。そこには、花瓶が置かれている。
幾本もの、黄色い花が挿されていた。
「……」
スキアは、手を伸ばした。
その小さな手で、ゆっくりと優しく、花を一つ、取り上げる。
手から、命を感じた。
吹き込む微風に揺れるその黄色い花を見て、スキアは、この胸の奥を締め付ける痛みが「哀しみ」の感情であると知った。
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