転生者は常識外れなのだが…

syu117

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2章 冒険者ギルド編

冒険者として①

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 学園を去った後、俺は、ある所へ訪れた。
冒険者ギルドである。そして、ここまで来ることこそが目標でもある。何故なら俺の目的は、
となり、神の祭壇に行き、神の麓まで行く、そして、神に会いに行き、神にをもらいに行く。
とりあえず、受付に行き、登録をしてもらう。この辺の知識は神に聞いたのでだいたい知っている、と言うより、冒険者系等の事は刷り込まれた為だが。

「冒険者登録はここで出来ますか?」
恐らくOKだと思うが、周りの人の目が怖い。まるで空気の読めない子供に向かって大の大人が哀れみの念を抱いているようにも見え、その光景は、異様にも見えた。何故そのような目をするのかアイツガイド君に聞こうとも思ったが、その前に、受付の女性が話し出した。

「えっと、は、はい、出来ますよ、でも、その歳で入るのは、少し早いような気がしますが。」

成る程、歳か。確かに俺は、まだ、成人にすらなっていないしかも更に幼く見えるのだから止められるのも納得できる。

「いえ、大丈夫です。」

「一応、失礼ですが、順位をお聞かせいただけませんか?」

「えっと、確か学年首席だった気が…します。」

学年首席という言葉にギルドにいる全員が思わず振り返っていた。その為、少し言いづらかった。

「首席殿でしたか!し、失礼しました。こちらの書面に必要事項を書いていただき、その後、この針で血で印をお願いします。」

「は、はい。」

そうして、必要事項を書く、必要事項は名前と身分そしてステカのcodeキーなる物を紙に移す為に印をつけた後、魔力を付与するそうだ。これは、一種のテストでもあるのだろうが。一通り記入した後、受付の人に渡す。

「は、はい、確かに預かり、ました。」
段々と、カタコトになっていっている。どうしたのだろうか?首席とは、確かに凄いのだろうが、どれ程の物だろうか?

「これがギルドに所属している証であるギルドカードです。いわゆる、ギルカですね。」
だいぶ慣れたのか、カタコトは無くなっている。良かった、良かった。

それから、ギルドについて聞く。ギルドは、GからSSSまであるそうだが、まだ、SSまでしか存在しないと言う。ちなみに俺は、Fだ。一応、俺は貴族な為、一つランクが上がった。
それから、今後のことを考えると、Sには少なくともならないといけないその為には、F+になってその後、E-になった後…考えるのがめんどい、頭がオーバヒートしそうだ。いや、実際はこの程度なら別に考えるのは造作も無いが、単にめんどくさいのが主な理由だったりする。とりあえず、ランク上げする為、オススメの依頼を頼む。

「オススメの依頼はありますか?」

「ギルドに所属して初めての依頼は非戦闘系の依頼のみなので、これなんかどうでしょうか?白夜草の採取です。報酬は少し低いですが、どよく次第では他の依頼を抜く報酬にもなります。」

「では、それをお願いします。」

そう言い、ギルドを後にする。

その後、直ぐに、俺のスキルで最も使っていないマップを発動する。
じつはマップには、特定物を発見することができるのである。どんなに隠されていようとも。無論、レーダー範囲がある為、無限に調べる事は出来ない。レーダー範囲は、大体、100キロメートルぐらいだろうか。まぁ~大概は分かるのだが、
今回の白夜草と珍しい草に目印を付けてその目印の場所を探し出す、15分ぐらい経つと、そろそろと思い、辞書ガイド君を起動し、ルートの計算とかを任せた、無論、マップの設定の弄る権利を一時的に譲り、効率的に作業を進める、久しぶりにアイテムBOXを使ったりと頑張った。
この依頼は、2日に渡ってある。その為、2日目も採取しようとも思ったが、取りすぎて全滅にならんように違う所で採取をする事にする。少し、町から離れたところに行き、辞書ガイド君の言う、方向へと向かう。そして、採取を始める。だが、程なくして、
「モンスター2体接近中、ランクA-だと推定します。」

「倒せるのか?」

「パラメーター値を考えると、可能ですね。」
思わず聞いてしまった。思えば、伝わるのに。

「じゃあ~どっちから来るか教えてくれ、俺は、そこを警戒する。」

「了解」

その30秒後、大きなクマが現れる。それも、2頭、とりあえず、剣を使い、弾く。だが、剣が、。やばい、折れちまった。ん?そういや、結界を頼む。
そう言うとクマは、攻撃しなくなる。GMってどうやって使うのか?聞いてみる。

「イメージをした後に、詠唱をします。その代わり、マスターの場合は、詠唱はてきとうでも良いです。イメージさえ固ければ、その後、魔法名を言います。例えば、天候操作 weather controlを唱えると…」

「その名前もてきとうでいいよな?」

「…は、はい。あと、コレは魔法とは違い、その結果のみが具現化されます。魔法は、雨を降らせたければ、雲を集め、湿度を上げて雨を降らせる…過程が必要なんです。その為、GMは威力が段違いです。ですが、レベルによっての差が大きいです。」

「成る程。…此奴らにぶちまけても良いか?」

「森は壊さないように。」

「お前、そう言いながら、バッチリ結界張ってるじゃねーか」

「心配ですから。」

「おい、それは嫌味だな。」

「ふ、」

「もう良い、とりあえずいくぞ」
そう言うと、のイメージをする。イメージさえあれば、詠唱は

「グングニル、かの者を貫け。」

そう言うと、槍が形成され、クマたちに向かって飛翔する、それによって、クマの腹に大穴が開く。
よく聞くが、『モンスターの肉は食えるものは食えるが、食えんものは、食えん。』が、ことわざのようなものである。
このクマは、美味しい類ではあるが、内蔵の処理が面倒だった所だ、グングニルのおかげで楽になった。
そうして2投目にも貫き通す。良い、切れ味だ。役目を終えた、グングニルは光になって霧散する。

「あと、補足ですが、これの使用回数のペナルティーは、レベルによって変わり、1~99は1日に1回低位のものが使え、、100~199は1回中位のものが使え、、200~299は1回高位のものが使え、300~399は3回400~499は、5回になっています…低位のものであれば、100レベル以上、中位であれば、200以上あれば、10回まで使用可能です。高位のものに関しては使える者が、少ない為、よくわかりません。恐らくですが、700以上いると考えられます。ちなみにこの情報はAランクの情報です。」

情報には、CからSSSまでランクがあり、言うなれば、Cは、みんなが知っている。Bは、普通は知っている。Aは、一部の学園生や関係者のみが知る情報。Sは、巨大組織の非公開情報。SSやSSSは、国家レベルの非公開情報。
そのようなランク付けになっている。

「マスターのGMレベルは、現在、380に達しています。もうすぐで、5回使えるようになれますよ。」

「あのさ、俺、こんなの知らないんだけど。アイツワザとそこだけ抜いたな。」

「とりあえず、もうそろそろ帰りましょう。」

「そうだな、もう夕方だから、そろそろ報告しないとな。」

そう言いながらクマさんをアイテムBOXに入れ、ギルドに向かう。
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